シドニーの祭り・イベントカレンダー!参加して現地の人と盛り上がろう

Mayumi Iwasaki

フォトグラファー&トラベルライター

オーストラリアのシドニーは、一年を通してそれぞれの季節を存分に楽しめるイベントが目白押しです。オーストラリアの歴史を記憶に残すためのものから、オペラハウスやハーバーブリッジのシドニーらしい風景や海の絶景を感じさせてくれるイベントまで、感動の瞬間を味わえるものばかり。自分が旅行できる時期のイベントに参加して更にシドニーを満喫しましょう。

1月 オーストラリアデイ

「オーストラリア・デイ(Australia Day)」は1788年1月26日にイギリス艦隊の船が初めてオーストラリアに降り立った日を、「建国の日」として毎年国中で盛大に祝う国民の祝日です。

オーストラリアデイ

早朝から先住民アボリジナルの人々による祖先を弔う煙の儀式「スモーキング・セレモニー(Smoking Ceremony)」で始まり、オペラハウス周辺ではいつもは乗客を乗せているフェリー船が速さを競うフェリーのマラソン「フェリーソン(Ferrython)」など、様々なイベントが催されるなど街中がお祭り騒ぎです。

オーストラリアデイ
建国の日と位置付けられる「オーストラリアデイ」

ただイギリスからの入植が始まった日なので、先住民の方達からすると「侵略の日」だという見方も。そんな様々な国民の声に寄り添い、2021年には国歌の歌詞の一部も変更したので、そのうちオーストラリアデイの日にち自体も変わるかもしれません。多民族国家・オーストラリアを感じる1日でもあります。

2月 ウェストパックオープンエアシネマ

ウェストパック・オープンエア
世界で一番美しい映画館と言われるオープンエアシネマ

南半球の2月は夏真っ盛り。そんなシドニーで夏の風物詩的な存在なのが「Westpac Openair(ウェストパック・オープンエア)」です。ロイヤル・ボタニック・ガーデン脇に設置された特設ステージから、毎晩映画が上映されます。

ウェストパック・オープンエア
上映前は絶景を見ながら一杯いかがでしょう?

他のオープンエア・シネマと一線を画すのが、何よりもその眺望。ライトアップされたオペラハウスやハーバーブリッジ、シティのビル群を眺めながら映画が楽しめることから「世界で一番美しい映画館(World’s Most Beautiful Cinema)」と言われています。レストランやバーも併設しているので、映画が始まる前から絶景の中で食事やお酒が楽しめるのもオススメです。

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ウェストパック・オープンエア

3月 シドニー・ゲイ・アンド・レスビアン・マルディグラ

マルディグラ
シドニーの街中がテーマカラーのレインボーに

2月に入ってシドニーの街中や住宅の軒先までレインボーカラーに彩られ始めると、いよいよ「シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ(Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras)」のシーズン到来です。

マルディグラ
世界各国から50万人以上の人が集まる大イベント

マルディグラは世界最大規模のLGBTQIの祭典で、毎年2月末から3月までシドニー各地でイベントやパーティが催され、特にイベントのフィナーレを飾る、世界各国から50万人以上の観客が訪れるパレードは外せません。

マルディグラ
煌びやかなパレードは必見です!

パレードはシティにあるハイドパーク(Hyde Park)からMoore Park(ムーア・パーク)までの2kmの道のりを、約200団体、1万人以上の人達が仮装やダンスをして約4時間掛けて練り歩きます。元々は同性愛がまだ犯罪行為とされていた当時のデモ行進が始まりですが、今では政府や警察もサポートするシドニーを代表する一大イベントです。

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シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ

4月 ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー

絶景の中で鑑賞する大迫力のオペラ @ Tourism Australia

「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー(Handa Opera on Sydney Harbour)」は、ロイヤル・ボタニック・ガーデン脇に設置された特設野外劇場で行われるオペラです。2月に行われる「オープンエア・シネマ」と同じロケーションで、本格的なオペラが楽しめます。演目は毎年変わり、2021年に演じられた名作「椿姫(La Traviata)」は世界一巨大な屋外シャンデリアが話題になりました。

オペラのエンディングに合わせて毎晩打ち上げられる花火

オープンエア・シネマに比べると若干お値段も高めで、一番安い席でも$99.00(¥7,950)しますが、それでも会場で観るオペラよりも割安です。しかもフィナーレには毎回美しい花火が上がる演出もあり、オペラハウスやハーバーブリッジの夜景とオペラ、花火が一度に楽しめます。

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ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー

5月 オーストラリアン・ファッションウィーク

ニューヨーク、パリ、ミラノが有名なファッション・ウィークですが、ここシドニーでも「オーストラリアン・ファッション・ウィーク(Australian Fashion Week)」が行われます。エッジーで最先端なルックから、ビーチ・カルチャーが根強いオーストラリアならではの色鮮やかなものや、リラックス感あるリゾート・コレクションが展開されます。

古い鉄道倉庫のフォトジェニックなイベントスペース

ファッション業界以外の一般観覧客が入場できるのは、世界初の試みだそう。特にメイン会場である鉄道車両工場の跡地を利用したアート&イベントスペース「キャリッジ・ワークス(Carriageworks)」のインダストリアルな雰囲気漂う独特の空気感は、どこを切り取ってもフォトジェニックな空間です。

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ファッション・ウィーク・オーストラリア

6月 ビビッド・シドニー

ビビッドシドニーのオペラハウス
オペラハウスに映し出されるプロジェクション・マッピング

5月下旬〜6月中旬にかけては、シドニーの街が美しく光り輝く南半球最大のライトアップイベント「ビビッド・シドニー(Vivid Sydney)」が開催されます。オペラハウスをはじめとするシドニーの象徴的な建物が光のインスタレーションで照らされ、シティ各所が色鮮やかライトアップされるシドニー冬の風物詩です。

ビビッドシドニー
ケーヒル・エクスプレスウェイから眺めるライトアップ

ライトアップはシドニー各所で行われますが、オペラハウスやハーバーブリッジ、現代美術館などに投影されたプロジェクションマッピングが楽しめるサーキュラー・キーのエリアがオススメ。特に全貌が見渡せるケーヒル・エクスプレスウェイ(Cahill Express Way)からの眺めは一見の価値ありですよ。

ビビッドシドニー
冬のシドニーの街中が美しくライトアプされます

シドニーの6月はちょうど冬に入って、気温も下がって来る頃です。しかもヴィヴィッドが開催されるのも夜なので、日本ほど冷え込みはありませんがしっかり防寒して望みましょう。

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ビビッド・シドニー

7月 クリスマス・イン・ジュライ

クリスマス・イルミネーション

サーフィンをするサンタクロースなどで既にお馴染みですが、南半球のシドニーではクリスマスシーズンは真夏。そんな中「真冬にクリスマスらしい雰囲気を味わいたい!」と各地で「クリスマス・イン・ジュライ(Christmas in July)」というイベントが催されます。シドニー各地のレストランではクリスマスをテーマにしたメニューが展開されたり、ロックスなどではライトアップも行われます。

ロックスのクリスマス
クリスマス・ライトアップされたロックスの街並み

特に有名なのはシドニーから車で約2時間ほどの世界遺産「ブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)」で行われるユールフェスト(Yulefest)。7月中はイルミネーションで彩られ、レストランでは七面鳥のローストやプディングなど特別メニューも提供されます。シドニーよりも気温が低いので、雪のクリスマスも体験できるかもしれません。

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ユールフェスト(クリスマス・イン・ジュライ)

8月 シティ・トゥ・サーフ

シティ2サーフ
車道を4万人の人々が埋め尽くすランニング・イベント

シドニーのシティ中心から人気のボンダイ・ビーチまで約14kmのコースを走るファンラン「シティ・トゥ・サーフ(City 2 Surf)」は、毎年約8万人が参加する世界最大規模のランニングイベント。スタート地点のハイド・パークからセント・メアリー大聖堂、海岸線を通って丘の上からシドニーの街並みを眺めながらゴールのボンダイ・ビーチまで、シドニーの主要絶景ポイントを巡ることができます。

シティ2サーフ
ゴールは絶景のボンダイビーチ

タイムを競い合う本気ランナーもいますが、コスプレで走る人や歩いて参加する人、車椅子やベビーカーを引いている人などもいるので、ランニング初心者でも全然問題ありません。まさにシティ(都市)からサーフ(海)まで、シドニーらしい景色を楽しみながらの観光気分で楽しめるオススメのイベントです。

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シティ・トゥ・サーフ

9月 シドニー・ランニング・フェスティバル

「シティ・トゥ・サーフ」の1ヶ月後に行われる「シドニー・ランニング・フェスティバル(Sydney Running Festival)」は、2000年に行われたシドニー・オリンピックの開催を記念して始まった南半球最大のマラソン大会。海外からのランナーを含め毎年4万人以上が参加するランニングイベントです。

シドニー・マラソン
オペラハウスを眺めながらマラソン

フルマラソンやハーフマラソン、ハーバーブリッジを渡る10kmコースのブリッジ・ランや子連れファミリーにもぴったりな3.5kmのファミリー・ランなど参加コースも豊富。観光名所のハーバーブリッジやボタニック・ガーデンなど、シドニー湾を眺めながらゴールのオペラハウスに向かうコースは、「シティ・トゥ・サーフ」とまた違った魅力があり観光客にも人気です。

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シドニー・ランニング・フェスティバル

10月 スカルプチャー・バイ・ザ・シー

スカルプチャーバイザシー
ボンダイビーチから続くコースタルウォーク

「スカルプチャー・バイ・ザ・シー(Sclupture by the Sea)」は、シドニー東海岸の海沿いに続く遊歩道「ボンダイ・トゥ・クージー・コースタル・ウォーク(Bondi to Coogee Coastal Walk)」で行われる世界最大の彫刻イベント。ボンダイ・ビーチからお隣にあるタマラマ・ビーチ(Tamarama Beach)まで約2kmの距離に、世界各国の彫刻家による100以上の作品が飾られます。

スカルプチャーバイザシー
壮大な海の絶景と彫刻が楽しめます!

ビーチ沿いなのでもちろん入場は無料です。毎年10月末から11月にかけて行われ、初夏のこのシーズンは筆者個人的にシドニーで一番過ごしやすいオススメのシーズン。個性的な彫刻作品を見て歩くのも楽しいですし、何より美しい海の絶景と彫刻を一緒に楽しめるのは、世界中でもここだけの唯一無二のイベントです。

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スカルプチャー・バイ・ザ・シー

11月 シドニー・オープン

シドニーオープン
普段は入れない歴史的な建物に入ることができます

「シドニー・オープン(Sydney Open)」は毎年11月第一週の週末2日間開催される、シドニー各地の建築を見学できるイベントです。普段は一般公開されない建物やオシャレなオフィスの内部、歴史的建造物の地下室や屋根裏などを巡ることができる、いわば「大人のための社会科見学」です。

シドニーオープン
バランガルーの高層オフィスからはこんな絶景も

1日目の土曜日は完全予約制のツアーで、過去にはショッピングアーケード「クイーンビクトリアビルディング」のドーム屋根内部や駅の地下トンネル、使用されることのなくなったプラット・フォームなどの見学ツアー、2日目の日曜日はチケットを購入してリストにある建物に自由に訪れることができるフリーアクセス方式のツアーが開催されます。建築好きだけでなく、一味変わったシドニー観光を体験できるチャンスです。

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シドニー・オープン

12月 ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤーワークス

カウントダウン花火のお知らせ

世界の大都市の中で、もっとも早く年越しを迎えるシドニー。特にシドニー湾を中心に打ち上げられるカウントダウン花火「ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤー・ワークス(New Year’s Eve Fireworks)」は、一年を締め括るシドニー最大のイベントと言っても過言ではありません。海の玄関口サーキュラー・キーを中心に、シドニー湾全域計7箇所で約10万発以上の花火が打ち上げられます。

ニューイヤーズイブファイヤーワークス
オーストラリアで一番盛大なカウントダウン花火

この花火を観るために海辺には朝から席取りをする人達で溢れ、ハーバーにはたくさんの船が停泊し、世界中から100万人以上の観光客が訪れます。海の街・シドニーらしい海岸線全体を使って打ち上げられるダイナミックな花火は、是非とも一度は体験したい美しさです。

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ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤー・ワークス

一年を通してシドニーを楽しもう!

シドニーには楽しめるスポットがたくさんありますが、気になるイベントを絡めると尚更楽しさが増しますよね。こちらの記事を参考にお目当てのイベントを見付けて、来るべき次のシドニーの旅行プランを立ててみませんか?

Mayumi Iwasaki

フォトグラファー&トラベルライター