ザ ゲートホテル両国・宿泊者専用ルーフトップラウンジはスカイツリーを一望!

タイホテルライター吉田彩緒莉

吉田彩緒莉

タイ大好きホテルライター

華やかなクリスマスから年末年始シーズン。女子旅や彼とのお泊りデートも、ちょっと華やか場所で乾杯したいもの。勝手に心が浮足立った筆者、以前からひそかに憧れていたホテルにお泊りしてきちゃいました。その名は「THE GATE HOTEL 両国 by HULIC(ザ・ゲートホテル両国バイヒューリック。以下ザ・ゲートホテル両国)」。
なぜ「華やかな場所で乾杯したい=お泊り」になってしまったのかというと、宿泊しなければ入れないルーフトップバーのような宿泊者専用ラウンジがあるという情報をキャッチしたからです。

どんなに寒かろうが高所でふきっ晒しになりたい筆者は、大のルーフトップバー好き。それなのに、宿泊料金も設備の割にはとてもお得と評判の「ザ・ゲートホテル両国」へ、スキップしながらむかったのでした。

通常のルーフトップバーは、この時期おひとり様で飲んでいたら「クリぼっちで可哀そう」という視線が突き刺さってくるもの。あ、いや、本当は誰も見ていませんが、そのように妄想してしまうもの。
でもね。宿泊者しか使えない、という条件付きなら「ああ、ビジネスで来ている人よね」とか「何か事情があって一人で泊まっている人だろう」とか、宿泊条件が前に来るので、恥ずかしがらなくてもOKじゃないすか?

え?宿泊者専門のラウンジだろうがなかろうが、そんなに人間観察しませんよって?…はい、その通りです。

しかし、心理的にクリスマスシーズンに一人っていうのは、どんなに強がってもきびしい筆者のような方を始め、東京旅行を楽しんでいる女子旅、カップル旅の方も安心してくつろげる場には間違いないのですっ!

両国国技館の目の前!ザ・ゲートホテル両国

ザ・ゲートホテル両国は両国国技館の道を挟んだ目の前。

さらには水上バスや東京水辺ライン「両国」船着き場に隣接。船着き場に関しては隣接というよりほぼ敷地なんじゃないかという隣接ぶりなので、次回は船でやってきて華麗にチェックインしたいものです。

相撲観戦して、このホテルに泊まって浅草やお台場までクルーズしてみたり、さらに「むふふ」な宿泊者だけ利用可能なラウンジがあるなんて最高じゃないですか!?
訪日外国人観光客だったら、スモーレスラーと、この周辺の素晴らしさと、このホテルとこの周辺だけで、日本の良さに感動。涙してしまいそう(イメージです・・・)。

ザ・ゲート=門。若干浮かれていた筆者ですが、隅田川からの門であり、鉄道からの門でもあるホテル。門のコンセプトに基づき造られたホテルの存在意義を、両国という土地でしみじみと知ることとなるのです。

ザ・ゲートホテル両国の客室はシンプル・モダン

ザ・ゲートホテル両国には「THE GATE」というホテル名を冠したテラス付きの最上階スイートルームを含む8種類。ワーケーションなら旅先のオフィスにできるPCモニター付きのModestが断然おすすめ。他にも旅館のような和の設えのお部屋もあり、滞在のスタイルに合わせてデザインまで選べます。
筆者はせっかく泊まるなら、絶対にソファがある部屋!という変なこだわりがあるため、Scenic(シーニック)をセレクト。
コーナールームであるこのタイプはお部屋は居心地も良く、デスクもあるのでまったりする時間多めのワーケーションにはぴったり。
客室の詳細や、選べて楽しい朝食については、宿泊記で詳しくレポートしちゃいますね!
筆者の部屋からはスカイツリーを見ることができました。

アートを辿って宿泊者専用ラウンジへ

今回筆者がとにかく紹介したい!と感動したラウンジへ、レッツゴー!
全体的にすっきりとした印象のホテルの中には、両国を表すアートに出会えます。
たとは墨田川の川辺の石をモチーフに作られたというガラスアート。一つほしいとちょっと撫でみたりして。川辺の石を辿って、宿泊者専用ラウンジに行くような感覚。

錺(かざり)アートのもみじが迎えてくれる会員専用のラウンジは・・・

こぢんまりとした隠れ家バー的佇まい。カウンターではバーテンさんのカクテルを作る姿も見れるんでしょうなあ。ワイン派の筆者、そして屋外好きの筆者はみることはありませんでした。
そして、窓の外に目をやると…。

臨んでいた光景が筆者を待っていました。こんなに贅沢なルーフトップバーが、宿泊者しか使えないラウンジだなんて贅沢過ぎる。

しかもスカイツリービュー!

クリスマス仕様のイルミネーションでロマンティックなテラス席

クリスマスシーズンといえば、隅田川沿いの風が冷たい季節ではありますが、コートを着てでもここで過ごしたい!そう思わせる空間です。スカイツリーがまるで巨大なクリスマスツリーに見えてしまいますね…。

水辺の夜景っていいですね!

シチュエーションに合わせて選びたいシートは4種。どのシートの近くにもヒーターがあるし、ブランケットの用意もあるので、コートを着ていれば寒さはそこまで感じません。

グループでお酒を傾けたいスクエア型のソファ

数人でのグループ旅行や、家族旅行で旅の計画を立てながら食後の一杯。そんな時に使いたいシートがこのシート。誰もいないときに独り占めするのもあり。

2人でまったり飲みたいサイドのソファ

スカイツリーを正面にみるわけではなく、左側や右側に眺めつつ、静かに語り合いたい人におすすめのソファがこちら。植込みの陰に隠れているので、隠れシート感たっぷり。クリスマスイルミネーションのキラキラが足元にあり、華やかさは十分楽しめます。

超おすすめ!屋根付きソファ席

筆者が丸2日間、このラウンジにやってきて、まったりさせていただいたのは、この屋根付きのソファ。海外のリゾートホテルのプールサイドにあるタイプ。家に欲しいけど絶対にうまく配置できないコイツ(コイツとか言うな!)です。

イルミに照らされた植木に囲まれて非現実の世界に来たみたい!

このタイプのソファ、2つあるので、どちらか空いていたらすかさずキープ。ラブラブカップルにはたまらない空間だし、仲良しのお友達同士でもごろんとひっくり返りながらお酒が楽しめます。

ちなみにボッチの筆者は周りの楽しげな会話と冷たい風をこの屋根で遮断。足元にはでヒーターもあったので、一人でぬくぬくと、またーり酒を楽しみました。

食前酒やちょっと1杯なら丸テーブルと1人掛けソファの席も

特にまったりすることもなく、スカイツリーを眺めながらサクッと飲んで、とっとと眠りたいという人や、両国の美味しいお店に食べに行く前に、ちょっと飲んでいく?という場合は、丸テーブルと一人がけソファがいくつか並ぶ席もありました。
本当に寒いのが苦手な方は屋内席もシックで素敵。

ドリンクメニューはグラスワインが1000円程度

筆者の場合は、ぬくぬくなヒーターに足元をあたためられながら、ブランケットにくるまり、屋根付きソファでまったりしていたのですが、見てー!この方向ならもうこの屋根の中とスカイツリーと、キラキラのイルミネーション装飾しか目に入ってこないのです。サイコー!

冬でもぬくぬく

お値段はグラスワインが1杯1000円程度。まあ、居酒屋ではないのでね。他のカクテル類も、ホテルのルーフトップバー価格で考えるとかなりお安いのでは?

屋根付きソファ内は誰の視線も通さないうえに、気配さえ感じさせないので一人の世界にとことん浸れるものの、オーダーを取りに来てくれたスタッフさんが「ご注文はいかがですか?」とまわってきてくれた際には「うわあぁあ!びっくりしたぁあ!」と奇声を上げてしまい、スタッフさんをびっくりさせてしまいました。

・・・す、すみませぬ。

朝のコーヒーを朝のラウンジで

ザ・ゲートホテル両国のスタッフさんたち、本当に心細やか。フロントスタッフはもちろん、清掃のスタッフさんも笑顔がまぶしく、朝食のレストランのスタッフさんなどは、ラグジュアリーホテルクラス級の丁寧な接客が際立っています。

中でも朝食後、部屋に戻ろうとしたとき「コーヒーをお部屋にいかがですか?」とお声がけいただいたときは、うわあ、なんて親切なんだろうと思いましたね。そしてコーヒーを淹れながら「今日はどちらにお出かけですか?」なんて、笑顔で会話してくれます。テイクアウト用のカップでコーヒーをお部屋で楽しめるサービスは増えていますが、セルフサービスで気付かないなんてこと多くないですか?
わざわざ声をかけてくれて、入れてくださる丁寧さがいいんですよ!
どんなに良いクラスのホテルでも、朝食で忙しいと殺伐とした空気になることがあるのですが、なんというプロの接客。

サ・ゲートホテルのロゴ入りカップ。姉妹ホテルの雷門の文字が…。

このコーヒー、客室で飲んでも良し、ラウンジのテラスで飲んでもいいんです。ラウンジには夜以外はスタッフさんがいませんが、ブランケットはおいてあります。寒い時期にテラスでコーヒーを楽しみたい場合は、コートを忘れずに。

昼に見ると夜より広く感じます。これだけの広いテラスを宿泊者だけで占領できるなんて、やはりありえない贅沢。
この日のゲストは朝寝坊さんが多かったのかしら?それとも観光やお仕事に出かけてしまったのかな?利用者は少なく、1組去った後は誰もいなくなりました。
お気に入りの屋根付きソファも空いていたので、風邪も防げて、ブランケットを足にかければぬくぬく~。こんなにひとりでまったりできる絶景カフェを探せと言っても無理でしょう。

このシート、冬はマジで神!

最後まで両国の魅力を目に焼き付けられる

国技が行われる両国国技館や、墨田川の緩やかな眺め、そこを行き交う様々な船、そして東京の顔「東京スカイツリー」。朝の爽やかな風に吹かれながらソファに腰かけ、コーヒーを飲んでいると、渋谷や新宿、丸の内のようにビルに埋め尽くされた東京とは異なる、もう一つの東京の良さをふつふつと感じてしまいます。

どこかに出かける拠点としてのホテルも良いし、余裕のある人はラグジュアリーホテルで「絶対に外に出ないぞ」というおこもり滞在もいいでしょう。でも、気取らず気軽に「おこもりしたい」という時に滞在して、ホテルのそこかしこに「外出しないでホテルで過ごしたい」という気にさせる仕掛けのあるホテルは、なかなかないのではないでしょうか?

最近はおしゃれなホテルがホテル内のカフェやコワーキングスペースを地元の人や、宿泊者以外の人が使えるようにした交流型ホテルが目立ち始めているのですが、正直言うと筆者はホテルの宿泊者限定で特別に与えられた場所が欲しいな、というタイプ。
部屋のカードキーだけ持って、ラウンジで1杯。チェックインで身元が分かっている人しかいないので、安心できる空間で、のーんびりお酒やコーヒーを飲みたい。

このラウンジがあることで、またこのホテルに、両国に帰って来たい。そう思わせてくれるホテルです。

DATA
東京都墨田区横網1-2-13
THE GATE HOTEL 両国 by HULIC
Terrace & Lounge※宿泊者専用
営業時間:18:00~22:30(L.O. 22:00)

タイホテルライター吉田彩緒莉

吉田彩緒莉

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