富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

トラベルライター 東郷カオル

東郷 カオル

トラベルライター

富士山の裾野、御殿場駅から車で約20分の場所にある富士モータースポーツフォレスト。日本を代表するサーキットの一つである富士スピードウェイを中心に、ホテルや美術館、トヨタ交通安全センターなどが集まる大人の遊び場です。今回は2022年10月にオープンした富士スピードウェイホテルの1・2階部分に入る「富士モータースポーツミュージアム」で、モータースポーツの歴史と魅力をご紹介します。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

富士スピードウェイに隣接「富士モータースポーツミュージアム」

サーキットに隣接する富士スピードウェイホテルの1・2階エリアに位置する「富士モータースポーツミュージアム」は、モータースポーツの歴史と国内外のレアな車を楽しめるミュージアムです。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

運営はトヨタ自動車ですが、トヨタ車だけではなく、国内外自動車メーカー10社の連携による常設展示というのがスゴイところ。最高峰レースに出場した伝説の車や日本初公開の車、約40台が15のエリアに分けて展示されています。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

エスカレーターや3階から見ると、開放的な吹き抜けの空間がショーケースのよう。レアな車がズラッと展示されている様子が窺えます。こんなに色とりどりのカッコいい車が並ぶ光景は、私はチョロQでしか見たことありません!これが全て本物の車だというのですから、驚きです。

そもそもモータースポーツの始まりって?

生活の中で、なくてはならない必要不可欠なアイテム、自動車。現代生活において必需品である自動車は、モータースポーツのおかげでその技術が進歩してきたものなんです。「え?遊び(楽しみ)が実用品の発展に役立ったの?」と疑問に思われる人もいるのではないでしょうか(筆者がそうでした)。

モータースポーツは19世紀末にフランスで開催された自動車レースが始まりで、約130年の歴史があります。日本で言うと明治時代半ばから、世界では既にモータースポーツが存在していたということになりますね。

この頃の自動車レースは、蒸気、電気、ガソリンエンジンと、動力源の異なる車が競い合うことで、どれが優れているのかを証明するのが目的だったそうです。楽しむためのものではなかったんですね。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

昔のモータースポーツの車は、馬車から馬だけを取り除いたようなもので、今から考えるとびっくりするようなデザインのものです。ですが、車の前の移動手段は馬車だったわけで、この馬車を馬以外の動力で走らせようとしたところから車の歴史が始まったことを考えれば、納得のフォルムです。

上の写真では赤い車が2台写っていますが、奥の車は1908(明治41)年に「ニューヨーク・パリ世界一周ロードレース」で優勝した米国車「トーマスフライヤー(モデル35)」の後継車モデル。レース中に日本を縦断。その時のパネル写真も一緒に飾られていますが、明治時代の人々が不思議そうに取り囲んでいる姿が印象的です。

ラリーを走った実物も!レアな展示車の数々

これらは昔のレーシングカー。よく見るとベンツのマークが!

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

このメルセデス・ベンツW25は、レース前に重量オーバーが判明。このままではレースに出られないため、塗装を剥がして軽量化し出場したそうです。そして見事優勝…、スゴイですね。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

こちらはオーストラリア・ラリーを走った実物の車で、そうとはわからないほどキレイに修復して展示されています。1958年の日産のダットサン。モータースポーツに縁のない筆者でも名前だけは耳にしたことがあります。過酷なレースに出たとは思えないようなかわいいフォルムです。デザインはこのままで最新技術を入れたら、今販売しても売れそうですよね。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

昔のレースに参戦した車をイメージして作られたものも。昔の車のヘッドライトはガラス製なので、まさかのテープ補強という、今では考えられないような仕様。このように、試行錯誤や技術開発を経て現代のモータースポーツへと繋がっているのがよくわかる展示内容です。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ
国内にはこれだけのFIA公認サーキットがあるそうです
富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

壁にはモータースポーツにゆかりのある人たちのサインも。右下は片山右京さんのサインです。まだオープンして間もないので、これからどんどん増えるかもしれません。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

1964年タルガ・フローリオ クラス優勝車のポルシェ904 GTS-8も展示。ドイツのポルシェミュージアムから借りていて、いつかは返さないといけないそうです。なんと、プラスチック製とのこと。うそでしょ?メタリックな姿からは全く想像できません。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

中には「お疲れ様でした~」と言ってあげたくなるような、傷だらけの車も。こちらはサファリ・ラリー3連覇を達成した日産バイオレット。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ
臨場感あふれる音が楽しめる車も

館内の見どころやモータースポーツの歴史などを解説してくれるガイドツアーに参加すれば、筆者のようにモータースポーツの知識がない人でも、より一層見学時間が楽しくなりますよ。音声ガイドアプリを利用すれば、ガイドツアーの開始時間を気にせずに解説を聞くことが可能です。

富士スピードウェイホテルロビー階(3階)にはショップ&カフェ

車好きの人なら、ミュージアムショップが気になるところではないでしょうか。ショップはホテルのロビーフロア(3階)の、サーキットに面したエリアにありますので、ミュージアムの見学が済んだらチェックしに行きましょう。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

日常シーンでも使える実用品がカッコいいデザインで楽しめ、車好きではなくても誘惑されるラインアップ。

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

ミュージアムショップはカフェ併設なので、サーキットを眺めながらコーヒーを楽しめるという贅沢な体験も。ちょうどホームストレートへと続くコーナーが目の前という特等席!

富士モータースポーツミュージアムでレア車とモータースポーツの歴史を楽しむ

お天気が良ければテラス席もおすすめ。こちらでは空気の振動や音を大迫力で感じることができます。体験走行や貸切っての走行が行われていることがあるので、レースが開催されていない日も走行の様子が見られる可能性大です!

「富士モータースポーツミュージアム」はお出かけスポットとしても優秀!

モータースポーツの歴史だけではなく、「クルマづくり」にモータースポーツが果たした役割が学べる富士モータースポーツミュージアム。自動車産業に携わってきた技術者たちの熱い思いにも触れることのできる、大人のミュージアムです。でも、子どもの春休みや夏休みの自由課題の宿題にも良さそうじゃないですか?ホテルでランチも楽しめるので、彼女や家族を連れてのお出かけにもおすすめです。

DATA
富士モータースポーツミュージアム
所在地:静岡県駿東郡小山町大御神645
電話:0550-78-2480
アクセス:御殿場駅から車で約20分
Web:富士モータースポーツミュージアム

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