タイ・コロナ禍のバンコクスワンナプーム空港の現在

木本 美沙子

新型コロナウィルス感染拡大以降、海外旅行が難しくなって以来、すでに2年近い時間が過ぎました。
かつてはLCCを除く世界のフラッグキャリアが離発着し、24時間多くの人で賑わっていた、タイ・バンコクの空の玄関口スワンナプーム空港も、今はひっそりと静まりかえっています。

スワンナプーム空港 チェックインカウンター
コロナで旅行客が消えたスワンナプーム空港

2021年11月1日から約1年半ぶりに、隔離なしでのタイ入国が可能になり、ようやく少しずつバンコクの街でも旅行客らしき人たちを見かけるようになりました。

2022年1月現在は、オミクロン株のタイ国内での感染防止のため、残念ながら隔離なしでの入国者の新規受付はストップしていますが、すでにタイランドパスを取得していた人たちは、引き続き隔離なしでタイに入国ができるため、続々とスワンナプーム空港に降り立っているようです。そのため、年末年始のスワンナプーム空港の入国審査は、多くの人でごった返していたのだとか。

ようやく動き出した2022年1月現在のスワンナプーム空港の今の様子をご紹介しましょう!

スワンナプーム空港 航空機
コロナ禍のスワンナプーム空港の現状をレポートします!

スワンナプーム空港コロナ感染拡大以降の利用客数

新型コロナウィルス感染拡大前の2019年、スワンナプーム空港の1年間の利用者数は過去最高の約6,500万人だったそうです。ところが、翌年からコロナによる入国規制が始まり、2020年の年間利用者数は、なんと約75%減の約1,600万人まで落ち込んでしまいました。

フライト時刻表
コロナ禍でスワンナプーム空港の発着便は激減

ただ、スワンナプーム空港発着のLCC便は以前よりも増便している模様。
以前はバンコクの国際線の発着は、ドンムアン空港がLCC便、それ以外の一般航空会社はスワンナプーム空港というふうに、はっきりと役割が分かれていました。

しかし、コロナ後はタイの入国は手続きが複雑になり、国際便の発着はLCC便も含め、全てスワンナプーム空港のみとなっています。日本発着のJAL系LCCのジップエア(ZIP AIR)も2022年1月現在はスワンナプーム空港発着です。

さらに、タイ国内線のベトジェットエア(Vietjet Air)やエアアジア(Air Asia)の一部路線など、コロナ後にスワンナプーム空港発着になった航空会社もあります。

エアアジア チェックインカウンター
コロナ禍でエアアジアの一部フライトがスワンナプーム空港に

スワンナプーム空港の静まりかえった国際線出発ロビー

さて、そんなスワンナプーム空港に久しぶりにやってきました。タクシーで旅客ターミナル4階の出発ロビーに到着。

スワンナプーム空港 出発ロビー
久しぶりのスワンナプーム空港に到着

すると、想像以上に人が多くて、賑わっているではないですか!
2021年4月から9月まで、タイ国内でもロックダウンが続き、国内旅行も行けない状況だったのですが、ようやく規制緩和され、国内旅行に行く人も増えてきているようです。

スワンナプーム空港 出発ロビー
意外にも賑やかだったスワンナプーム空港の出発ロビー

ところが、どんどん奥に入っていくと、だんだん人がまばらになり、ついには全く人がいなくなってしまいました・・・。

チェックインカウンター クローズ
奥の方に歩いていくと誰もいなかった・・・

以前のスワンナプーム空港の到着ロビーは、1番から10番まで入口の扉があり、航空会社毎に入口が決まっていたのですが、なんと人がいるのは3番の入口くらいまで。
つまり、オープンしているのは手前の入口付近だけで、奥の方のチェックインカウンターは全てクローズしていたのです。

隔離なしの入国が始まったとはいえ、本格的に旅行が再開したとは言い難く、便数そのものがまだまだ少ないのでしょう。やっぱり以前の賑わいには戻っていないんですね・・・。実際に目にするとやっぱりショックです・・・。

スワンナプーム空港 出発ロビー
出発ロビーを上から見ると、賑やかなのは入口付近だけだった・・・

ところで、出発ロビーにあるスワンナプーム空港の象徴ともいえる巨大なヤック(鬼)の像。久しぶりに見かけると、ちゃんとマスクをしていました!しかも、ヤックの頭の上の被り物についたミニヤックまで、みんなちゃんとマスクをしてるんです!とっても可愛いので、スワンナプーム空港に来るときには是非チェックしてみてくださいね。

ヤック マスク
ヤックのマスクにご注目!
ミニヤック マスク
頭上のミニヤックもみんなマスクしてて可愛い!

スワンナプーム空港3階のレストラン街はほぼクローズ

以前スワンナプーム空港の3階はレストラン街になっていて、たくさんのレストランが入っていましたが、今回行ってみると・・・。

なんと営業しているレストランは、たったの2軒!「S&P(エス・アンド・ピー)」というタイではよく見かけるファミリーレストランと「サブウェイ」というサンドイッチ店のみ。それ以外のお店はすべて青いボードで覆われていて、改装中のようです。広いレストラン街は、どこまで行っても青いボードが続いています。

レストランの選択肢が少ないので、お客さんが開いてるお店に集中してしまい、少し混雑気味のようでした。

レストラン街 改装中
旅客ターミナル3階のレストラン街はほとんどクローズ中
S&P 空港レストラン
唯一オープンしているS&Pとサブウェイにお客が集中

1階にある穴場人気フードコートはオープン

スワンナプーム空港のレストランというと、3階のレストラン街しか思い浮かばない方も多いかもしれませんが、実はローカルフードが安く食べられるフードコートもあります。

スワンナプーム空港 フードコート
知る人ぞ知る1階のフードコートも営業中

スワンナプーム空港のフードコートは、あまり人が行かない1階の奥の方にひっそりと存在していて、知る人ぞ知る穴場の食事処なのです。もちろん、通常のレストランよりも安いですよ。

フードコート 行き方
フードコートに行くには、一見トイレの入口のような通路を通り抜ける

3階のレストラン街がほぼ全滅の中、1階のフードコートは無事営業していました。ターミナルの一番奥の方にあるので、たどり着くまでが遠いですが、もし時間があったら、フードコートも利用してみてくださいね。

スワンナプーム空港 フードコート
場所は遠いけど、いろんなローカルフードが安く食べられますよ

国際線利用客の消えた2階の到着ロビー

最後に、2階の到着ロビーにも行ってみました。

国内線利用者を少し見かけるくらいで、以前のような賑わいはありません。お店も半分くらい閉まっているようです。

スワンナプーム空港 到着ロビー
到着ロビーのお店も半分くらいクローズしていて旅行客も少ない

現在、国際線でタイに到着する場合、隔離なし入国といえども、到着後の1回目のPCR検査で陰性であることが証明できるまで、指定の宿泊施設(ホテル)から出ることができません。つまり、最低1泊は隔離になります。

空港到着後、指定のホテルまでは専用の送迎車で移動しなければならないため、空港内を自由に歩くことはできず、外国人旅行者の姿はほとんど見かけなくなったのです。

国際線 到着ロビー
ここから先の国際線の到着ロビーは立入禁止

そのため、タクシーやエアポートバスの利用者も激減。エアポートバスは現在運休中で、タクシー乗り場にもタクシーを待つ長蛇の列がなくなりました。

スワンナプーム空港からパタヤやホアヒンに直行する長距離バスも、先日ようやく再開されましたが、タイ国内在住者しか利用できないという状況です。

スワンナプーム空港 タクシー乗り場
国際線の旅行者は専用車で移動するため閑散としたタクシー乗り場

2022年には第2旅客ターミナルがオープン予定

2019年のスワンナプーム空港の年間利用者数は約6,000万人でしたが、実は現在のスワンナプーム空港の収容可能人数は4,500万人。つまり、コロナ前は本来のキャパを大幅に上回る旅行客が利用して、混雑などの問題も起きていました。

スワンナプーム空港
コロナ前はキャパを超える利用者で混雑していたスワンナプーム空港

そのため、スワンナプーム空港の拡張工事が着々と進められていて、2022年10月には第2旅客ターミナルがオープンする予定です。完成すれば今のなんと2倍となる約9,000万人の利用が可能になるそうです。新しい旅客ターミナルの完成も楽しみですよね。

スワンナプーム空港
現在工事中の第2旅客ターミナルは2022年10月オープン予定(写真は現在の旅客ターミナル)

とはいえ、新たにオミクロン株の発生で外国人の新規入国受付がストップしているタイ。
間近にせまった第2旅客ターミナル完成までに、なんとか新型コロナウィルス感染症が収束して、感染拡大前のように世界中から多くの旅行客がタイを訪れるようになることを願っています。

DATA
スワンナプーム空港(Suvarnabhumi Airport)
所在地: No. 999, Moo 1, Nong Prue Sub-district, Bang Phli District, Samut Prakan Province, Thailand
公式サイト:スワンナプーム空港

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木本 美沙子