千葉県・房総半島、南東部に位置する観光地・鴨川市。温暖な気候と大海原や里山、四季折々の景色が人々を魅了する人気のリゾート地です。
その鴨川の中でも老舗温泉旅館として有名な『鴨川館』に隣接しているのが今回ご紹介するDogサバトリーのある宿 『ご・遊庭』。“飼い主がくつろげる宿でありながら、いつも一緒の愛犬も泊まれる”をコンセプトにしたわずか5室だけの贅沢宿です。
老舗旅館で培ったおもてなしの心と、DOGホテルの機能性を融合させた新スタイルの「DOG RYOKAN」での滞在は感動の連続。その魅力をたっぷりとお伝えします！
ご・遊庭の客室は全て60㎡以上！愛犬も走り回れる広さ
今回の旅は私と両親、そして愛犬ふわりの3人と1匹旅。いつも3人部屋になるとどうしても狭さを感じずにはいられないのですが、見てくださいこの開放感！ ベッド2つと、エキストラベッドにもなるソファーを置いても余裕の広いリビングに到着早々大興奮です。
リビングの奥にチラリと見える素敵空間についてはのちほどゆっくりお話しするとして、まずは床にご注目を。こちらが使用しているのが愛犬が走り回ってもすべらない特別な素材。これまでもクッションフロアなどを使用したお宿はいくつかありましたが、平織仕上げの床は初めて！
この旅館らしい和モダンな雰囲気を損わず、かつ愛犬にも優しいインテリアに飼い主はもちろん、ふわりも大喜び。入って早々に部屋中を楽しそうに走り回っていました。
5部屋あるお部屋にはすべてテーマカラーが設けられていて、お部屋の名前とともにインテリアやバスタブの色を統一しているのだとか。今回は「白蓮」のお部屋なのでテーマカラーは白。シンプルモダンなインテリアと贅沢に差し込む自然光のおかげで、お部屋がより広く開放的に見えました。
こちらはお借りしたスイートルームのお写真。5部屋あるうち4室はほぼ同じ広さですが、こちらの1室のみ約100㎡の広さを誇る2ベッドルームのお部屋です。ベッドルームだけでなくシャワールーム、トイレも2箇所用意されているので3世代旅行におすすめだとか。次回はここにおばあちゃんも連れてきたいなぁと想像が膨らみます。
ご・遊庭の最大の特徴「Dogサバトリー」
さて、お待たせしました。リビングの先にチラリと見えていた「Dogサバトリー」のご紹介です！ お宿の名前にもついている「Dogサバトリー」。そもそもそれって何？と思っている人も多いのではないでしょうか？
お気づきの方もいると思いますが「Dogサバトリー」とは「コンサバトリー」を犬用にアレンジしたこのお宿だけの特別な空間のこと。ちなみに「コンサバトリー」とはガラスで囲まれた空間のことで、屋外と屋内をつなぐ中間的なスペースとして欧米の住宅を中心に広まったユーティリティ空間です。
このお宿ではこの空間をダイニングスペースとして利用できるのはもちろん、愛犬だけのスペースとしての活用が可能。愛犬用のベッドやフードボウルなどの備品が備え付けられているだけでなく、テラス側の折戸、リビング側の引き戸を閉めた状態にすればここで愛犬をお留守番させることができちゃいます。
さらにこの部屋独自のエアコンを完備。わんちゃんがつねに快適な状態をキープできるように設計されています。これまでお部屋に愛犬を残す場合はケージに入れるのが鉄則だったので、この計らいはびっくり！
こんな広いスペースが愛犬のために用意されているなんて…！と感動しきりの飼い主です。
お部屋に愛犬を残す場合はお部屋に用意されたハンガーサインを扉にかけるのがお約束です。ただし、お留守番時にあまりに吠える子は他のゲストへの迷惑になるのでお部屋に残さないのがマナー。
我が子はどうしたか？もちろん、お留守番なんぞさせたら拗ねて大変なので、この広い空間でひとりになることはありませんでした（笑）。
プライベートガーデンと露天エアブローバス！
「Dogサバトリー」につながるのが造園デザイナーが手がけたプライベートガーデンと自家源泉「潮騒の湯」を湯引きした露天エアブローバス♪ 露天風呂に浸かりながら愛犬の遊ぶ姿を愛でられるなんて最高だと思いませんか？
うちの場合ははしゃぐ飼い主を冷静な目で見守る愛犬の図になってしまいましたが…それもアリということで（笑）。
夜にはお庭がライトアップ。昼とは全く違う大人な雰囲気を演出してくれます。この日はすべてのお部屋が埋まっていましたが、たまにわんちゃんの声が聞こえるくらいでとっても静か。物音が気にならないのは各部屋が広く、余裕のある作りになっているからかもしれません♪
飼い主にも愛犬にも潤沢すぎるアメニティ
お次はアメニティのご紹介を。クローゼットには部屋着（作務衣）のほかに、足袋やダウンジャケットが用意されていました。きっとお庭で遊ぶときに湯冷めしないようにという心遣いでしょうか？こういうきめ細かいサービスにおもてなしの心を感じることができて嬉しくなります。バスルームのアメニティも潤沢で、タオルも余るくらい用意されていました。
わんちゃん用のアメニティも大充実。お部屋にトイレシートをはじめコロコロなどの備品が揃っているのはもちろん、フードボウルや食事台も用意されています。館内やDogサバトリーの入り口にはタオルなどが用意されたエチケットワゴンが用意されているのもポイント。お外から室内に入るときは足をきれいに拭いてあげてくださいね。
飼い主にも愛犬にも嬉しいサービス♡
こちらはロビー脇にあるカフェラウンジ。ここにはジュースやコーヒー、お茶などが用意されていて15:00～20:00・8:00～11:00の間なら好きなだけ無料で楽しむことができます。ロビーはリードをつけてなら愛犬を歩かせてもOKです♪
ラウンジ脇にチラリと見えるのは愛犬用のレンタルコスチュームです。せっかくなら着せないとね♪ と飼い主が張り切った結果がこちら。本人はいたって不服そうですが、飼い主は大満足でした（笑）
嬉しいサービスは愛犬にも♪ ホテルから歩いてすぐ、駐車場を抜けるとそこには広大なドッグランが！
どうですか？ 美しい松林を囲まれたワイルドなドッグランです。起伏に飛んだ砂のドッグランが楽しいのか、普段ドッグランが苦手なふわりなのに猛ダッシュ！カメラが追いつかないくらいのスピードで駆け回っておりました。
このドッグラン脇には大きな国道が走っていて、その先は海が広がっています。サラサラと松の木を揺らす風からはかすかに潮の香りがしたのが印象的です。しかもこの広〜いドッグランを利用できるのは宿泊している5部屋のゲストのみ！
なんて贅沢な空間だと思いませんか？
砂まみれになること必至なので、お宿へ戻ったら入口脇のシャワーで足を洗うか、エチケットワゴンのタオルで足を拭くのを忘れずに。お部屋の中（お庭を含む）ではブラッシングやグルーミングは禁止なので、ここでしっかりきれいにしてあげてくださいね。
ご・遊庭の夕食はオプション制・部屋食orレストラン選択可能
『ご・遊庭』の夕食は別料金のオプション制。より気ままに、より自由な滞在ができるようにと“泊・食分離スタイル”なのも特徴のひとつです。我が家は愛犬と一緒がいいのでルームサービスをお願いしましたが、隣接する『鴨川館』のレストランを利用することも可能。お部屋を予約するときに別途食事の予約を入れる必要があるので、注意してくださいね。
ルームサービスは希望の時間を伝えるとスタッフさんがお部屋にセッティングに来てくれるのですが、その品数の多さにびっくり！
というのは、ルームサービスのメインメニューは「あわび御膳」「伊勢海老御膳」「季節の懐石御膳」の3つ。漠然とお重のようなスタイルを想像していたら…運ばれてきたのはフルコース！
テーブルがお花畑になりました♡
今回は私が「あわび御膳」、両親が「伊勢海老御膳」をチョイス。どちらもメインのあわびと伊勢海老は焼き、刺身など好きな料理法が選べるのも嬉しいポイントです。それぞれにお刺身や釜焚きのご飯もついて、ボリューム満点！あわびのお刺身は新鮮でコリッコリ♪ 茶碗蒸しもふっくら優しいお味でお箸を口に運ぶたび顔のゆるみが止まりません♡
今回ご紹介した御膳のほかに、地元ブランド和牛「かずさ和牛」のしゃぶしゃぶをお部屋で楽しむプランもあるのだとか。通常は晩秋～春先までの季節限定ですが「お籠もりプラン」として6月末まで延長中だそうなので、そちらもチェックしてみてくださいね♪
もちろん愛犬メニューも♪
愛犬にだってご馳走を♪ 愛犬メニューはふわりがオーダーしたハンバーグをはじめ、スモークポークやお魚豆腐などバリエーション豊富な6種類（各税込770円）。よっぽど美味しかったのか、普段マカロニは残しがちなふわりもあっという間に完食！ 名残惜しそうにきれいになったお皿をぺろぺろしておりました（笑）。
ちなみに、『鴨川館』でのお食事は本格和食会席コースを個室で楽しめる「個室料亭よしだや」、もしくは厨房での料理の様子が伺える「板前ライブダイニングMAIWAI」を選ぶことができるそう。
うーん、こちらも美味しそう！でも私たちはお部屋食で大正解♪豪華な食事に舌鼓を打ちながら、嬉しそうにご飯を頬張る我が子を見守る幸せ。この上ない贅沢なディナータイムを過ごすことができました。夕食の料金はメニューやレストランによって変わるので公式ページで確認してくださいね。
鴨川館の大浴場も使えるのが嬉しい！
お腹が満たされたらお次は大浴場でリラックス♪ 『ご・遊庭』には大浴場はありませんが、宿泊ゲストなら隣接する『鴨川館』の大浴場＆家族風呂を利用することができます。午前・午後の男女入替え制の2種類の大浴場は多彩なお風呂が魅力！
日本庭園を眺める露天風呂や、壺風呂。白い糸状の滝が絶えず流れ落ちる白糸の美肌湯などなど湯巡りできるので普段カラスの行水な私も珍しく長風呂に。翌日お肌はツルッツルの絶好調でした♪
絶景『温泉ぷーろ HARUKA』も利用しないともったいない！
そしてもうひとつ、絶対利用して欲しいのが『鴨川館』屋上に位置する温泉を使ったインフィニティープール、その名も『温泉ぷーろHARUKA』です！ 更衣室に用意された専用着衣を着て入るので、カップルでも一緒に楽しめるのが嬉しいところ。
おすすめは朝6時のオープン時間に合わせていくこと。白んでいた空がどんどん赤みを増して、雲の切れ間から真っ赤な太陽が顔を出す。そんな幻想的な景色を温泉に浸かりながら眺めるという至極の時間を味わうことができます。
大浴場や温泉ぷーろの他にも卓球場や売店など『鴨川館』にある施設が利用可能♪ 支払いもお部屋付にできるので手ぶらで遊びにいくことができます。『鴨川館』までは館内の専用通路を使うので外に出る必要もなくアクセスも良し。
残念ながら愛犬はNGなので、交代で遊びに行くかお留守番させてくださいね。
ご・遊庭の朝食も好みのスタイルで♪
宿泊プランに含まれている朝食も好きなスタイルで召し上がれ♪ 夕食と同じく、ルームサービスをオーダーするか『鴨川館』のレストランを利用するか好きな方をセレクトできます。
私たちはもちろんルームサービスをチョイス。こちらも夕飯同様にテーブル一杯に美しいお料理の数々が運ばれてきました！
洋食のパンやオムレツにはわんちゃんの足跡を模した焼印が♡ 愛犬家の心をくすぐるニクい演出に朝から幸せ気分が急上昇です。
ふわりにはスモークチキンをオーダー。朝からこの量を食べられるのか？と思ったら、大満足でぺろりと完食（笑）。いつもなら先に食べ終え「もっとちょうだい♪」と私たちの元へと来るのですが、よっぽど満足したのでしょう。そそくさと自分のベッドへ戻り食後の2度寝をしておりました（笑）。
愛犬に与えるご飯の量は飼い主さんが調節してくださいね。普段食べ慣れないものをあげてお腹を壊してしまったらせっかくの旅が台無し。心配な人はいつものご飯を持参するのがおすすめです。ロビー脇のカフェラウンジには電子レンジが用意されているので、持参したご飯を温めてあげることもできますよ♪
せっかくなので『鴨川館』の朝食についてお伺いすると「板前ライブダイニングMAIWAI」での朝食ビュッフェになるとのこと。お写真をお借りすると、これまた魅力的なお料理がずらり！
お料理の内容は季節によって変わるそうですが、朝から南房総の旬な味覚を思う存分食べられるのは魅力的。次来たら朝食はこっちかなぁと思いつつ、愛犬を留守番させるのは忍びない。でも食べてみたい…と心が揺れる筆者なのでした（笑）。
朝のお散歩は海へGO！
チェックアウトは11時なので、それまでお風呂に入るもよし、二度寝するもよし。私たちは海までお散歩してみることにしました。お宿から海までは徒歩3分。大きな国道を越えればそこには青い海が広がります。
どこまでも続く白浜と穏やかな海はまるで南国のリゾート地にでも来たかのような美しさ。朝早くからサーフィンやビーチヨガをする人たちの姿も見られました。
『ご・遊庭』の残念なポイントをあげるとしたら、鴨川に位置しながら海が見えないという点ですが、泊まった感想は「そんなの全く気にならない！」（笑）。だってお宿の中には広い専用のお庭があって、歩けばすぐに海に出られる。それで充分じゃないでしょうか？
むしろお部屋から見えないから海に行く特別感が味わえるし、海が見えた時の感動も大きい。きっとお部屋から海が見えてたらサーファーの姿をシャッターに収めることもなかっただろうな、なんて思う私はアマノジャクなのでしょうか（笑）。
チェックアウト後に無料で利用できるドッグホテルも！
エントランス脇にはDogホテル『KUMU』を併設。こちらは一時的に愛犬を預けることができるドッグクロークで、宿泊ゲストなら無料で利用することができます。滞在中はもちろん、チェックアウト後にも利用できるので愛犬を連れて行けないお出かけのときに愛犬を預けることができますよ。
ちなみにお宿の目と鼻の先には鴨川の人気観光地『鴨川シーワールド』が。残念ながらわんちゃんは同伴NGなのでここで待っててもらうゲストも多いのだとか。我が家は利用しませんでしたが、利用するときは飼い主の匂いがついたブランケットや使い慣れたクッションを一緒に預けてあげるとわんちゃんが安心すると思いますよ。預けられる犬には制限があるので、詳しくは公式HPを確認してくださいね。
飼い主も愛犬もどちらも我慢しないを叶えてくれた理想の宿
美味しい食事と温泉を堪能したい飼い主と、思う存分走り回っていつもより特別なご飯を食べたい愛犬。そんな飼い主と愛犬、それぞれの「これがしたい」というリクエストを両方叶えてくれた『ご・遊庭』。
チェックアウト後、帰途へ着く車の中には「ご飯がおいしかった！」「温泉も最高だったね」と話す両親の姿がありました。どの世代でも満足いく滞在ができるのもこのお宿の魅力。すかさず「次はいつ来る？」と再訪の約束を取り付けたのは言うまでもありません。まだまだ終わりが見えないコロナ禍だからこそ、快適なお宿で家族水入らずの時間を過ごしてみてはいかがですか？
DATA： Dogサバトリーのある宿 ご・遊庭 所在地：千葉県鴨川市西町1179番地 電話：04-7093-5710（代表） アクセス：【車で】館山自動車道 君津IC〜房総スカイライン〜鴨川有料道路経由で約45分。 カーナビには『鴨川館』で設定を。国道側からも『Dogサバトリーのある宿 ご・遊庭』の駐車場に入れます。 【電車で】JR外房線 安房鴨川駅からタクシーで7分。事前予約で送迎あり。（愛犬もキャリーバッグに入れれば乗車可能） 公式サイト： ご・遊庭 愛犬の受け入れは室内犬に限り1部屋小型犬3頭、中型犬2頭まで。2頭目以降2200円の追加料金がかかります。 愛犬同伴宿泊規約への同意が必要です。（公式サイトでご確認を） 受け入れ不可の犬種や大きさなども公式サイトを確認してください。
ホテルや旅館をお得に予約する方法！
ホテルや旅館を予約するなら、宿泊予約施設の数の多さを誇るじゃらん、楽天市場のポイントも全部貯まる・使える楽天トラベルなど様々な方法でお得に予約できますよね。さらにその予約サイトのポイントも貯まるので、活用している人も多いのではないでしょうか？
でも、それだけだと実はもったいないことをしているってご存知でした？
旅行予約サイト＋ポイントサイト両方のポイントを貯める
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