日本のワクチンパスポート申請方法・海外旅行へは行ける?※9月21日最新情報

吉田彩緒莉

タイ大好きホテルライター

ワクチン接種証明

EUヨーロッパ連合のデジタル健康証明書をはじめ、観光客受け入れ積極派の国で取り入れられているワクチンパスポートことワクチン接種証明。大きく出遅れているかと思っていた日本ですが、EU諸国開始時とそこまでずれこむこともなく、7月26日から申請が始まっています。

日本は現在、海外からの新規渡航を全面的に禁止。帰国に対してもこれまでにない厳格な制限を取り入れています。それとは逆行するような動きですが、中にはビジネスなどの渡航でどうしても旅立たなければならない人も多く、何も動いていないかのように見える海外旅行へのかすかな希望が見えてきました。

もちろんこれさえあれば世界中どこにでもいけるというわけではありませんし、中にはワクチンパスポート以外にも様々な条件が投入されている厳しい国もたくさんあります。

どんなものなのか見ていきましょう!

ワクチンパスポートとは?

ワクチンパスポートは新型コロナウイルス感染症の接種証明書のこと。予防接種法に基づいて実施されている各市町村での新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の記録を公的に証明するものとして、接種者の申請で交付されるものです。

ワクチンパスポートがあればできること

EUヨーロッパ連合はデジタル健康証明書を導入。加盟国の中には、提示することで入国制限を解除してくれる国や、検閲のための隔離措置の免除などの緩和をする国が多く、新型コロナウィルス感染拡大中の今の渡航には、必要なものとなりつつあります。

ワクチンパスポート 何ができる
「海外旅行」はまだちょっと先。でもどうしても出張や赴任する人は、とても助かる存在に

速報!ワクチン接種済なら旅行・飲酒・イベントの緩和を目指す

9月8日、政府は10月から試験的にワクチンを必要回数接種を済ませた人が、県境を超える旅行などの移動や、飲食店での飲酒、大規模イベントの参加を認める方針であることを明らかにしました。本格的な運用はワクチン接種が希望者に行き届く予定である11月を目指していますが、緊急事態宣言中であったとしても、可能となることもあり得るそう。

ただし、ワクチンを必要回数接種しても、感染が防げるわけではなく、接種できない人もいます。様々な体制作りが課題となりますが、これまで苦しんできた飲食業界の皆さんや、旅行業の皆さんに希望の光が見えてきました。

日本のワクチンパスポートが認められている国※9月21日最新

EUヨーロッパ連合の加盟国の多くが、日本からの渡航は出国72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明でも入国できるとしながらも、ワクチン接種証明も併用で入国を解除しています。ただし日本の証明書はまだ申請受付が始まったばかり。まだ日本の証明書を承認していない国も多いので、確認が必要です。

2021年9月21日の時点で日本のワクチンパスポートが認められている国は以下の国々。ただし、ワクチンパスポートさえあれば、すべての入国制限が解除されるわけではありません。渡航国の最新入国状況を把握するようにしましょう。

◎イタリア

◎インドネシア
◎エクアドル
◎エストニア
◎オーストリア
◎オランダ
◎カナダ
◎ガボン
◎コソボ
◎サモア
◎シンガポール
◎スリランカ
◎スロバキア
◎スロベニア
◎セントクリストファー・ネービス
◎セントビンセント
◎タイ(プーケット島、サムイ島、パンガン島、タオ島のみ)※ワクチンパスポートのみで隔離免除になるわけではないため、詳細はこの記事をご参照ください。

◎デンマーク
◎ドイツ
◎トルコ
◎パプアニューギニア
◎パラオ
◎フランス※渡航手続とは別に、フランス国内でレストラン等の入店等に際して求められる衛生パス(pass sanitaire)」があります。QRコードでの読み込みが必要なので、詳細は駐日フランス大使館ホームページの外国人旅行者向け衛生パスの説明)を確認のこと。
◎ブルガリア
◎米国(グアムのみ)
◎ベトナム
◎ベラルーシ
◎ベリーズ
◎ポーランド
◎香港
◎ホンジュラス
◎マレーシア
◎モルディブ
◎リトアニア
◎韓国※隔離免除書発行に必要な書類のうちのひとつ「予防接種証明書」として認められていましたが、9月1日から韓国が指定する変異株流行国に日本が追加されたためけ、日本から韓国に入国する場合は隔離免除が適用されなくなりましたのでご注意ください。
◎シンガポール※観光など短期旅行者には条件が適用されませんが、就労パス所持者とその帯同者が、パス所持者のシンガポールへの入国許可取得にはワクチン接種が条件のため使用可能。飛行機の搭乗、入国の際、ワクチン接種証明書の提示等が必要になるところで日本のワクチン接種証明書が認められます。ワークパス所有でシンガポールの自宅がある方はワクチン接種済みの本人とワクチン接種済の家族(12歳未満の子供除く)と同一行程の場合は、自宅等での隔離を申請することが可能になりました。

他にも入国のための必要書類の一つとして認める国もあり、随時外務省の公式ホームページで更新中です。

外務省公式サイト:新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧

接種証明書発行ができる対象者とは?※9月21日最新情報

ワクチンパスポートは誰でも発行できるわけではありません。当面は①②の条件を満たした方を対象に発行されます。

① 予防接種法に基づく新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種を受けたこと。
② 海外へ渡航する際、接種証明書を所持することで、相手国の入国制限・検閲措置の緩和や解除が受けられるため、接種証明書が必要であること。

ワクチン接種証明で国内の行動制限緩和が本格化

日本のワクチン接種証明は、海外への渡航の予定がない方は当面の間、発行対象外とされていましたが2021年11月からは状況が大きく変わりそう。

11月から旅行・飲み会ができるようになる?

9月末までの緊急事態延長発表時に、県境移動など国内旅行に関することや飲食店での飲酒、施設入場・イベント入場など様々なシーンで、ワクチン接種証明を使った行動制限の緩和を本格化させると政府が発表したことで、接種証明が注目を浴びています。

しかしこれは10月に行われる試験的運用の結果を受けてのことなので、まずは落ち着いて待ちましょう。

ワクチンパスポートはどこに申請するの?

「パスポート」という通称があるくらいだから、パスポートセンターで申請するの?なんて思ってしまいそうですが、申請先は、新型コロナウィルス感染症のワクチン接種を受けた際の、接種券を発行した市町村(通常は住民票のある市町村)で申請します。
接種後に引っ越した場合は、引っ越し先で申請でき、1 回目の接種と 2 回目の接種が別の市町村の接種券を使用して接種した…という場合には、それぞれの市町村が申請先となります。

申請に必要なものは?

申請に必要な書類は以下です。

(1)各市町村で準備される申請書
(2)海外渡航時に有効なパスポート(旅券番号・ローマ字氏名が確認できるページ)の写し
※接種証明書に記載されるパスポート番号と海外渡航に使用するパスポートの番号が一致する必要があります
※接種証明書を取得した後にパスポート番号が変わった場合には、接種証明書を改めて取得する
※パスポートを申請中の方は、パスポートが交付された後に接種証明の申請を開始してください
※外国籍の方等、外国政府の発行する旅券でも申請は可能です。
(3)接種券のうち「予診のみ」部分

厚生労働省公式サイトより

※(3)がない場合、マイナンバーが確認できる書類(マイナンバーが記載された住民票の写しでも可能)が必要です。マイナンバーが確認できる書類が提示できない場合は、接種時の住所が記載された本人確認書類でも可能です。
(4)接種済証又は接種記録書
※(4)を紛失した場合は、予診票の写し(本人控え)でもかまいません。

注)各自治体により、必要書類が微妙に異なる場合があるので必ず接種を受けた自治体の公式サイトを確認すること!

接種証明には何が書いてあるの?

接種証明書には、接種者の氏名、生年月日などの個人情報、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種記録(ワクチンの種類、接種年月日等)、海外渡航時に利用できるよう、旅券番号等が記載され、日本語と英語で表記されます。また紙面は偽造防止対策を行うとのこと。

厚生労働省公式サイト

日本のワクチンパスポートは当面の間「紙」

EUのワクチンパスポートであるデジタル健康証明書や、他国のワクチンパスポートは、スマートフォンに表示できるアプリになっています。

その点、日本は「紙」からのスタート。日本の役所って確かに紙が好きなのかも…それはさておき、加藤官房長官は2021年中にはデジタルへ以降していく予定と発表しています。もうすぐ2度目の接種の筆者が接種を受け、海外に行けるようになり、申請する頃にはアプリになっているのかも?

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市町村によって申請方法が異なる!

ワクチンパスポートの各市町村の申請方法は、それぞれ異なります。

・郵送
必要書類と返送用の切手を貼った封筒を同封。市区町村によって異なりますが、到着後一週間程度で送られてきます。例えば東京都大田区は羽田空港のある区なのに当面、郵送だけで対応予定です。

・窓口
郵送と窓口での両方の対応を行う市町村が大部分を占めますが、中には急な海外出張などに備えて、当日中に発行できる対応を取る市町村もある模様。

・ごく稀にインターネットで申請可能な自治体も
郵送や窓口での受付が、あまりにもアナログだと驚いている皆さん。兵庫県神戸市はなんとインターネット申請を行うそうです。非常に稀ですが、今後申請が増えれば、環境が変わることもあります。このような市町村もあるので、ワクチンの必要回数を打ち終えた方で渡航が必要な方は、接種を受けた市町村の公式サイトをチェック。

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日本は海外への渡航制限は継続中

ワクチン接種証明が発行されれば、海外旅行ができるの?とついつい航空券を見始めてしまいますね。しかも、観光客の受け入れを始めた国も増え始め、一部ではありますが「日本からの入国制限を解除する」としている国すらあります。

しかし…日本は全世界に対し、「感染症危険情報」レベル3(渡航は止めてください)を、レベル3の国・地域を除く全世界にレベル2(不要不急の渡航は止めてください)を引き続き発出中。残念ですがまだ海外旅行へ気軽に出かけよう!という状況にありません。

特にデルタ株(インド株)など変異株の海外からの感染を防ぐため、特に警戒されている国からの帰国時は、日本の検閲所が指定する施設で待機しなくてはなりません。これは自宅などの自己待機と異なりかなり隔離に近いもの。

詳しくは厚生労働省公式サイトを確認してください。⇒厚生労働省公式サイト 検閲所が確保する施設での待機

また帰国時にはどこの国であっても、帰国便搭乗72時間前に受験したPCR検査の陰性証明が必要で、それは日本政府が認める証明書となります。⇒厚生労働省公式サイト 有効な陰性証明

14日間の自宅などでの自己待機、空港からの公共交通機関利用の禁止など厳しい制限があり、最近では制限を守る人が増えたため、誓約書を書かされることになっています。

ワクチンパスポートで海外旅行

日本帰国時の入国制限緩和にワクチンパスポートは使えない

いやいや、それでのうちは空港から近いし、リモートワークだから自宅で14日間待機は余裕!何よりワクチンパスポートがあれば、入国制限は緩和されるでしょう?待機しなくてよかったりして!…なんて思っている方。残念でした。

2021年9月2日現在、日本入国時にワクチン接種証明をだしたところで、前述した日本が認める証明書に、日本が認めるPCR検査方法の陰性の証明が明記されていない限り、日本の入国は拒否されます。

えっ?日本の接種証明なのになんで日本で使えないの…?理不尽ですよね。でもそれが渡航制限です。海外である程度認めてもらったワクチンパスポートで日本人を入国させるとすると、同じくワクチンパスポートを持っている世界中の国の人の入国も認めなければならなくなります。

ワクチン接種を済ませていたとしても、陽性でも発症しないか、発症しても重症化しないという本人を守るためのもの。感染させないものではないのです。爆発的に感染拡大している今の日本では、入国する人がたとえ帰国者であっても、他国からの感染を防がなければなりません。

それでも海外旅行への第一歩こそワクチンパスポート

なんだ…ワクチンパスポートが申請できても、海外旅行ができる状況ではないのか…とがっかりしているみなさん。それでも渡航した方が困らないよう、日本が動き始めたということは、ビジネスなど必要な渡航からとはいえ、そのずっと先に、海外旅行の再開の日が待っているということを忘れないでください。

いつか笑顔で空港にいる自分を夢見て!

海外旅行再開時の有効期限もチェックしておこう!

※ワクチンを接種するかしないかは個人の判断であり、接種証明書の発行により、ワクチン接種を強制するものではありません。
※接種証明書を所持していないことで、海外への渡航ができなくなるものではありません。
※そのほか注意事項は厚生労働省公式サイトをご参照ください。

吉田彩緒莉

タイ大好きホテルライター