ベトナム・ホイアン/ランタン灯る世界遺産はノスタルジックな魅力満載!

ベトナム シンガポール 旅行ライター

長島 清香

ライター/旅行エッセイスト

ベトナム屈指の観光地ホイアン。1999年に世界文化遺産に登録された、古き良き時代を思わせるノスタルジックな町並みと、のんびりと流れるテュボン川、夜に輝く美しいランタンが魅力的な港町です。

インスタ映えするフォトスポットも多数あり女子旅人気も高く、ここでしか食べられない名物グルメも!ホイアンの魅力をベトナム大好きライターがお伝えします。

黄色の建物にブーゲンビリアが映えるホイアンの路地裏

ホイアンってどんな街?

東西にゆったりと流れるテュボン川。夜には灯篭流しも行われます

ベトナム第三の都市、中部のダナンから南へ車で約1時間の場所にあるホイアン。南北に長いベトナムのちょうど中ほどに位置する港町です。

2世紀から17世紀にかけてベトナム中部の海岸地帯を治めていたチャンパ王国の港町であり、ベトナム最後の王朝である阮(グェン)王朝の外港としても栄えました。

16世紀後半には国際貿易港として発展し、1601年には阮氏から正式な国交を求めて日本に書簡が送られ、これを機に江戸幕府との取引が加速。江戸幕府からも朱印船が送られ、多くの日本人がホイアンに移り住むなど、日本との縁も深い場所です。当時のホイアンには日本人街が作られ、とても賑わっていたと伝えられています。

約30年続いた朱印船貿易は、日本の鎖国開始とともに途絶えてしまいましたが、当時の日本人が伝えた日本の建築技法や、伊勢うどんが現在まで受け継がれています。

ホイアンへの行き方は?

最寄りの空港はダナン国際空港で、空港からホイアンへはタクシーで約40分ほど。エアポートシャトルバスで向かうことも可能ですが、本数が少ないので事前のスケジュールチェックを忘れずに。

またダナン市内から路線バスで行くことも可能で、その方が安上がりなのですが、荷物が多いと判断された場合にはその分の料金を上乗せされるなどの謎ルールが存在するため、ベトナム語が分からない方や旅慣れしていない方はタクシー利用をおすすめします。

世界遺産ホイアンのおすすめ観光スポット

ホイアンを東西に貫くチャンフー通りと川沿いのバクダン通りに挟まれた旧市街が、ホイアン観光のメインとなります。ここでは、ホイアンのおすすめ観光スポットを4つご紹介します。

日本との友好の証「来遠橋(日本橋)」

趣ある「来遠橋」。かつてはこの橋の両側に日本人街と中国人街があったと言われています

1593年にホイアン在住の日本人が架けたとされる橋。ホイアンのシンボルとして知られ、現在ベトナムで流通している2万ドン紙幣の裏面にも印刷されています。橋の両端には猿と犬の像がお守りとして配され、中程には航海の安全祈願のための小さなお寺も。夜はライトアップされ幻想的な雰囲気に。

【DATA】
来遠橋(らいえんばし)
所在地:Nguyễn Thị Minh Khai, Phường Minh An, Hội An
アクセス:ホイアンバスターミナルから徒歩20分
公式サイト:ベトナム観光総局オフィシャルサイト

200年以上の歴史ある古民家「フーンフンの家(馮興家)」

「フーンフンの家」の2階からは趣のあるグエンティミンカイ通りを見下ろせます

日本橋を渡ってすぐの右手にある、1780年に建てられた貿易商人の家です。壁はベトナム式、柱や建具は中国式、屋根は日本式という、さまざまな国の建築様式を垣間見ることができます。現在は8代目となる子孫がお土産店を営んでおり、希望すれば英語でガイドしてくれます。注目すべきは天井で、洪水の際に荷物を上に運べるよう四角い窓が設置されています。

【DATA】
フーンフンの家(馮興家)
所在地:4 Nguyễn Thị Minh Khai, Phường Minh An, Hội An
アクセス:来遠橋から徒歩1分
公式サイト:ベトナム観光総局オフィシャルサイト

華やかな色使いに魅了される「福建会館」

中華風の色とりどりの華やかな外観が特徴的な「福建会館」

今から約300年ほど前、ホイアンが世界の貿易港として賑わっていた頃に華僑によって建てられた、福建省出身者のための会館。ホイアンには華僑それぞれの出身地ごとの集会場がありますが、その中でも最大規模を誇ります。原色がきらびやかな内部には、航海の安全を守る天后聖母が祀られています。祈願用の巻香からは煙が立ち上り、雰囲気たっぷり。

【DATA】
福建会館
所在地:46 Trần Phú, Cẩm Châu, Hội An
アクセス:来遠橋から徒歩7分
公式サイト:ベトナム観光総局オフィシャルサイト

ローカルな生活が垣間見られる「ホイアン市場」

「ホイアン市場」では、人々の飾らない日常に触れることができます

観光地ホイアンにありながら、人々のローカルな生活を垣間見ることのできるスポット。「ホイアン市場」を意味する「CHỢ HỘI AN」という文字が刻まれた、黄色い建物が目印です。生鮮食材から雑貨、衣類まで幅広く取り扱っており、ぶらぶら歩いて見るだけでも楽しい!夜まで市場には入れますが、活気があるのはやはり午前中。後述するホイアンの名物料理のほとんどもこの市場で楽しめます。

【DATA】
ホイアン市場
所在地:19 Trần Phú, Cẩm Châu, Hội An
アクセス:来遠橋から徒歩7分
公式サイト:ベトナム観光総局オフィシャルサイト

ホイアン観光スポット見学には専用チケットが必要!

いざとなって慌てないように、先にチケットは購入しておきましょう

ホイアンの主要な名所の見学には専用のチケットが必要です。チケットは旧市街内にある11箇所の売り場で購入できます。価格は5枚綴りが12万VND(2021年9月のレートで579円)で、5か所のスポットが見学できます。チケット売り場で一番便利な場所は来遠橋すぐ側の売り場。ここを起点にスタートすれば、効率よく観光できます。

ホイアンで夜のそぞろ歩きを楽しもう

これぞ、ホイアン名物のランタン!お土産に買って帰りたくなること間違いなしです!

ホイアンで欠かせないのが夜の散策です。

毎月旧暦の14日に開催されるランタン祭りの日はもちろん、そうでない日も夜になると美しいランタンがあちこちに灯り、幻想的な風景を作り出します。特にチャンフー通りやバクダン通りなどはそぞろ歩きするだけでも楽しい気分に。

トゥボン川を渡った場所で開催される「グエン・ホアン・ナイトマーケット」はさまざまなお店が立ち並び、縁日気分を味わえます。

ホイアンの3大名物料理はコレだ!

ほどよいスパイシーさともっちり麺がクセになる「カオラウ」

南北に長いベトナムは地域ごとに名物料理がありますが、ホイアンでしか食べられないグルメも存在します。ホイアンの3大名物をサクッとチェック!

ホワイトローズ

米粉の皮に海老のすり身あんを包んで蒸した「蒸し餃子」。さっぱりと何個でも食べられる味わいです。半透明の見た目からその名がついています。

揚げワンタン

サクサクとした食感の揚げワンタン。酢豚の味わいにも似た、トマトベースのあんがかかっておりボリュームたっぷり。

カオラウ

伊勢うどんがルーツと言われる、甘辛いタレの混ぜ麺。独特のスパイシーな味わいにハマる人多し!

ホイアンと一緒に楽しめる都市は?

豊かな自然とヒンドゥー遺跡が融合した神々しい「ミーソン遺跡」

ホイアン自体は小さな街なので、1日あれば回り尽くせてしまいます。ダナン国際空港が最寄りの空港のため、ダナン観光と合わせるのがベター。また、チャンパ王国時代の「ミーソン遺跡」からも約40kmの場所に位置しているため、一度に2ヵ所の世界遺産を訪れることもできます。

何度でも訪れたくなる街、ホイアン!

初めて訪れたはずなのに、どこか懐かしい気持ちになるホイアン。夜に輝く色とりどりのランタンはもちろんですが、黄色い壁と鮮やかなブーゲンビリア、何気ない小道など、街のあちこちに心をくすぐる風景があります。小さい街のため1日でも回れてしまいますが、何泊か滞在してのんびりした港町の雰囲気を楽しむのも一興。初めての方もリピーターも、何度でも訪れたくなる魅力ある街です。

ホイアンへの旅行予約はこちら!

ベトナムのホテル予約はこちら!
 楽天トラベルでホイアンのホテルを予約するならこちら!▶
 agodaでホイアンのホテルを予約するならこちら!▶
 Booking.comでホイアンのホテルを予約するならこちら!▶
 JTBでホイアンのホテルを予約するならこちら!▶
 日本旅行でホイアンのホテルを予約するならこちら!▶
 エクスペディアでホイアンのホテルを予約するならこちら!▶
ホイアンへの飛行機予約やツアー予約はこちら!
 楽パックで航空券やホテルを予約するならこちら!▶
 じゃらんで航空券やホテルを予約するならこちら!▶
 HISで航空券やホテルを予約するならこちら!
 エアトリで航空券やホテルを予約するならこちら!
 スカイチケットで航空券を予約するならこちら!
 JALパックで航空券やホテルを予約するならこちら!▶
 ANAで航空券とホテルを予約するならこちら!▶
 エクスペディアで航空券とホテルを予約するならこちら!▶

ベトナム シンガポール 旅行ライター

長島 清香

ライター/旅行エッセイスト