宮崎空港から海沿いを走り車で約50分。九州の小京都と呼ばれる飫肥(おび)城下町があります。この城下町で今、古民家を再生したカフェやレストラン、宿泊施設が続々とオープン。その中のひとつ、記念日旅行はもちろんワーケーションなどにも使える広々としたスペースが自慢の一棟貸しの宿「PAAK HOTEL 犀-sai-」(パークホテルさい)をご紹介します。1泊だけじゃもったいない、自宅に戻ったら真似したくなるスタイリッシュさに注目です。
四百年前にタイムスリップしたかのような飫肥城下町

1588年から明治初期まで約280年間、飫肥藩の城下町として栄え、現在も武家屋敷や格子に壁燈籠など当時をしのぶ街並みが残る飫肥城下町。
飫肥城下町のシンボル的存在が飫肥城大手門。あたり一帯に生い茂る樹齢100年の飫肥杉を使用して復元した重厚な造りの櫓門です。
城内にある4本の飫肥杉の対角線の中心に立つと幸せパワーがもらえる「しあわせ杉」などがあり、観光客の人気のスポットになっています。

昭和53年の飫肥城復元を機に街が整備され、風情ある街並みが復活。その中のひとつ、城下町内を流れる「掘割」で遊泳する錦鯉は必見。どこぞやの池に放たれている真っ黒い鯉ではなく、赤や黒など美しい模様の鯉が泳いでいるんです。
鯉を見るだけで癒しのひととき。

武家屋敷や商家などが並び、美しい石垣がみられる武家屋敷通りを歩いていると、四百年前にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。
そんな飫肥城下町にある古民家や武家屋敷が、カフェや宿泊施設として生まれ変わっているのです。しかも、ものすごくスタイリッシュ!古き良きものを感じつつもおしゃれステイが叶うんです!しかも、一棟貸しなので暮らすように過ごせちゃいます。
「PAAK HOTEL 犀-sai-」は非対面チェックイン!暮らすように過ごせる

先ほど紹介した武家屋敷通りから1本奥に入ったところにある「PAAK HOTEL 犀-sai-」。外観だけ見ると、ちょっと広めの古民家かなといった雰囲気。
一棟貸しの宿といえば、チェックインを別の場所で行わなければいけないことが多いですが、ここは非対面チェックイン。宿泊日の前日にパスワードがメールで送られてくるので、入口にあるタッチパネルにパスワードをいれればOK。

扉をあけるとその先に見えるのは、土間を坪庭のように使うおしゃれ空間。その先の扉の向こうにみえる庭も気になりますが、両サイドにずら~っと並ぶ障子の先に何があるのか、もう期待しかありません!

ちなみにチェックインは、入口すぐにある古家具の上にあるタブレットに、メールで送られてきたQRコードを読み込んで終了。このスマートさも素敵ですが、部屋のスイッチが、古家具のサイドにさりげなく配置されているのもさすがのこだわり。古民家らしさを損なわないよう工夫されているんですよね。こんなところにここのスイッチが!とスイッチ探しも楽しいですよ。
どこにいても和みくつろげるリビング&キッチン

右側の障子をあけるとまず見えるのが、正方形の広いダイニングテーブル。背もたれありのイス、窪みのあるお尻にフィットするイスなどさりげない気配りがうれしい!

その奥には、ここで寝ちゃえるよねというほどの広々ソファ。骨董品のテーブルがなんともいい味わいを出しています。

地元アーティストなどの作品を展示し、地域の魅力を届けることも忘れていません。飫肥の歴史がわかる本や旅雑誌なども置いてあります。
半露天風呂にも!高級旅館のようなバスルーム

左側の障子をあけるとバスルームが。障子のようにデザインされた扉がおしゃれだな~となにげなく、あけてみると、庭が一望!なんと、半露天風呂で入浴ができます。ちょっとした高級旅館のよう!
浴槽がすこぶる広くて深いので、お湯をためる場合は早めがおススメです。
オーバーヘッドシャワーもあるのがうれしいポイント!

ガラスの扉をしめるとこんな感じ。浴槽には飫肥杉を使い、桶とイスにも木が使われ、おしゃれな中に、レトロさが共存するスタイリッシュ空間に仕上がっています。めちゃくちゃ広いので、解放感も抜群。バスタイムが長くなること間違いなし!

古い窓ガラスを利用して作った洗面台もとってもおしゃれ。ドライフラワーなどの装飾品をさりげなく置いているのもポイント。窪みがお尻にフィットする洗面台のイスも座り心地がいいもので、ドライヤーで髪を乾かしているだけでも癒し時間。
と、ここで気になったのがバスルーム入口すぐにある古い階段。

何やらおどろおどろしい雰囲気。狭いし、細いし、急だし、でも何があるか気になるとおそるおそる上ると・・・
ベッドルームとトイレの配置が絶妙!

バスルームの上がベッドルームでした!小上がりのようなスペースにマットレスを2台配置。小上がりスペースの下にライトを配置し、明るすぎず暗すぎず、睡眠にいざなうほどよい明かりをともすにくい演出。古民家の梁を見せることで解放感を出し、居心地上々!朝起きると、目の前の窓から山々が見えるサプライズも。ほんのりお香がたかれているのもポイントです。

ベッドルームまではなんなく見つけられましたが、なかなか発見にいたらなかったのがトイレ。どこの扉、ふすまをあけてもない!
トイレはもしかしたら庭か?と外まで探しに行きましたが、ない・・・なるべく自分の力だけで発見したかったのですが、仕方なく館内マップに頼ることに。
すると入口横にあることがわかりました。ここか・・・とあけてみると、先に明かりが。

ようやっとトイレ発見(笑)
おそらく、昔はちょっとした物置として使っていたであろう場所にうまくトイレを配置するおしゃれさ。ちなみにトイレの手前には、洗濯機もありました。
クラフトビールサーバーがある宿ってある?フリードリンクが充実

地域の魅力を伝える宿ということで、地元産のフリードリンクを用意してくれているのもうれしいポイント。
特に驚きなのがクラフトビールサーバー!ビールサーバーがある宿ってすごくないですか?しかもクラフトビール!

宮崎県三股町の金柑と日南市の緑茶を使ったクラフトビールは、金柑の爽やかな味と香りが特徴。すっきりと飲みやすくアルコール苦手な女子でもぐびぐびのめちゃいそう!ということで、近くのスーパーで仕入れてきた宮崎グルメのひとつレタス巻きとともに晩酌。

宮崎県産の芋焼酎も1本スタンバイ。しかも、ありがたいことに氷、サイダー、レモンなどぐびぐび飲めちゃいそうなサイドグッズも冷蔵庫にいれてあるうれしさ。

ミネラルウォーターに宮崎がほこる、完熟マンゴージュースまで!

まだまだありますよ!自家焙煎している珈琲ショップから取り寄せた焙煎豆はミルでゆっくりとひいて珈琲の香りを楽しみます。コクがある緑茶もスタンバイ!
ドリンクの準備が不要な宿です。
地元産で作る朝ごはんを庭でいただく

キッチングッズが揃っているので近くのスーパーで食材を調達して、作るのもいいですが、朝ごはんを予約すると地元産の食材をあらかじめ冷蔵庫に用意しておいてくれます。
パンを焼き、ウィンナーやたまごはゆでるか焼くだけ。庭にセットすれば優雅なモーニングタイム!

ちなみに夜は幻想的なライトがともるので、天気がよければ、庭でビールを飲むのもおすすめ!筆者はお風呂に入りながら飲みました(笑)
2泊以上したい一棟貸しの宿

広々しているだけでなく、さまざまな仕掛けをほどこし遊び心も満載の「PAAK HOTEL 犀-sai-」。今回は1泊だけでしたが、ただただぼ~っと過ごすのもいいな~と感じた宿でした。また、テーブルが広く、テレビはHDMIでつないでモニターとして使えるのでワーケーション使いとしても最適!

縁側で日向ぼっこなんて使い方もできちゃいますよ!
DATA PAAK HOTEL 犀-sai- 所在地:宮崎県日南市飫肥4-4-39 TEL:070-1362-3937 公式サイト: PAAK HOTEL 犀-sai-
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