バンコク最大の観光スポットといえばバンコク三大寺院。バンコク三大寺院の観光は、さまざまな旅行会社が最高する半日観光ツアーを利用するのが一般的だし、とても便利です。ただ、ツアーだと時間が限られているので、もっとゆっくり見たいという方には忙しすぎるかもしれません。それに、三大寺院の近くには、お洒落なカフェやレストランがたくさんあるので、カフェ巡りを楽しんだりしながら、自分のペースで観光することもできるんですよ。
2019年にバンコク都心を走る地下鉄MRT線が延伸されて、三大寺院へのアクセスは以前よりも格段によくなりました。ですから、少し事前に情報収集しておけば、ツアーに参加せず、自分で行ってみるのも、それほどハードルは高くないんですよ。
それでは、バンコク三大寺院観光の行き方とモデルコースをご紹介しましょう。
バンコク三大寺院の見どころとは?
まず、バンコク三大寺院って何?と思っている方に、寺院の概要と見どころを簡単にご説明しましょう!バンコクの三大寺院と呼ばれているのは
①タイ王宮の中にある豪華絢爛なワットプラケオ(エメラルド寺院)
②川沿いの壮大な仏塔が有名なワットアルン(暁の寺)
③巨大な寝釈迦仏で有名なワットポー
の3つ。バンコクで絶対に訪れるべき、代表的なスポットです。
①王宮とワットプラケオ(エメラルド寺院)
ワットプラケオは、タイ王室の守護寺院で、タイで最も重要なお寺です。
タイの王宮の一角にあり、タイの宗教美術の最高峰ともいえます。寺院の中は豪華絢爛な建物がところせましと建てられ、一見の価値があります。ワットプラケオの見どころは、敷地の中央にある本堂に祀られた翡翠でできた緑色の仏像と、寺院を取り囲む壁に描かれたラーマキエン物語の壁画です。また、寺院だけでなく、タイ王宮内の美しい宮殿の数々も見学することができます。
②ワットアルン(暁の寺)
ワットアルンはチャオプラヤ川沿いに建てられた古い寺院です。三島由紀夫の小説「暁の寺」として有名です。川沿いに建つ巨大で美しい大仏塔は、バンコクらしい旅情に満ちています。チャオプラヤ川の対岸から見える仏塔の景観も見どころの一つです。
③ワットポー
ワットポーは王宮から少し離れたターティエン地区にあります。一番の見どころは全長46メートルの巨大な寝釈迦仏。タイの観光ガイドブックなどにもよく掲載されている有名な仏像です。また、ワットポーの敷地内には、以前タイ初の伝統医療の学校が設立され、タイ古式マッサージを教えるコースもできたことから、タイ古式マッサージの総本山ともいわれています。
バンコク三大寺院で利用する公共交通機関
三大寺院に行く場合には、次の交通機関を利用します。
MRT以外はクレジットカードが使えません。
タクシー、トゥクトゥクは1000バーツ札や500バーツ札など、金額が大きいお札だと、「おつりがない」と言われることもあるので、事前に20バーツ札や50バーツ札を多めに準備しておきましょう。ホテルのフロントで頼めば、両替してくれます。
①タクシー
②トゥクトゥク
③チャオプラヤ川のボート(渡し船)
④地下鉄MRTブルーライン
バンコク三大寺院見学に準備するもの
自分で三大寺院を巡るために、準備しておくといいものを挙げてみましょう。
①グーグルマップが使える携帯電話
②肩や膝の隠れた服装(王宮や寺院の見学では肌や体の線を露出しないこと)
③バーツの小銭(20バーツ札や100バーツ札を少し多めに用意しておきましょう)
④熱中症対策(飲料水、帽子、日傘など)
バンコク三大寺院観光のモデルコース
それでは、筆者のおすすめの三大寺院観光コースをご紹介しましょう。
バンコク中心部のホテルに宿泊したと想定したモデルコースなので、このコースを参考にして、自分で好きなようにアレンジしてみて下さいね。
もしもチャオプラヤ川沿いのホテルに宿泊している場合は、チャオプラヤ・エクスプレスという船を使って行く方が簡単です。また、事前にグーグルマップを使って、行き先の位置を確認しておくことをお忘れなく。
8:00 ホテル出発、タクシーで王宮へ(約30分)
<タクシーの乗り方>
バンコク中心部ではあちこちに流しのタクシーが走っているので、呼び止めてもいいですが、タクシーの運転手さんは英語があまり話せないこともあるので、ホテルのスタッフに呼んでもらって、行き先を言ってもらうと便利でしょう。
料金はメーター制で初乗り運賃は35バーツ。距離によって加算されますが、日本と比べたらタクシー料金はとても安いです!現金を必ず準備しておきましょう。
8:30 王宮到着
<王宮観光の秘訣>
朝は観光客が少ないし、気温も昼間より涼しいので、早目に行って8時半の王宮開園まで並んで、一番乗りで観光するのがおすすめです。
8:30〜10: 30 ワットプラケオ(エメラルド寺院)と宮殿を見学
<ワットプラケオの見学方法>
白い城壁に囲まれた王宮には門がいくつもありますが、観光客が入れる門は王宮広場(サナームルアン)に面した王宮の門(Wiset Chai Si Gate)です。門を入ると、まず服装のチェック。その後みんなが歩いていく方向に進むと、入場チケット売場があります。外国人の入場料は500バーツ。チケット売場のそばにワットプラケオの入場口があります。入場するとワットプラケオ→宮殿の順に見学できるようになっています。
DATA エメラルド寺院(ワットプラケオ) 所在地:Thanon Naa Phalaan khween Pra-Barom Mahaa-Rachawang, Khet Phranakhorn,Bangkok 公式サイト:タイ国政府観光庁 入場時間:8:30〜16:30 (入場チケットは15:30まで販売) 入場料:500バーツ
10:30 トゥクトゥクに乗ってターティエン地区へ
<トゥクトゥクの乗り方>
王宮見学が終わったら門の外に出てトゥクトゥクでターティエン地区(ワットポー)に移動します(2~3分)。トゥクトゥクは、三輪自動車を改造したタクシーです。王宮周辺では、観光客に人気のトゥクトゥクがたくさん走っています。料金は事前交渉制なのでボラれないように注意が必要。
私は王宮からワットポーまでは約50バーツでした。
タクシーも走っていますが、三大寺院の周辺では観光客を狙ったぼったくり(メーターを使用しない)タクシーが多く、移動距離も短いので、トゥクトゥクの方がおすすめです。
また徒歩で行こうと思えば15分程度。涼しい時期やある生きたい人は徒歩でも全然いけます。
10:35〜11:10 ターティエン地区のお洒落カフェで休憩
<ワットポーの近くのターティエン地区とは?>
三大寺院観光のもう一つのハイライトは、ワットポーの近くにあるターティエン地区です。
もともとは、歴史ある市場町でしたが、最近は古いショップハウスを改装したお洒落なカフェやレストランがたくさんできて、観光客にも地元の若者にも大人気なんです。暑いタイでは、観光の合間にちょっと休憩を入れるのもいいでしょう。
<ターティエン周辺のお薦めカフェ>
・ブルーで統一された店内が可愛いブルーホエールローカルイータリー(Blue Whale Local Eatery)
・マンゴーのデザートが勢ぞろいのメイクミーマンゴー(Make Me Mango)
・ビンテージ感のあるお洒落なハティエンカフェ(Ha Tian Cafe)
11:15 ターティエン桟橋から渡し船で対岸のワットアルンへ
<ワットアルン行きの渡し船の乗り方>
ターティエン地区の市場のそばにあるターティエン桟橋から、渡し船に乗ってチャオプラヤ川を渡ります。ターティエン桟橋では
①川沿いを移動するチャオプラヤ・エクスプレス
②川の反対側に行く渡し船、の2種類が出ています。
①と②は別のゲートから入場するので、入場前に必ず確認しましょう。渡し船のゲートは、入口で料金(4バーツ)を払って入場します。
※ただし、2022年9月7日現在は、ターティエンのチャオプラヤ・エキスプレスの船着き場は工事中のため、②の渡し船のみ運行しています。
11:30〜12:20 ワットアルン見学
<ワットアルンの見学方法>
ワットプラケオとワットポーはチャオプラヤ川の東岸にありますが、ワットアルンだけは西岸にあるので、ターティエン桟橋から渡し船を使って川を渡ります。船を降りたらすぐにワットアルンの入口があります。入口で入場料(外国人は100バーツ)を支払って、寺院内を自由に見学します。見学が終わったら、再び渡し船に乗ってターティエン桟橋に戻ります。
DATA 暁の寺(ワットアルン) 所在地:34 Arunamarin Rd., Wat Arun, BangkokYai, Bangkok 10600 公式サイト:タイ国政府観光庁 入場時間:8:00~17:30 入場料:100バーツ
12:30 川沿いの絶景レストランでランチ
ターティエン地区は、お洒落カフェだけでなく、川の対岸にあるワットアルンを眺めながら食事ができる川辺の絶景レストランもたくさんあるんです。バンコクらしい旅情に浸りながら、美味しいタイ料理のランチを食べてみましょう。
<ワットアルンが見えるお薦めレストラン>
・大人気タイ料理レストランの支店「スパンニガー イーティング ルーム(Supanniga Eating Room)」
・眺めの良さでは一番の「ザ デッキ(The Deck by Arun Residence)」
・ビンテージ感のあるスタイリッシュなレストラン「ローンロット(Rongros)」
13:30 ワットポー見学
<ワットポーの見学方法>
ターティエン地区はワットポーのすぐそばにあります。徒歩で寺院の入口に行って入場料200バーツを支払い、寺院内を自由に見学します。時間があれば、寺院内でタイ古式マッサージ(有料)を体験してみるのもいいでしょう。
DATA 涅槃寺(ワット・ポー) 所在地:2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok 10200 公式サイト:タイ国政府観光庁 入場時間:8:00~18:30 入場料:200バーツ ※120cm以下の子供は無料
MRT地下鉄やBTS高架鉄道を乗り継いでバンコク都心へ
<MRTの乗り方>
MRTにはブルーラインとパープルラインがあって、ブルーラインはバンコク中心部を環状線に走っています。駅構内の表示や車内放送は英語もあるので利用しやすいですよ。ターティエンやワットポーから最寄りのMRTサナームチャイ(Sanam Chai)駅までは徒歩で5分ほど。
オリジナルのバンコク三大寺院めぐりを楽しもう!
今回ご紹介したモデルコースはほんの一例です。ツアーではなく、自分で行くのであれば、訪れるコースは100人いれば100通り。例えば、3つの寺院を全て訪れるのではなく、自分が一番行ってみたい寺院を重点的に見学してもいいですよね。
また、南国タイの炎天下での寺院見学は想像以上に疲れますから、適度に休憩を入れながら、無理のないコースを考えることも大切ですよ。是非お洒落なカフェやレストランも楽しんで、オリジナルのコースを考えてみてくださいね!