プーケットの今・ホテルはコロナ後どうなった?トリサラ編

大椙 リン子

プーケット在住ライター

2021年11月1日からコロナ禍ではありながらタイは大幅に国制限を緩和。

広大な敷地を有するトリサラの全景

日本を含む63か国の低リスク国は、隔離なしでタイ旅行ができることになりました。とはいえまだ以前の自由なタイ旅行ができるかというとほど遠く、入国には様々な条件があります。タイの入国条件についてはこちらの記事をご覧ください

タイで最も人気のリゾート地・プーケット島も、コロナ禍以前と比較すればまだまだ人が戻って来ず、それまで数多くあったホテルも営業が厳しい状態が続いています。プーケットはタイの隔離無し入国に先駆け、外国からの観光客の試験的入国プログラム「サンドボックス」を展開。その後少しずつ緩和させながら、タイの主要都市が隔離無しで観光客を受け入れることとなった際に、他の都市と同じ受け入れ方法に切り替えました。
日本からのプーケットでのタイ入国に関しては、ワクチン接種を終えていれば、プーケットに到着して検査のある初日の1日のみをタイ政府が指定したホテルで過ごし、陰性結果が出れば、もう自由に動いていいと言う、サンドボックスより自由度の高い旅行ができます。

しかし、通常時ほど観光客はまだまだもどってきていないため、多くのラグジュアリーホテルが信じられないほど割引をしています。おそらく今の値段で泊まることは、通常の渡航ができるようになったらないかもしれません。

もうプーケットでリゾートしようかな?と企んでいる皆さんのために、今回はプーケット随一のラグジュアリーリゾートホテル・トリサラの現在の状況をレポートします。

広々とした中庭。正面はオープンエアーレストラン「The Deck」の解放的なテラス席

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トリサラとは

サンスクリット語で「”第三の天国”にある庭」という意味を持つトリサラは、プーケットの中でも群を抜いて高級感を味わえるラグジュアリーリゾート。
リゾートホテル業界に新風をもたらしたホテリエ、アンソニー・ラークが、この丘の上から眺める美しすぎる入江とココナツパームを見て「天国の楽園だ」と強いインスピレーションを受け、この地にトリサラが誕生しました。それぞれの建物はタイ伝統様式を意識したデザインが施され、世界各国の富裕層はもちろん、一生心に残る特別な記念にとやってくる旅行者に人気の高級リゾートホテルです。

プーケット国際空港から車で約20分とそう遠くはない位置にあるのですが、とにかく山の中。うっそうとした南国の木々の山道を走り続けると、見落とすのではないかと思うほどシンプルな看板があります。

大文字と小文字が混ざっていることに今さら気が付く筆者

トリサラは、タイの仏教的な考え方から「謙虚で自然に寄り添うスタイル」を大切にし、自然と調和した「完全プライベートな隠れ家的空間」をつくり上げています。そのため敷地内にも緑がたくさんあり、それが目隠しとなり、他のゲストの存在も感じさせないのです。

視察で伺ったのに南国フルーツを使ったウェルカムドリンクをいただきました
トリサラのプライベート送迎者はすべてVOLVO。セダンじゃないところがいい

トリサラのコロナ対策

目につくコロナ対策はこれだけ

実はトリサラは、新型コロナウィルス感染拡大以降から今日まで、タイ政府の緊急事態宣言による特別措置以外、営業をやめなかった数少ないリゾートホテルのひとつであり、ホテルスタッフの稼働制限や各施設の使用制限などを行いながらも頑張って営業を続けておりました。
「他人との距離を取る、密を避ける」などと言う言葉には縁のないトリサラなので、ロビーに体温計、消毒薬、マスクの標準的なセットが置かれて、あとはそれぞれのビラ内に消毒薬が置かれている程度でした。

消毒薬ですら絵になるトリサラ

確かに、共用エレベーターや通路があるわけでもなく、多くの他人とすれ違うわけでもないのでこれ以上やらずとも自ずとコロナ菌は増殖しないのでしょう。素敵。

そういえばプーケットサンドボックスが開始された当初は、パトンの賑やかな場所よりもこのようなビラでゆっくりする外国人旅行者の方が多かったと聞きました。欧州の方はホリデーの時期だったのでちょうどよかったのかも知れません。

この日は、最もカテゴリの高い8ベッドルームレジデンス、スタンダードのオーシャンビュープールビラを見学させていただきました。

トリサラの客室・最強の8ベッドルームレジデンス

カートで連れて行ってもらい入り口を入るとそこには専用バトラーが

ゲストがいなくとも、いつもここでこうやって敷地内のお手入れをしていてくれている「主」とも言うべき専用バトラーさん。ゲストの宿泊がある日は、もっとたくさん勤務しているのでしょう。

縦よりも横の方がうんと広いキングサイズベッドはトリサラオリジナルの特注品

レジデンスという名がついておりながら、敷地内にはウェディング会場としても使用できるほどの広さを持つプライベートプールとガーデン、スパ、スポーツジム、サロンはもちろん、ミニシアターまでありとあらゆるものが取り揃えられています。そのお値段は通常価格で1泊30万バーツ(日本円で約105万円※シーズンにより異なります)

こちらはレジデンス内をつなぐ「ただ単なる通路でございます・・」
新郎新婦が立つ場所らしい

ホテルセールスの男性が、この客室を使って行うウエディングについて解説してくれました。

「ここに新郎新婦が立ってセレブラント(牧師さん)の話しを聞きます」
「ですので新郎新婦は短いドレスと短いスラックスを着用するのです」
と説明してくれたのですが、
「いやいや、それ以前に参列者が新郎新婦をプールに突き落とすパターンでしょ!笑」
と言ったらまさにその通りですだそうです(笑)。

ヴィラの入り口から見たようす

レジデンス入り口から見たプール。このヴィラを使ったウエディングセレモニーは、ここからプールに向かってバージンロードを敷くそうです。

基本的に1部屋2名+部屋によってはエクストラベッドも入れられるので、ざっくり計算して20名は寝られるかなって考えたら案外高くないのかも、と思ったら1名あたり1泊約53,000円。やはり安くないですが、開放感がほぼないシティーホテルよりはかなりお得感がありました。

リゾートホテルの視察はとにかく歩く・・

スタンダードルーム

いきなりすごい客室を見せられてしまったものの、現実的ではない、と我に返った筆者。

「え~っと。もう少し普通のお部屋はございますか?」
とお願いし、見せて頂いたこじんまりとしたシービュービラは、ベッドに横になりながら水平線が一望でき、夕方にはサンセットも楽しめるプライベート感たっぷりのオーシャンビュープールビラ。

これがスタンダードだというのですからすごいです。

インフィニティープールと水平線、ヤシの木
床も壁もすべてウッド製

品格を感じる内装。ここもやはり通常価格の50%割引(現在、日本円で1泊約30,000円弱となります)。ただ、現在は国内旅行者も多いので曜日限定で場合によってはお断りしていることもあるそう。事前の確認が必要です。タイの有名芸能人も利用するそうですよ。

ここでやはり大切なのはタイ社会お得意の値引き交渉。自分が泊まる場合を想定して、交渉してみました(笑)

「もし7泊したらもっと安くしてくれますか?」
「は・・?(笑)ええっと、じゃあさらに1泊5千円引こうかな」

「ほんとですか!この部屋に大人4名で泊ってもいいですか?」(本来2名まで)
「えーっと・・・(苦笑)」

プーケットはタイでも田舎。だからこそ、こんなやり取りをしながらホテル視察も楽しめるのです。

トリサラ・The Deckのランチ

そして、今回は視察で伺ったということでホテル内のレストランでランチをご馳走になりました。

スタッフのおすすめ① 黒トリュフのピザ

トリュフの香りが・・たまりません。普段はチーズが沢山使われたピザが好きですがこれは完全に別。控えめなチーズがトリュフをさらに美味しくさせてるまさに大人のピザでございました。

スタッフのおすすめ② シーフードパスタ

見た目で新鮮だと分かるシーフードの色艶!チーズクリームベースの風味とシーフードソースがたまりませんでした。ほかにも、ソムオー(日本のザボンのような果物)のサラダとトムヤムクン、ボンゴレを頂きました

今回ご馳走になったのは、朝食会場にも使用されている「The Deck」

それ以外にも、トリサラはプーケットで唯一ミシュランを獲得したレストランを保有する貴重な存在。「PRU」はミシュラン★1、「Seafood at Trisara」はミシュランプレートを獲得しています。

トリサラの現在の様子

現在は客室の稼働率はすでに30~40%ほどに回復してきたとのこと。ホテルのセールスマネージャーいわく、年末年始は稼働率も50%以上となっているようです。

どこまで続くのか分からない小道が沢山ありました

タイでは年末年始、中国正月、タイ旧正月と、年明けから前半約半年がプーケットのホテルを中心にした観光業企業のかき入れ時となります。まずはそれを期待し、乗り切って行くべく、トリサラのホテルスタッフ皆さんが必死に頑張っているのを感じました。

トリサラのスタッフさんにインタビュー

Q1. コロナ禍はホテルで勤務できていましたか?

はい。スタッフの稼働日数や給与は減りましたが、ホテルオーナーのご厚意で働き続けることができています。宿泊者が全くいなかった時も、ホテルのリノベーション要員、ガーデンの手入れなど、いろいろな働き方をしていました。

Q2. コロナの間、どのように生活していましたか?

出勤日は少なくなりましたが、スタッフ寮にいるスタッフは生活費もかかりませんし、アパートを借りているスタッフも、大家さんが家賃の値引きをしてくれていたので何とか生活をすることができました。

Q3. トリサラ自体の予約率はどうですか?

昨年は稼働率もほぼ0に等しかったのですが、今年の夏ころから徐々に回復して来ています。

Q4. ずばり、現在は通常時の何割引きくらいで泊まれますか?

現在は約50%割引としていますが、いついらしていただいても、その割引ができるわけではありません。それはタイ国内から週末にやってくる旅行者もいるからです。

Q5. お客さんが戻ってきた感想はいかが?

だんだんと戻ってきている実感はあります。このまま2年前の状態に戻って欲しいです。

Q6. 日本のタイ好きの皆さんにメッセージをお願いします

日本からのお客様は賑やかなパトンが好きだと思いますが、たまには日本の現実社会から離れられるような体験をトリサラで感じてください。それは、きっと忘れられない思い出になることと思います。

もうこの頃にはみんな汗だく・・

この暑い地で、長袖シャツにスラックス+革靴姿で歩きまわしてしまってごめんなさい。そして本当にありがとう。

スタンダードルーム専用フロントのレセプションスタッフ

タイ開国以降のプーケットの様子

2021年11月1日のタイ開国を境にしてからか、パトンビーチを始め各地域でも旅行者を多く見かけるようになってきました。本当に深刻な状況が続いてきたプーケットの観光業。今もう少し苦しい時期を乗り越えれば、きっと今までの辛さが報われるような観光業の再生があることを予想しています。

プーケットを含むタイ全土にタイ旅行を待ち望んでいた外国人旅行者が、11月以降バンコクに到着しています。この調子ですべてのタイの観光業が再生し、多くの人に笑顔が戻りますように。

DATA
所在地:60/1 Moo 6, Srisoonthorn Road, Cherngtalay, Talang, Phuket 83000, Thailand
アクセス:プーケット国際空港から車で約20分
公式サイト:トリサラ

大椙 リン子

プーケット在住ライター