都内から約2時間半、温泉マニアも絶賛する塩原温泉郷に、オールインクルーシブで美酒・美食・名湯を思う存分楽しめる「TAOYA那須塩原」がリブランドオープンしました。美しい景観の中に佇むホテルは、まさに大人の隠れ家。秋には部屋・温泉・ラウンジから鮮やかな紅葉を、晴れた日の夜には露天風呂から満天の星空を一人占めできます。
TAOYA那須塩原ってどんなホテル？
2023年8月10日「大江戸温泉物語かもしか荘」からリブランドオープンした「TAOYA那須塩原」は、栃木県那須塩原市、塩原温泉郷に位置するリゾートホテル。森に囲まれた静かで美しい環境の中で、体も心も癒される大人ステイを楽しめます。豪華な朝夕のブッフェやラウンジでは、おいしいお酒やドリンクも飲み放題！温泉やサウナ、卓球やビリヤードなども、追加料金なしのインクルーシブでお得に満喫できます（カラオケ・アニバーサリーケーキの注文など一部有料）。
塩原温泉郷はまた、水と岩が織りなす渓谷と7つの吊り橋、10名瀑など美しい景観も魅力の地。特に10月下旬～11月中旬の紅葉シーズンには、ドラマチックな風景をホテルの中からも、塩原温泉郷内の各所でも楽しめます。
TAOYA那須塩原の試泊会で実際に宿泊して、見たこと、食べたこと、感じたことを、詳しくお届けします。
今回私は、ライター仲間の二人の友人と試泊会に参加しました。久々の温泉女子会が楽しみ！そしていつものように、介護中の車いすの母も同行です。
自然と一体になれるロビーでチェックイン
駐車場は玄関のすぐ前。スロープもあるので、車いすでもストレス無しでホテルに入れました。
エントランスを入ると、緑を映す一面のガラス窓が目の前に！コートヤード（中庭）の向こうのラウンジもガラス張りなので、青い空や木々の緑に抱かれているようです。
ロビーの天井部分は吹き抜けになっているので、明るく開放感にあふれています。リブランド前の「大江戸温泉物語かもしか荘」時代に泊まったことがある友人によると、建物の造りはそのまま利用しているけれど、雰囲気がすごく変わった！とのこと。
フロントも広々としています。チェックインは15時から、チェックアウトは10時ですが、チェックイン前にもチェックイン後にも荷物を預かってくれるので、塩原温泉郷の各所を身軽に観光できます。
チェックイン時にお好みの色浴衣を選択
チェックインを済ませたら、エレベーター横にある浴衣棚から好きな浴衣を選んでお部屋へ。大人の浴衣も子供の浴衣も3サイズあり、柄も数種類用意されています。サイズが分からないときには、鏡の目盛りでサイズを把握できます。
私と母はこちらの浴衣をチョイス！可愛い浴衣は、いくつになっても嬉しいもの！91になった母もニコニコでした。お部屋には丹前と小粋な籠も用意されているので、素敵な自撮り写真にも挑戦してみてくださいね。
TAOYA那須塩原の客室
TAOYA那須塩原には11タイプの客室があるので、予算を考慮しながら好みの部屋を選べます。
TAOYA那須塩原の客室の種類
スタンダードタイプの客室は、和室8畳・10畳・14畳、ツイン・バリアフリー（ツイン）の5タイプの部屋。
アップグレードタイプの客室（全室和ベッド）は、和室8畳・和室8畳ユニットバス付・和室10畳・和室12畳・和洋室・檜のお風呂が付いたスイートルームの6タイプの部屋。
全室禁煙で、広縁またはリビングスペースがあります。
4階のアップグレードタイプの和洋室に宿泊
今回私たちは、バリアフリー（ツイン）のお部屋がいっぱいだったので、和モダンに泊まりました。バリアフリーの部屋ではないものの、ベッド部分に小さな段差があるのみで、その他は車いすでも楽々移動できます。リビング部分にはソファベッドが2つもあったので、ごろんとソファで横になってスマホやテレビを見たりとすごく快適！
今回は取材ということで、2階の和室（10畳）も見せていただきました。和室は子供連れファミリーに人気とのこと。おむつを替えるときにも、添い寝をするときにも和室は使い勝手がいいですよね。和室8畳、10畳の部屋は広縁に椅子とテーブルが、それ以外の客室にはソファーとテーブルが置かれています。
ラウンジではお酒も飲み放題！
TAOYA那須塩原は、今回のリブランドでコートヤードとラウンジを新設しました。
これがね、ほんとにステキで快適！
ロビーからコートヤードを挟んだラウンジと、グリルレストランGROTTO（グロット）へは、短いL字型の回廊を通って行きます。コートヤードは半分がテーブルとチェアが置かれたテラス部分、半分が芝生部分になっています。芝生部分では寝転んだり走ったりもできるので、子供たちのいい遊び場！パパやママはガーデンチェアに座って子供たちの様子を眺めながらお酒も楽しめます。
ロビーもラウンジもガラス張りの壁ですが、ラウンジへの回廊はあえて外が見えない黒い壁！これがグロット（洞窟）を通っていくようで、ワクワクしちゃいます。
暗い回廊を抜けると、パッと明るい空間が目の前に！ガラス窓には緑の芝生と木々が映り、目の前のカウンターにはビールやワイン、ジュースやおつまみがいっぱい！なんとまあ、心憎い演出でしょう（笑）。
提供されるお酒の種類と提供時間
この日のラウンジには、赤・白ワイン、ビール、レモンサワー、ニッカハイボールが用意されていました。ビールは何と墨田川ブルーイング・ペールエール！このビールは英国伝統のホップ品種「ケント・ゴールディング」を使用した、墨田川ブルーイングが開発しアサヒビール名古屋工場で製造したスペシャリティビール。このビールを昼間から飲み放題で飲めるとは、ダメ人間になりそうです（笑）。
※ラウンジの利用時間：14:00～23:00／6:00～10:00（アルコールの提供は14:00～23:00のみ）
お酒以外にも、ルイボスティー、アップルジュース、アセロラ＆ヒアルロン酸、ピーチティー、AHMADの紅茶5種（アールグレイ・アップル・ストロベリー・レモン・ジャスミン）、コーヒー、カプチーノ、エスプレッソ、おつまみ各種が用意されていました。
黒を基調としたシックな空間のラウンジには、暖炉とソファが置かれ、心地よく寛げます。ソファに座ってナッツやお菓子をつまみながら飲んでいると、もう、動けなくなりそう。でもディナーブッフェまでに、おなかを空かしておかなきゃならないし（笑）。ディナーになる前に胃袋もう一つ欲しくなった私です。
大正天皇や多くの文人も愛した「塩原温泉（福渡温泉）」を満喫
ディナーまでの時間、友人たちは塩原の町へ散策に。私は温泉をのんびり楽しみました。
内湯にも露天風呂にも、バスタオルとフェイスタオルが用意してあるので、お部屋に用意されている小さなかわいい籠一つでお風呂に行けます。
内湯＆展望露天風呂で塩原温泉の名湯を満喫！
ホテル内の温泉の源泉は、塩原11湯の2番目の「福渡温泉」。泉質はメタケイ酸を多く含む塩化物泉です。かつてこの地区には塩原御用邸があり、静養中の大正天皇や皇族の方々もこの温泉を楽しまれました。TAOYA那須塩原では、2階の内湯と4階の露天風呂で、この由緒ある名湯を楽しめます。
※以下 温泉の写真は取材許可をいただき、入浴時間外に撮影しています。
入浴時間：15:00～24:00／5:00～10:00
内湯には男湯・女湯ともに大きなガラス窓が2方向に広がり、森の中に浮かんでいるよう！紅葉の季節は温泉につかりながら紅葉狩りができちゃいそうですね。内湯には低温サウナも備えられていて、サウナも内湯と同じように朝も夜も使えます。シャワーは贅沢にもミラブルとリファ、双方のシャワーが使われています。使い心地・・・・それはもう、どっちも最高！
内風呂にはボディシャンプー・シャンプー・コンディショナー・洗顔・子供のバス用品が、パウダールームにはダイソンのドライヤー、雪肌精のクレンジング・化粧水・乳液、ベビーベッドが置かれています。ベビーベッドと子供のバス用品は、内湯・展望露天風呂の男湯・女湯ともに備えられています。イクメンパパさんも快適に子供と温泉を楽しめますね。
4階の展望露天風呂では、お風呂に浸かりながら煌めく星空も楽しみました。TAOYA那須塩原はホテルが林立する温泉街から離れているので、街灯も少なく、星を楽しむには最高の環境なんです！流星群の見ごろを狙って宿泊して、露天風呂で流れ星ウオッチもステキですよね。
※露天風呂入浴時間：5:00～10:00／15:00～24:00
4階 露天風呂＆湯上りラウンジ
温泉を堪能したらラウンジへ！この湯上りラウンジが広くてびっくりでした。ここでもお酒（朝は無し）と、ソフトドリンクを無料で楽しめます。
さらに湯上りラウンジには、アイスキャンディーとシューアイスも用意されています。「夕食、食べ過ぎた～。今日はもう甘いものはおしまい！」と誓った心は、あえなく消え去りました（笑）。
※ 湯上りラウンジ利用時間：14:00～24:00／5:00～10:00
（アルコールの提供は14:00～24:00のみ）
露天風呂から出てすぐのところにはマッサージ室もあり、高性能マッサージチェアも無料で使えます。このマシンには無重力というコースがあり、人間工学に基づきリラックスした状態でマッサージを受けることができます。マッサージのスイッチを入れると、背もたれ・座面・オットマンが同時に動き、ちょっと不思議な態勢になります。最初は少しビビるかもですが、だんだんその心地よさがクセになってきますよ（笑）。
TAOYA那須塩原の豪華ディナーブッフェ
ディナーはグリルレストランGROTTOへ。“洞窟”をコンセプトに作られたシックな空間で、至福のグルメタイムを楽しめます。お酒は赤・白ワイン、ビール、日本酒、栃木の地酒、ウイスキーカクテルなどが揃っています。並ぶお料理も美しく美味しそうで、テンション爆上がり！
食前にお酒とともに楽しみたいアミューズは、一口サイズで美しく盛り付けられて、写真映えも抜群！湯波（ゆば）や宇都宮名物の餃子など、栃木県が誇る食材やご当地グルメも並びます。卓上で楽しむ一人分の鍋料理・すき焼きもあり、アツアツ鍋をハフハフしながら満喫しました。
どのメニューもおいしいかったけれど、絶対に食べてほしいのがTAOYA那須塩原自慢のグリル料理。全国のTAOYA＆大江戸温泉物語のホテルの中でも、薪グリルを導入してるのはTAOYA那須塩原のみ！薪の火で焼くから、香ばしさが違います。このグリル料理をより美味しく食べる秘訣は、焼き上がりを狙ってお皿に取り、すぐに席に戻って、熱いうちに食べること。焼きたてステーキやピッツァ、たまらなくおいしかったですよ。
お楽しみのデザートは、一口サイズのケーキからソフトクリーム、ハーゲンダッツ アイスクリームまで、たくさんの種類のスイーツやフルーツが並びます。ちょっと一工夫してバニラアイスにエスプレッソコーヒーをかけてアフォガードにしたり、フルーツパフェを自作しても楽しい！
スイーツの中で絶対に食べてほしいのが、目の前で作ってくれるモンブラン。マシンから糸のようにマロンクリームが絞り出されてモンブランになっていくのを間近で見られて、ワクワク感ハンパないです。
まだまだ食べたいものはいっぱい並んでいるのに、もうお腹がパンパン。多分3連泊しても全種類食破できないのではないかしら。「胃袋3つほしい・・・（涙）」と嘆きつつ、また来よう！と、心に誓った筆者です。
ブッフェにはキッズメニューや離乳食も
TAOYA那須塩原の朝夕のブッフェには、離乳食やキッズメニュー、子供用の落としても割れない食器、子供用椅子も用意されています。また、レストランの通路も段差がなく、ゆったりとした幅があるので、ベビーカーや車いすユーザーも安心。小さな子供も、お年寄りも、障がいを持った方も、ストレスレスで楽しめるところも、このホテルの大きな魅力です。
ディナーの後も無料のお楽しみがいっぱい！
食事を終えてラウンジに行くと、コートヤードのファイヤーピットの薪に火がともっていました。ガラス越しのファイヤーピットもステキですが、天気に恵まれたらぜひ屋外に出て、星空の下で焚火を楽しんでみてください。
焚火の炎には癒し効果があるそうですが、闇の中で車いすを押しながら揺らめく炎を見ていたら、なんだかジーンとしてしまいました。
ディナーの後は友人たちと、部屋で女子飲み会をすることに。
ラウンジにいたスタッフに、おそるおそる「あの・・・お部屋にお酒とおつまみ、持ってってもいいですか？」と聞いたら「ワインをボトルごと持っていかなければ（笑）ご自由にどうぞ！」とのこと。これは嬉しい～！
・・・ということで、お部屋のお茶で楽しむはずだった女子会は一転して、ワインやジュース、おつまみ付きの豪華な女子会となりました。・・・と、気が付けば、お夜食がふるまわれている時間！お夜食終了直前にレストランへ滑り込みました。
こんなにお腹一杯なのに、まだ食べるのかあ！と自分にツッコミを入れつつ、やっぱりおいしい誘惑には勝てません！この日の夜食はそうめん。きちんとスタッフがその場で盛り付けてくれます。もう、ここにいる間はダイエットは忘れて、おいしい幸せにひたすら浸ることにしました（笑）。
※お夜食提供時間：21:30～23:00
朝テラス・朝露・朝スパを満喫！
寝心地のいいベッドでぐっすり眠った朝、テラスを開けると鳥の声が聞こえてきました。ベランダに出てみると爽やかな風と光が心地いい！しばし森林浴を楽しんだ後、露天風呂へ向かいました。山々と森の緑が生み出す美味しい空気を吸いながら、山々に抱かれ、大地の恵みの温泉に浸るひと時、もう、最高です！
朝のお散歩がしたい方は、全長87メートルの「七ツ岩吊橋」まで（約10分）のコースはいかが？秋には鮮やかな紅葉も楽しめますよ。
朝からグルメ三昧！至福のモーニングブッフェ
いよいよお楽しみの朝食タイム！
この日のモーニングには、美食の宝庫イタリア・ピエモンテ州のスパークリングワイン2種「マルティーニ ブリュット」と「ヴァッリ ブリュット」が並んでいました。朝から何という贅沢！
お酒が飲めないドライバーや下戸の方は、フレッシュスムージーや「おらげの牛乳」をぜひ！
「おらげの牛乳」は栃木弁で、「おれんち（自分の家）の牛乳」の意味。ホウライ千本松牧場の原乳を使用した牛乳で、コクがありながらクセのない飲みやすい牛乳です。
TAOYAブランド自慢の「のっけ丼」も、魚好きにたまらないメニュー。海無し県なんて言わせない！新鮮な魚介類がいっぱい並んでいます。
作りたてのカツサンドもやわらかくて、めちゃめちゃ美味しかったです！
今回、筆者がお代わりしてしまったのが、このおでん！出汁がすごくおいしくて、大根もロールキャベツもやわらかくて最高でした。
まだまだ他にも、フレッシュなサラダ、テーブルの上で炙って食べるシシャモや魚、ホテルカレーや麺類、メープルシロップやハチミツをたっぷりかけて楽しめるフレンチトーストやパンケーキなど、たくさんの料理が並んでいました。とても紹介しきれないので、あとは皆さん、ぜひ実際にホテルでお楽しみくださいね。
ちなみに、今回の私のチョイスした朝食は、この写真＋おでん。
念のため薬を持って行ったけれど、二日間食べすぎても、胃にもたれることもなく美味しく食べられてびっくり。たぶん、良質の油を使っているのでは？と推測します。
朝食後もチェックアウトの時間まで、ラウンジを楽しめます。ドリンクが昨日とは違って、ヘルシーなフルーティス（ざくろラズベリー・ピーチライチ）とリンゴ酢（まろやかリンゴ酢・マンゴーミックス）に替わっていました。
リンゴ酢などに含まれる酢酸は、コレステロールや中性脂肪などの過剰な増加の予防を期待できるそうなので、食後に一杯いただきました。さっぱりしていて美味しかったです！
ホテル時間を楽しもう
グルメ、温泉、ラウンジ、マッサージ、コートヤードと、お楽しみがいっぱいのTAOYA那須塩原。ちょっと見逃しがちなお楽しみもご紹介します。ホテルの2階には卓球台・ビリヤード（無料）、カラオケルーム（有料）もあり、予約の上利用できます。またトランプや将棋などをお部屋で楽しむこともできるので、借りたいときにはフロントに申し出てくださいね。
ホテルショップは充実の品ぞろえ
最後になりましたが、TAOYA那須塩原で感心したことのもう一つはホテルショップの商品セレクト。地酒もお菓子もお漬物も、塩原名物スープ焼きそばも、地元栃木っ子の筆者が自信を持ってお勧めできる商品が並んでいました。
ホテルショップって、正直言って「これはちょっとなあ・・・」と思うものも結構あるのですが、ここの商品セレクトはバッチリ！同行の友人たちに「そうそう、これ美味しいのよ」と、いろいろお勧めしてしまいました。また、ついつい欲しくなっちゃうような激安のお洋服などもあり（笑）。ショッピングはもちろん、見るだけショッピングも楽しめました。
紅葉の名所！塩原温泉
紅葉の名所目白押しの栃木県の中でも、ひときわ鮮やかな紅葉を楽しめる塩原温泉郷。ことに渓谷の絶景を一望する7つの吊り橋と、優美な10名瀑は、言葉を失う美しさです。また、那須高原へは車で1時間弱、日光の世界遺産エリアには車で1時間強ほどでアクセスできるので、ホテルの行き帰りに那須や日光へと足を延ばすことも可能です。ぜひ併せてお楽しみくださいね。
DATA TAOYA那須塩原 所在地：栃木県那須塩原市塩原1256 アクセス：JR東北新幹線「那須塩原駅」よりJRバス約40分。「七ツ岩吊橋」下車徒歩約10分 公式サイト：TAOYA那須塩原 取材協力：TAOYA那須塩原
