クラブツーリズといえば、国内外ツアー会社として有名ですが、その中に鉄道部、という非常にユニークな部署があるのをご存知でしょうか?そもそもクラブツーリズム鉄道部って何者?何の集団なの?
鉄道愛好家の予約で完売するツアーを作り続けているクラブツーリズム鉄道部・大塚雅士さんが、毎月旬の鉄道ツアー添乗記や、鉄道ファンの方が喜んでくれるツアー情報をお届け!今回はご挨拶代わりに「ほぼ趣味で突っ走っているという鉄道愛のカタマリが集う」とウワサの、鉄道部とはなんぞや?から書いていただきます!
クラブツーリズム鉄道部とは
こんにちは!クラブツーリズム鉄道部の大塚雅士です。
クラブツーリズム鉄道部は「時刻表の載らない列車で旅をする」をメインコンセプトに、2017年7月15日の「貨物線ツアー」から立ち上げました。実はこの鉄道部、クラブツーリズム社員の中で『我こそは鉄道大好き人間である』と自負するメンバーで構成されています。
そんなメンバーが集まって、ちゃっかりYOUTUBEチャンネルも開設。生配信まで行い、お客様へのPRだったはずなのに、自らの鉄道愛を吐露するだけのメンバーも出てしまうレベルです。
いかがでしょうか?若干恐いでしょうか(汗)?引かないでください。
貨物線ツアーが大ヒット
クラブツーリズム鉄道部は最初から鉄道愛好家のためのツアーを作るために発足したわけではなく、私も当初は担当業務の傍らで行っていました。でも「貨物線ツアー」の大成功から、出すツアー全てがヒット商品となり、そこで鉄道ツアー専門のチームが2019年に発足。会社内でも「クラブツーリズム鉄道部」が正式に認められることに。
誤解がないようにお知らせしますと、これは「貨物列車」に乗るツアーではありません(窓もついてないし、真っ暗)。通常は貨物列車しか通らない線路をレアな列車に乗って旅をするというツアー。今はもう使われない「硬券」を特典に付けてお客様にお渡ししました。
最初の貨物線ツアーは、何年もJR東日本に交渉して、実現したものの、会社では上から『こんなの売れるの?』なんて言われたこともありましたが、絶対に売れるという自信があって、勢いで押し切って実現した経緯があります。
そんなスタートでしたが、デビュー作であり鉄道部の代表作でもある「貨物線ツアー」は、現在まで計26回催行。3,300名以上のお客様にご参加頂き、廃車となったお座敷列車宴、リゾートエクスプレスゆう、定期運用から外れた 185系、今でも現役お座敷列車華という4つの列車で関東近郊の貨物専用路線を走行しました!
ちなみにこの貨物線ツアーで一番お世話になったのは、廃車となってしまったお座敷列車宴。この列車がなければ、私の貨物列車の企画は成功しなかったのではないかと思えるほど、意味のある存在でした。
幼いころに行商列車萌え。それを仕事で現実化
ちなみに当時近鉄にあった行商専用列車「鮮魚列車」のツアーは、私の幼少期からの若干ゆがんだ愛情(?)を形にした、ライフワークでもあるのです。
近所に京成線が通っていて、行商専用列車という列車が走っていましてね。それは行商の荷物を運ぶ列車で一般客は乗車できないものですが、わざと乗ろうとしたら怒られまして…鉄道に興味がない方は驚かれてしまうかもしれませんが、行商専用列車に乗りたいという思いが捨てられず、40年以上の時を経て夢を叶えました。
唯一走行していた行商列車が「鮮魚列車」だったので、近鉄に交渉して実現させて、合計で4回も実施。多くのお客様に楽しんで頂きました。
実はこの鮮魚列車、廃車になってしまったんです。その時「さよなら鮮魚列車」ツアーを行う予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため中止になってしまいました。すごく残念に思っています。
人気の500系新幹線原型貸切ツアーが凄い!
9月以降におすすめしたいツアーは、なんといっても9月18日出発の500系新幹線貸切ツアーです!
一編成貸切なので多くのリスクが伴うのですが、売れる自信があったので、自社内になぜ売れるのか要因を細かく説明してコースを発表をしました。
目玉は10年以上ぶりに「こだま」運用以外で走行し、往年のスピードで駅を通過すること。
「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」で500 TYPE EVAとなった新幹線の原型で、多くの新幹線の中でも最も人気があります。
往路の新大阪→博多南はすでに完売!9月19日の復路である博多→新大阪はまだ座席に余裕があるので、参加してみてはいかがでしょうか?
現在12月まで、鉄道部員全員が、鉄道愛好家の皆さんのために、ほぼ毎週あらゆる鉄道会社で企画を交渉しております。もちろん、最終許可が出ない限り、ツアーは発表できないので、ツアーが確定しましたら「たびハピ」と、公式ツイッター「クラブツーリズム鉄道部」に掲載いたします。Twitter登録も、よろしくお願いいたします♪