観光中に気になるのは現地のトイレ事情。日本とは異なるトイレ事情&「我慢できない!」なんていう状況の時はトイレパニックに!特に日本人は胃腸が他国の人より弱いといわれており、お腹が緩くなる…なんていう心配もあるのでは?
そんな方も安心してベトナム旅行を楽しめるよう、今回はベトナムのトイレ事情や対策・対処法をご教示いたします!
私の海外旅行トイレパニック経験談
何を隠そう、私もお腹が弱い日本人の一人です。
東京で働いていた時は特に電車が苦手で、各駅のトイレマップを網羅していました。日本だと公衆トイレの数も多く、コンビニなどで気軽に借りられますが、海外だと話は別。
そんな私、海外旅行でも各国でトイレパニックを経験しています。
フランス・トイレが全然ない!
圧倒的に公衆トイレの数が少ないフランス(パリ)。
駅やコンビニに行けば?と思うかも知れませんが、地下鉄の各駅にトイレがあるわけではなく、あっても有料だったり不衛生なことが多いです。また、コンビニ的なものもありません。
ファストフード店やカフェでのトイレ利用はレシートの提示が必要だったりします。
私は本当に困った時は大型スーパーのトイレに駆け込みました。トイレの入り口にペーパーを持った清掃スタッフがおり、そこでお金を払ってペーパーをもらい利用しました。
そんなフランス、現地の方もトイレ難民が多いのか?2020年にはパリの公衆トイレマップのサイトが登場しました!
表記はフランス語のみですが、トイレマークは世界共通なので何となく使えます。
2024年にはオリンピックもあり、現在パリは至る所を改装中とのことなので、今後トイレは増えるかも?!
インド・民家に失礼します
インドのバラナシ郊外を旅行していた時のことです。インドに着いて2日目から私のお腹は急降下。
旅先で出会った日本人旅行者に「芯を抜いたペーパーを潰して持ち歩け」とアドバイスを受け、その通りにしていました。(このアドバイスはその後の旅行でもとても役に立ちました。笑)
インド人ツアーガイドを雇っていたので、トイレ休憩などは小まめに挟んでくれていたのですが、それでも読めない腹痛の波・・ちょうどお土産屋さんにいた時に腹痛の大波が押し寄せてきました。
ガイドさんに「トイレに行きたい・・いますぐ・・!」と伝えると、お土産屋さんの店主に聞いてくれましたが「この店にも私の家にもトイレがないです」とのこと!後から知ったのですが、インドでは家の中にトイレ(不浄なもの)があることが良しとされておらず、屋外排泄がメジャーだそう。
土産店の店主が近所の人に交渉してくれ、何とか民家の牛小屋の一角に設置されたトイレ的な穴に案内されました。
ドアの役割をしているベニヤ板は閉まっているような、閉まっていないような・・牛がすぐそこにいるのも、何故か民家の男性がトイレの見張り(※)をしてくれているのも気まずいけれど、もうどうしようもない!と何とか用を足しました。
これは2008年に体験したことなので、現在は空港やホテル、観光地、レストランなどメジャーな観光スポットのトイレはかなり改善されているようですが、地方や都市郊外はまだまだトイレの課題が多そうです。
※インドでは排泄中の女性のレイプ被害もあるらしく見張ってくれていたみたいです
韓国・タクシーを停めて猛ダッシュ
基本的に韓国(ソウル)の街中にはカフェや公衆トイレなど、フランスやインドに比べるとトイレ難民になる確率は低いですが、そんなところでもトイレパニックを起こしてしまった私。
事件はタクシーが高速道路を走っている時に起きました。
前日の辛いもの祭りが祟り、まさかの移動中に腹痛。Googleマップを見ると目的地まで20〜30分の道のり。何とか耐えようとしましたが、段々と腹痛の波の間隔が短くなり、いよいよヤバい状況に。パニックになった私は「トイレット・・」と運転手さんに言いましたが、突然のことに運転手さんも「??」顔。そして数少ない覚えていた韓国語で「アジュシー!ファジャンシル!!(おじさん!トイレ!!)」と言うと、状況を理解してくれた運転手さんはナビを見ながら「5分、いや3分待て!」的なことを言い、車を飛ばしてくれました。
本当に3分ほどで高級ホテルに乗り付けてくれ、私は猛ダッシュ。そして事なきを得ました。
ベトナムのトイレはどうか?
さて、そんなお腹が弱い私も生活しやすいと感じているここベトナム。
トイレ自体の難易度(清潔度)こそ様々ですが、「トイレがない!」とパニックになることは比較的少ないように感じます。他の東南アジア諸国に比べ、ほとんどのトイレが無料(有料公衆トイレでも1,000VND〜(約5円!))なのもありがたいポイントです。
トイレの様式は現在はほとんどが洋式ですが、和式のトイレも稀にあったり、洋式でも何故か便座だけない場合もあります(笑)。
ペーパーは流せる?
ベトナムはまだインフラが整っていない部分も多く、トイレの配管が細く詰まりやすいです。
ホテルや飲食店でもペーパーが流せないトイレもあり、「ペーパーを流さないでください」の注意書きが貼られていることもしばしば。基本的に使用済みのペーパーは設置されているゴミ箱へ捨てます。
便器の横の小さいシャワー?
大体のトイレの便器の横に付いている手動式の小さいシャワー。これはベトナム式のウォッシュレットです。
元々ペーパーを使わず桶の溜め水で排泄後の文化があり、それが進化して現在は手動式ウォッシュレットが主流になっています。水圧が強いものもあるのでチャレンジする場合は服などが濡れないように注意してください。
ティッシュやウエットテッシュを持っていると安心
ローカルの店舗や公衆トイレにはペーパーが備え付けられていない場合も多く、そもそもペーパー用のゴミ箱がないなんてこともあるので、水に流せるティッシュがあると便利です。
上記のように手動式ウォッシュレットを使用された後の便座は大体びちょびちょだったり、明らか便座に土足で乗ってるよね?というような汚れた便座に出くわすことも・・なので除菌のウエットティッシュがあると更に安心かもしれません。
ベトナムでトイレを探すコツ
ベトナムでの街歩き中などにトイレに行きたい時は下記を使うのがオススメです!
3つ星以上のホテルのトイレ
大概のホテルのトイレは清潔ですが、もし選べる余裕があれば清潔度や個室数を考慮して3つ星以上がおすすめです。
宿泊者風に普通に入って使えるようになればあなたもトイレマスター。
ショッピングモールのトイレ
ショッピングモールのトイレは個室数が多く、ペーパーもあるので安心です。
ペーパーは個室内にある場合とトイレの出入り口付近にペーパーホルダーが設置されている場合があるので、その場合は必要な分だけ取ってから個室に入りましょう。
カフェや飲食店のトイレ
綺麗めな外観・内観のカフェや飲食店はトイレも比較的綺麗です。
ファストフード店やローカルカフェでも借りられますが、トイレがあまり清潔でないこともあるので、有名なカフェチェーン店(スタバ、ハイランズ、カップスコーヒー、フックロンなど)が特にオススメです。
ベトナム式トイレの並び方
日本だと一列に並んで前の人から順に空いたところへ行くような“フォーク並び”が基本ですが、ベトナムではドアの前に個々に並ぶことが多いです。入り口で待っているとどんどん抜かされてしまうこともあるので、フォーク並びかドア前待ちか見極めて並んでください。
トイレ関連のいざという時のために
突然の腹痛に役立つのが、トイレ関連の現地の言葉と、現地ですぐに手に入る腹痛剤です。
トイレ関連のベトナム語
「もうどこでもいいから今トイレを借りたい!」時に使えるベトナム語をご紹介します。ベトナム語は発音が難しいので画像メモして見せるのも◎
ニャー ヴェー シン オ ダウ(Nhà vệ sinh ở đâu?)
「トイレはどこですか?」の意。ニャー ヴェー シン、または、トイレットと言うだけでもお店の人には伝わります。
チョ トイ ヤイ アン(Cho tôi giấy ăn)
「ティッシュをください」の意。
オススメの腹痛薬
「これはもう何かにあたった・・」という時にベトナムで購入できる腹痛薬でオススメなのが「smecta(スメクタ)」。日本の佐藤製薬が出している「スメクタテスミン」という薬と同様の成分・作用で、食あたりや水あたりなどウイルス性の下痢に有効です。水に溶いて食前に飲みます。
私自身、移住当初はこの薬にはめちゃくちゃお世話になっていました。ベトナムのどこの薬局でも大体売っている&一袋5,000VND(約25円)という安さです。
ベトナムでは薬が一錠・一袋単位から買えます。
※下痢が長期間続く、回復の兆しが見えない場合はすぐに病院に行きましょう。
大丈夫!ベトナム人も理解してくれる
様々なトイレ事情についてお話しましたが、トイレだけに「詰まるところ」トイレパニックは万国共通。ピンチの時はみんな理解してくれます。無理や我慢はせず、困った時はすぐに現地の人を頼りましょう!