オーストラリア最大の港町であり、歴史と文化が息づく都市シドニー。入植時代からの歴史や近代的な高層ビル群、そして世界三大美港の一つと言われるシドニー湾や美しいビーチが魅力の街です。このユニークな都市を3日間でたっぷり堪能するモデルプランをご紹介します。
シドニーはどんな街?
オーストラリア最大の港町であり、ヨーロッパ人の入植が始まった地としても知られているシドニー(Sydney)。これまで「オーストラリア最大の都市」とされてきましたが、最近は残念ながらビクトリア州のメルボルンにその位置を譲ることとなりました(その差はわずか37,000人)。
それでもオーストラリアの都市と言えば、真っ先にシドニーを思い浮かべる人が多いはず。歴史的な背景と都会的な雰囲気、温暖で過ごしやすい気候に美しいビーチの数々など、それら全てが見事に調和した街です。
因みにオーストラリアの首都は、シドニーとメルボルンの間に位置するキャンベラ(Canberra)です。政治的な中立性を保つため、敢えて二大都市の間に設置されたと言われています。
シドニー観光には何日必要?
シドニーの街を観光するには、一体何日間必要でしょうか?
日本からの直行便あり、時差もたった1時間
日本からシドニーには直行便があり、所要時間は9時間30分。時差も1時間(サマータイム期間は2時間)とほぼないので、旅行中も時差ぼけもなく、快適に過ごせます。
シドニー旅行を満喫するには、少なくとも3日以上は滞在したいところです。
お休みが取れない方におすすめなのが、金曜深夜に日本を出発して、火曜の早朝に帰国するという弾丸プラン。月曜祝日の三連休に絡めれば、仕事を休まずしてシドニー旅行が楽しめます。飛行機でしっかり眠って休めば、そんなスケジュールも可能です。
街も海も楽しみたい!王道モデルコース
シドニーの魅力を十分に味わうには、とても3日間では足りませんが、日程的に弾丸ツアーも可能だということで、限られた時間の中でも街や海、ショッピングやグルメを楽しむ王道モデルコースをご紹介します。
前日 深夜:羽田空港 出発
1日目 (朝:シドニー空港 到着)シドニー湾の絶景とロックスの街並みを堪能
2日目 ボンダイビーチと湾岸エリアの夜景
3日目 オペラハウスとショッピング三昧(夜:シドニー空港 出発)
4日目 早朝:羽田空港 到着
ぜひ参考にして、シドニー旅行を楽しみましょう!
シドニーモデルコース1日目・シドニー湾の絶景とロックスの街並みを堪能
朝:シドニー空港に到着
現在、羽田空港からの直行便があるのは、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、カンタス航空の3社のみ。午前発と夜発の2パターンあり、筆者のおすすめは翌日の朝から即活動できる夜便です。
さらに深夜便(全日空とカンタスのみ)を選べば、お仕事後に出発することも!深夜便の機内でしっかり休めば、朝シドニーに到着した瞬間から全力で楽しめます。
空港からシティへは電車がおすすめ
空港に着いたら、まずはホテルへ。シドニー空港はシドニーCBD(シティの中心)からも近いので、タクシーやUberなどの配車アプリも便利です。ただ、タクシーは料金が高めですし、Uber乗り場は到着口からかなり離れているので、人数が少ない場合はエアポートリンク(T8)と呼ばれる電車もおすすめです。
Suicaのようなプリペイドカード(Opal Car)もありますが、非接触決済対応のクレジットカードであれば、カードを自動改札にそのままタッチして、電車やバス、フェリーの乗り降りできます。旅行者にはかなり便利な機能ですね。
サーキュラーキーからフェリーでキリビリへ
ホテルで一旦荷物を預け、シドニーの海の玄関口サーキュラーキー(Circular Quay)へ。シティ内のホテルであれば、サーキュラーキーへは徒歩や電車、路面電車のライトレール(トラム)でアクセスできます。
シドニーは、サンフランシスコ(アメリカ)、リオデジャネイロ(ブラジル)と並ぶ、世界三大美港の一つに挙げられる港の街。そんなハーバーシティのシドニーを体感すべく、まずは4番ワーフのF5フェリーに乗って対岸のキリビリ(Kirribilli)へ。
フェリーに乗れば、目の前に広がる絶景と解放感で、到着後の疲れも吹っ飛ぶはず。「シドニーに来た!」というワクワク感が止まりません。
DATA サーキュラーキー(Circular Quay) 所在地:Circular Quay Railway Station, Alfred St, Sydney NSW 2000, Australia
海に浮かぶカフェ「セルシウスコーヒー」でブランチ
シドニーで最初の食事は、人気のカフェ「セルシウスコーヒー(Celsius Coffee Co.)」で。サーキュラーキーを出てすぐ次の船着場、キリビリ・ワーフ(Kirribilli Wharf)の桟橋の上にあり、海の上に浮かんでいるような浮遊感が味わえます。
窓の外にはシドニー湾と行き交うフェリー、そして美味しいコーヒーと絶品フードが楽しめる、ローカルはもちろん、観光客やインスタグラマーにも大人気のカフェです。
DATA セルシウスコーヒー(Celsius Coffee Co.) 所在地:Shop 1 Kirribilli Wharf, Kirribilli NSW 2061, Australia 営業時間:月 - 金 7:30〜14:30 / 土 - 日 8:00〜15:00 公式サイト:セルシウスコーヒー(Celsius Coffee Co.)
ルナパークやミルソンズポイント周辺を散策
ブランチの後は、腹ごなしにハーバー沿いをお散歩。ここはシティからハーバーブリッジを渡った北側のエリアに位置しているため、また違った対岸からの眺めが楽しめます。建物の間から顔を覗かせるオペラハウスや高層ビル、ハーバーブリッジを眺める絶景散歩です。
ハーバーブリッジを抜けると登場する大きな口を開けたゲートは、1935年創業の老舗遊園地ルナパーク(Luna Park)です。シドニー版「浅草花やしき」のような存在で、アトラクション的にはあまり目新しいものはありません。
ただ観覧車からの眺めは素晴らしく、入場料は無料なので乗ってみてはいかがですか?その後は目の前のミルソンズポイント(Milsons Point)の乗り場からフェリーに乗り、対岸のサーキュラーキーに戻りましょう。
DATA ルナパーク・シドニー(Luna Park Sydney) 所在地:1 Olympic Dr, Milsons Point NSW 2061, Australia 電話番号:+61-2-9922-6644 公式サイト:ルナパーク・シドニー
ロックスマーケットでお土産ショッピング
サーキュラーキーの西側に広がるロックス(The Rocks)は、1788年、オーストラリアに初めて英国人が入植した開拓の地です。今でも石畳の路地や古い街並みなど、当時の歴史ある面影が残っています。
毎週土曜日と日曜日に行われるマーケットは、人気観光地という場所柄、ポストカードや絵、アクセサリーやカンガルーグッズなどが並びます。旅の記念になりそうなアイテムは、お土産にもいいですね。
DATA ロックスマーケット(The Rocks Market) 所在地:The Rocks NSW 2000, Australia 営業時間:土 - 日 10:00〜17:00 公式サイト:ニューサウルウェールズ州ロックス観光協会
なお、シドニーは真夏にクリスマスを迎えます。ロックスではクリスマスマーケットが行われるので、11月末からクリスマス前までの間にシドニーを訪れる人は、ぜひのぞいてみて。以下の記事を参考にしてくださいね。
ロックス地区には他にも、国際旅客ターミナル(Overseas Passenger Terminal)やパークハイアット周辺などのハーバー沿いに、シドニー有数のフォトジェニックなスポットが点在しています。
現代美術館鑑賞と併設の「MCAカフェ」でランチ
ランチスポットが軒を連ねるロックスの中でも、特にオススメなのがオーストラリア現代美術館(Museum of Contemporary Art Australia)の4Fルーフトップにある「MCAカフェ(MCA Cafe)」です。
広々としたルーフトップテラスの席がとにかく最高で、シドニー湾やハーバーブリッジ、オペラハウスを一望しながら、コーヒーとパイで休憩したり、モダンオーストラリアン料理とワインでしっかりとした食事が楽しめます。
DATA MCAカフェ(MCA Cafe) 所在地:4/140 George St, The Rocks NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-9250-8443 営業時間:月 - 日 10:00〜16:00 / ラストオーダー15:30(火曜定休) 公式サイト:MCAカフェ(MCA Cafe)
ランチ後は、階下の美術館でオーストラリアの現代アート鑑賞。特別展でない限り入場無料なので、観光合間に気軽に美術館鑑賞が楽しめます。
DATA オーストラリア現代美術館(Museum of Contemporary Art Australia) 所在地:140 George St, The Rocks NSW 2000, Australia 電話番号:+61292452400 営業時間:月 - 日 10:00〜17:00(火曜定休) 公式サイト:オーストラリア現代美術館(Museum of Contemporary Art Australia)
「ハーバーブリッジ」と「オブザーバトリー・ヒル・パーク」の絶景
ハーバーブリッジへはロックスから階段で登ることができます。徒歩でも渡れますが、今回は手前の橋脚にあるパイロン展望台(Pylon Lookout)辺りまでにしておきましょう。展望台に登らずとも、橋の上からのビューで十分楽しめます。
DATA パイロン展望台(Pylon Lookout) 所在地:Floor 0, Sydney Harbour Bridge, The Rocks NSW 2000, Australia 電話番号:+61292401100 営業時間:月 - 日 10:00〜18:00 公式サイト:パイロン展望台(Pylon Lookout)
ハーバーブリッジの西側にある「オブザーバトリー・ヒル・パーク(Observatory Hill Park)」は、シドニー天文台(Sydney Observatory)のお隣にある公園で、高台からポストカードのようなパノラマビューが楽しめます。
特にハーバーブリッジの眺めは最高で、目の前に聳え立つハーバーブリッジは圧巻です。さらに西側に沈む夕日の美しさも格別なので、初日の締めくくりとしては最高ですね。
DATA オブザーバトリー・ヒル・パーク(Observatory Hill Park) 所在地:1001 Upper Fort St, Millers Point NSW 2000, Australia
オーストラリア最古のパブ「ロードネルソン」でクラフトビール
オブザーバトリー・ヒル・パークでサンセットを見たら、1841年創業の、オーストラリアで最も歴史あるパブ「ロードネルソン・ブルワリー・ホテル(Lord Nelson Brewery Hotel)」でクラフトビールをいただきましょう。
一番人気の商品は、フルーティで爽やかな味わいのThree Sheets。ステーキやフィッシュ&チップスのパブ飯はどれも美味しくて、特にネパール風チキンカレーは筆者の大のお気に入りです。
DATA ロードネルソン・ブルワリー・ホテル(Lord Nelson Brewery Hotel) 所在地:19 Kent St, The Rocks NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-9251-4044 営業時間:月 - 土 11:00〜23:00 / 日 12:00〜22:00 公式サイト:ロードネルソン・ブルワリー・ホテル
ルーフトップのレストラン&バー「ヘンリーディーン」で乾杯
シドニー1日目の締めに訪れるのは、ルーフトップレストラン&バーの「ヘンリー・ディーン(Henry Deane)」。ホテル・パリセード(Hotel Palisade)というパブの屋上にあり、視界を遮るものがない360度の景色が楽しめます。テラスに出てハーバーブリッジをバックに、オリジナルカクテルで乾杯しましょう。
DATA ヘンリー・ディーン(Henry Deane) 所在地:35 Bettington St, Millers Point NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-9018-0123 営業時間:火 - 水 16:00〜22:00 / 木 16:00〜23:00 / 金 - 土 12:00〜0:00 / 日 12:00〜22:00(月曜定休) 公式サイト:ヘンリー・ディーン
シドニーモデルコース2日目・ボンダイビーチと湾岸エリアの夜景
「billsダーリングハースト本店」で世界一の朝食
既に日本でも大人気の、「世界一の朝食」でお馴染みのbills(ビルズ)は、実はシドニー発祥のカフェです。せっかくシドニーに訪れたなら、人気メニューのリコッタパンケーキ(英語のメニューではricotta hotcakes)やふわふわのスクランブルエッグなど、ダーリングハースト本店で本場の味を味わいましょう!
DATA ビルズ・ダーリングハースト本店(bills Darlinghurst) 所在地:433 Liverpool St, Darlinghurst NSW 2010, Australia 電話:+61-2-9360-9631 営業時間:月 - 日 7:30〜15:00 公式サイト:ビルズ・ダーリングハースト本店
バスに乗ってボンダイビーチへ!
朝食を食べたら、シドニーの人気ビーチ「ボンダイビーチ(Bondi Beach)」へ!ダーリングハーストからボンダイビーチまでは、333番のバスで一本。約20分という近さで、美しいビーチに到着します。
DATA ボンダイビーチ(Bondi Beach) 所在地:Bondi Beach NSW 2026, Australia
ボンダイ発祥ブランドやマーケットでショッピング
ビーチタウンらしい海を感じる爽やかなものから、ナチュラルでヘルシーな雰囲気のものまで、意外と多いボンダイ発祥ブランド。ボンダイ生まれのこだわりの商品を、旅の思い出にいかがでしょう?
毎週末ボンダイビーチ・パブリックスクールでは、土曜日に生鮮食品を扱うファーマーズマーケット、日曜日にアートやクラフト系の商品を扱う「ボンダイマーケット(Bondi Market)」が開催されています。特に日曜のマーケットは、ボンダイらしいお土産探しにぴったりです。
DATA ボンダイ・マーケット(Bondi Market) 所在地:Bondi Beach Public School, Campbell Parade, Bondi Beach NSW 2026 電話番号:+61-402-280-633 営業時間:日 9:00~16:00 公式ホームページ:ボンダイ・マーケット
眺めのいい「ノースボンダイ・フィッシュ」でランチ
ランチはテラスからの眺めが最高なレストラン「フィッシュ(Norht Bondi Fish)」で。意外にも少ないボンダイビーチを見渡せるレストランの中でも、有数の絶景レストランです。天気が良ければ迷わずテラス席をゲットして、日差しを浴びながらキンキンに冷えたワインと、絶品シーフードをいただきましょう!
DATA ノースボンダイ・フィッシュ(North Bondi Fish) 所在地:120 Ramsgate Ave, North Bondi NSW 2026, Australia 電話番号:+61-2-9130-2155 営業時間:水 - 日 12:00〜0:00 公式サイト:ノースボンダイ・フィッシュ
コーヒーをテイクアウェイしてビーチで休憩
カフェ天国のボンダイには美味しいコーヒーが飲めるカフェがたくさんあるので、一つに絞るのは正直かなり悩ましいです。数ある中でも、ナチュラル系カフェの「ハリーズ・ボンダイ(Harry’s Bondi)」は、コーヒーの美味しさは言うまでもなく、オリジナルのスムージーやコールドプレスジュースも絶品です。
因みにオーストラリアでは持ち帰り/テイクアウトのことを「テイクアウェイ(Take Away)」と言います。
DATA ハリーズ・ボンダイ(Harry's Bondi) 所在地:2/136 Wairoa Ave, Bondi Beach NSW 2026, Australia 電話番号:+61-2-9130-2180 営業時間:月 - 金 6:30〜15:30 / 土 - 日 6:30〜16:00 公式サイト:ハリーズ・ボンダイ
ボンダイビーチ沿いをお散歩
テイクアウェイしたコーヒーを片手に、ボンダイビーチ沿いをぷらぷらお散歩。ボンダイ・トゥ・クージー・コースタルウォークを楽しむのもいいし、海沿いのグラフィティウォールを眺めるのもいいし、何もせずビーチに寝転がるのもいいですね。水着を持参して海に飛び込むのもありですが、想像以上に波が高いのでご注意ください。
DATA ボンダイビーチ・グラフィティウォール(Bondi Beach Graffiti Wall) 所在地:Queen Elizabeth Dr, Bondi Beach NSW 2026, Australia
フォトジェニックな「ボンダイ・アイスバーグス」で泳ぐ
ボンダイビーチの脇にある、大波が流れ込むダイナミックなプール。ガイドブックやSNSで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?それが会員制プールの「ボンダイ・アイスバーグス・クラブ(Bondi Icebergs Club)」です。
その壮大な景色は一見の価値ありなので、ボンダイに訪れたら足を運んでみましょう。会員制ですが一般客も利用可能なので、話の種に大波に揉まれながら泳ぐのもありですね。
DATA ボンダイ・アイスバーグス・クラブ 所在地:1 Notts Ave, Bondi Beach NSW 2026 電話番号:+61-2-9130-4804 営業時間:月 - 金 6:00~19:00 / 土 - 日 6:30~19:00(木曜日はプール清掃のため休業) 公式ホームページ:ボンダイ・アイスバーグス・クラブ
遊び疲れたところで、一旦シティに戻ります。シティまではバスで一本で帰れるので、楽ちんです。
「ミート&ワイン・コー」でオージービーフステーキ
ホテルに戻って荷物を置いたら、少しドレスアップしてディナーにバランガルー(Barrangaroo)へ。シティの西側に位置する湾岸エリアのバランガルーは、近年クラウンやWなどラグジュアリーホテルが続々とオープンしている、活気溢れるエリアです。海沿いの遊歩道には、人気のレストランやバーがズラリと並びます。
オーストラリアに訪れたら、オージービーフのステーキは欠かせません。ステーキが美味しいと評判のレストラン「ミート&ワイン・コー(The Meat & Wine Co.)」では、ジューシーなオージービーフとオーストラリア産のボリュームのある赤ワインが一緒に楽しめます。
DATA ミート&ワイン・コー(The Meat & Wine Co.) 所在地:Ground Level - International Tower One/100 Barangaroo Ave, Barangaroo NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-8629-8888 営業時間:月 17:00〜22:00 / 火 - 木, 日 12:00〜22:00 / 金 - 土 12:00〜22:30 公式サイト:ミート&ワイン・コー
バランガルーのルーフトップバー「スモーク」で乾杯
2日目の締めは、人気のルーフトップバー「スモーク(Smoke)」で乾杯。バランガルーの高層ビルや対岸のダーリングハーバーの夜景を楽しみながら、海沿いの遊歩道をお散歩しつつ帰りましょう。
DATA スモーク(Smoke) 所在地:Level 2/35 Barangaroo Ave, Barangaroo NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-8587-5400 営業時間:火 15:00〜22:00 / 水 - 土 15:00〜0:00 / 日 14:00〜22:00(月曜定休) 公式サイト:スモーク・バー
シドニーモデルコース3日目・オペラハウスとショッピング三昧
ホテルをチェックアウト(ホテルに荷物を預ける)
いよいよ最終日です。出発は夜なので、一旦荷物をパッキングしてホテルをチェックアウトします。スーツケースはホテルに預けておきましょう。
オペラハウスの麓「ハウス・キャンティーン」で朝食
オペラハウスの麓にあるカフェ&レストラン「ハウス・キャンティーン(House Canteen)」で、Single O(シドニー有数のコーヒーロースター)の豆を使った美味しいコーヒーとサンドイッチで朝食を。
シドニーに数あるカフェの中でも、オペラハウスを見上げながら食事ができるのはここだけ。早朝から夜まで営業しているので、ランチやディナーに訪れるのもおすすめです。
DATA ハウス・キャンティーン(House Canteen) 所在地:Bennelong Point Lower Concourse, Sydney Opera House, Sydney NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-9192-4954 営業時間:月 - 日 7:30〜23:00 公式サイト:ハウス・キャンティーン
世界遺産の歌劇場「オペラハウス」内を見学
シドニーの象徴であり、世界遺産にも登録されている「シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)」は、シドニーで必ず訪れておきたい場所の一つでしょう。その美しい外観はもちろん、内部の造形やディテールも素晴らしいです。
オペラ鑑賞もいいですが、限られた時間を有効活用するなら、日本語ガイドのツアーがおすすめ。オペラハウスの歴史や建築デザインを学びながら、運が良ければコンサートホールに足を踏み入れることもできます。定員制なので、事前に予めネット予約して参加しましょう。
DATA シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House) 所在地:Bennelong Point, Sydney NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-9250-7111 公式サイト:シドニー・オペラハウス オペラハウス日本語ガイドツアー
オペラハウス周辺を散策
オペラハウス周辺は、とにかくフォトジェニックなスポットだらけです。ハーバーブリッジやフェリー、シドニー湾をバックにして、写真をたくさん撮影しましょう。運が良ければ正面の階段でお昼寝する、オットセイのベニー(Bennie)に出会えるかも?
ロイヤルボタニックガーデンをお散歩
オペラハウスのすぐお隣に位置する、オーストラリア最古の植物園「ロイヤルボタニックガーデン(Royal Botanic Garden)」。オーストラリア固有種など様々な植物に加えて、海とシティの壮大な風景も楽しめる、都会のオアシスです。
DATA ロイヤルボタニックガーデン (Royal Botanic Garden) 所在地:Mrs Macquaries Rd, Sydney NSW 2000 営業時間:7:00〜17:00 ※開園時間は季節により異るため、公式サイトを参照 公式サイト:ロイヤルボタニックガーデンシドニー
ミセス・マッコーリーズポイントで絶景写真を撮影
ボタニックガーデンからファームコーヴに沿って歩いて行くと、オペラハウスの対岸にあるミセス・マッコーリーズポイント(Mrs Macquaries Point)に到着します。ここはオペラハウスとハーバーブリッジが重なり合う、シドニー有数の絶景スポットです。海辺での記念撮影の際は、足を滑らせないように気をつけて!
DATA ミセス・マッコーリーズポイント (Mrs Macquaries Point) 所在地:1d Mrs Macquaries Rd, Sydney NSW 2000
ニューサウスウェールズ州立美術館でアボリジナルアート
マッコーリーズポイントの南に位置する「ニューサウスウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)」は、オーストラリア人アーティストをはじめ、先住民アボリジナルやトレス海峡諸島民の人々の作品に力を入れている美術館です。
日本人建築家SANAAが設計した北館がオープンしたことで、最近さらに注目されています。入場は無料なので、オーストラリア最大の収蔵数を誇るアボリジナルアートギャラリーだけでも、一見の価値ありですよ。
DATA ニューサウスウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales) 所在地:Art Gallery Rd, Sydney NSW 2000, Australia 電話番号:+61-1800-679-278 営業時間:月 - 火 10:00〜17:00 / 水 10:00〜22:00 / 木 - 日 10:00〜17:00 公式サイト:ニューサウスウェールズ州立美術館
美術館の北館にある「モッド・ダイニング」でランチ
美術館内には3つのレストランとカフェがありますが、北館の「モッド・ダイニング(MOD. Dining)」で、オーストラリア版ミシュランを受賞している人気シェフが手がける、モダン・オーストラリアンでランチしましょう。
「ミシュラン受賞」と言っても、決して敷居は高くなくカジュアルな雰囲気です。光の差し込む大空間で、ヘルシーかつボリュームのある美味しい料理が楽しめます。
DATA モッド・ダイニング(MOD. Dining) 所在地:Floor G, North Building, Art Gallery Rd, Sydney NSW 2000, Australia 営業時間:月 - 火 10:00〜16:00 / 水 10:00〜21:00 / 木 - 日 10:00〜16:00 公式サイト:モッド・ダイニング
ピットストリートモールや「ストランドアーケード」でショッピング
美術館を出て、大きな公園「ドメイン(The Domain)」を通り抜ければ、シティの中心までわずか10分足らずです。シティでショッピングと言えば、ピットストリート・モール(Pitt Street Mall)やジョージストリート(George Street)周辺で間違いありません。
ハイファッションからファストファッション、デパートやショップが集中しているこのエリア。コスメストアやドラッグストア、お土産ショッピングに欠かせないスーパーもあります。ここからいよいよ締めのショッピングがスタートです!
DATA ピットストリートモール(Pitt Street Mall) 所在地:182 Pitt St, Sydney NSW 2000, Australia
シドニー最古のショッピングアーケード「ストランドアーケード(The Strand Arcade)」も外せません。可愛らしいレトロ感溢れるアーケードは訪れるだけでも楽しめ、お土産ショッピングにも最適です。
DATA ストランド・アーケード(The Strand Arcade) 所在地:412-414 George St, Sydney NSW 2000 営業時間:月~水曜日・金曜日9:00〜17:30(木9:00〜20:00/土9:00〜16:00/日11:00〜16:00) 公式サイト:ストランドアーケード
コーヒーが美味しい「ガンプション」で休憩
ショッピング合間の美味しいコーヒーが飲みたい時は、コーヒー好きが列を作る人気店「ガンプション(Gumption)」で。コーヒーだけにフォーカスしているのでパンやスイーツはありませんが、それだけのこだわりと自信が詰まったコーヒーは一飲の価値ありです。
DATA ガンプション・バイ・コーヒーアルケミー(Gumption by Coffee Alchemy) 所在地:Shop 11, The Strand Arcade, 412-414 George St, Sydney NSW 2000, Australia 電話番号:+61-2-9516-1997 営業時間:月 - 金 8:30〜16:00 / 土 10:00〜16:00 / 日 11:00〜15:00 公式サイト:ガンプション・バイ・コーヒーアルケミー
美しすぎるショッピングアーケード「QVB」
シドニーでもう一つ訪れておきたいショッピングアーケードが、クイーン・ビクトリア・ビルディング(Queen Victoria Building)、略してQVB(キュー・ヴィー・ビー)です。ショッピングだけでなく、ステンドグラスや天井の装飾、階段の手すりなど細部に至るまで、ため息の出るような美しさです。
踊り場のカフェもいい雰囲気ですよ。
DATA クイーンビクトリアビルディング (QVB) 所在地:455 George St, Sydney NSW 2000 営業時間:月 - 水・金〜土曜日 9:00〜18:00 / 木 9:00〜21:00 / 日 11:00〜17:00 公式サイト:クイーンビクトリアビルディング
ホテルに戻って荷物をまとめ、空港へ
帰りの夜便の飛行機は22:00前後出発なので、18:30〜19:00にはホテルを出発しておきたいところです。少なくとも17:00頃にはショッピングを終了して、一旦ホテルに戻り、荷物をまとめて空港に向かいましょう。
帰りは飛行機ではゆっくり休んでください。弾丸旅行お疲れ様でした!
もっと時間がある人におすすめの観光スポット
今回ご紹介したモデルコースは、シドニーの主要な観光スポットを中心に駆け足で巡る内容でしたが、もし時間に余裕があるのであれば、是非おすすめしたい素晴らしいスポットが他にもあります。
世界遺産の砂岩の山々:ブルーマウンテンズ
シドニーの北西部。広大な丘陵に広がるユーカリの森、切り立った崖や深い渓谷、砂岩の山々が連なるブルーマウンテンズ(Blue Mountains)は、海の街シドニーとはまた違った、壮大な大自然が楽しめる世界遺産です。
一番人気のスポットは、巨石が三つ並んだスリーシスターズ(Three Sisters)ですが、それ以外にも数多くの展望スポットがあり、圧倒的な大自然を体感できます。シドニーのセントラル駅から電車で約2時間なので、日帰り旅行にぴったりです。
DATA ブルーマウンテンズ(Blue Mountains) 所在地:Prince Henry Cliff Walk, Katoomba NSW 2780, Australia
オーストラリア発祥の地でワイナリー巡り:ハンターバレー
シドニー近郊にあるワイナリーの街・ハンターバレー(Hunter Vallry)は、新世界ワインとして注目されているオーストラリアン・ワイン発祥の地であり、オーストラリアで一番歴史のあるワインの銘醸地です。シドニーから車で2時間とシティからもアクセスしやすいため、こちらも日帰りで楽しめます。
ワインだけでなく、ジンやウォッカなどのスピリッツの蒸留所や、チョコレートやチーズ工場もあり、グルメ巡りも楽しめます。お酒を飲んでの運転は禁止ですが、運転が不安な方はツアーに参加するか、ハンターバレーで一泊するのもおすすめです。
DATA ハンターバレー(Hunter Valley)
シドニー湾を一望する絶景:タロンガ動物園
広大な敷地にオーストラリア固有種をはじめ、350種類の動物達が生息しているタロンガ動物園(Taronga Zoo)。シティからフェリーでアクセスできるため、子連れファミリーだけでなく観光客にも人気のスポットです。
タロンガ動物園の魅力は、何と言ってもここからの眺望。動物越しにシドニー湾やシティを眺めることができる、他には類を見ない動物園です。子供連れはもちろん、大人でも楽しめること間違いありません。
DATA タロンガ動物園(Taronga Zoo) 所在地:Bradleys Head Rd, Mosman NSW 2088 営業時間:9:30〜16:30 公式サイト:タロンガ動物園
シドニー観光の注意点
最後に、シドニー旅行をより快適に楽しく、安全に観光するためのポイントをご紹介します。
紫外線対策は万全に!
シドニーを含むオーストラリア全般に言えることですが、一年を通して紫外線の強さが尋常ではありません。真冬でも日陰を探すほど、肌を刺すような日差しを感じることがあります。日焼け止めは必需品で、サングラスや帽子といった紫外線対策、さらに水分補給用の水筒も重宝します。
紫外線対策は必須ですが、日傘やアームカバーをしている人はほとんどいないため、逆に「観光客」らしさが強調されるかもしれません。また、南半球に位置しているため、季節が逆転することにご注意ください。
とにかく検閲が厳しい(食べ物の持ち込みに注意)
オーストラリアは一つの大陸で構成されているので、環境と固有種の保護のため、厳格な検閲が行われていることでも知られています。基本的に未開封の加工食品は問題ありませんが、果物や野菜、乳製品、肉類といった食料品は非常に厳しくチェックされます。
以前、朝マックを持ち込んで25万円の罰金を科せられた人や、調理肉や卵を持ち込みビザがキャンセルされた学生さんのニュースがありました。不安な場合は、オーストラリア大使館のホームページで確認し、きちんと申告書に記載してから入国しましょう。
DATA オーストラリアの検疫について(在日オーストラリア大使館)
イースターや年末年始など、祝日に注意
オーストラリアでは、祝日にはスーパーを含む全てのお店が一斉に閉店してしまいます。下記の祝日が旅行日程に含まれる場合は、お買い物や食料品の購入にご注意ください。
(太字の日程は終日閉店、それ以外は営業時間変更の可能性あり)
- 1月1日 ニューイヤーズデー
- 1月26日 オーストラリアデー(*スーパーなどの営業時間が変更の可能性あり)
- 3月29日 グッドフライデー(年ごとに変動。春分後の満月から一番近い金曜日)
- 3月31日 イースターサンデー(年ごとに変動。春分後の満月から一番近い日曜日)
- 4月25日 アンザックデー(*スーパーなどの営業は午後から)
- 12月25日 クリスマスデー
現金はほとんど要らない
オーストラリアでは、日常生活でキャッシュを使うことはほとんどありません。そのキャッシュレスぶりに、「買い物客がキャッシュで支払おうとするも、店員さん達が慌てて大パニック」という動画が最近バズりました。
レストランやカフェはもちろん、市場や屋台、教会の寄付に至るまで、全てカード決済できます。非接触型決済対応のカードであれば、そのままSuicaのようにタッチして公共交通機関にも乗れます。現金の両替は最小限に留め、コンタクトレス決済型のクレジットカードを忘れずに持っていきましょう!
3日間でシドニーの魅力を満喫!
シドニーの魅力をぎゅっと詰め込んだ3日間のモデルコースですが、フィッシュマーケットでシーフードを食べたいし、フェリーに乗ってマンリービーチにも行きたい。おしゃれタウンのサリーヒルズでカフェ巡りしたいし、マリックビルでクラフトビールを飲み歩きたい‥‥と、まだまだやりたいことは尽きません。
シドニーは観光、ショッピング、アクティビティが全て楽しめる、最高の旅行先です。日本からの飛行時間は少し長いですが、時差はほとんどありません。是非、魅力満載のシドニーに訪れましょう!