奈良県は全国旅行支援を一部活用した奈良県独自の旅行キャンペーン「いまなら。キャンペーン2022プラス」を2023年3月30日(木)まで延長したばかりでしたが、2月22日からの3月30日までの新規予約受付で予算が終了。新規予約を終了すると発表しました。

2023年3月1日(水)以降の旅行予約は2023年2月24日(金)予約分で終了。
本日2月27日からの予約受付を予定していたじゃらんの配布もありません。
奈良県全国旅行支援予約対象:日本在住者
旅行支援内容:旅行割引1人一泊あたり旅行代金の50%(奈良県の特別施策・割引率上乗せ)
上限額:交通付旅行(ツアーなど)1人1泊につき 8,000円/交通込み旅行以外1人1泊につき5,000円(日帰りは1人1回につき5000円)
地域クーポン:1人1泊あたり平日3,000円/1人1泊あたり休日1,000円※休日クーポン奈良県外の方のみ2,000円)※日帰りツアーはクーポン配布はありません
実施期間:2023年2月28日まで→2023年3月30日まで延長※新規予約は2月24日受付分で終了
そんな奈良県の全国旅行支援をライターさんが使ってみました!参考にどうぞ。

全国旅行支援とは?
新型コロナウィルス感染拡の影響で打撃をうけた日本の観光業・旅行業を支援するために2020年7月にスタートした国家事業「GoToトラベルキャンペーン」。しかし新型コロナウィルスの感染拡大により、同年12月末に停止。
その後政府がGoToトラベル事業の予算から支出し行った観光需要喚起策が県民割こと「地域観光事業支援」。
GoToトラベルキャンペーンに関しては以下の記事で確認を。
その後、政府は地域観光事業支援を日本全国を6ブロックに分け、県民割ではなくブロック割の体制に。そして、さらに全国拡大に移行した取り組みが、今回10月11日から始まった、全国旅行支援。対象が全国になったことで地域観光事業支援という支援とは別物になりました。
しかし、県内だけの県民割を続行する県があり、相互利用できなかったり、いつまでも他県の県民割が利用できない自治体が出てきたりと、全国民が平等に旅行支援が受けられない状況が続きます。政府は状況を見てGoToトラベル事業開始の検討に入りましたが、まずは地域観光事業支援を全国に拡大することを選択。全国旅行支援「全国旅行割」という新しい事業名の旅行喚起策が、ようやく10月11日に開始となりました。
全国旅行支援とGoToトラベルの違い
全国旅行支援とGoToトラベルキャンペーンの違いとは何なのでしょうか?
地域観光事業支援「県民割」も入れて簡単に説明します。
GoToトラベルキャンペーン:国家事業。政府が決めた条件や割引で、同じ予約方法で全国一斉に行う旅行喚起策
地域観光事業支援「県民割」:県の事業。GoToトラベルキャンペーンの代替えとして、政府がGoToトラベル事業の予算から支援する県主催の旅行割引キャンペーン
全国旅行支援「全国旅行割」:県の事業。地域観光事業支援の予算を全国に拡大し、県民割の予約を全県から可能にするもの。ただしGoToトラベルキャンペーンの代替えとして、政府がGoToトラベル事業の予算から支援していることに関しては地域観光事業支援「県民割」と同じ。
全国旅行支援は全県で異なる!
全国旅行支援とGoToトラベルキャンペーンは同じ全国規模の観光需要喚起策ですが、全国旅行支援を実施するのは県、GoToトラベルキャンペーンを実施するのは国。
地域観光事業支援「県民割」と同じように県単位で動くので、GoToトラベルキャンペーンのように国が決めた一つのルールで全県の予約ができるものとは異なり、クーポンの種類や、各予約方法、支援額も微妙に違う県があるのです。
47都道府県が全国旅行支援を開始しますが、行きたい県がある場合は、きちんとチェックしておきましょう。

奈良県全国旅行支援とは?我が道を行く奈良根性!
奈良県は、もともと独自路線を貫く県でした。
まん延防止等重点措置を各県が行った際も「まん延防止は効果が実証されていない。やる意味がない」とバッサリ。4月の県民割6ブロック拡大の際にも、県民のみの県内旅行を支援。
そして、奈良県は「エリア拡大ではなく全国予約可能な県民割にする」と高らかに正式発表。
また、現在開催中の全国旅行支援は岸田総理大臣が6月15日に「新型コロナウィルスの感染状況を見ながら開始する」と発表しているのですが、奈良県は、その発表よりも約1週間ほど前、県民割を勝手に全国拡大すると、独自の判断で決め、すすめていたのです。
いや、ほんとにすごいな!奈良県!
どんなファムトリップや、コマーシャルよりも、凄いパンチ力。奈良県が人だったら、筆者は奈良県のような人についていきたい(おかしくなってきた)。
「全国旅行支援」が結局2回も延期になった間は、奈良県のひとり勝ちだったと言えるでしょう。
かくして奈良県は、全国旅行支援でもなく県民割でもない、日本で唯一のキャンペーンを展開していたのですが、さすがに全国旅行支援が始まるにあたり「国から支援が出るんなら、それは使おう」と全国旅行支援の仲間入り。

奈良県全国旅行支援・やはり独自路線!
これで46都道府県とおとなしく足並みを揃えるのかなー…と思っていたら、政府の発表した県民割の全国拡大「全国旅行支援」より先に全国予約を開始。さらに期間も「あくまでも12月27日まで全国旅行支援の支援を受けます」としており、2023年1月10日からの政府の全国旅行支援は一部支援として受けるものの、もともとの割引表現や割引率は引き下げません。というのも、もともと「いまなら・キャンペーン2022プラス」は県独自で決められた割引率が存在しています。全国旅行支援が引き下げられたとき、そこだけ支援を受けて、奈良県独自で割引上限額を上乗せすることにしたのです。
えっ?ほんとにぃ?と思っている皆さん。本当なんです!
まずは2022年12月27日までの予約の条件や利用方法を見ていきましょう。
奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」の販売期間

利用期間:2023年2月28日まで⇒2023年3月30日まで延長!※新規予約は2月24日(金)分まで。25日以降は対象外
奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」がヤバい理由
こちらは2022年10月11日からの2022年12月27日の割引クーポン早見表

全国旅行支援の開始に伴い、同支援の制度に合わせて、価格表を一部変更した形に。
変更点は宿泊・旅行代金が1人1泊(回)あたり6,000円~6,999円の価格帯の地域クーポン配布額で、奈良県民の方は平日・休日ともに1,000円、他県民の方は平日1,000円、それぞれ引き上げられた形になっています。
クーポンは奈良県民は平日休日に料金の差額はありません。これは全国移動ではないので納得できるところですが、1人1泊5000円以上であれば、休日でも2,000円クーポンがもらえるのは奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」ならでは!

つまり平日のツアーであれば、1人1泊16,000円以上のツアーであれば、奈良県民であっても、他県民であっても1人1泊最大11,000円もの援助が可能!
ただし、交通付きキャンペーンが非常に少ないのも「いまなら。キャンペーン2022プラス」の特徴。なぜならじゃらんや楽天トラベルは宿泊予約だけを実施しているからです。
2023年1月10日以降はどうなるの?
奈良県は2022年12月27日までの期間は全国旅行支援に合わせるとしていました。それ以降はもともとの「いまなら。キャンペーン2022プラス」の割引率に戻すのですが、もともと変えてないので、変わりません!
戻すのは全国旅行支援にジョインする際に変更した宿泊・旅行代金が1人1泊(回)あたり6,000円~6,999円の価格帯の地域クーポン配布額のみ。奈良県民の方は平日・休日ともに1,000円、他県民の方は平日1,000円、それぞれ引き上げられた形になっていたので、これが戻るだけ。
ちなみに他の都道府県の全国旅行支援は以下。
都道府県は2023年1月10日から3月31日(もしくは3月30日)まで
旅行代金を20%割引
1人1泊あたりの上限:ツアーなどの交通付き宿泊旅行5,000円/宿泊・日帰り3,000円
飲食店やショップ、観光施設などで使える地域クーポン券1人1泊当たり(日帰りの場合は1人1回あたり)平日2,000円分/休日1,000円分付与
いまなら。の2023年の割引額を見てください。奈良県の「いまなら。キャンペーン2022プラス」は2023年、他の都道府県より、ダントツでお得な旅行キャンペーンになるのです!

全国旅行支援の制度変更に合わせて、価格表が変わるのは一部のみ。宿泊・旅行代金が1人1泊(回)あたり4,000円~4,999円の価格帯の地域クーポン配布額が、奈良県民・他県民のいずれも平日・休日ともに1,000円引き上げられる点。
皆さん、いいですか?引き上げですよ!引き上げ!他の都道府県が引き下げるなか、引き上げですよ!奈良県最高かよ!です。
奈良県全国旅行支援地域クーポンはどこでもらえる?
奈良県全国旅行支援の地域クーポンは「いまなら。地域クーポン」。奈良県全国旅行支援を利用して、宿泊料金の割引を受ける方のみはクーポンの配布を受けることが可能です。日帰り旅行のみの利用者は対象外です。
というわけで、クーポンを受け取る方は全員宿泊施設でクーポンをもらってください。
ただし、2023年1月10日から「いまなら。地域クーポン」は原則、電子クーポンになります。ここまで独自路線でしたが、ここだけは他の全国旅行支援に合わせた形です。
電子版「いまなら。地域クーポン」の使い方
電子クーポン化で日本中の全国旅行支援がますます混乱している感がありますが、奈良県の地域クーポン券は「regionPAYアプリ」を使用したもの。大阪や東京が導入しているので、全国旅行支援ホッピングをする方には何かと便利。
「regionPAYアプリ」は、宿泊施設で受け取るクーポン金額のチャージができるQRコードの台紙をスマートフォン等で読み取るだけで、チャージが可能です。
1.宿泊施設チェックイン時や旅行会社での予約購入時に電子クーポンを受け取る
2.電子クーポン記載のQRコードを読み取り「regionPAY」をダウンロード
3.電子クーポン記載のQRコードを読み取りクーポン金額分をチャージ
4.加盟店舗のQRコードを「regionPAY」アプリで読み込み、決済

クーポンが使えるレストランやショップについてはこちらを検索⇒いまなら。キャンペーン2022プラス公式サイト▶
奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」の予約方法
奈良県は2023年2月25日(土)に、予算が上限額に達するということで、新規予約受付終了を発表。
2月24日までに「いまなら。キャンペーン2022プラス」の割引を適用して予約した既存予約については、3月30日まで(チェックアウト3月31日まで)割引の対象となります。

①宿泊予約サイトで予約購入
宿泊のみの予約はじゃらん・楽天トラベルで予約します。
じゃらん・楽天トラベルで予約する方は必ずこちらをお読みください
◎じゃらん・楽天トラベルでの予約は宿泊プランのみ(公式サイトにはこの2社しか書いていませんが、他の宿泊予約サイトも宿泊のみの場合があります)。
◎オンライン旅行予約サイトが発行する県内自治体の割引クーポンとの併用はできません。
◎じゃらん:宿泊クーポンは1回の旅行申込に対して、1枚利用
◎楽天トラベル:宿泊クーポンは1部屋の申込に対して、1枚利用
◎キャンペーン期間中であっても予算が終了した時点で終了
◎GoToトラベルとの併用は不可※再開は未定ですが仮に再開するにしても、の意味
②参画の宿泊施設へ直接申し込み
公式サイトから参画宿泊施設を確認できます⇒いまなら。キャンペーン2022プラス公式サイト
③旅行会社で申し込み
ツアーなど、交通付き宿泊旅行は、オンラインでHIS、JALで予約できます。もちろん店舗のある旅行会社の店頭や、公式サイトでも申し込みをます。
奈良県全国旅行支援のワクチン・検査パッケージルール
奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」は、ワクチン・検査パッケージを利用することが絶対条件です。
ワクチン接種済証明を利用する場合
ワクチン接種証明でを利用する場合、3回目以上のワクチン接種済のワクチン接種証明でなければ、奈良県全国旅行支援の対象外になります。
国内外で使えるワクチン接種証明書アプリで、ワクチン接種証明を取得していみました!こちらの記事で詳しく説明しています。合わせてお読みください。
接種証明でなくとも
・新型コロナウイルスワクチン予防接種済証
・新型コロナウイルスワクチン接種記録書
でも可能。

PCR検査など陰性証明書を利用する場合
陰性証明は検査によって有効期限が異なります。
PCR検査・抗原定量検査:旅行・宿泊開始日の前日から起算して3日以内のもの
抗原定性検査:旅行・宿泊開始日の前日から起算して1日以内のもの
ワクチン未接種者の方は検査費用がかかりますが、自治体での無料検査を利用したり、最近は自宅で受けられる検査や、国内用なら極端にお安い新型コロナウィルス検査をしてくれる検査機関も出てきました。ワクチン未接種の方はリサーチを始めましょう。
検査機関名 | 受けられる検査内容 |
---|---|
Tケアクリニック | PCR検査宅配キット ※全国対象 |
株式会社新型コロナ対策 | PCR検査宅配キット ※全国対象 |
ピカパカPCRクイック検査センター | 来院PCR検査 ※東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府対象 |
身分証明が必要です!
ワクチン・検査パッケージは、本人の証明書か判断するために、住んでいる場所がわかる免許書やパスポートなど本人証明確認の原本が必要です。
詳細は以下の記事に詳しく書かせていただきました。子どもの利用方法なども、こちらの記事を参照してください。
奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」の注意事項
◎奈良県を目的地とする宿泊・旅行が対象
◎1回につき7連泊まで対象
◎利用回数に制限はありません
◎地域クーポンは日帰り旅行者への配布はありません
◎宿泊施設チェックイン時、旅行の申込時、または旅行当日に、利用者全員分の証明を提示する必要があります
★身分証(運転免許証・パスポート・健康保険証など)
★ワクチン接種証明または検査陰性(回数、規定は前述)
◎GoToトラベルキャンペーン(再開していませんが、再開したとしても)との併用はできません
奈良県全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2022プラス」最新情報は随時更新!
47都道府県で最も独自路線を貫く「いまなら。キャンペーン2022プラス」。2023年は3月30日まで延長となりました!
日本の歴史にかかわる貴重な世界遺産が多いわりには、あまりミーハー感のないながらも、おしゃれな部分ももちわせている魅力満点の奈良県。「いまなら。キャンペーン2022プラス」については、常に最新情報をお届けしますね!