大人気リゾート地バリ島を含むインドネシアが、2022年5月26日現在、観光客のさらなる受け入れのために、入国制限を緩和しています。
アジアンリゾート好きとしては、バリ島の旅行が再開するのは最高にうれしいこと。
2022年3月7日にバリ島のみで観光客受け入れのテスト運用が始まっていましたが、2022年4月5日からインドネシア自体が入国制限自体を大幅に緩和したことで、バリ島だけではなくインドネシア全体の観光客受け入れが再開!さらに、入国時にPCRテストを受検し、陰性の結果が出るまではホテルの部屋で3日間待機し、再び各自のホテルでPCRテストを実施するという「何が隔離なしだ!」と思うようなシステムも5月26日時点ではなくなっています!
更にうれしいことに、5月18日、インドネシア政府はインドネシア入国時に必要だった新型コロナウィルス検査の陰性証明書は不要と発表。
4月5日の観光客受け入れの発表から猛スピードで入国制限を緩和するインドネシア。これは期待していいでしょう。年内にバリ島旅行なんてことも夢ではもうありません。
サーファーの喜ぶ波のコンディションが嬉しいビーチや、ライステラスの美しいウブド、ヴィラの並ぶリゾートホテルなど、思い出すだけで涙が止まらないっッ!

今バリ島でリゾートするのは可能なのか?しっかり見ていきたいと思います。
コロナ禍のインドネシアの入国制限を振り返る
新型コロナウィルス感染拡大以降、東南アジアの入国制限はヨーロッパと比較すると非常に厳しく、これまで私たちも気軽に楽しんでいた東南アジアのリゾートへ渡航ができなくなってしまいました。
特にインドネシアのバリ島は、南国リゾート好きな方にとって、最高の島でしたよね!美しいヴィラやプライベートプールを持つリゾートホテル、ウブドのライステラスを眺めるカフェ…。

いくら沖縄など日本の南国で過ごしても、あの非現実的かつ濃厚な東南アジアのまったり空間とエキゾチックな雰囲気は、とても比較になりません(いや、沖縄が悪いというわけではなく(汗)沖縄は沖縄の良さがあるのよ)。とにかく我らアジアンリゾート好きには、たまらない天国…。
2020年4月から外国人観光客の入国を厳しく禁止していたインドネシア。バリ島のングラライ国際空港で、国際線受け入れを再開すると発表されたのも、2021年10月14日とつい最近に感じる遅さです。しかし「これは観光が始まるのか?」と期待したところ、当時は日本・韓国・中国・アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国とドバイ・ニュージーランドという6つの国と地域に限定された上に、インドネシアの規則同様、B211A商用ビザによる、現地身元保証人(会社)からの招へい状を受けたビジネスパーソンしか入国できないという話。
えーっ。バリ島で国際線で飛んでリゾートできなければ何するの!と観光でしか行けないバリ島リピーターは、ストレスいっぱいでしたが、ホテル開発や買取など、色々あるんでしょうよ…とふてくされていたものです。

インドネシア・バリ島で観光客受け入れテスト運用開始・2022年3月7日
そんなバリ島に大きな変化があったのは2022年3月7日。世界中の国がオミクロン株の扱いをどうするか?という点で相違がみられ、イギリスが入国制限を完全に撤廃するなど、カオスな時期に突入する時期でした。
またアジア諸国では観光客の受け入れが続々と再開。インドネシア政府はそれに合わせ、バリ島で外国人観光客を対象に3月7日から「隔離なし入国のテスト運用」を始めると発表。これはタイやベトナムが地域を区切って観光客受け入れのテスト運用を行ったパターンを取り入れた形となります。
バリ島隔離なし観光客受け入れテスト運用のはずか?
隔離なしキターーーーーー!と意気込んでみたものの、バリ島での観光客受け入れのテスト運用の詳細をしっかりと見たところ「隔離なしって言ってなかったっけ!」と怒りたくなる内容であったことを叫ばせていただきます。
①アライバルビザの再開
日本を含む23カ国からバリ島に入国する外国人観光客に対するアライバルビザの発給を再開。コロナ禍以前の「ビザ査証なし入国」ではもちろんありませんでした!
②インドネシア政府が義務とするアプリのダウンロード
インドネシア政府が義務とする新型コロナウイルス感染検査&ワクチン接種管理用アプリのダウンロード
③「ヘルスアラートカード(e-HAC)」の入力
インドネシアへ向かう国際線、および到着後の国内線に搭乗する全ての旅行者は健康状態申告書(Health Alert Card – eHAC)の提出が義務付けられています。eHACの登録が完了すると QRコード が発行されるため、スマートフォンに保存しいつでも提示できるようにします。
④英語の新型コロナウィルスのワクチン接種証明提示
出発の14日前までに新型コロナウィルスワクチンの2回目の接種を受けていることが条件。証明はデジタル表示
⑤出発前48時間以内に行ったPCR検査の陰性証明書
⑥最低4日分のホテルへの宿泊予約(支払い済み)の提示
入国時にPCRテストを受検し、陰性の結果が出るまではホテルの部屋で待機。宿泊3日目に再び各自のホテルでPCRテストを実施。
これを隔離と言わず、なんと言うのだろうか(笑)。
⑦最低2万シンガポールドル(約168万円)の新型コロナウィルスの治療費をカバーする医療保険への加入

ついにインドネシア到着時のPCR検査廃止!
「これって隔離なしっていうのかな?隔離が3日に短縮されたという意味ではないのか?」
というそれでもバリ島に戻った旅行者たちの声が届いたのかは不明ですが、もともとインドネシアのルフット・パンジャイタン海洋投資調整相は「今回の試験的運用がうまくいけば、全ての外国人観光客を対象に隔離無し入国を受け入れる」としていたため、ある程度運用がうまくいったのでしょう。
ついに2022年4月5日、インドネシアが到着時に行うPCR検査を完全撤廃!これによりバリ島での観光客の試験的受け入れも終了しました。
バリ島の入国も、インドネシア全体の入国条件に統一されたのです。

インドネシア5月26日現在の最新入国方法
それでは!今度こそ隔離が本当になくなった、インドネシアの最新入国方法をお知らせします。先にお話ししておくと、バリ島含むインドネシアへの旅行は、コロナ禍以前よりは旅費が少しかさみます。それでも2年行っていないなら、多少かかっても行きたいという人は、2022年の旅初めにバリ島でリゾートを楽しんでも罰は当たりませんよね!
パスポートの有効期限
しばらく海外旅行していなかった我ら日本人。まずは自分のパスポートの有効期限をチェックすることから始めましょう。
インドネシア入国に必要なパスポートの残存有効期間は6ヶ月以上です!

バリ島を含むインドネシアのビザ査証は?
コロナ禍以前のバリ島の観光での旅行に、ビザを取ったなんて言う人は恐らくいないはず。日本は多くの国からビザ査証の免除を受けていて、観光であればビザの申請は必要がありませんでした。
しかし残念ながら2022年5月26日現在は、インドネシアの入国にビザが必要です。それでも観光に使えるアライバルビザで入国できることになったのは、大きな収穫です。
現在、日本を含む42の国と地域であれば、到着ビザ(VOA)で入国が可能です。

到着ビザ(VOA)制度
就労ビザや就学ビザと異なりインドネシアの到着ビザは日本にあるインドネシア大使館に行く必要はありません。インドネシア各空港の出入国管理局事務所で取得できます。
期間:最長30日以内(到着ビザの延長は1回のみ、30日間の延長をインドネシア滞在場所の最寄りの入国管理局で可能)
料金:500,000インドネシアルピア(約4,325円)
ワクチン接種証明書の準備
インドネシアでワクチン接種証明書で入国を緩和する場合、2度の接種完了で有効。
出発14日以上前に必要回数の接種を完了していることを示す、英語表記のものが必要です。
※18歳未満のインドネシア入国者はワクチン接種証明書の持参は不要
日本のワクチン接種証明書はインドネシアでも有効。「マイナンバーカード」を持っている人は新型コロナワクチン接種証明書アプリから簡単に取得できます。
新型コロナワクチン接種証明書アプリ➔デジタル庁新型コロナワクチン接種証明書アプリ
マイナンバーカードを所有していない場合は、住んでいる市区町村で申請することが可能です。各自治体により申請方法が異なるので、各自治体のホームページをチェックするか直接電話で問い合わせましょう。市区町村に大部分が未だに郵送で紙のワクチン接種証明書になりますが、2021年12月末から紙のワクチン接種証明書にQRコードがあり、スマートフォンで読み込むことで電子接種証明書として表示することができます。
日本のワクチン接種証明書もいつの間にか進化してますねえ。
PCR検査の陰性証明が不要に
以前は必要だった陰性証明は5月26日現在、不要となっています。
これは非常に助かりますね!
バリ島やインドネシア他都市行き航空券の手配
現在バリ島やインドネシアの首都ジャカルタを結ぶ航空便はコロナ禍以前と比較すると、少ない現状があります。
ガルーダ・インドネシア航空は、2022年2月3日から成田空港からバリ島デンパサール空港への旅客便を再開させたばかり。4月、5月にはわずか2回の運行しかなく、ジャカルタで乗り換えデンパサール空港に入る必要があります。
インドネシアの首都ジャカルタは羽田・成田便はANA・JAL・ガルーダインドネシア航空ともに頻繁にフライトがあるものの、関西空港は2022年5月26日現在、欠航しています。
コロナ禍以前とはかなり異なるので、要注意!
シンガポール空港でシンガポール経由・バリ島というコースもあるのでインドネシアが経由便を許可する国の経由便も検討しましょう。
入国の際に往復の航空券もしくは第三国へ出国できる航空券が必要です。
海外旅行保険に加入
ガルーダインドネシア航空では、新型コロナウィルス感染症の治療費をカバーできるUSD2500以上の支払いが可能な医療保険の加入が義務です。
ただ新型コロナウィルス感染症の治療費をカバーする保険の金額の最低レベルの金額は航空会社や旅行会社によって若干ブレが生じています。
チェックインは航空会社のカウンターで行うため搭乗する航空会社に問い合わせ、その航空会社の基準に合った保険料の旅行保険に加入するようにしましょう。

ワクチン接種管理アプリ(PeduliLindungi)のダウンロード
インドネシア入国の際はワクチン接種管理アプリ「PeduliLindungi」ダウンロードが必要です。
このアプリで健康状態申告書(eHAC)の提出を行います。
eHACの登録が完了すると QRコード が発行されるため、スマートフォンに保存しいつでも提示できるようにしておきましょう。
バリ島を含むインドネシアの空港到着後は?
①到着時に、体温検査と健康確認
体温37.5度以上・新型コロナウィルス感染症の症状がある場合のみPCR検査受験
自費負担で275,000ルピア(日本で約2400円)
↓
②入国審査
書類審査・税関審査
↓
③荷物の消毒&ピックアップ
↓
④ホテルへ直行

バリ島を含むインドネシアではマスク着用が義務
2022年5月26日現在、入国制限を緩和し観光客を受け入れているアジアのリゾート地で、欧米人がマスクを外して行動していることが問題になっています。
インドネシアではマスクを着用しない場合、外国人観光客は1,000,000ルピア(約8,640円)の罰金です。
また、バリ島ではバリ州知事令の「新時代の生活秩序における健康プロトコール」に基づく防止策に基づいて地元の方の生活やリゾートホテルの方の運営が行われています。
バリ島住民だけではなく観光客も守らなければならない防止策は7つ。
1.マスクの着用
2.手洗いを頻繁に
3.ソーシャルディスタンスは他者間1m以上間隔を開ける(学校などの教育部門は1.5m)
4.発熱など新型コロナウィルス感染症を疑わせる症状がある場合、公共の場での活動を控える
5.清潔で健やかな生活を送る
6.新型コロナウイルス感染防止に協力
7.感染が疑われた場合、速やかに入国前または入国時に示された連絡先に連絡し、隔離または入院などの手続きを取る(自己負担)

インドネシアの新型コロナウィルス感染状況
インドネシアは2022年2月後半にこれまでで最も多い1日の新規感染者数63,956人を記録する深刻な感染拡大となりましたが、5月26日現在、1日の新規感染者数は、なんと200人~300人台に減少!
日本の2倍以上の人口を誇るインドネシア。日本より感染リスクが遥かに少ない国だと言っていいでしょう。外国人を受け入れても、これだけ感染が減ったという例は、他国にも…特に6月から試験的に外国人観光客を受け入れようとしている日本には朗報なのではないでしょうか?
マスクを着用し、インドネシアの方々に感染させないよう気を付けましょう。
日本帰国の前にPCR検査が必要
バリ島やインドネシアの旅行は、もうPCR検査がなくなってうれしい!と思っている人!
実は日本帰国前にPCR検査を受ける必要があります。
「えー!インドネシアでのPCR検査なくなったんじゃないの?」と悲鳴を上げていると思いますが、これはインドネシアの国策ではなく、日本の国策です。
日本は海外からの帰国者に現地を出発する72時間前に、日本が指定したPCR検査を受け日本が指定している陰性証明を取得することを義務として、どこの検査施設でもいいというわけではないのですっ!当然自力で探す必要があり、気分もどんより。
取得できない場合、帰国する便に搭乗できません。これは事実上の上陸拒否となり帰国できないのでご注意を。
最近は旅行会社で現地のPCR検査のサポートを行っている場合もあるので、探してみるのもあり。ただ手数料を取られるので「あん?」とけんかごしで聞き返したいくらい、料金高めです。
どうしても陰性証明が取得できない特別な事情がある場合、在日本国総領事館に連絡を。
日本の帰国条件については以下の記事に詳しく書かせていただいたので、必ず確認をするようにしてください。
3度のワクチン接種完了者は日本入国後の行動制限が大緩和!
日本の水際対策は2022年3月1日からこれまでになかった緩和を見せています。
◆公共交通機関を使って家に帰れるようになったこと
3月までは電車やバス、国内線の利用ができなかったため、渡航ができる人は例えビジネスでも駐在員の一時帰国でも家族に車で迎えに来てもらう以外はかなりハードルが高かったため、渡航する人も帰国する人も少なかったのですが、今はコロナ禍前と同様、当たり前の方法で帰宅できます。
◆3度目のワクチン接種完了で自主待機免除
日本でワクチン接種を3度完了している人は、7日間の自宅や宿泊施設での自主待機が免除。
◆ワクチン接種2度完了でも最短3日間で自主待機終了
えー、まだ3度目の接種が終わっていない!という人も、安心してください。現在7日間の自主待機期間は3日目以降に自主的に新型コロナウィルス感染症の検査を受け、入国者健康確認センターに提示できれば(アプリ上で可能)それ以降の待機は免除されます。

さらに6月1日からは感染低リスク国からの日本入国は日本入国時空港で行われるPCR検査と自主待機が免除されることに。インドネシアは日本よりはるかに感染者数がすくないため、低リスク国に入る可能性は高く、期待していいでしょう!
バリ島リゾートはもうできる!観光客の渡航が可能に!
ちょっと前まで面倒だったインドネシアの旅行が、あっという間に旅行も可能までになっています。2022年の3月まで、一切観光客を受け入れなかったインドネシアが、ここまで短期間で受け入れに動いてくれたということは、2022年内はもっと緩和をスピードアップさせてくれるのではないでしょうか?
あー・・・早くバリのリゾートでだらだらだらだら・・・だらだら・・・何もしないで過ごしたです。でも、面倒だけど行っちゃうよ!という人はこの2年分行けなかった旅費と考えれば、保険料、アライバルビザ、帰国前のPCR検査などは「なんてことない」のでは?
観光客の渡航が可能になったバリから目が離せません!
