宮崎市は、通りで開催される市が楽しい街。宮崎市の中心地、一番街と若草通りで開催される「街市」は、産直の魅力ある食材やユニークなブースが並ぶ、月に一度(毎月第1土曜日)の市です。また、年に一度開催される「大街市祭(だいまちいちさい)」は、一帯の商店街や通りを巻きこんだ大規模なもので、日本最大級。
今回ご紹介する「いっちゃが宮崎・楠並木朝市(くすなみきあさいち)」は、県庁前楠並木通りで毎月第1・第3日曜日に開催される朝市です。
街市や大街市祭よりも開催数が多いので、旅程と合う可能性も少し高そう。宮崎ならではの県産品を扱うお店の他、スイーツやコーヒーなども楽しめ、中には地元の人がお店のオープン前から列をなす人気店も。日程が合えば観光客もぜひ足を運びたいスポットです。

県庁前を歩行者天国にして行われる朝市
宮崎市は、JR宮崎駅の駅前よりもそこから徒歩10分ほど歩いた橘通周辺が賑やかなエリア。冒頭でご紹介した街市もこのあたりで開催されます。
楠並木朝市が開催されるのは、街市が行われるエリアから南へ徒歩5分ほどの場所。県庁前の楠並木を歩行者天国にして、朝8時から正午までお店が並びます。通りの入口には警備員も配置され、しっかりと管理されている印象。

月に一度の街市の開催に偶然当たるというのは難しいかもしれませんが、隔週開催の楠並木朝市なら遭遇する可能性もUP!実は私も現地でたまたま地元のフリーペーパーをパラパラとめくってたところ、「あ、明日朝市開催だ!」と気付いて立ち寄ってみたのです。
雨天決行とのことでしたが前日がかなりの雨だったので、出店数もお客さんも少ないんじゃないかと思いきや、地元民でかなりの賑わい。実際、通りの頭上には立派な楠が枝を大きく広げているので、小雨ならさほど影響を受けないかもしれません。
実行委員のブースが通りの中央付近にあって、アナウンスで初出店のお店のPRをしたり、次回の開催の案内をしたり、獅子舞やお囃子が登場したりと、活気のある朝市です。

ひょっとこが登場する回もあるらしいのですが、新年初の市だったので獅子舞が登場。私も頭をかじってもらいました(笑)
どんなお店が並ぶの?
朝市には宮崎の特産品を扱うお店が多く並びます。宮崎市のお店だけではなく延岡市やえびの市、綾町、日向市、都城市と、各地から出店されているようです。野菜や果物などの農産物の他、お花、鮎の塩焼き、スイーツやコーヒーなどを販売する可愛らしいお店も。
地元民が並ぶお店の正体は…
完全アウェイな観光客の私は、オープン前から長い列ができている人気店に並んでみました。並んでいるのは地元客中心ですが、地元民が並んでいるのを見て私のように並ぶ観光客もちらほら。

このお店は綾町を拠点とするベーグルの移動カフェ「くるりカフェ」。並んでいる間に飛ぶように商品がなくなっていく!私の順番が来るまで商品は残っているのだろうか…と心配していたのですが、さすが人気店。慣れていらっしゃって「一家族5個まで」というお願いが張り出されていました。

黒ごまマロン、玄米チーズ、ホワイトモカなど、どれもこれも魅力的!危うくMAX5個買ってしまいそうになりましたが(←お店の戦略にハマっている)、厳選していちじくと五穀みそを購入。どちらももっちもち!五穀みそは大麦、うるちあわ、ごま、小豆、黒豆を練りこんだ生地に白玉も入っていました。トッピングにはお味噌が使われていて、トースターで少し焼いたら外は香ばしく中はもっちり食感。

旅行中だということを伝え、明日でも美味しく食べられる方法を聞くと、ラップに包んで電子レンジで約20秒温めると柔らかくモチモチになるのだとか。その時に「五穀みそはトースターで焼くと香ばしくなりますよ!」と教えてもらったのでした。
ちなみに、冷凍した場合(1か月ほど保存できる)は常温で自然解凍すればいいそうなので、旅行後しばらく経っても楽しめますね。
宮田町コーヒー店
ベーグルを販売しているくるりカフェでもコーヒーの販売はあるのですが、私の後ろにも列が延びていたので、コーヒーは別のお店で。

こちらは「宮田町コーヒー店」。雑味のないスッキリとしたお味のドリップコーヒー。朝食にピッタリ!パイも美味しそうなんですが、ベーグルだけでお腹いっぱいになりそうなので、泣く泣く断念。今度絶対買う!
長期熟成焼き芋専門店
こちらは都城市の「WAIMO OIMO」。“長期熟成焼き芋”って言葉だけで美味しそう!都城市は宮崎市の南西、鹿児島県との県境近くに位置する都市です。都城まで足を延ばす時間がなくても現地の美味しいものを楽しめるなんて、朝市サイコー!

バーナーでお芋の表面をカリっと焦がしているのを横目で見ながら、「美味しそ~」と思うも一度スルー(なぜなら既にお腹いっぱい)。でも、帰り道でなぜかこのお店から紙がヒラヒラ~と私のもとに飛んできて、それをお店にお届けした際にやはり誘惑に勝てずにお買い物。これも何かの縁です(笑)

バーナーで焼いていたのは右の商品なんですが、「今はお腹いっぱいなので後で食べたい」ということを伝えると、持ち運びやすい左のカップ入りのお芋チップスを紹介されました。これが大当たり!カリっとしたお芋の食感に、自然な甘さを引き立てる塩のベストマッチ。畑での野菜作りから青果卸売業までを一貫して行っていて、素材の良さが生きています!
農産物が安い!
農産物を扱う店舗は複数あって、これまでご紹介したようなオシャレな感じではなく、昔からあるような地元感溢れる楽しいお店です。宮崎県内のさまざまなエリアから出店されているようで、扱う商品もそれぞれ特徴的。

椎茸を販売するお店に列ができていたり、県産のお野菜やフルーツを豊富に取りそろえるお店も。前日道の駅で見つけられなかった日向夏も発見!宮崎といえばマンゴーですが全くのシーズンオフなので、前日から日向夏を探していました。空港では3個1000円ほどで売られていたので、1個150円は安い!

季節によっていろいろな種類の柑橘が並ぶみたいですね。宮崎ではきんかんも有名みたい。

ごはん系も発見。昆布ときくらげの佃煮が入った元気玉は、部活高校生が喜びそうなボリューム。この素朴さが懐かしくて思わず買ってしまいました。
DATA 楠並木朝市 場所:宮崎県庁前 アクセス:宮崎駅から徒歩約15分
県庁近くのホテルならより便利に楽しめる!
朝市は8時から正午まで通りを歩行者天国にして開催されていますが、お目当ての品がある場合は早めに訪れるのがおすすめ。
また、県庁近くのホテルに泊まると朝市で買ったパンやベーグル、おにぎりなどを朝食代わりにホテルでゆっくりといただくこともできます。ホテルの朝食ブッフェもいいけど、せっかくタイミングが合ったなら、朝市で朝食を調達するのは超おすすめ!

宮崎県は南北に広く、レンタカーを借りても1泊2日や2泊3日で全地域を巡るのは大変。各地の物産品を楽しみたいなら、楠並木朝市はかなりおすすめです。もちろん、日程が合えばぜひ街市や大街市祭も訪れてみてください。
ちなみに県庁近くには、ケイズストリートホテル宮崎、スーパーホテル宮崎天然温泉、ドーミーイン宮崎などがありますので、ぜひホテル予約サイトでチェックしてお気に入りのお宿を探してみてくださいね。
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