国内旅行はいつから行ける?ワクチン接種で11月行動制限緩和へ

たびハピ編集部

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緊急事態宣言延長とまん延防止等重点措置の延長が発表になった日、新型コロナウィルス感染拡大以降、1年半以上感染防止策で自粛生活が続いています。

9月9日には9月13日以降も、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が延長されることが発表され、悲しいことに「そうだと思った」「やっぱり」と感じてしまうのが本音のところ。緊急事態宣言延長の詳細は以下の記事をご参照ください。

しかし!同時に政府が発表したのがワクチン接種証明を利用した行動制限の緩和。まさに「まだ制限は続くのか」と「えっ?旅行や飲み会ができるようになるの?」という飴と鞭的な発表が一度に行われた印象。混乱した方も多いことでしょう。

9月9日時点で発表された内容を整理し県を超えての旅行や、イベント参加、飲み会ができるようになるための政府の計画を見ていきましょう

国内旅行いつから行ける 行動規制緩和
待ってた待ってたー…明るい話題!

10月から試験的な制限緩和・11月から本格始動へ

9月9日の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置延長の発表の前に行われた新型コロナウイルス感染症対策本部の議事録と、この日の菅総理大臣の発表では、行動制限緩和について早くも10月から試験的な取り組みが開始され、ワクチン接種が希望者の大部分に行われる今後のや政府の発表の前、9月3日に

報道より細かく内容がわかる内閣官房公式サイト

ワクチン・検査パッケージによる行動制限緩和

果たして政府はどのように新型コロナウィルス感染防止措置による行動制限を緩和していこうと考えているのでしょうか。それはワクチン接種証明(ワクチンパスポート)と新型コロナウィルスの陰性証明の提示「ワクチン・検査パッケージ」による行動制限の緩和です。

日本のワクチンパスポートは今のところ2021年9月12日現在は、海外渡航者のために発行するとされ、各市区町村に申請することになります。申請方法も限られた人数を想定しているのか、郵送など古典的な方法での申請方法になっているものの、ワクチン・検査パッケージが正式に採用された場合、そんな悠長なことをしている場合ではなくなります。ワクチン接種証明はこのことで大きく活用方法が変わり、市区町村の役場では、住民票の申請窓口よりもはるかに忙しい部署になるのは確実。まずは申請方法自体を見直す必要があるように感じます。

2021年9月現時点のワクチンパスポートの申請方法はこの記事をご覧ください。

行動制限緩和が予定されているもの

政府が9月9日「ワクチン・検査パッケージ」で緩和を予定しているとしたものは以下。

・飲食店:時短営業から通常営業へ・酒類提供を可能に・人数制限の緩和
・イベント:人数制限の緩和や制限自体の撤廃
・人の移動:県をまたぐ旅行や帰省の容認
・学校:学校の部活動・課外活動の容認

また以下についても検討されています
・大学の対面授業
・同窓会などの大人数での会食や宴会
・冠婚葬祭などの宴会
・病院患者への見舞いや高齢者施設などの施設利用者との面会
・百貨店など大規模商業施設の時短営業解除や入場制限緩和もしくは解除

これだけ見ると「本当に?」「うれしい!」と前のめりになってしまいますが、9月3日に政府コロナ対策分科会の尾身会長の「制限緩和は緊急事態宣言が出ている時ではない」という発言と、9月9日菅総理大臣の述べた「緊急事態宣言の出ている地域であっても可能とする」という発言の違いに、政府側と分科会に温度差があります。

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ワクチン・検査パッケージの条件

規制緩和のためには絶対条件としてワクチン・検査パッケージを使うことになります。条件は以下。

①ワクチンを必要回数打ったワクチン接種証明書
②新型コロナウィルス検査の陰性証明
※国の承認を受けた製品に限PCR検査もしくは抗原検査証明※自宅でできる簡易キットでの陰性もも認める方針

日本のワクチン接種証明
まだ紙だけど年内に電子化予定

ワクチン・検査パッケージの問題点

緩和内容うれしい!ワクチン・検査パッケージ、いいじゃない!」と、単純に思いがちではありますが、実際に活用するとなった場合、多くの企業や交通機関が「どうしよう」と頭を抱える点もあります。もちろん利用をためらう「穴」も簡単に見つかります。

県境移動緩和で鉄道やバスはどうするの?

搭乗手続きのある飛行機ならまだしも、鉄道やバスでの移動はどうなるの?
・改札で接種証明を提示するのか?
・車掌の見回りなどがあるのか?

など導入する場合、多くの企業努力が必要になります。

行動規制緩和11月本格開始 
なんだか仕事が増えそう…

大規模イベントの上限5000人を緩和、大丈夫?

「ワクチン・検査パッケージを利用してるから、大規模イベントOK!開催して終わり!」
という訳にはいきません。陰性証明で入る人は検査日に陽性が出なかっただけ、という人もとても多いのです。また、ワクチン接種済みでも感染しない訳ではありません。
クラスターが起きていないかなど、QRコードなどを利用した経路追跡が必要となるでしょう。
また最終的に入場の参加条件を決めるのはあくまでも主催者。ワクチン接種済みの観客と陰性証明持参の観客が混在することで感染拡大の懸念もあり、大規模イベントの中にはワクチン接種済みの観客限定、とするイベントも、今後登場する可能性があります。

大学の部活動・課外活動

ワクチン接種証明だけならまったく問題ありませんが、検査証明で参加する場合、大変な出費となります。
湯水のようにお金が使える家庭なら良いですが、そんな家庭は少ないでしょう。ただでさえ高額な入学金以外に、毎回そのような出費がかさむのはたまったものではないですよね。

ワクチン接種の有効証明の期限と費用

・PCR検査の陰性証明は72時間が有効(3000円~3万円)
・抗原検査は24時間以内が有効(数千円)

証明書で部活に出てたら1か月6万円かかっちゃったよー(それでも安い検査の場合)

飲食店の座席は分けてくれる?

現在は、ワクチン接種済みではなくとも、そして陰性証明がなくとも営業し入店できる店は導入してもほぼ関係ない、もしくは導入が迷惑な場合もあります。ファストフード店などは特にそうでしょう。

飲酒を伴う場合は座席のエリアでゾーニングしてもらわないと安心できないのでは?そうすると…

未接種・証明書未持参⇒入店お断り
接種済
証明書持参

と入店の可否と座席を分ける必要がありますが、同じグループの中に混在することになったらどうなるの…?そうなってくるとお客さんに来てほしい店舗は容認してしまうケースも数多く出てくることでしょう。

行動規制緩和11月本格開始 
緊急事態宣言後はありえる光景

ワクチン接種率を上げる効果はある

最近はワクチン接種を義務化する国や、企業が出てきましたが、日本の場合、基本的にはワクチン接種は個人の選択で接種する・しないは本人の意思とされています。

ワクチン・検査パッケージを使うと、接種済みの人にはまったく問題ありませんが、陰性証明を利用する人は仲間との飲酒、イベントの参加、旅行にも毎回毎回検査費用がかかります。名目上、陰性証明でもいいよ、とはしていますが、結局は費用が掛からない陰性証明に流れていくのは目に見えています。

「最初からワクチン接種証明の提示のみにすればいいじゃない」と思うかもしれませんが、これは基本的な人権に関する名目で、ワクチン接種率を上げる手段なのかもしれません。

どちらにしても接種済みの人から「せめてエリアは分けてもらいたいなあ」と思われてしまう、というのは間違いなくあると思います。

すでに民間ではワクチン接種証明書提示でお得なプランも

政府はワクチン接種証明はもともと「当面海外渡航者のため」としていましたが「そんなことはこの新型コロナウィルスの感染拡大でダメージを受けた企業側には関係ありませんよ!」とばかりに、申請可能となった時期と同時に飲食・観光・旅行に関する企業が接種証明書提示でお得になるプランなどを作っています。

居酒屋でのワンドリンクサービスや、ホテルのスイートルームが3分の1になるプランなど、政府の発表を待つまでもなく使えるところも増えています。そうなったせいでしょうか、頑固な筆者の友人も「接種しようかな」とポツリ。

大阪府で10月から実証実験開始か?

政府は行動制限緩和を10月に試験的な導入、希望者に2回目の接種がいきわたる11月から本格的な導入を開始するとしています。それに関して、大阪府の吉村知事は9月9日、10月実施予定の実証実験に大阪府として参加を検討していることを明らかにしています。また、すでに「国と詳細を詰めている」段階に入っているそうで、これまで上げてきた様々な懸念点や接種済みと陰性提示の人との差についての問題が、より具体的になることでしょう。

対して東京都の小池知事は政府の発表した行動制限緩和について「社会経済活動と感染を抑えることのバランスをいかにとっていくかは極めて重要な課題。感染拡大につながるような間違ったメッセージに捉えられないような工夫が必要だ」と述べています。

行動規制緩和11月本格開始 

GoToトラベルキャンペーンも視野に!目が離せない!

菅総理大臣は9月9日の会見で記者からの質問に「GoToトラベルキャンペーン再開も視野に入れている」と述べました。ほぼ再開絶望的だったGoToトラベルキャンペーン!

懸念点や不安なところはたくさんあるものの、新型コロナウィルスですっかり行動範囲が狭まり、人と接することがなくなり、中には新型コロナウィルスのおかげで生活そのものに大ダメージを受けた方も多いこの1年半、やっと明るい話題が登場したというのは、うれしいことではないでしょうか。

元の生活に戻るための第一歩として、しっかり見守っていきましょう。

たびハピ編集部

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