小笠原コロナ一掃で感染者ゼロ!PCR検査をして来島を

のなかあき子

ライター&イラストレーター

2021年夏休みの人流増加で、新型コロナウイルス感染症の発症者が増加した小笠原については、以前この記事で紹介しました。

小笠原は独自の緊急事態宣言「村内コロナウイルス一掃期間」を発令し、8月24日から2週間、来島自粛要請を行い、その結果新規感染者ゼロに!そこから観光客受け入れを再開しました。

さて、そんな小笠原諸島へ旅行しようとしている人も多いのではないでしょうか?どんなことに気をつければいいのか、現地の様子も踏まえ、旅行の際の注意事項をお伝えします!

夏休み期間、発症率が東京本土以上に増加…激震が走った小笠原

来島自粛要請「村内コロナウイルス一掃期間」解除

夏休みの人流で、小笠原では島内での新型コロナウイルス感染症発症者数が増加しました。村は緊急事態とみなし、8月24日〜9月6日までの2週間「村内コロナウイルス一掃期間」として来島自粛要請を設定。

来島自粛期間中、おがさわら丸は2往復しましたが、竹芝からの乗船客数はいずれも20人台。コロナ以前の夏休み期間便は、島民や旅行者の行き来で600人前後は乗船していたので、ほぼ人流が途絶えたことを表す数字です。

島民にも「スポーツ・サークル活動の中止」「買い物は密にならない時間帯を選ぶ」などの行動基準が示された結果、期間中の村内の新規感染者はゼロに!

9月8日から東京発の竹芝出港便から観光客の受け入れが再開しています。

小笠原行きの船 客室
小笠原行き唯一の交通手段「おがさわら丸」

来島自粛要請中、島の生活はどうだった?

島民に期間中の生活について話を聞きました。

Q:日用品は不足しませんでしたか?

「船の運行スケジュールは通常通り、物流は途絶えなかったので、食料品や日用品の不足などはありませんでした。通常は入港日の夕方にスーパーや個人商店は混雑しますが、多くの人が時間をずらした結果、他の時間帯が混むということは場面はありましたが…」

Q:夏休みはどんな状況でしたか?

「船の運行が週2便、しかも着発便(11時に船が入港→15時30分に出港)になる忙しい時期です。観光客に加え、島民の帰省も増えます。目まぐるしく入れ替わる観光客の対応で慌ただしい中、感染者が増加して落ち着きませんでした。事前PCR検査で陰性だった人が発症したり、という例もありました」

Q:「村内コロナウイルス一掃期間」が設定されて、どんなお気持ちでしたか?

「正直設定されてほっとしました。不安と感染症対策でクタクタだったので…。稼ぎ時も終わる時で、タイミングも良かったと思います」

Q:経済的打撃が大きかったのでは?

「設定と共に、観光業など影響を受ける全事業者に対しての協力金も発表したので、あまり大きな混乱はありませんでした。申請もスムーズに進んでいます」

観光再開、旅行者は『必ず』PCR検査を受けて来島を

小笠原からコロナは一掃されましたが、離島の医療体制はやっぱり脆弱。再び新型コロナウイルスを流入させないためにも、来島の際には必ず事前にPCR検査を受けましょう!
小笠原海運から事前に送付される検体採取キットで無料検査を受けることができますが、タイミングが合わない方はクリニックでの検査でもOKです。

PCR検査で検体を提出するともらえる受領証。ソフトバンクのお父さん犬だ…!(画像:小笠原村観光協会)

東京・竹芝出発日にリストバンドをプレゼント!

「村内コロナウイルス一掃期間」を終え、小笠原村観光協会では、PCR検査済みの証明となるリストバンドの配布を開始しました。

小笠原の豊かな自然をイメージさせる、グリーンのリストバンド(画像:小笠原村観光協会提供)

東京竹芝からのおがさわら丸乗船日、竹芝客船ターミナルの1階でのリストバンド交換窓口で以下のいずれかを提示すると、オリジナルリストバンドをもらえます。

1・検定提出時にもらう「PCR検査検体受領証」
2・検体を郵送提出した際の発送伝票の控え
3・クリニック発行の「陰性証明」

この後ご説明しますが、リストバンドは小笠原旅行中の便利なアイテムとなるので、旅行中は腕につけて過ごすとスムーズです!

島内ではリストバンドをつけて行動すると便利!

小笠原での旅行中は、飲食店への入店、ツアー参加時に「PCR検査検体受領証」もしくはクリニック発行の「陰性証明」の提示が必要になります。スマホで撮影した画像の提示でもOKです。

島内の施設に掲示されているポスター(画像:小笠原村観光協会)

でも紙やスマホは紛失や水濡れが心配…そこで役立つのがリストバンドです!紙の書類を持ち歩かなくても、腕につけたリストバンドで代替できます。確認の際は、さっと腕を見せるだけでいいのでスムーズ!おしゃれでありながら、水や汗に強く、なんといっても島の人に安心感を与えられるアイテムとなります。

事前PCR検査で陰性であっても、来島後に発症する可能性もあります。マスク着用、手指の消毒、人との距離確保など、基本的な感染予防対策を取って過ごしましょう!

ウィズコロナ時代、最先端の旅ができる小笠原

11月には、全国的にワクチン接種証明書もしくは陰性証明書の提示により、行動制限が緩和される「ワクチン・検査パッケージ」が始まる予定です。2020年の8月から来島者へのPCR検査を開始した小笠原は、日本における感染症対策と観光を両立させているフロントランナーです! 

ウィズコロナ時代における安心・安全な旅の実現のため、独自の施策を打ち出す小笠原。これからも注目していきたいと思います。

のなかあき子

ライター&イラストレーター