犬と泊まれる温泉旅館「鬼怒川 絆」宿泊記・家族3世代しっぽりおこもり旅

根本聡子

ペットとお出かけライター

新型コロナウィルスの影響を受けて会う頻度がぐんっと減ってしまったおばあちゃん。何の制限も出ていな今なら一緒に旅行できるのでは?と、愛犬ふわりを家族に迎えてから初となる家族3世代旅行をしてきました!

宿選びのポイントはズバリ「おばあちゃんの負担が少なく」「愛犬にも優しく」「お部屋でしっぽりおこもりできる温泉宿」の3点。そして見つけたのが鬼怒川温泉の玄関口に広がる『鬼怒川絆』。想像以上に大満足だったおこもり旅をレポートします!

約50年前の老舗旅館が愛犬同伴宿に!

鬼怒川絆があるのは関東を代表する東京の奥座敷と呼ばれる鬼怒川温泉郷。日光宇都宮道路今市インターチェンジを降りて車を30分ほど走らせると風格ある佇まいの老舗旅館と笑顔の仲居さんが出迎えてくれました。

鬼怒川の玄関口に佇む「鬼怒川絆」。約50年以上前に建てられた老舗旅館
エントランスからロビーまでのアプローチも雰囲気満点。

約50年前の老舗旅館を使っているという建物は荘厳で雰囲気満点。こんな由緒正しき場所に愛犬を連れてきていいの⁉と一瞬不安になる荘厳さです。でもフロントまでのアプローチにはわんこの足形が書かれた行燈が♪ドッグウェルカムな宿であることを確認し、ホッとする飼い主なのでした(笑)。

2700坪の敷地内に広がる日本庭園

季節ごとに美しい景観が楽しめる日本庭園

鬼怒川絆の敷地面積はなんと2700坪! その広大な敷地に客室はわずか25部屋という贅沢な造りです。その客室から楽しめるのがこの日本庭園の景色。春は桜、秋は紅葉といったように季節ごとに美しい景色を見せてくれるのでいつ来ても楽しめるのだとか。お伺いした4月の中旬はまだギリギリ枝垂れ桜が咲いていましたよ。

写真提供:鬼怒川絆

そしてロビー脇には日本庭園を望むように設けられた足湯が♪ 私が行った日はあいにくの小雨だったので利用しませんでしたが、なんて素敵なロケーション!
ロビーには無料で楽しめるコーヒーやお茶が用意されているので、足湯を楽しみながらのティータイムが楽しめちゃいます。これからは新緑が眩しく輝く季節。ここでアイスコーヒーを飲みながら愛犬とまったりなんて最高だと思いませんか?

鬼怒川 絆の客室は全25部屋の純和室

畳だからわんちゃんが滑る心配もなし!

鬼怒川絆のお部屋は全部で25部屋。「純和室」「準特別室」「特別室」「貴賓室」「迎賓室」の5カテゴリーに分かれていますが、どのお部屋も温泉旅館の趣たっぷりな純和風の造りになっています。今回私たちが宿泊したのが「特別室 紺碧」。本間に寝室、さらに広縁を備えた95平米の広々としたお部屋です。

離れなので他のゲストが気にならずのんびり過ごせます。

「準特別室」以上のお部屋はすべて離れになっているので、おこもり感もたっぷり。おばあちゃんと愛犬ふわりがお庭を眺めながらのんびりくつろぐ姿に癒されました。足が悪いおばあちゃんのために高座椅子を持って来てくれたのも嬉しかった心遣いのひとつです。

せっかくなので他のお部屋のお写真も拝見することに♪ まずは一番リーズナブルなお部屋がこちら。

写真提供:鬼怒川絆

シンプルな純和室のお部屋です。一番リーズナブルとはいえ広さは30平米あるので2名と1ワンの旅行なら十分! 広縁もあるので、ゆったりと過ごすことができそうです。そして館内で一番広い「迎賓室 竜胆」がこちら!

写真提供:鬼怒川絆

その広さ、なんと182平米!京間にして約100畳という、小型犬のふわりなら余裕でかくれんぼが楽しめそうな広さです。さらにお庭には専用の足湯もあり、特別感たっぷり。こちらのお部屋は8名まで宿泊可能な上、超大型犬も同伴できるのが嬉しいところ。大人数&犬が一部屋で泊まれるところはなかなかないので、大家族での旅行を検討中の方はぜひチェックしてくださいね♡

「準特別室」以上のカテゴリーには露天風呂付き。愛犬用も!

好きな時間に好きなだけ温泉が楽しめるのが嬉しい!

私たちが特別室を選んだのは「離れ」でのんびりしたいという想いもありましたが、なんといってもお部屋に露天風呂がついているのが決め手。鬼怒川絆では「準特別室」以上のカテゴリー(瑠璃はのぞく)にすべて露天風呂がついているんです♡

自分の置かれた状況に戸惑うチワワ(笑)

しかもなんと隣には愛犬用の露天風呂付き!
お風呂場には愛犬を入れないでくださいというお宿が多い中、ここは一緒にお風呂が楽しめちゃう!
こんな贅沢な温泉宿は初めてで飼い主も愛犬もびっくり。しかも隣接するシャワーブースには愛犬用のシャンプーまで用意されているという至れり尽くせりよう。小型犬のふわりにはちょっとお風呂が深かったので足元をパシャパシャさせる程度になりましたが、大型犬なら人と同じく肩まで浸かれそう(笑)。愛犬と一緒にひとっ風呂なんて最高ですよね♡

ふかふかタオルが潤沢に用意されていました。

脱衣所には人数分以上の枚数のタオルが用意されていたのも感動したポイント。せっかくお部屋にお風呂があるのだから、何度でも好きなときに楽しみたいですよね。でもその度に濡れたタオルを使うのもいやだし、わざわざフロントに電話するのも気が引ける…。そんなゲストの気持ちを汲み取ってくれるようなタオルの潤沢さに両親も祖母も感動しておりました。

鬼怒川 絆のアメニティは手ぶらでOKな充実度!

色浴衣や和柄の巾着入りのアメニティにテンションUP。

お宿に予約を入れたとき、身長を聞かれたので何のため?と思っていたのですがお部屋に入って納得。両親、私、そしておばあちゃんそれぞれの身長に合わせた色浴衣が用意されていました。
そしてアメニティは和柄がかわいい巾着入りでお持ち帰りOK♪
シャンプー&ボディソープはMikimotoです。クレンジングなどはありませんが、浴室にすべて用意。ドライヤーはもちろん、ヘアアイロンもお部屋に用意されているので手ぶらで来ても安心です♪

リクエストすればパジャマの貸してくれます♡

寝浴衣で寝ると朝目も当てられない姿になってることないですか?
え、私だけ?
そんな寝相の悪い私にパジャマのレンタルがあるのは心強いサービス。絆の刺繍入りのパジャマを貸してもらえるので、家からかさばるルームウエアを持参する必要ナシ。
愛犬連れ旅行は荷物が何かと多くなるので「あったらいいな」と思うアイテムが用意されているのはとっても助かりました。

鬼怒川 絆の大浴場

大浴場はロビーの脇に。入り口脇には自由に飲めるドリンクスタンドが♪

大浴場は1箇所、ロビーの脇に用意されています。鬼怒川の温泉が発見されたのは1752年のことだとか。元々は日光の詣帰りの諸大名や僧侶たちのみが使える特別な場所だったそうです。古くから火傷に効能があると称されていたそうですよ。

鬼怒川の温泉は美肌効果も満点だそう♡

驚くような広さはないものの、ゆったり入るには十分の大浴場。肌に吸い付くようなとろりとした質感の温泉が特徴的でした。鬼怒川温泉は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、打ち身、くじきなどにも効果があるのだとか。そしてもちろん美肌効果も♪ 翌日の化粧のりがばっちりだったので間違いありません(笑)

鬼怒川 絆のわんちゃんへのおもてなしがすごい!

これ、全部ふわり用です!

この老舗旅館に愛犬を同伴できるだけでも驚きなのですが、お宿の愛犬へのおもてなしが凄すぎました!

まずは愛犬用アメニティ。写真に写っているものぜーーんぶ愛犬用です。ウェルカムギフトとして2種類のおやつとおもちゃ、そして愛犬専用のお水!フードボウルはもちろん、食器がずれないようなマットまで用意されていました。さらにお散歩バッグも一色揃っているので飼い主が持っていったものは一切使わずに済んだという充実度です。

もらったおもちゃに大興奮。

おもちゃをもらった途端に大興奮のふわり。畳のお部屋を大爆走です。あまりの激しさに思わず仲居さんに「畳を走らせてもいいのでしょうか…?」とお聞きすると、笑顔で「問題ございません。自由に遊ばせてくださいね」とのお答えが。畳はもちろん、ベッドやお布団の上もOKというから驚きました。

犬の扱いに慣れている仲居さんだからふわりも安心してご挨拶。

鬼怒川絆の仲居さんたちは動物の勉強をしてきた有識者または、有資格者からの専門教育を受けてた方のみ。その仲居さんがお客様一組様に専属でついてくれるので、人見知りなふわりが自然と仲良しに♪
一緒にお写真を撮ろうと思っていたのに、すっかり失念していまったことが悔やまれます(涙)。

愛犬にNOと言わない温泉宿

「ふわりはここで寝まーす」とでも言いたげなお顔。

「ベッドに犬は乗せないでください」「マナーパンツを着用してください」というルールがあるお宿が多い中、鬼怒川絆では「人と愛犬の共有時間で最大限の想い出を作って頂きたい」との想いから愛犬を縛るルールはほぼゼロ。大浴場には連れて行かない、ロビーやお庭ではリードをつけるなどの当たり前のルールはありますが、それ以外の禁止事項はほぼありません。

粗相してしまっても3回までならクリーニング代はかからないというから驚きです。とはいえ、お部屋は一切犬や粗相の匂いがするなんてことは一切ナシ。空気清浄機が2台置かれていましたが、それ以前に徹底した掃除が行き届いていることを実感し、改めて感激。ちなみに粗相代がかからないからといってマーキングを自由にさせたり、粗相を放置するのはマナー違反ですよ。

お宿のいたるところにエチケットグッズが。

お庭や渡り廊下の至る所におしっこを流すための水やトイレシート、プーバッグ(うんち処理袋)が設置されていたのも感心しました。お部屋にはお散歩バッグも用意されていますが、もし手ぶらでお出かけしてしまったとき安心! こういった心遣いがお宿を美しく保っているんだなぁとしみじみ感じたのでした。

鬼怒川 絆のドッグランは天候に左右されない室内ドッグラン

元は宴会場だったと思われる広い室内ドッグラン

館内には屋外ドッグランもありますが、絶対に利用してほしいのがこの室内ドッグラン。あまりの広さに驚愕です(笑)。最初は困惑していたふわりも、絨毯の上を走る機会などなかなかないので嬉しかったのでしょう。一度走り出したらカメラが追いつかないスピードで大暴走していました。

大きなトイレなのにはじっこにする子(笑)

ドッグランの片隅にはこれまた大きなトイレスペースが。これだけ大きければ超大型犬も安心ですね。ふわりは一緒に旅するためにトイレトレーニングを完璧にしたので、ここでもしっかりおトイレタイム。替えのトイレシートはもちろん、プーバッグやタオルなど必要な衛生用品はすべて横に備えられているのでつねに綺麗な状態をキープできるのが嬉しいです。
室内ドッグランはチェックイン後から22:00まで、翌朝は6:30からチェックアウトまで利用できます。

鬼怒川 絆の夕食

さて、旅の醍醐味といえばお食事ですよね。鬼怒川絆では館内に用意された料亭のお部屋でお食事が楽しめるようになっています。
夕食は、18時か19時スタート。「準特別室」以上のお部屋のゲストは個室になっているので族水入らずでおいしい時間が過ごせますよ。(純和室を利用で個室希望の方は+2200円(税込)で利用可能)

白魚の天ぷらに添えられたお塩は桜塩、お刺身に添えられたお醤油は板長がブレンドしたオリジナルというこだわりです。

最初から最後まで美味しくいただきました♪

地産地消はもちろんのこと、全国から取り寄せた逸品の食材を使い、料理人が一品一品丁寧に仕上げたお料理の数々。仲居さんがひとつひとつ運んで来てくれるたびに祖母からも感嘆の声があがりました。メニューは季節やその日の仕入れによっても変わるので、そのときそのとき一番美味しいものが食べられるのだとか。となると、やっぱり夏もまた来たい、いや秋も冬も来なきゃです(笑)。

愛犬用のメニューも豪華です!

肉食ふわりにはお肉の3種盛り合わせを。

宿泊代に愛犬の食事代は含まれていませんが、オプションで豪華なお料理を用意してもらえます。お肉大好きふわりがチョイスしたのはラム肉、鶏ささみ、牛肉の3種類盛り合わせの小盛 ¥1,155(税込)。かわいくわんちゃん型に作られたお野菜には目もくれずお肉だけをパクパク。栄養が偏るーと思いつつ、嬉しそうな顔を見るとどうしても甘やかしてしまうダメ飼い主です(汗)。

美味しそうに食べる我が子とその様子にデレデレの飼い主。

お食事もそうですが、嬉しかったのはふわり用に椅子を用意してくださったこと。最初はふわりが床で食べるか、お膝の上かを伝えていなかったので席はなかったのですが、ふわりも座りたいと伝えるとすぐに椅子を運んできてくれました。愛犬も大事なゲストとして迎えてくれていることが至るところから伝わってきます♡

写真提供:鬼怒川絆

ふわりはお肉盛りにしましたが、好き嫌いなく食べてくれる子ならぜひ食べさせてあげたいのが愛犬用の懐石料理「鬼怒川御膳」(大盛 1,980円、小盛1,045円(ともに税込))です! こちらは宿泊日前日までに予約する必要がありますが、ここでしか食べられない特別メニュー! もちろん愛犬メニューは調味料などの味付けは一切ナシなので、我が子たちに安心して食べさせてあげることができますよ。

お部屋で楽しめる「おつまみセット」

美味しい焼酎と、おつまみ♡ お風呂上がりに幸せなひととき♪

夕飯で満腹だけど、お部屋でもちょっと呑みたい。そんな呑兵衛さんにぴったりなのがおつまみセット2200円(税込)です。お寿司をはじめ、塩辛などお酒がすすむおつまみが美しく盛り付けられたボックスにこれまた歓喜♪
お宿の方おすすめの焼酎「魔王」とともにお風呂上がりにいただきました♡ 。お部屋の露天風呂に入って、湯上がりにお酒をちびちび…♡ 幸せだーーー。

鬼怒川 絆の朝食は「朝から幸せ気分」の和朝食

朝食も夕飯と同じ個室にていただきます(時間は7時半、8時、8時半のいずれか)。

ご飯がすすむおかずがずらり!

お部屋に入った瞬間に鼻と胃袋を刺激する炊き立てのご飯と焼き魚のいい香り。 お重の蓋をあけると小鉢に色とりどりのおかずが盛られていて… 普段、朝ごはんは食べない(というより寝てる)私ですが、しっかりご飯を2膳いただきました。

一番に席を陣取るふわりさん。

もちろんふわりにも朝ごはんを。ディナーのときにラム肉を美味しそうに食べていたので、朝食はラム肉の小盛 (¥853税込)を昨晩のうちにオーダーしておきました。もちろんペロリと完食♪ ちなみに夜の愛犬用懐石と同様、特別メニューの豆乳グラタンもありますよ。

家族3世代で楽しめた温泉お籠り旅

大好きなおばあちゃんと愛犬の笑顔が見られたことが一番幸せ♡

ふわりとおばあちゃんが一緒に旅するのは今回が初めて。94歳という高齢の祖母と犬が同時に楽しめる場所なんてあるのだろうかと最初は不安でしたが、チェックアウト時には「また来ましょうね、それまで元気でいなきゃ」と笑うおばあちゃんの姿が。ふわりとの距離も一気に縮まったようで、終始べったりな2人の姿に涙が出そうになりました。

おばあちゃんが「綺麗ね」と連呼していた日本庭園。

広いお部屋で美しい庭園を眺めがならのんびりして、好きな時にお風呂に入って、美味しいお食事をみんなで楽しんで…。観光するわけでもないおこもり旅でしたが、全員がそれぞれ楽しめる大満足の旅になったのは鬼怒川 絆だったからだと思います。
館内の階段が高齢者には少し大変でしたが、手すりがついているので支えてあげれば大丈夫。お宿の名前通り、愛犬との絆はもちろん家族との絆も深めてくれたお宿でした。

旅行慣れしてないわんちゃんに朗報!

「ふわりは吠えたりしないよ。だって横の鬼が怒るから」。鬼怒川の風物詩「鬼祭り」にちなんだフォトスポットにて。

「我が子は吠えるからしっぽり温泉宿なんて無理」と思っている飼い主さんも多いはず。そんな方に朗報!
鬼怒川絆では“わんわんデー”と称して、無駄吠えしちゃう子の受け入れOKの日があるのだとか。その日は吠えてしまっても騒いでしまっても気兼ねしなくて大丈夫なので、諦めていた人はぜひチェックを。
逆にいえばその日はお宿が賑やかになるので、静かに過ごしたい人は避けるのがベター。わんわんデーの実施日は公式サイトで確認してくださいね。

ロビーにあるフォトスポットで記念撮影も忘れずに♪
DATA:愛犬と楽しむ温泉旅館 鬼怒川 絆
所在地:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1422-4
予約電話:0288-25-7733(12:00 ~ 20:00)
当日予約、予約後専用ダイヤル:0288-25-7787(9:00 ~ 17:00)
公式サイト:愛犬と楽しむ温泉旅館 鬼怒川 絆
1泊2日の宿泊料金とは別に愛犬の宿泊料金2200円(税込)がかかります。
同伴犬の体重制限はありませんが、狂犬病並びに混合ワクチン接種証明書の提出が必要です

根本聡子

ペットとお出かけライター