ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄・秋冬の過ごし方

東郷 カオル

トラベルライター

沖縄本島の西海岸に広がるビーチリゾート、恩納村。
人気のリゾートホテルが立ち並ぶ中、特に注目を集めるホテルの一つが今回ご紹介するハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄です。夏はマリンアクティビティで賑やかですが、秋冬はまた違った魅力があります。プールがクローズする11月から3月半ばまでは落ち着いて静かに過ごせる季節。この季節におすすめの、大人の遊び心や好奇心を刺激する過ごし方を紹介します。

画像提供:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

瀬良垣島は、エメラルドグリーンのグラデーションが美しい恩納村の浅瀬に浮かぶ島で、沖縄本島とは1本の小さな道で繋がっています。ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄はこの瀬良垣島と沖縄本島にまたがって広がるリゾートです。

画像提供:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

「これぞリゾート!」というあまりにもできすぎたロケーションに「埋め立てて作った島なんでしょ?」と勘違いする人もいるくらいですが、瀬良垣島は昔からこの地にある天然の島。この抜群の立地を活かして、2018年8月にハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄が開業しました。

エントランスから繋がるロビーの天井の高さは8メートル。空間を贅沢に使っているので開放感抜群です。自然光がたっぷり入る大きなガラス戸は、季節によっては開け放たれ、建物の中にいながらまるで外と繋がっているかのような雰囲気が楽しめます。

壁にはグスク(沖縄の城)にも使用されている琉球石灰岩が用いられ、沖縄の自然や歴史が感じられる造り。壁や天井はリズムが感じられるデザインで、エントランスから奥へと向かうにつれ様々な景色が目に飛び込んできます。

写真はメイン棟「ザ・アイランド」のゲストルームですが、長期滞在やファミリーでの滞在にぴったりな「ザ・ビーチハウス」というゲストルームもあります。予約時に、どちらが自分たちの滞在に適しているかを想像しながらお部屋を選ぶのも楽しい時間ですね。

空を移す水盤は、時間によって異なる景色を楽しませてくれる

沖縄の秋冬って何を楽しめばいいんだろう?と悩む人もいるかもしれませんが、ラグジュアリーホテルなら、ひたすら部屋や館内でまったりと過ごすのもおすすめ。

ですが、「せっかくの沖縄なので何かアクティビティを楽しみたい!」という人向けに、秋冬おすすめのアクティビティをホテルスタッフに聞いてみましたのでご紹介します。

秋冬おすすめのアクティビティ

マリンアクティビティは外注というリゾートも多い中、ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄ではホテル独自でマリンアクティビティを開催しています。アクティビティスタッフに聞いたところ、お客様に楽しんでもらうことはもちろん、何よりも安全を心がけているそうで、短い会話の中で、何度も「安全」という言葉が聞かれたのが印象的でした。

画像提供:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

アクティビティの内容は、SUPや体験ダイビング、シュノーケリング、シーカヤックなどのマリンアクティビティの他、レンタル自転車やテントサウナのように自分たちのペースで楽しめるものまでバラエティ豊富です。

クマノミ探検シュノーケルツアー

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄では、クマノミの育成・保全を目的に“瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト”に取り組んでいます。2021年11月から提供されるようになったアクティビティ「クマノミ探検シュノーケルツアー」は瀬良垣島近辺の浅瀬で体験できるので、気軽に楽しめる秋冬のマリンアクティビティとしておすすめです。

画像提供:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

イソギンチャクの中に見え隠れするオレンジ色の姿は愛らしく、もちろんちびっ子にも大人気!SDGsを身近なものとして考えるきっかけとしても良さそうなプログラムです。瀬良垣島周辺は透明度が高く、水中で使えるカメラがあれば一層楽しめますよ。

テントサウナ

秋冬限定のおすすめ体験が、ラグーンエリアのテントサウナ。2021年に初お目見えし、2022年も11月12日から翌年3月12日まで宿泊者限定で提供されます。

見た目はかわいらしいのですが、パワフルな薪ストーブで温度を上げたテント内でセルフロウリュウを楽しむという本格的な内容。沖縄の秋冬の新しい楽しみ方として、サウナーを中心に注目を集めています。

画像提供:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

一番の特徴は、海水を利用したプールを水風呂代わりにできるということ。海水なので体が浮きます…!

テントサウナが設置されるのはプールがクローズされている秋冬の期間なので、このラグーンプールはテントサウナ利用者だけのもの!この浮遊感・貸し切り感は他では体験できないものですね。

テントサウナを申し込めば秋冬でもプールに入れるってことは…これって裏ワザかも!

DATA
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄
所在地:沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1108
電話:098-960-4321
Web:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

恩納村・読谷村 ご近所散策

秋冬の滞在におすすめのご近所散策も紹介しておきましょう。レンタカーがあれば便利ですが、ホテルにはレンタル自転車もありますので、距離によってはサイクリングもいいでしょう。

恩納村の酒造所

ホテルから自転車で行ける距離に、恩納酒造所があります。恩納村のホテルに宿泊すると必ず目にする地域の泡盛「萬座」はこちらで造られています。

製造した約半数が村で消費されるという、地元に愛される「萬座」

沖縄の水は本土の軟水とは異なり、琉球石灰岩の影響でミネラル分が豊富な硬水です。恩納酒造所では今でも井戸水から採れる硬水を使っているそうです。力強く魅力ある古酒(クース)に育つように工夫を重ね、変わらない味と香りで地域の人々から愛される泡盛を造っています。

清酒とは異なり泡盛には黒麹菌が使われるので(酸度の高いクエン酸を生成するために雑菌に強い)、仕込みを見学することができます。工房見学は2022年12月現在中止していますが再開される可能性もあるので、気になっている人はこまめにHPをチェックしておくと良さそうです。

黒麹菌、確かに強そう!

お酒があまり強くない筆者ですが、工房から漂う華やかな香りに誘惑され、古酒を一口試飲させていただきました。職人さんのアドバイスに従い、空気によく触れさせてから舐めるように一口。まろやかな味わいと上品で華やかな香りに驚き、「泡盛=お酒が強い人しか飲めない」イメージを覆されました!通常サイズのボトルの他、小さなボトルでの販売もあって、お土産やお試しに良さそうですよ。

※お酒を飲む場合は車の運転だけではなく自転車の利用もNGです

DATA
恩納酒造所
所在地:沖縄県恩納村字恩納2690
電話:098-966-8105
Web:恩納酒造所

万座毛

ガイドブックなどでも写真を目にすることの多い、沖縄屈指の観光スポット・万座毛。恩納酒造所から1Kmも離れていない場所にありますので、こちらにもぜひ立ち寄ってみてください。徒歩10分かからないくらいの距離感です。2020年10月に万座毛周辺活性化施設がオープンし、カフェやサーターアンダギーも楽しめます。

沖縄の観光スポットを代表する像の鼻のようなあの有名な景色が目の前に。風が強い日には飛ばされないように気を付けてくださいね。遊歩道が整備されていますので、足元の悪い所(琉球石灰岩)には足を踏み入れないように気を付けましょう。

DATA
万座毛
所在地:沖縄県国頭郡恩納村恩納

やちむんの里

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄のレストランでは、沖縄の陶器「やちむん」が使われています。

「やちむん」で提供されるお料理(シラカチ 炉端)

素朴な質感と沖縄らしい絵が人気の「やちむん」は特に女性に人気で、沖縄を訪れたら自宅用に購入して帰るという人も多いのではないでしょうか。

画像提供:沖縄観光コンベンションビューロー

ホテル館内のレストランで使われている「やちむん」が作られているのが、恩納村のお隣の読谷村にあるやちむんの里。ここには沢山の工房が集まり、一般客も購入することが可能です。お客さんの女子率の高さに驚きます!そしてお好きな人は、あっという間に1~2時間経ってしまうので注意してくださいね。距離と増える荷物を考えると、レンタカーやタクシーの利用がおすすめです。

DATA
やちむんの里
所在地:沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653-1番地

座喜味城跡

今帰仁城跡や勝連城跡、中城城跡も素敵なのですが、やちむんの里から1Kmほどの場所にある座喜味城跡は個人的に沖縄のグスクの中でもかなりおすすめ。規模はさほど大きくないのですが、なんとも言えない美しさがあり、それでいて冒険しているようなワクワクした気分になり、最後には形あるものの儚さを感じる…というのがここの魅力。

沖縄のグスクを巡っていると頻繁にその名を耳にする名将・護佐丸が築城したグスクというのもポイントです。

自由に入ることのできるグスクですが「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産のひとつです。ミュージアムが併設されているので、歴史を学びながら見学することができますよ。

DATA
座喜味城跡
所在地:沖縄県読谷村字座喜味708-6番地
電話:098-958-3141
Web:座喜味城跡|読谷村観光協会

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄で秋冬の沖縄の魅力を発見!

「オフシーズンの沖縄で何する?」問題。こうして並べてみると、ホテルやホテルの近辺だけでも意外と見どころやアクティビティが多く、欲張ると忙しい滞在になりそうなくらい。秋冬の沖縄では、のんびりとホテルステイを楽しむことを主軸にして、無理しないスケジュールで知的好奇心を刺激するというのも良さそうです。

秋冬の沖縄旅行はフライトは空いているし、レンタカーも予約できるし、ホテルも比較的リーズナブルに泊まれるので、旅上手の人々が秋冬にこそ沖縄に行くというのも納得ですね。ぜひ旅上手の人たちを真似て、のんびりと過ごせる季節の沖縄を楽しんでください。

東郷 カオル

トラベルライター