オーストラリアの気候・気温・季節・旅行の服装を在住者が伝授!

Mayumi Iwasaki

フォトグラファー&トラベルライター

南半球にあるオーストラリアの季節は、北半球にある日本とは逆。しかもオーストラリア大陸の総面積は日本の国土の約20倍もあるので、訪れる場所によって全く気候が異なります。特にオーストラリアを周遊する人は、訪れる州がすべて同じシーズンの服装でいいと思わないこと!

今回はそれぞれのエリアの季節ごとの気温や気候、そして旅に持って行くべき服やアイテムを、オーストラリア在住の私が詳しく解説します。

州ごとに気候が異なる広大なオーストラリア大陸

日本とは季節が正反対の南半球にあるオーストラリア。北半球では冬に当たるクリスマスや年越しの時期は夏なので、サーフィンをするサンタクロースの画像などを見たことがあるのではないでしょうか。日本とは季節が逆というだけでなく、オーストラリア大陸の総面積は769万㎢と日本の約20倍の大きさ。北部にあるケアンズはタイやベトナムのような亜熱帯気候ですし、南部にあるタスマニアは他の地域よりも冷涼な海洋性気候です。

シドニーオペラハウスとハーバーブリッジ

そんなオーストラリアを旅行する際、どんな服装やアイテムを持って行けばいいのでしょう?オーストラリアの人気観光地の気候や気温、適切な服装を季節ごとにご紹介します。

9〜11月(春)

シドニー大学のジャカランダ
春を知らせるオーストラリアの桜のような存在「ジャカランダ」

シドニー(ニュー・サウス・ウェールズ州)

オーストラリア最大の都市・シドニー(Sydney)のあるニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州は、一年を通して過ごしやすい温帯性気候で、はっきりとした四季があります。

日本の初夏のような気持ちが良い陽気が続く「春」は特にオススメの観光シーズン。11月には「オーストラリアの桜」とも言われる紫色の花・ジャカランダが咲き乱れます。晴天の日が多く日中は25℃程度まで気温が上がるので、Tシャツでも問題ありません。ただ朝晩は15℃前後と少し冷えるので、カーディガンや薄手のジャケット、ストールを持って行くと便利です。

メルボルン(ヴィクトリア州)

オーストラリア第2の都市・メルボルン(Melbourne)があるヴィクトリア(VIC)州はシドニー同様、温帯性気候で四季がありますが、「1日の中に四季がある」と言われ朝昼晩で気候や寒暖の差が激しいことで有名です。

比較的過ごしやすいと言われる春ですが、日中はTシャツで大丈夫でも朝晩は10℃を下回る日もあるので、少し厚めのアウターがあると便利。一年の中で最も雨が多いシーズンなので、折り畳み傘があるといいでしょう。

ブリスベン / ゴールドコースト(クイーンズ・ランド州)

オーストラリア第3の都市・ブリスベン(Brisbane)と、美しいビーチのあるリゾート地・ゴールドコースト(Gold Coast)があるクイーンズランド(QLD)州。夏に雨が多く高温多湿な亜熱帯気候ですが、1年を通して晴天率が高いことから「Sunshine State(太陽の州)」と呼ばれ、春夏秋冬の気温の変化も穏やかです。

春の平均気温は15〜27℃と過ごしやすく、昼間は基本的にTシャツで過ごせます。その代わり朝晩はまだ少々肌寒いので、薄手のジャケットなどのアウターを用意しましょう。

ケアンズ(クイーンズ・ランド州)

ブリスベンと同じクイーンズランド州にあり、世界遺産の大珊瑚礁群「グレーバリアリーフ」がある街としても有名なケアンズ(Cairns)。一年を通して雨が多い熱帯雨林気候なので、気温の変化がないため一年中マリンスポーツが楽しめます。はっきりとした四季はありませんが、その代わり雨季と乾季があるので要注意です。

春は乾期と雨季の変わり目なので、雨季に向けて徐々に湿度が上がります。昼間は30℃近くまで上がる日もありTシャツと短パンで過ごせるほど暑いですが、雨が降ることもあるので念の為折り畳み傘を持って行くと便利です。

パース(西オーストラリア州)

オーストラリア大陸の約1/3の面積を占める西オーストラリア(WA)州にある、第4の都市・パース(Perth)。オーストラリアの中では最も晴天率が高い地中海性気候で、1年を通して比較的温暖で晴れの日が楽しめます。

春は雨も少なく、気温も25℃前後と暖かで過ごしやすいので、美しく咲き乱れる草花が楽しめるオススメのシーズンです。日中は薄手のシャツやTシャツで過ごせますが、朝晩はまだ15℃以下と気温が低いこともあるのでパーカーなどのアウターを持って行きましょう。

アデレード(南オーストラリア州)

南オーストラリア(SA)州にあるオーストラリア第5の都市・アデレード(Adelaide)は、2021年に「世界で最も住みやすい都市」ランキング第3位に選ばれた注目の街。はっきりとした四季のある地中海性気候で、夏は湿度が低く乾燥していて、冬は雪は降りませんが降水量の多いのが特徴です。

春の平均気温は11〜22℃と穏やかで過ごしやすく、昼間はシャツやTシャツに薄手のジャケットなどで過ごせますが、朝晩は少し肌寒いのでしっかりとした厚めのアウターがあるといいでしょう。

ホバート(タスマニア州)

ホバート(Hobart)はオーストラリア最小の州であり最大の島でもあるタスマニア(TAS)州の州都です。海洋性気候ではっきりとした四季がありますが、他のオーストラリアの都市よりも夏は冷涼で過ごしやすく、冬は氷点下まで下がることはありません。

観光のベストシーズンと言われる春は、天気の良い日中は20℃近くまで上がるのでTシャツで過ごせる日もありますが、基本は長袖のシャツや薄手のセーターがいいでしょう。朝晩は10℃以下に下がることも多いので厚手のジャケットは必須です。

12〜2月(夏)

シドニーのボンダイビーチ
夏は海水浴客で溢れるシドニーの人気ビーチ「ボンダイビーチ」

シドニー(ニュー・サウス・ウェールズ州)

30℃以上の日が続くこともありますが、湿気が少なくカラッとしているので日陰に入ると暑さを凌げます。美しいビーチが楽しむには絶好のシーズンなので、半袖トップスにショートパンツが定番ファッションです。日差しが強く紫外線の量も多いので、日焼け止め、サングラス、帽子はマスト。薄手のジャケットやカーディガンがあると日除けにもなるし、空調の効いた公共交通機関やレストランでも使えてオススメです。

メルボルン(ヴィクトリア州)

夏の平均気温は12〜27℃で、30℃以上の暑い日が続くことがありますが、湿度は低く乾燥しているので日陰にいると過ごしやすいです。日差しが強く紫外線の量も多いので、日焼け止め、サングラス、帽子はマスト。夜は気温も下がり涼しく、さらにレストランなどでは空調が効いているお店も多いので、夜間の外出には薄手のジャケットがあると便利です。

ブリスベン / ゴールド・コースト(クイーンズ・ランド州)

夏は気温も高く湿度もあるので、日本のような夏をイメージして洋服を選びましょう。亜熱帯気候特有のストームや暴風雨が降ることもあるので、傘やウインドブレーカーなどの雨具があると便利です。

ケアンズ(クイーンズ・ランド州)

蒸し暑く気温は30℃近くまで上がり、雨季であるこのシーズンに年間総雨量に相当する雨が降ります。一日中雨が降り続けることはありませんが、夕方に激しいスコールが降ることが多いです。特に1月は1年間で一番雨が多い月なので、折り畳み傘を用意しておくと便利でしょう。

パース(西オーストラリア州)

夏の平均最高気温は30℃を超えるほど高く、雨も少なくカラッと乾燥しています。日差しが強く紫外線の量も多いので、日焼け止め、サングラス、帽子はマスト。夜になると20℃を下回る程涼しくなったり、飲食店や公共交通機関など空調の強い場所も多いので、薄手のカーディガンやジャケットがあると便利です。

アデレード(南オーストラリア州)

夏は30℃以上の日が続くなどかなり暑くなりますが、乾燥して湿度が低いので日陰に入ると涼しく過ごしやすいです。晴れた日が多く、ほとんど雨は降りません。日差しが強く紫外線の量も多いので、日焼け止め、サングラス、帽子はマストです。

ホバート(タスマニア州)

夏でも最高気温が22℃程度と比較的涼しく、うだるような暑さを感じることはありません。ただ昼と朝晩の寒暖差が激しく夏でも最低気温が15℃以下になることもあるので、パーカーなどのアウターがあると重宝します。

3〜5月(秋)

アデレード近郊のハーンドルフの紅葉
紅葉が美しい南オーストラリア州アデレード近郊のハーンドルフ

シドニー(ニュー・サウス・ウェールズ州)

平均気温は15〜25℃と徐々に気温は下がりますが、暖かい日だったらまだ海で泳げます。昼間は日差しも強くTシャツで過ごせますが、朝晩は涼しいのでカーディガンやパーカーがあると重宝します。またこの季節は意外にも雨の日が多かったりもするので、折り畳み傘があるといいですね。

メルボルン(ヴィクトリア州)

昼間は20℃前後と涼しく過ごしやすい日が続きますが、朝晩は10℃前後と一気に冷え込みます。一年のうちで最も風が強い季節でもあるので、防寒用に厚めのアウターをお忘れなく。

ブリスベン / ゴールド・コースト(クイーンズ・ランド州)

秋も春と同様平均気温14〜27℃と過ごしやすい日が続き、3〜4月は日によってまだ30℃を越す日もあります。基本的に昼間はTシャツで過ごせますが、5月になると朝晩は肌寒くなってくるので、パーカーなどのアウターがあるといいですね。

ケアンズ(クイーンズ・ランド州)

雨季から乾期に変わる秋は、雨が徐々に少なくなり湿度も低く、気温も22〜29℃と過ごしやすい日が続きます。基本的にTシャツと短パンで問題なく過ごせますが、夜になると少し涼しくなるので薄手のジャケットなどがあると便利です。

パース(西オーストラリア州)

秋は晴れの日が多く、気温も安定していてとても過ごしやすいシーズンです。気温も15〜25℃前後で薄手の長袖シャツで過ごせますが、朝晩は10℃近くになる日もあるので上に羽織る厚めのアウターを用意しましょう。

アデレード(南オーストラリア州)

秋は日中は24℃程度と暖かく過ごしやすいですが、夜になると10℃近くまで気温が下がるので厚めのジャケットなどのアウターがあると便利です。アデレード郊外の紅葉は美しくて有名なので、オーストラリアの秋を感じることができるオススメのシーズンです。

ホバート(タスマニア州)

徐々に気温が下がって最高気温も20℃まで行かない日が続くので、基本は長袖のトップスが必要です。朝晩は冷え込み、最低気温も10℃以下になる日が増えるので、厚手のコートやジャケットがあった方がいいでしょう。タスマニアは紅葉が美しいことでも有名なので、このシーズンに訪れるのもオススメです。

6〜8月(冬)

ビビッド・シドニー
シドニー冬の風物詩であるライトアップイベント「ビビッド・シドニー」

シドニー(ニュー・サウス・ウェールズ州)

朝晩はかなり冷え込み、気温は10℃以下になることも。日中も20℃までは上がることは少ないですが、天気の良い日の日向は暖かいです。厚手のダウンやマフラー、手袋などの重装備は必要ありませんが、ウールのニットやコートなどの軽めの防寒具は必須。同じNSW州にある観光地・ブルーマウンテンズなどの内陸に訪れる場合は、雪が降ることもあるのでしっかり防寒しましょう。

メルボルン(ヴィクトリア州)

冬の最低気温は10℃を下回り、最高気温も15℃程度と肌寒い日が続きます。一年のうちで日照時間が特に少ない季節なので、雨こそ降りませんがどんより曇った日が多いでしょう。メルボルンで雪が降ることはあまりありませんが、冷え込む日が多いので厚手のコートやマフラー、手袋などしっかりとした防寒対策をしましょう。

ブリスベン / ゴールド・コースト(クイーンズ・ランド州)

冬は雨も少なく乾燥した晴れた日が続き、気温も昼間は20℃前後と過ごしやすいので晴れた日はTシャツで過ごすことができます。朝晩はさすがに冷えるので、パーカーなど少し厚手のアウターを用意してもいいですね。

ケアンズ(クイーンズ・ランド州)

乾期に当たる冬は平均最高気温が25℃前後と暖かく雨も少ない、ケアンズで一番人気のシーズンです。日中は半袖で過ごせる程暖かく、朝晩は20℃を切る程度。稀に冷え込む日もあるので、軽めの羽織ものは準備しておきましょう。

パース(西オーストラリア州)

昼間の20℃程度と比較的暖かいですが、朝晩の最低気温は10℃以下まで下がるので厚手のコートやセーターなど防寒対策はしっかりと。また一年でも一番雨が多いシーズンなので、時々雷雨に見舞われることも。折り畳み傘などをお忘れなく。

アデレード(南オーストラリア州)

冬は最低気温が10℃以下まで下がるので、ダウンやマフラーなどしっかりとした防寒が必要ですが、雪が降るほど寒くはなりません。また一年を通して一番雨が降るシーズンなので折り畳み傘があるといいですが、オーストラリアの中でも降水量が一番少ない都市なので雨の日が長く続くことはないでしょう。

ホバート(タスマニア州)

最低気温が5℃以下まで下がることもあるので、厚手のコートやセーター、マフラーや手袋などでしっかり防寒しましょう。都市部のホバートに雪が降ることはありませんが、気温の低い山間部では雪が降り積もりウィンタースポーツも楽しめます。

日焼け対策と寒さ対策が鍵!

広大なオーストラリア大陸ではエリアによって気温の変化もさまざまですが、どのエリアでも共通して言えるのが「日差しが強い」ことと「朝晩の寒暖差が激しい」ことです。

オペラハウスと親子

在住者である私が胸を張って言えるほど、オーストラリアの紫外線の強さは尋常ではありません。夏だけでなく他のシーズンでも、日焼け止めを塗り、サングラスをかけ、できれば帽子や長袖のシャツを着て肌を守りましょう。

また朝晩の寒暖差が日本よりも激しく、さらにお店や電車など公共交通機関の空調も強めなので、暑い季節でも上着があると重宝します。日焼け対策と寒さ対策をしっかり準備をして、オーストラリア旅行を楽しみましょう!

Mayumi Iwasaki

フォトグラファー&トラベルライター