日光鬼怒川エリアの紅葉は、世界遺産・日光の社寺（日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺）などが建つ日光市街も、鬼怒川温泉エリアも見ごろを迎えました！一番美しい紅葉を楽しみに出かけましょう！
今回の記事では、日光・鬼怒川温泉で、絶景の紅葉を楽しめる美味しいランチスポットをご紹介します。歴史的建造物を使った情緒あふれるレストランから、気軽に美味しく楽しめる茶寮や茶屋まで、日光大好き筆者が自信をもっておススメできるお店です！
日光・世界遺産エリア
日光の紅葉と言えば、やはり世界遺産の社寺（日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺）と紅葉のコラボは見逃せませんよね！情緒あふれる世界遺産エリアでおすすめのランチスポットは、国登録有形文化財に登録されている「カフェレストラン ふじもと」をご紹介します。
カフェレストラン ふじもと
世界遺産 日光の社寺から歩いて数分の、美しい森の中に佇む「カフェレストラン ふじもと」。この建物は蓄音機を日本に初めて紹介したアメリカの貿易商F.W.ホーンの別荘（現・明治の館）のガレージ棟として建てられたもので、「西洋料理 明治の館」の建物と共に、国の登録有形文化財に登録されています。
カフェ内は石積みの壁が美しい、趣のある洋館。アンティーク家具や絵画、ステンドグラスのあるロマンティックな空間で、気軽に美味しいお食事を楽しめます。
こちらは春の写真ですが、紅葉シーズンには森の木々が色鮮やかに色づきます。
テラス席は紅葉ビューの特等席！ テラス席はペット同伴も可能です。
ランチのメニューは、地元日光ならではの素材や野菜をたっぷりと使った、ヘルシーで美しい料理が揃います。
この日、筆者が食べたのは「 日光湯波のオムレツライス（ 1,760円・税込 ）」。オムレツの中には、びっくりするほど大きな日光湯波（生ゆば）が入っていますよ！ 和風の季節ごはんとオムレツと、サワークリームと野菜をベースにしたコクのあるソースが絶妙の取り合わせ。大満足のランチとなりました。
こちらの写真は母が頼んだ「 伊達鶏のコンフィと彩り野菜のスパイスカレー （ 2,200円・税込み ）」。彩り豊かな野菜のグリルと伊達鶏のコンフィは、そのまま食べても、カレーをかけて食べても美味しい！ 野菜の旨味が溶け込んだ深い味わいのカレーは、口に入れた時はマイルドながらも、その直後にスパイシーな香りと辛みが心地よく味覚を刺激してします。
DATA
カフェレストランふじもと
所在地：栃木県日光市山内2339-1
TEL：0288-53-3751
定休日：水曜日
営業時間： 平日11:00～17:00（L.O）、土曜日曜は11:00～19:00（L.O）
車いす・ベビーカー可
公式サイト：カフェレストラン ふじもと - 西洋料理 明治の館 日光のレストラン
日光西町エリア
田母沢御用邸のある日光西町エリアは、和の情緒あふれる美しいエリア。西町エリアからは田母沢御用邸の敷地内にある「御用邸 茶寮」と、渓流を彩る紅葉が美しい“含満が淵”の入り口にある「含満の茶屋」をご紹介します。
田母沢御用邸「御用邸 茶寮」
国指定重要文化財の田母沢御用邸は、明治32年から昭和22年まで3代にわたる天皇・皇太子がご利用になさった御用邸。その御用邸の敷地内に「御用邸 茶寮」があります。
茶寮内は気品あふれる空間！和小物などを販売しているスペースもあり、料理の待ち時間も楽しみながら過ごせます。
茶寮では、お茶やお団子、コーヒーやケーキはもちろん、日光天然氷のかき氷や美味しいお食事も提供しています。天然氷のかき氷は秋に入ると終了してしまうお店も多いのですが、御用邸茶寮では営業期間中楽しめます！
気軽に立ち寄れる茶寮ですが、味は本格派。日光のブランド牛を使った「御用邸オリジナル霧降高原牛カレー（ 1,380円・税込み ）」や「濃厚クリームチーズカレー（ 1,400円・税込み ）」「トマトのシンプルオムライスなど（ 1,200円・税込み ）」のメニューが並びます。この日筆者は「御用邸オリジナル霧降高原牛カレー」をチョイス。ふわふわトロリやわらかい霧降牛がゴロゴロ入っていて大満足なランチとなりました。
メープルシロップがたっぷりかけられた「メープルバターホットケーキ（ 660円・税込み ）」は、ホットケーキとスフレの中間のような、フワフワの食感。生地のすき間にメープルシロップがたっぷり染み込み、リッチな味わいです。お皿が敷かれている布にも、お皿にも、コーヒーカップにも、天皇家の菊花紋が入っていますよ。
こちらは「お抹茶と菓子セット（ 880円・税込み ）。厳選した宇治抹茶に可愛らしい生菓子が付いています。レンタルの着物を着て訪れたら、ステキな写真が撮れそう！
※「お抹茶とお菓子セット」は撮影用に、御用邸 茶寮よりご提供いただきました。
DATA
日光田母沢御用邸「御用邸 茶寮」
所在地：栃木県日光市本町８−27 日光田母沢御用邸公園内
TEL：080-8999-5703
営業期間 ： 3月～12月（1月～2月は冬季休業）
営業時間 ： 11:00～15:00
御用邸茶寮公式HP：日光田母沢御用邸記念公園（茶寮）
車いす・ベビーカー可（お店の方にお声がけください）
含満（かんまん）の茶屋
含満の茶屋は、紅葉を見ながら散策できる「憾満ヶ淵（かんまんがふち）・化け地蔵」入口にある茶屋。
化け地蔵までの散策路では大谷川の清流と、男体山噴火の際に噴出した溶岩によって生まれた奇勝が、ドラマチックな景観を見せてくれます。
憾満ヶ淵は含満ヶ淵（かんまんがふち）とも呼ばれています。「含満の茶屋」は小さな茶屋ですが、蕎麦もうどんも甘味も、味はお墨付きです。 見事な紅葉を目の前に、茶屋でいただくランチは風流この上なし！
特に蕎麦の味は、一流の蕎麦屋にも負けないコシのある手打ちそば。限定20食なので早い者勝ち！ ゆばの含め煮が付いた「ゆば付きざるそば（ 950円・税込み ）」「ゆば付き山菜そば（ 温・950円・税込み ）」のセットもあります。めっちゃ美味しくてお得なメニューなので、すぐ売り切れてしまうため、食べたい方は開店を狙ってくださいね。
含満の茶屋で食べずに帰ったら絶対ソンなのが、この「そばの実つき団子（300円・税込み）」。もし、そばが売り切れていてショックでも、このお団子を食べたら大満足して帰れるぐらいに美味しいお団子です。味は味噌・みたらし・あずきの3種があり、どれも1串300円で、2串セットは500円になります。そばの実がつかないお団子は1本200円、3串セットで500円になります。
含満の茶屋は甘味の種類も豊富で、アフォガード、黒蜜きな粉の抹茶サンデー、抹茶のパンケーキ、そばぜんざいなど、どれを食べようかいつも迷いに迷ってしまいます。どれも一押しなのですが（笑）、筆者のお気に入りはアイスクリームぜんざい（ 600円・税込み ）。ぜんざいの小豆が絶妙の甘さで、ふわふわ白玉団子とバニラアイスとよく合います。
DATA
含満の茶屋
所在地：栃木県日光市匠町8-33
TEL：0288-54-0713
定休日：水・木（11月下旬からは不定休）
営業時間：11:30～16:00
公式サイト：かんまんの茶屋オフィシャルサイト
霧降エリア
霧降高原は赤薙山（あかなぎさん）斜面に広がる高原地帯。標高約1,200ｍの高原を日光市街から大笹牧場まで縦断する霧降高原道路は紅葉ドライブロードとしても人気です。
山のレストラン
日光の滝、というと奥日光を思い浮かべる方が多いと思いますが、いろは坂の下にも美しい滝が点在しています。
中でも見事な紅葉と滝のコラボレーションを楽しめるのが「霧降の滝」。その霧降の滝のビュースポットの一つが、とびきりステキなランチやディナーを楽しめる「山のレストラン」。
ウッディなレストランでは、屋内・テラス席共に、ゆったりと景観を楽しみながら食事ができます。
こちらはレストラン2階から望む霧降の滝（望遠レンズ使用）。霧降の滝は、華厳ノ滝、裏見ノ滝とともに日光三名瀑の一つに数えられている名瀑です。紅葉のピークには、滝の周りの山の斜面が絵の具を散りばめたようにいろどられます。この見事な紅葉を眺めながらのランチは最高！
山のレストランは「西洋料理 明治の館」や「カフェレストラン ふじもと」と同じ経営のレストラン。伝統ある洋食の味はお墨付きです。山のレストランの料理は大食漢も満足できるぐらいボリュームたっぷり！ 上の写真は人気メニューのひとつ「オールドファッション ハンバーグステーキ（ 2,090円・税込み ）」。
筆者の一番のお気に入りは「伊達鶏のグリルとグリーンカレーライス（ 2,090円・税込み）」。伊達鶏はスプーンで少し触っただけでホロホロと骨から外れるやわらかさ。添えられたピクルスの爽やかさ、玉ねぎとほうれん草をじっくりと炒めて引き出す甘味、スパイシーな香りがたまらない逸品です。
DATA 山のレストラン 所在地：栃木県日光市所野1546 TEL：0288-50-1525 定休日：水曜日（公式サイトinformation参照） 営業時間：11:00～19:00（L.O） 公式サイト：山のレストラン 車いす可。レストラン左手坂の上にバリアフリー用駐車場有り
鬼怒川エリア
鬼怒川エリアは温泉と紅葉を堪能できる人気の観光地。鬼怒川流域には見事な紅葉を見ながらランチを楽しめるスポットが点在しています。今回はその中から、とびっきりの景観を楽しめる3店を紹介します。
渓谷のレストラン ステーキ よし乃
まずは今年2023年にオープンして以来、美食家たちを唸らせている 「渓谷のレストラン ステーキ よし乃」をご紹介します。
お店の中に足を踏み入れると、正面にどーんと鬼怒川渓谷が広がります。紅葉シーズンには窓辺を色鮮やかな紅葉の木々が彩ります。上の写真はメインフロアのログダイニング。2名席・4名席の他に、渓谷を目の前に臨むペアシートの席もあります。ペアシートの席は、隣が気にならないのでカップルにお勧めです。
レストランには、鬼怒川渓谷が窓いっぱいに広がる個室・プレミアムルーム（2～12名・要予約）もあります。個室の料金は、平日 10,000円、土日祝 15,000円で、時間は2時間制となります。
「ステーキよし乃」ではA5等級の松阪牛・飛騨牛、そして栃木県が誇る長谷川農場の足利マール牛のみを扱っており、買い付けは店長でもあるシェフ自らが目利きして選んでいます。シェフが店長だからこそ、食材からワインや食器に至るまで、妥協することなくシェフの理想とする料理を追求し、シェフの実力を遺憾なく発揮できる。だからこそ「ステーキ よし乃」は、オープンするやいなや、美食家たちの心を捉え続けているのでしょう。
写真はステーキのコース。肉の種類、グラム数によって値段が異なります。最上級の肉を使っているため値段も張りますが、コースでなくサラダと肉、というようにアラカルトで注文することもできるので、是非、足を運んでみてはいかがでしょう。至高の料理と華やかな紅葉が、忘れえぬ思い出を紡いでくれるはずです。
DATA 渓谷のレストラン ステーキ よし乃 所在地：栃木県日光市鬼怒川温泉大原680-1 TEL：0288-25-7762 定休日：月曜日・火曜日 ※ 祝祭日及びシーズン中は営業、詳細は公式サイトのインフォメーション参照） 営業時間：ランチ 11：30～15：00（14：30Lo）、ディナー 16：30～21：00（20：30Lo） 公式サイト：渓谷のレストラン ステーキ よし乃 メニュー：メニュー表はこちら
あし湯カフェ espo（ホテル サンシャイン鬼怒川）
鬼怒川を代表する紅葉スポット・鬼怒楯岩大吊り橋の横に立つ「ホテル サンシャイン鬼怒川」。そのホテル1階ロビーに、まるで鬼怒川の紅葉の展望台のような「あし湯カフェ espo」があります。ポップで可愛いカウンターで、飲み物、ホットドック、スイーツなどを注文すると、あし湯で使うタオルを貸してくれます。
あし湯はとても気持ちよくて、肌寒い日でも浸かっているうちに体がポカポカしてきます。
そして目の前はこの絶景！鬼怒川を代表する景観「鬼怒楯岩大吊り橋」と見事な紅葉を独り占めできちゃいます。しかも、あし湯に浸かって美味しいものを食べながら！ もうこれは、凄い！としか言いようのない絶景ランチスポットです。
こちらは私が行った10月20日の紅葉の様子。まだまだ色づき初めでしたが、11月に入ると鮮やかな渓谷を一望できます。この日私が食べたのは、「ホットドックとドリンクのセット（ 1,100円・税込み）」。ホットドックは普通サイズよりもかなりBIG！ カリッと揚ったフライドポテトもたっぷりついているので、これだけでお腹がいっぱいになってしまいました。パンはサクッとした口当たり、ソーセージはパリッとジューシーで大満足のお味！
お腹はいっぱいでも、スイーツは別腹（笑）。もちろん、しっかり頂きました。選んだケーキは「苺ミルクティーケーキ（ 650円・税込み ）」。運ばれてきたときは「どうしよう！お腹一杯なのに大きい～。」と思ったのですが、ペロッといけちゃいました。いちごソースがたっぷりついていて、ケーキもフワフワで最高！ お隣のお兄さんが食べていた巨大な「珈琲モンブラン（ 900円・税込 ）」もめちゃくちゃおいしそうだったので、次回は珈琲モンブラン！と心に決めました。
DATA
あし湯カフェ espo
所在地：栃木県日光市鬼怒川温泉大原1437-1 ホテルサンシャイン鬼怒川
TEL：0288-77-2727
定休日：木曜日
営業時間：9:00～17:00
公式サイト：ホテルサンシャイン鬼怒川館内巡り
大瀞ドライブイン
大瀞ドライブインは鬼怒川ライン下りの帰りの送迎バス待合所となっている茶屋。
鬼怒川に向かう途中にあるため素通りしてしまいがちなお店ですが、実はここ、鬼怒川＆SLビューを楽しめる、美味しくてほっこり人情あふれるお店なのです。
大瀞ドライブインは、明るく人情味あふれるファミリーで経営しています。元気な笑顔につられて楽しく会話をしていると、もう、お友達になった気分！ 「あゆ焼けてるよ～！やまめ焼けてるよ～！」との声と、香ばしい匂いについつい釣られちゃう炭火焼の川魚は、お店の一番人気。やまめ・いわな・あゆ共に、骨や頭まで食べられるメチャ旨の串焼きです。
筆者の一番のお気に入りは、トロットロに煮込まれた「牛すじの煮込み（ 800円・税込み ）」。もうこれは、わざわざ鬼怒川に行きたくなる絶品のお味。牛肉もゴロゴロ入っています。炭火で焼く「山椒味噌だんご（ 400円・税込み ）」も山椒の香りがたまらない逸品で、お持ち帰りにもおすすめ！ パリパリの朝どれキュウリやトマト（各1個100円・税込み）も安くて美味しい人気メニューです。 他にも蕎麦やうどん、焼き魚の定食など、豊富なメニューが揃っていますよ。
イートインのスペースは、母屋の店内、鬼怒川渓谷を目の前にする別棟、屋外のテラス席があります。別棟のお休み処は重厚な梁のある木造の建物で、ライン下りの船が行きかう渓谷の紅葉ビューを、ゆったりと楽しめます。
電車が通る時間に合わせれば、紅葉の鬼怒川渓谷を行く「スペーシアX」や「SL大樹」を撮影することもできますよ！
DATA 大瀞ドライブイン 所在地：栃木県日光市高徳941 TEL：0288-77-1485 営業日：鬼怒川ライン下りが運航している日は営業 （天候により休みの場合あり） 営業時間：9:30～16:30 車いす、ペット可
龍王峡
「龍王峡」は、奇岩怪石と鬼怒川の清流が織りなす絶景の渓谷です。川治温泉と鬼怒川温泉の間の約3キロに及ぶこの美しい景観は、今から約2,200万年前、海底火山より噴出した火山岩が、鬼怒川の流れによって侵食されてできたものです。「龍王峡」という名は、その光景がまるで龍を思わせる景観であることから名付けられました。
めし処龍王
龍王峡へと下っていく遊歩道の入り口には味自慢の茶屋が立ち並びます。中でも景観も味も抜群なのが「めし処 龍王」。
渓谷へ降りていく遊歩道の横に位置し、秋には華やかな紅葉を目の前にしたオープンエアのテラスや温かい店内で、美味しいランチや茶屋グルメを楽しめます。
メニューは定食物から麺類、一品料理まで豊富にそろいます。
迷いに迷いながら、この日筆者が選んだのは「生ゆばそば（1,050円・税込み）」。
トロットロの生ゆばがタップリのっていてびっくり！ だって生ゆばはお高いんですよ～。しかも蕎麦が観光地の定食屋さんのレベルではありません。ご主人に蕎麦のことを聞いたら、評判の良い製麺屋さんで作ってもらっているそうです。ツユは出汁がよくきいている上に、生ゆばのクリーミーさも加わって旨ウマ！ 最後まで飲み干してしまいました。
「めし処 龍王」は食事だけでなく、ちょっと一休みしたい時にも豊富なメニューが揃っています。
特におすすめはフワフワもちもちの「 竜王だんご（黒蜜きなこ味 400円・税込み）」と、「 天然氷のかき氷（ 800円・税込み ）」。この店では日光市の三ツ星氷室の天然氷を使用してかき氷を作ります。おいしい天然氷のかき氷を作るには、削りのテクニックも大きくものをいうのですが、若き三代目が削るかき氷はお見事なフワフワさです！ かき氷は頼まれれば、一年中ご用意できます！とのこと。雪見天然氷のかき氷も美味しそうですね。
DATA めし処 龍王 所在地：栃木県日光市藤原龍王峡1357 TEＬ：0288-77-1919 定休日：不定休 営業時間：10:00～17:00 車いす・ペット可
絶景も美味しさもゆずれない貴方に！
2023年10月28日現在、日光市は中禅寺湖・いろは坂が紅葉のピーク。まもなく日光市街、鬼怒川温泉エリアも紅葉が始まります。絶景も美味しさもゆずれない貴方に、お勧めしたい味自慢＆景観自慢のお店の数々、ぜひ足を運んでくださいね。
