ザ・リッツ・カールトン日光でチル旅!サイクリング・座禅満喫

東郷 カオル

トラベルライター

明治時代から避暑地として、西洋の外交官らがこぞって別荘を建てた中禅寺湖畔。その別荘の一部は大使館となり、今も湖畔にその姿を残すものも。ヨーロッパを思わすような静かな湖面や、そこに映る山々に、故郷に思いを馳せた外交官も多かったのでしょう。

今回は、2020年7月に開業した「ザ・リッツ・カールトン日光」に泊まり、ゆるりと中禅寺湖畔を楽しむチル旅をご紹介します。

ザ・リッツカールトン日光 サイクリング

今回のチル旅は、「ザ・リッツ・カールトン日光」に決定

残暑厳しき折、「どこか涼しいところに行きたいな…」ということで、急に日光に行くことを思いたった私は、なんと「ザ・リッツ・カールトン日光」を前日予約。本来このクラスのホテルに泊まるなら、予約から滞在までの時間のワクワクドキドキも楽しみたかったのですが、直前予約は混雑状況やお天気を見極めて決定できるというメリットもあるのです。

今回なぜ「ザ・リッツ・カールトン日光」を選んだかというと、まず、ブランド初の温泉設備が備わった施設であったことと、中禅寺湖の畔、華厳の滝から徒歩5分ほどという好立地、あとは、言わずと知れたそのホスピタリティ。何もせずにホテルでゆる~く過ごすのにぴったりだから。

華厳の滝へは歩いて10分もかからない

さて、いつものようにハピタスのポイント移行で貯まったANAのマイルで、トクたびマイルを利用。日光は関西からはちょっと遠いのですが、首都圏の人にとっては気軽に行ける距離なので、羨ましい限りです。

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木のぬくもりと窓の外の緑に癒されるライブラリーへ

今回のお題は、「一人旅」「のんびりしたい」「温泉三昧」「美味しいもの」「レンタカーは借りない」などなど。ひたすらホテルステイを楽しみつつ、気が向いたらサイクリングでも…というユルさです。

中禅寺湖までは、JR日光駅や東武日光駅から路線バスが出ていて、ホテル前にバス停があるので便利です。バス停も「ザ・リッツ・カールトン日光(25番)」と、ホテルの名前になっていますので、土地勘なくても間違えることはありませんね。

到着したら、まずは、暖炉のあるライブラリーラウンジでウェルカムドリンクを。栃木県産のゆずを使用したドリンクがなんとも言えない清涼感。

チル旅なら、比較的ゲストの少ない平日がおすすめ。人気リゾートなだけに、土日は賑わいます。特に、アーリーチェックインやレイトチェックアウトを希望している人は、平日のほうが希望が叶いやすく、ゆっくりと過ごせますよ。

おこもりしたくなるゲストルーム

まずは、木のぬくもりが優しいゲストルームを隅々まで探索。広いクローゼットと、ベッドルーム、バスルーム、もちろんダブルベーシン、リビング、バルコニーと、贅沢なつくり。

バルコニーからの眺めが美しく、晴れていれば男体山を眺められます。もちろん中禅寺湖側の客室もあります。

ミニバーやお茶のセット、ネスプレッソマシーンなど、部屋に引きこもってのんびりと寛ぐのにも困りません。お腹がすいたらインルームダイニングを利用すればいいし、湖畔を望むレストラン「レークハウス」では11時から17時までテイクアウトもやっているみたい。
↑完全に引きこもる気満々

ミネラルウォーター、季節のウェルカムフルーツ、お茶セット、下駄は足裏に吸い付くような気持の良さ

硫黄が香る、幽玄・優美な温泉へ

基本引きこもるつもりだけど、温泉だけは何度でも入りたい!ということで、部屋に案内されて一通り確認が済んだら早速温泉へ。「ザ・リッツ・カールトン日光」の温泉は硫黄泉。硫黄の香りって、「温泉に来たぞー!!」という雰囲気が感じられて、最高です。

画像提供:ザ・リッツ・カールトン日光

「ザ・リッツ・カールトン日光」は、空間の設け方が非常に美しい。温泉までのアプローチも、歩くための回廊だけ、観賞用の庭だけでもいいところを、あえて、非日常に誘うようにこのような敷石の小径が設けられているんですよね。夕暮れ時なんて、まさに、幽玄。余白を楽しむ滞在が叶うラグジュアリーホテルです。

温泉の直前にはこのような廊下。ちょっと大谷資料館(栃木県宇都宮市)のような雰囲気じゃないでしょうか?外資系ながら、日本やその土地の文化や歴史を尊重してくれているようなところが好印象。縁側に見立てたようなロビーラウンジがあったり、地元のエッセンスをさりげなく取り入れたりするところが、ニクイですよね。

画像提供:ザ・リッツ・カールトン日光

さて、楽しみにしていた温泉です。内湯と露天風呂があり、内湯は透明で、露天風呂は乳白色。私は当初、露天風呂が硫黄泉の温泉で、内湯は別の源泉もしくは真水だと思っていたのですが、スタッフの方いわく、どちらも同じ源泉なんですって。外の温泉は、フレッシュな空気に触れることによって、乳白色に変化し、硫黄の香りも立っているのだとか。

それにしても、いつまでもいつまでも浸っていたい上質な温泉。脱衣所や浴場の清潔さ、アメニティやドリンクの気配りはもちろんのこと、この気持ちのいい温泉には心を奪われ、さらに輪をかけて、ホテルから一歩も外に出たくなくなってしまいました。

湯上りはこちらのラウンジで、水分補水しながらのんびり

温泉を満喫している間にターンダウンをお願いしておきました。

バルコニーのランタンが灯され、ドライフルーツの用意も。ここでミニバーのお酒なんぞを嗜むとカッコいいのですが、実は私はアルコールが飲めないので断念。健全にミネラルウォーターをゴクゴク。

川のせせらぎと、風が木々を揺らす音。遠くで鹿の鳴く声も。あぁ、贅沢の極み!!このままだとダメ人間になってしまいそうなので、明日は少しサイクリングでもしようかな…

ちなみに、「ザ・リッツ・カールトン日光」では、戦場ヶ原で行われる奥日光の星空観賞という無料のアクティビティがあるのですが、人気のプログラムで、既に予約がいっぱいとのこと。私のようなきままな前日予約者には、こういった残念なことも…。できる限り予約はお早めに(笑)

時間をかけて楽しみたい至福の朝食

朝食は、「日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光」で。

寒さに気を遣ってくださったのか、屋内の席に案内してくれたのですが、お外にしてもらいました。「寒いですが、大丈夫ですか?」と。それもそのはず。前日予約の私は、奥日光の気温を調べる時間もなく、10月後半に着替えにノースリーブを持って旅に出たのです(笑)

みなさまは私のような失敗をなさいませんように。

ちなみに、お天気を調べる時は、「日光」で調べてはいけません。JRや東武の日光駅周辺と、中禅寺湖周辺は気温がぜんぜん違います。スタッフの方がひざ掛けを持ってきて、ストーブをつけてくれました。

朝食は、洋食か和食かを選びます。私は和食をチョイス。

和食にもパンが付いてきます。和食だけでお腹いっぱいなので、それぞれ一口だけ味見…と思ったのですが、止まらない美味しさ!「何これ、何これ~」と心の中で叫びながら、完食。

スピリチュアルな朝の座禅体験

朝食の後は、日光山中禅寺立木観音の僧侶による座禅。こちらのアクティビティには無料で参加できます(要予約)。

天気が良い晴れた日は、左の大きな木の下で行います(それ以外は室内のザ・ライブラリーにて)

便利な世の中で生きている私たちは、情報にまみれ、脳内がマルチタスク状態。全部クローズして、約20分間「無」になります。意識して「無」にならないと、いろいろなことが頭を過り、「無」になれません。昔の人より、現代の人のほうが、「無」になるのは困難かもしれませんね。

ちなみに、ペラペラな服で寒かったのですが、何も言わなくても羽織るものが用意されていたのには感動!!「朝は冷えますので」というご配慮ですが、「すみません、これ、一日中お借りしていていいですか?」とお願い(笑)

思いがけず体が冷えたので、部屋に戻ってバスタイム。素敵な温泉があると、部屋のお風呂はなかなか利用しないのですが、このバスタブは入りたくなる!

中禅寺へ朝のお散歩

午前中にはもう一つアクティビティに参加。先ほど座禅でお世話になった中禅寺までお散歩です。こちらも無料(要予約)。無料のアクティビティが充実しているのは嬉しいですよね。

お寺の方の説明を聞きながら、境内を散策。

日光山中禅寺立木観音は、「中禅寺湖」の名前のもとになったお寺です。なんと、創建は1200年以上も前。ご本尊の十一面千手観世音菩薩(国の重要文化財)は、桂の立木に彫られたものです。諸願成就が御利益で、健康や仕事、人間関係など、どんな願い事でもお願いしてもいいのだとか。

ここから見る中禅寺湖の景色もまた素敵です。
DATA
日光山中禅寺(立木観音)
住所:栃木県日光市中宮祠2578
電話番号:0288-55-0013
拝観時間(30分前受付終了):
4月~10月 08:00~17:00
11月    08:00~16:00
12月~2月 08:30~15:30
3月     08:30~16:00
拝観料:500円
公式HP:日光山中禅寺

電動マウンテンバイクでサイクリング

前日心地のいい滞在で骨抜きにされたので、翌日はちょっとサイクリングで体を動かそうかと思い、スタッフに相談。「電動と普通のがございますが」という問いかけに、「電動で!!」と即答し、ダメ人間継続(笑)

「ザ・リッツ・カールトン日光」では、電動のマウンテンバイクが3時間2500円で借りられます。小さな電動自転車と違って、タイヤが大きいのでスイスイ走ります。タイヤ幅もあるので、道をしっかりととらえてくれ、とても安定性があります。

雲や霧で見えないことも多いらしい男体山ですが、この日はサイクリング途中の湖畔からも見られました

目指すは英国大使館別荘記念公園。バスでもアクセスできますが、本数が少ないので自転車のほうが圧倒的に便利。

バス停横に自転車を停めるスペースも設けられています

英国大使館別荘記念公園の建物は、英国外交官のアーネスト・サトウの個人別荘だった建物。後に英国大使館別荘として使われた歴史があります。

中禅寺湖畔に佇む姿の美しさもさることながら、館内の資料も興味深いもの。ですが一番の注目は、2階のサロン「南4番Classic」でいただく、駐日英国大使館シェフの監修を受けたスコーンと紅茶のセット!11月はラストオーダーが14時半と早いので、時間にはご注意ください。

DATA
英国大使館別荘記念公園
住所:栃木県日光市中宮祠2482
電話番号:0288-55-0880(日光自然博物館)
開館時間:
4月 9:00~16:00
5月~11月10日 9:00~17:00
11月11日~11月30日 9:00~16:00
入館料:200円
Web:英国大使館別荘記念公園

すぐ近くにはアントニン・レーモンドが設計した、パッチワークのような外観がかわいらしいイタリア大使館別荘記念公園も。セットでどうぞ。

DATA
イタリア大使館別荘記念公園
住所:栃木県日光市中宮祠2482
電話番号:0288-55-0880(日光自然博物館)
開館時間:
4月 9:00~16:00
5月~11月10日 9:00~17:00
11月11日~11月30日 9:00~16:00
入館料:200円
Web:イタリア大使館別荘記念公園

ラグジュアリーホテルはチル旅におすすめ

サイクリングからホテルに戻ると時計の針は14時をまわったところ。バイクを返却して「体が冷えたなぁ」と思いながら、預けていた荷物を受け取りに行くと、「もし時間がございましたら、最後に温泉に入っていかれてはいかがですか?」というお声がけ。これは有難い~。やはりラグジュアリーホテルはホスピタリティが一味違います。これだから、チル旅にこそ、ラグジュアリーホテルがおすすめなんですよね。

ガツガツ動く旅なら、寝るだけのホテル。のんびりチル旅なら、ラグジュアリーなホテルと、ホテルのランクを使い分ける旅の方法もおすすめですよ。

DATA
ザ・リッツ・カールトン日光
住所:栃木県日光市中宮祠2482番地
電話番号:0288-25-6666
Web:ザ・リッツ・カールトン日光

東郷 カオル

トラベルライター