アメリカへの渡航に必要な申請や書類、あると便利なスマホアプリ(これがかなり役立ちます!)等をまとめてご紹介します。アメリカ最新入国情報もあわせてチェック。
アメリカはコロナ禍以前からESTA(エスタ)を申請しなければ入国できません。またコロナ禍以降は宣誓書が必要となっています。
それを聞くと「え?難しそう」と思ってしまいますが、ワクチン接種完了済み(アメリカは2回以上)の方は、想像以上に簡単です。
これさえ読めば、アメリカ入国は大丈夫!

いざアメリカへ!3つの入国条件

実に2年ぶりの海外旅行で胸が高鳴る筆者。「渡米前に必要な準備って、いろいろ大変そう〜!」と焦って2、3ヵ月前から用意を進めていました・・・が!結論から言うと、ワクチン接種が済んでいれば楽ちんな手続きで済むものばかりでした。
まず、下記3つがアメリカ渡航への入国条件です。
- ESTA(エスタ:電子渡航認証システム)の申請、取得
- ワクチン接種証明書の提出※18歳未満の渡航者は証明不要
- CDC(アメリカ疾病対策予防センター)が要請する宣誓書の提出
1〜3の項目については、米国市民、永住者を除くすべての人が当てはまるもの。必要書類に関しては提出が義務付けられています。
今回JALを利用した筆者に関して言えば、事前にアプリ「VeriFLY」に情報登録していたため、条件2と3の必要がなくスイスイ関門を突破できました(いえーい)!このJALのアプリについても後述したいと思います。
では、早速順に見ていきましょう。
ESTAのオンライン申請・手順
アメリカ渡航時に申請が必要なESTAの申請方法や入力方法を詳しく解説します。

ESTAとは?
ESTAは「電子渡航認証システム」と冒頭で紹介しましたが、通称『ビザ免除プログラム』と言われています。
アメリカに商用・観光等で90日以内の滞在をする場合、ESTAを取得することによって査証(ビザ)が免除されるという仕組みです。飛行機でも船でも、アメリカで乗り継ぎの場合も同様にESTA取得が義務付けられています。
つまり、ESTAの認証をもって初めてアメリカ滞在の資格が手に入るということ。事前にESTAの認証が無いと、アメリカへの入国はもちろんフライト搭乗も拒否されていまいます。
ESTAは1ヵ月前に申請しておくと安心
ESTAの手続き自体は簡単なのですが、申請完了までに少々時間がかかる場合も。
大抵は約3日(72時間)以内で結果の通知が届きますが、旅行者の多いお盆や卒業のシーズン、システムのメンテナンス期間など、忙しい時期に申請が重なってしまうと、通知が遅れるケースもあります。
できれば渡米1ヵ月前くらいまでに申請を済ませておくと良いでしょう。
こういった書類に対してビビりがちな筆者は、7月中旬にESTA申請を完了しました。渡米2ヵ月半前ですけど何か・・・?
少しどころかかなりフライング気味ですが、一度ESTAの認証を受けると2年間有効※ですので、早いに越したことはありません!
また、Webサイトから24時間いつでもオンライン申請可能です。フライトを確保した段階で、早めに申請を進めておくことをお勧めします。
なんだかんだコロナ関連の書類は、ワクチン接種が完了している限り、アプリを駆使してすぐに用意できたりしますが・・・ESTAだけは侮るなかれ。
※2年以内にパスポートの期限が切れる場合は、パスポートの有効期限日をもって無効になりますのでご注意ください。 外務省ホームページ参照
ESTA申請費用は21ドル
2022年5月26日以降、ESTA申請に一人当たり21ドルの費用がかかります。日本円で約3,000円ほどです(渡米前から円安に打ちのめされそう)。こちらは申請手続きの最後にクレジットカードでお支払いになります。
使用できるカードはMasterCard、VISA、American Express、および、Discover(JCBを含む)です。
①ESTA申請手順
ESTAの申請はすべて日本語でできます!ご安心を。ここではざっと流れを見ていきます。
- ESTA申請の前に、手元にパスポートとクレジットカード、アメリカの滞在先詳細がわかるメモを用意する
★記入時に見ながら確認できるようにしましょう - ESTA申請サイトから申請を始める
- ステップ❶:必須項目の入力
- 申請者情報
パスポートに記載の姓名(アルファベット大文字で表記)・別名の有無(結婚が理由で違う姓がある場合等)・性別・生年月日・国籍 - 連絡先情報
Eメールアドレス・電話番号
★申請完了後、ここで記入したEメールアドレス宛に通知が届くのでお間違えのないように - 住所情報
郵便番号・現住所(戸籍の本籍地ではなく、あくまでも今ご自身が住んでいる住所) - パスポート情報
パスポート番号(アルファベット2文字+数字7桁の計9桁)・パスポート発行年月日/有効期間満了日・他国のパスポート/国家身分証明書の有無(無ければ「いいえ」を選択)・出生国・出生都市・多国籍の有無・CBP GEメンバーですか(CBP Global Entryプログラムのメンバーと関係のない方は「いいえ」を選択)
- 申請者情報
- ステップ❷:選択項目の入力
- 渡航情報
米国への目的は、他国へ乗り継ぐためですか?
→滞在の場合は「いいえ」を選択(乗り継ぎの場合は「はい」を選択し、次の「就労経験」に進む)
→「滞在先の住所、電話番号を登録しますか?」の質問項目が表示されるので、わかっている場合には記入しましょう
★滞在先が未定の場合、住所詳細について空欄のままでOK! - 就労経験
現在、または過去に就労経験はありますか?
→ある方は「はい」を選択(無ければ「いいえ」で次の「SNSアカウント」に進む)
→雇用社名/住所/電話番号/職名の質問項目が表示されます
———以降、3〜5の質問項目は登録希望の場合「はい」を選択——— - SNSアカウント
SNSアカウントを登録しますか?
→登録される方は「はい」を選択(SNSを利用していない/利用しているが登録を希望しない方も「いいえ」を選択し、次の「緊急連絡先」に進む)
→利用しているSNS(Facebook、Twitter、Instagramなど19個の候補から選択)/SNS上のIDまたはユーザーネームの質問項目が表示されます
★ビザ申請では登録必須項目になりますが、ESTA申請では登録希望者のみで今のところ大丈夫みたいです。非公開設定にしているアカウントを記入しても問題ありません・・・アメリカ政府側で何を確認したいのかは明示していないそう。謎尋問ですが、虚偽申告は無いよう気をつけてください - 緊急連絡先
連絡先を登録しますか?
→「はい」を選択
→アメリカ滞在中、緊急時でも確実に連絡を取れる連絡先を登録します
★登録推奨項目になります。「いいえ」の選択肢もありますが、念のため記入しておいた方が良いでしょう - 両親の名前
両親の名前を登録しますか?
→ご両親のお名前を登録する方は「はい」を選択
→2人分の名前欄が表示されるので、ローマ字で入力してください
★血縁上の親、養子縁組による親、義父母、後見人のお名前でも構いません
————————— - 9つの質問事項
ここで尋ねられる質問は、基本的にすべて「いいえ」で回答します。1問でも「はい」の項目があると、ESTAは認証されません!
(1)精神疾患、薬物依存、疾病などの有無
(2)逮捕・犯罪歴の有無
(3)違法薬物の所持、使用の有無
(4)テロやスパイ行為の有無
(5)違法なビザの取得、詐欺行為の有無
(6)未許可の就労意図の有無
(7)ビザの否認、入国拒否の有無
(8)超過滞在の有無
(9)特定国への渡航歴の有無 - 同意事項
免責事項、利用規約への「同意」が必要になります。
ボックスにチェックし、「入力内容の確認に進む」をクリック!あともう少しですよ〜
- 渡航情報
- ステップ❸:申請内容確認
内容に間違いがないか確認します。これにてESTAへの情報登録は終了です!
問題なければ「申請料お支払いへ進む」でちゃちゃっと済ませちゃいましょう♪ - ステップ❹:申請料お支払い
申請料は$21です。ここでは先に述べた通り、クレジットカードでのお支払いになります。
下記、クレジットカードが使用できます!
・Visa
・Master Card
・JCB
・American Express - ステップ❺:申請完了
やったーーーー!!!!
ただ、、「これでESTAが取得できた」のではなく(ほぇ…?)、あくまで申請が済んだということをお忘れなく。申請後、このような連絡が記入したメールアドレス宛てに届きます。
それから2〜3日以内で「米国渡航が許可されました」の通知が来ます。
ESTA申請の代行サービス(有料)も利用できますが、一見面倒そうに見えてとてもシンプルな手続きなのです!不安な場合は、スマホ等で手順を確認しながらPCで申請に臨むのも◎
ぜひトライしてみてください。
②ワクチン接種証明書の提出
こちらは別記事にて詳しくご紹介がありますので、ぜひそちらをチェックしてみてください。
このQRコードタイプのワクチン接種証明書がとっても重要!というのも、先ほどあったアプリ「VERIFLY」の登録情報に必要なのです。ひとまず、接種証明書の準備があればOKです。
③宣誓書の提出
宣誓書のダウンロード
CDC(アメリカ疾病対策予防センター)が要請する宣誓書は、下記からダウンロードできます。
今回はアメリカへの渡航なので、英語で記載された宣誓書に記入していきます。
CDC宣誓書(English)ダウンロード
ちなみに、当日もチェックインカウンターで記入できるように、チェックインカウンターや搭乗口付近に用意されていました!「うっかり宣誓書のこと忘れちゃってた~~~!」なんてことがあっても大丈夫。

宣誓書の記入方法
なんだか長~い英文に気が遠のく…でもご安心ください!読まずとも記入できちゃいます。ささっと済ませちゃいましょう。
- ページ2:中盤で署名・「A. FULLY VACCCINATED」にチェックする
ここでは「2歳以上の米国市民、永住者ではないすべての人が当てはまります」云々書かれています。搭乗者本人による記入は青枠の画像を参考にご記入ください。
★署名(記入者本人)→「My own behalf(私自身)」にチェック→搭乗者名(記入者本人)→「A. FULLY VACCINATED」にチェックの流れです。
また、ご家族の代理で記入する場合には、下記オレンジ枠の画像のような形で記入しましょう。
★署名(記入者の名前)→「Behalf of(搭乗者の関係者)」にチェック→搭乗者名→「A. FULLY VACCINATED」にチェックの流れです。 - ページ5:最後に署名する
1の記入が終わったら、3、4ページは飛ばして最終ページへ。最後の署名欄で署名をすれば宣誓書は完了です!
ついに!!これで晴れてアメリカ渡航前準備が終了です!
JAL・アメリカン航空利用者はアプリで書類必要なし!?
さて、ここに至るまで散々書類の書き方を説明いたしましたが、JAL・アメリカン航空の利用者は「VeriFLY」というアプリを使えば、書類作成が不要になるのです!
アプリ「VeriFLY」でワクチン接種証明・宣誓書提出
こちらの「VeriFLY」は『検査結果(陰性証明書)やワクチン接種証明書、宣誓書など各国の定める入国検疫書類が、入国条件に合致しているか事前に判定できる、スマートフォン用アプリ』です。使用は必須ではありません。とはいえ、紙の書類を持ち運ぶ必要がなく、とても便利かと思います。
アプリ詳細については公式サイトをチェックしてみてください。
JAL公式HP:新型コロナウイルス感染症関連デジタル証明書アプリ「VeriFLY」について
「VeriFLY」使用するには?

アプリを使うにはフライト情報と「新型コロナワクチン接種証明書アプリ(デジタル庁提供)」で取得した
ワクチン接種証明書の2次元バーコード画像の2点が必要になります。お手元に準備して登録作業に進みましょう!
「VeriFLY」登録・使用までの流れ
- まずはアプリ「VeriFLY」をダウンロード。
↓このロゴが目印
※ダウンロード可能なスマートフォンOSバージョン:〔iOS〕iOS11.0以上 〔Android〕 Android6.0以上 - ダウンロード後、アプリを開きアカウント登録
①「開始する」をクリック。
②ローマ字氏名・メールアドレスを登録し、顔写真を撮影します。
③記入したメールアドレス宛にメールが送信されるので、確認次第メール内のリンクから
再度アプリを開きます。これでアカウント登録完了です! - チェックリスト❶ 旅程情報の情報登録
①ダッシュボード(アプリを開いた際の画面)にある「フライトを追加」をクリック。
②「予約番号からフライトを追加する」を選択→「追加」をクリック。
③「トリップの追加」から旅程情報を入力する。 - チェックリスト❷ ワクチン接種記録の登録
3.の時点では「旅程情報」の「チェックリスト」が未登録となっています。
①「チェックリスト」をクリック。
②「2:Covid-19 ワクチン接種証明書」を選択し、画面上の手順に沿ってワクチン接種記録の2次元バーコード画像をアップロードします。 - チェックリスト❸ 空港に行く前に
最後のチェックリストは、空港に行く前の確認項目になります。
コロナの症状がなければ「承認」をクリック。 - 登録作業完了!
登録作業が完了すると、画面に「アクティブ」と表示されます。たった5分ほどの作業で、何枚分の書類を片付けられるのでかなりおすすめです。
さらに、JALひとつのアプリで同行者の情報も管理できます。家族の分などまとめて登録を進めておくと便利ですよ。 - チェックインカウンターで「VeriFLY」使用する
1~6までの登録作業を済ませておけばOK。1点、旅行当日にスマホの充電が切れたら終わりですので、注意してくださいね(笑)
チェックインカウンターでスタッフに「アクティブ」の画面を見せると、サクッと手続きが完了します!
アメリカ渡航準備は「空き時間」で完了できる

いかがでしたか?案外、アメリカ渡航は簡単に準備ができるのです。ESTA、「VeriFLY」の登録に関してはスマホひとつで申請もできるので、空き時間に済ませておくと良いでしょう。渡航準備が整えば、あとは楽しい楽しい旅行の計画に勤しむのみ。
みなさまもアメリカ旅行が楽しめますように!
日本への帰国はこの記事をチェック!
楽しい旅行を終えたら後は帰国。日本への帰国も気になりますね!
日本も大幅に入国制限を緩和していますが、コロナ禍前のように、パスポートと税関申告書だけ持って入国審査に進めるわけではありません。
日本政府は現在、ファストトラックを強く推奨しており、2022年11月1日からは、検疫・入国審査・税関申請までをスムーズに対応できる「Visit Japan Web(ビジットジャパン)」に申請方法が変わったばかり。
Visit Japan Webを使っての日本入国方法は、以下の記事に詳しく書かせていただいたので帰国の際は必ずチェック!
アメリカ旅行再開は安心のツアーがおすすめ!
物価高騰のアメリカ。さらに超円安!
とはいえ、2023年の卒業旅行やハネムーンなど、やはり行きたいアメリカ旅行!年末年始をニューヨークでカウントダウン!とか、来年こそ大谷さんのプレイする姿を生で見に行きたいとか、本場のディズニー体験をしたい、とか…アメリカでしか叶えられないことは多いですよね。
まだちょっと心配と言う人は、旅行会社のツアーでアメリカ旅行を再開させるのもアリ。
アメリカはコロナ禍以前から申請するものがあるので、そういったこともきちんとインフォメーションしてくれるツアーは、海外旅行のリハビリには丁度良いかもしれません。
アメリカツアーの予約はこちら! |
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