アメリカ政府は2023年4月10日、国家非常事態宣言を解除しました。当初は2023年5月11日を予定していましたが、早期終了を求める上下両院の決議案を受けて変更を表明。
バイデン政権はその際、入国制限は残し、5月11日まで継続することを発表していましたが、2023年5月1日、空路で入国する外国人に義務づけていたワクチンの接種証明の提示を不要にすると発表。しかし米国東部標準時間、2023年5月12日午前12時01分以降、非米国市民・非米国移民に対するワクチン接種義務が撤廃されたため、実際には陸路・海路・空路問わず米国入国時に求められてきた2回以上のワクチン接種証明書の提示義務も撤廃されました。
アメリカ政府は2021年1月以降、新型コロナウイルス感染症による死者数が95%減少。入院患者数も91%近く減少し、世界的に見ても死者数が最低水準となったことをあげ、今回の判断となりました。
ハワイもアメリカ合衆国の一つ。おりしも日本も2023年4月29日に入国制限解除など水際対策を終了。新型コロナウィルス感染症の5類移行日である5月8日から前倒しの水際対策終了となりました。そうなると、ハワイ旅行がコロナ禍前と変わらずできるようになるのです。
この記事ではハワイ最新入国方法と、4月29日からの日本の最新入国方法も詳しくお伝えしますね。
日本の水際対策は終了!接種証明と陰性証明は不要
政府は当初、日本政府は新型コロナウィルス感染症が季節性インフルエンザと同じ、5類に移行する2023年5月8日以降に日本の水際対策を終了する予定でしたが、4月29日0時に水際対策を前倒しで解除。これは、ゴールデンウィークの帰国の混雑を見越した対策でした。
Visit Japan Web登録はどうなる?
日本帰国の項目で詳しく解説しますが、結論から言うとVisit Japan Webを使っての入国は継続されます。
Visit Japan Webを通して検疫を申請することを「ファストトラック」と表現していましたが、この「ファストトラック機能」のボタンがVisit Japan Webから消えてしまったため、もう申請することはありません。
検疫の項目で必要だった健康についての質問やワクチン接種証明と陰性証明の登録が不要となったので、とても簡略化されています。もともと、日本帰国時に必要だったことをスマートフォンひとつで済ませられるようになった、と捉えておきましょう。
ハワイでのアメリカ入国に必要なもの
ハワイと言えばアメリカ。
アメリカは、EU諸国やイギリスが入国制限を撤廃する中、頑なにアメリカ国民や居住者以外は2回以上のワクチン接種を入国の条件にしてきました。国内の制限はすすみ大部分の州でマスク着用義務が撤廃されていたにも関わらず、G7の中では日本同様珍しい存在。
そんなアメリカが新型コロナウィルス感染症による水際対策を解除しました。
ハワイはもともと日本人に大人気の国でした。ハネムーンはハワイでと心待ちにしていた人や、年末年始はハワイ、という人も相当数いたはずです。日本とアメリカの水際対策が終了したことで、3年間も海外旅行ができなかった分、夏休みや年末年始は大変な競争になります。
なんといっても日本の水際対策が終了したことで、海外からも訪日外国人観光客が雪崩のように入ってきます。特に円安なので日本は大人気。限られた席を国内外で奪い合うのですから、2023年ハワイ旅行を考えている人は早めの行動を!
現在、ハワイ旅行に必要なものはただ一つ、ESTA(エスタ)です。
申請をして入国の許可を得るものであり、許可が下りなければハワイを含むアメリカ合衆国には入国はできません。
詳しくは具体的な入国方法の項目で解説しますね。
ハワイ最新入国方法
最新のハワイ旅行の順序を準備からハワイ入国まで紹介します。
ハワイ入国のパスポート有効期限は?
日本はアメリカから特別な待遇を受けており、帰国日時まで有効であれば、ハワイ旅行は可能です。
ただしアメリカ政府は入国時に90日以上の有効期限を残していることが望ましいとしています。
ハワイ入国にビザは必要?
旅行での短期入国に関しては日本国籍者は査証免除されています。
90日以内の短期滞在は商用でも不要です。
ハワイの航空券を取る
ハワイ行の航空券を取りましょう。
JALやJALのLCC、ZIPエア、ANA、ハワイアン航空、航空券検索サイトや旅行会社の航空券予約サイトページでコロナ禍以前同様、通常通り予約・購入可能です。
また、夏休み前になると多くの旅行会社や航空会社がセールをやります。ハワイは人気が高いためよく目玉商品として出てくることが多いので、今から各社の価格などを調べておくことをおすすめします。
燃料サーチャージのかからないZIPエアも強い味方
燃料サーチャージの高騰でどこのエアラインの料金も高騰しているのが気になりますね。そんな中、JALのLCC「ZIPエアー」が話題です。燃料サーチャージがかからないのです。
ハワイ便も飛んでいるので、こういったエアラインを利用するのも今の旅行の手段としては大きな味方に!
ハワイのホテルを予約する
こちらもコロナ禍前同様、通常通りにホテル予約が可能です。国外ホテルに強い検索サイトや、安心できる日本の旅行会社での予約、ホテルのポイントプログラムに加入して、お気に入りのホテルチェーンのポイントを貯めるのもいいですね!やっとハワイ旅行再開。ポイントが貯まりそうです。
宣誓書とコンタクトトレーシングは不要に
これまでハワイを含むアメリカ入国に必要だった米国CDCへの宣誓書と、アメリカ渡航中の連絡先などを知らせるコンタクトトレーシングが不要になりました。
ワクチン接種証明はハワイ入国も日本入国も不要に
ハワイを含むアメリカ合衆国への入国はワクチン接種証明書提示が不要。また、日本への帰国にワクチン接種証明は不要となったため、旅行準備にワクチン接種証明取得は必要ありません。
ESTAの申請・有効期限の確認
90日以下の観光・短期商用目的で渡米する場合は、ESTAの申請もお忘れなく。
日本からの渡航は旅行のビザ申請が免除される代わりに、EASTの申請が必要です。
申請は米国国土安全保障省の公式サイトより可能。
EASTに関してはコロナ禍に登場したものではなく、通常の入国に必要なもの。EASTは、アメリカに入国する旅行者が安全であることの申請でもあります。
これはコロナ禍以降も継続されるので申請方法は学んでおきましょう。
ESTAの有効期限は2年間。このコロナ禍で多くの人が前回の旅行から2年以上経過しているはず。
航空券の予約時、またはハワイ到着72時間以上前に、申請を済ませておきましょう。
なおESTAの申請方法・取得方法は以下の記事で詳しく解説させていただきました。合わせてチェックしてくださいね。
チェックイン時にESTAを提示
ESTAを取得していなければアメリカ行きの飛行機に登場することができません。
航空券とパスポート、そして取得したESTAを提示します。
ハワイ到着後・空港での入国審査手順
ワクチン接種証明書や、陰性証明書、申請もろもろを済ませ、無事にハワイに到着。空港での入国で必要なこと、滞在時に必要なことを見ていきましょう。入国前にチェックはしますが、ハワイではハワイでアメリカに入国するということでチェックがあります。コロナ禍前と同じチェックになるので、ご安心を。
ハワイの空港での入国審査
①入国審査(パスポートとESTAのチェック)
②手荷物を受け取る
③税関を通過
ハワイは屋内外のマスク着用義務を撤廃
ハワイは屋内外ともマスク着用の義務はなくなっています。万が一感染した場合、ただでさえハワイの医療費は大変高額です!
アメリカ自体の医療費が高いため、アメリカ人はちょっとやそっとの風邪や腹痛では病院に行かないほど。救急車も有料で、しかもこちらも高額。
ハワイへの入国条件に保険加入は入っていませんが、新型コロナウィルスを補填する旅行保険には加入しておくことを強くお勧めします。
帰国準備
ワクチン接種が3回未満だった方ももう安心。ハワイで陰性証明を取得する必要はありません。
日本入国をスムーズに!Visit Japan Webを登録しよう
日本政府はよりスムーズな入国を目指し、日本政府はVisit Japan Webを継続して利用するよう推奨しています。
入国前に入国・税関申請を済ませ、日本到着時にはQRコードを提示するだけで、入国審査・税関申告を行える状態にするもの。Visit Japan Web登録が済んでいない方は帰国時に空港の外に出るまで時間がかかります。
スマートフォンがない、など特別な理由がなければ、日本入国前に済ませておく方が無難な上に、便利です。
以前はワクチン接種証明や陰性証明の登録を含め健康状態の入力もありとても面倒でしたが、簡略化されたので簡単です。
Visit Japan Web登録に必要なもの
・インターネットにアクセスできるPC、スマートフォンなど(アカウントを作るため、メールアドレスの登録が必要です。)
準備する物
・航空券
・パスポート
・メールアドレス
Visit Japan Web登録手順
①アカウント作成・ログイン
↓
②利用者情報の登録
↓
③スケジュールの登録
↓
④必要な手続きの情報登録(現在はここで税関申請の登録が必要)
それぞれの詳しい入力方法は以下の記事に詳しく解説しています。これさえ読めば大丈夫。入力のお供にしてくださいね。
日本入国
日本は入国時にはVisit Japan Webで取得した入国のQRコード、税関のQRコードを見せるだけ。
特に税関はこのQRコードをかざせば、自動ゲートから出ることが可能で、とてもスピーディーに空港の外に出ることが可能です。
もう、誰でもハワイ旅行はできる!
ハワイが属するアメリカ合衆国はワクチン接種証明が不要となり、ワクチン未接種の場合でもハワイ旅行が簡単にできるようになります!もう日本国籍者および居住者は、誰でもハワイ旅行が可能です。
ハワイ旅行を少しでも節約する方法
円安であること、燃油サーチャージが高くて航空券が高い、ということで諦めている方もいると思いますが、以下の方法で少しでも節約してみるのもあり。
・ゴールデンウィーク、夏休み、クリスマス休暇(他国やアメリカ本土からの旅行者が多い)から年末年始、旧正月などを避け、残っている有休を使いオフシーズンの、ど平日に出かける
・燃油サーチャージが下がり円安が良くなるまで、貯めていたマイルを使う
・オンライン旅行予約サイト(特に楽天トラベル)のポイントを貯めている人はここぞとばかりにハワイ旅行に投入
・前述した燃油サーチャージのかからないZIPエアを利用する
・いつもよりランクの低いホテルでも快適に過ごせるコンドミニアムなどを徹底リサーチ
・外食は控え、コンドミニアムでの自炊
他にも3年近くハワイ旅行しなかったことを考え「3年分貯金した」という思考変換(笑)という、心の持ちようで何とかする方法もあります。
ずっとハワイに行きたくても行けなかった人は、今こそハワイに出かけましょう!
海外旅行で得する方法
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