豪華絢爛なホテルが軒並み並ぶラスベガスのストリップ(Las Vegas Strip)エリアは、世界のトップクラスのシェフが経営するお店がたくさんあります。また、ストリップからちょっと離れたところには、地元民に人気の庶民派の店も点在。以前はラスベガス旅行にはレンタカーが必須でしたが、最近はUberやLyftのサービスも充実し、移動が簡単になりました。
2021年コロナ禍にあたる7月末から8月頭に6年ぶりにラスベガス旅行へ出かけました。新型コロナウィルス感染拡大以前とは状況も変わっているかもしれない…今は日本からの旅行ができない皆さんのために、最新のグルメ情報を仕入れてきました。2022年こそラスベガス旅行が楽しめるように、話題性のあるお店から心から美味しかったお店を厳選して3店ご紹介します。
1.TVで大人気「バディーVリストランテ(Buddy V’s Ristorante)」
全米放送リアリティテレビシリーズ『ケーキボス(Cake Boss)』のパーソナリティで一躍有名になったシェフ、バディーV。 幼い頃にイタリアからアメリカへ移住し、ニュージャージー州で父親がはじめた“Carlo’s Bakery”を子供の頃から手伝い、父親が亡くなった後跡を継ぎ、姉妹といっしょに経営しています。番組ではそのCarlo’s Bakeryが舞台となり、度肝を抜くケーキを作り人気が爆発。
2021年9月現在、Carlo’s Bakeryは全米に12店舗を展開してます。その一つがラスベガスのベネシアンホテル内にもあり、今回はその目の前にあるバディーVのレストラン「バディーVリストランテ(Buddy V’s Ristorante)」にディナーを食べに行きました。
Carlo’s Bake Shopの目の前
筆者も時折みていたTV番組『Cake Boss』。ケーキ職人として有名ではあるものの「あのバディーVのレストランがあるなら行ってみたい!」と、旅行を計画している段階でココで食事することは決めていました。
いくらラスベガスはコロナ対策の規制がほぼないと聞いていたとは言え、レストランはあらかじめ予約が必要ということがHPにも記されており、3週間前には予約をいれました。実際に、行く頃には予約はいっぱいとなっており、やはり人気なんだなと実感しました。
早めの予約が必須!夜景が見える窓側席もリクエスト可能
ベネシアンホテルの2階にあるレストランは、店内も広々としており、通されたのはオープンキッチンの目の前の席でした。後で知ったのですが、事前に窓際の席も予約ができるようで、ストリップエリアの綺麗な夜景を見ながら食事ができるようです。日本からのラスベガス旅行が可能になったら、ぜひお試しを。
全てを網羅できるコースメニューをチョイス
「バディーVリストランテ」ではイタリアからの移民であるシェフの家庭料理を元に、そこからアメリカ人好みの味も取り入れた料理を提供しています。どれを選んだらいいか目移りする中、前菜、メイン、デザートの3コースになっているLa Famiglia Prix Fixe(プリフィックス 1人$45)メニューがあるとわかり、そちらをチョイス!
前菜
3つ(シーザーサラダ、トマト&ベージルスープ、グランマズ ミートボール)のメニューから選んだ前菜はこちら。
メイン
4つ(チキンパーム、グリルサーモン、チキンフェットゥチーネアルフレッド、シュリンプスカンピ)のメニューから選んだメインはこちら。
デザート
2つ(カンノーリまたはシェフセレクション)のメニューから選べたデザート
『ケーキボス(Cake Boss)』でお馴染みで、いわゆるパティシエが本職のバディーVが作るイタリアンは一体どんなものだろう?とわくわくしながら出かけましたが、やはり期待を裏切らないなと思いました。
全体的な印象として「アメリカ人が好むイタリアン」な味をよく研究しているな!と感じました。日本のイタリアンとはまた違った味付けなので、その差を楽しむつもりでいくと良いと思います。また、日本では知っている人はほとんどいないかもしれませんが、アメリカでは超有名なパティシエ兼シェフのイタリアンレストランという話題性とともに、旅行が再開したらぜひ試してみてください!
DATA Buddy V's Ristorante 所在地: 3324 S Las Vegas Blvd, Las Vegas 電話番号: 702ー607ー2355 営業時間: 月・木 ・日 11:30~22:00/火・水 16:30~22:00/金・土 11:30~23:00 定休日:無休
2. 長蛇の列が名物!「オイスターバー(Oyster Bar)」
今回の旅の食事で一番印象深いお店がココ。パレスステーションホテル内にある「オイスターバー」です。
筆者が住むハワイは、ラスベガス好きな人たちが非常に多く、ロコたちの一番人気のデスティネーションは、ラスベガスと言っても過言ではないくらいです。つまり、周りにはラスベガスへ何度も旅している人たちが多く、そこでたくさんの人から「ココはいくべき!」と薦められたのがこのオイスターバーです。
24時間営業なのですが、15席ほどしかないのもあり常に1〜2時間待ちは当たり前という触れ込みでした。
調べた結果早朝なら待ち時間がなく座れるということだったので、この日は朝7時半頃宿泊先のホテルを出てUberで向かいました。
実は、前日はブルーノ・マーズのコンサートに行き、ホテルに戻ったのが深夜すぎ。それでもこのオイスターバーに行くと決めていたので、3時間睡眠で起床し向かったという気合いのいれようでした(笑)。
7時50分頃には到着し、満席でしたが、他に待つ人たちはなく、空けばすぐに座れる状態でした。
そこで待っていると、その後にメキシコ人の観光客が2組やってきて、一人の男性が「こんなに列が短いのは初めてみた」と言っていました。いつも、ものすごい長蛇の列で並ぶ気なかったけれど、この時は3番目になるから、こんなチャンスはないと思って並んだと言います。
そして、睡眠時間を削って来た甲斐あり、10分ほど待ったら席が空き座れました。
調理中を見せるのも食欲をそそる演出⁉
ここは凹型のテーブルで、キッチンを囲うようにして席があり、人気のメニューは客の目の前で調理されます。シェフが手際良く作っていく様子がみえ、これがますます食欲をそそり、うまい演出だなぁ!と思いました。
地元民人気No.1 「Pan Roasts(パン・ロースト)」をチョイス
オイスターバーというからには、オイスターも食べてみたかったのですが、初めて訪れたので、多くの友達・知人からお薦めされた「PAN ROASTS(パンロースト $22.99〜)」にしました。メニューにも「Local’s Favorite(地元民お気に入り)」と明記されています。こちらはシーフードトマトシチューで、シュリンプ、蟹、ロブスターまたは全てが入ったコンボの中から好きなものを選べます。
この日は「コンボ($25.99)」をチョイス。さらに、辛さも1-10段階で選べて、どのくらい辛いかが想像つかなかったので、アマチュアレベル(1-3)の3にしてみました。
そして、いざ実食。これは本当に唸りました。クリーミーで上品な味。シュリンプも久々にこんなぷりぷりなものを食べた!と思いました。隠し味でブランデーが入っているようで、まさに芳醇なシチュー。これはみんなが薦めるのが納得で、早起きして来て本当によかった。また食べたい!と思った一品です。
皆様もお分かりのように、ここに行く場合は、朝食の時間帯に行くのがポイント!長時間待たずにすみます。また、ラスベガスで、Oyster Barと検索すると複数軒でてきますので「パレスステーションホテル内」の店と覚えておいてくださいね!
DATA ザ・オイスターバー(TheOyster Bar) 所在地:2411 W Sahara Ave, Las Vegas 電話番号 : (702)367-2411 営業時間: 24時間営業 定休日:無休
3.トリップアドバイザー1位!「Mr. Mamas Breakfast & Lunch」
以前のラスベガス旅行の際に、口コミサイト『YELP』で見つけた店「Mr. Mamas」。今回の旅行の最終日に選んだお店です。この店はストリップエリアから外れた住宅街の一角にある近隣住民向けのレストラン。
ハワイ生活でも『YELP』はよく利用していますが、米本土に旅行する時、どこか美味しい店を探すのに大変役に立ちます。特に本土の場合は、ハワイとはレビュー数が桁違いなので、高評価のお店は基本的にハズレがない印象です。「Mr. Mamas」も例外ではなく、とても美味しかった記憶があり、前回の旅で一緒に旅していた家族に「いいところ見つけたね!」と感謝されたほど。
そこで今回もリピートしようと、Uberで向かいました。到着した時に、あれ?こんな外観だったっけ?と違和感を感じ、その後調べたら、どうやら大きな店舗へ移転をしたようでした!
ミシガン州で父親が経営していた人気レストランを再現
店内も旧店舗より確実に倍以上大きくなっていました。それだけ人気という証拠ですね。オーナーのMr. Mamaことマーヴィンさんは、ミシガン州デトロイト出身のギリシャ系の方で、レストラン経営をしていたお父さんの背中を見て育ち、自分も父親がやっていたホームスタイルのレストランをやりたいと2007年にオープンしたそうです。
名物Chicken Fried Steak & Eggs( チキンフライドステーキ)
この店の人気No.1がこちらの「Chicken Fried Steak & Eggs (チキンフライドステーキ $13.99)」です。実は、「チキン」とありながらもこれは鶏肉ではなく、牛のステーキ肉を叩いて薄くし、小麦粉をまぶして揚げています。アメリカ南部ではメジャーな料理のようです。
Mr. Mamasは、これにかかっているグレービーがまたオリジナルレシピで、お客に大人気です。
これも正解だった!ウェットブリトー(Wet Burrito)
この画像は「Wet Buritto(ウェットブリトー$11.29)」。特に人気メニューというわけでもなく、気分で選んだものでしたが、食べた瞬間に「頼んで正解!」と自分を褒めたくなるほど美味しかったです。なんともいえない優しさを感じる味のブリトーでした。
どちらの料理もパッと見、どこにでもあるようなアメリカの朝食に見えますが、ここの味付けは何かが違うのです。それこそがオーナーのマーヴィンさんの家庭料理にヒントがありそうな気がします。そして、ボリュームも満点なので、男性でも朝からお腹がパンパンになりますよ。
また、Mr. Mamasは、トリップアドバイザーで「The Best Breakfast Restaurants in Las Vegas」で、見事第1位に選ばれています!
DATA Mr. Mamas Breakfast & Lunch 住所:5693 S Jones Blvd #106, Las Vegas 電話番号:(702)220-9224 営業時間: 7時〜15:00 無休
ラスベガスは有名店がゴロゴロ
2021年7月の6泊の旅行で、ラスベガスで話題の人気のあるお店を厳選して3つ選びました。他にも今回紹介しきれなかったお店や、過去の旅行時にとても気に入った店もまだまだあります。
ラスベガスで店を構えることは一流の証しとも言え、今回のバディVだけでなく、他にも全米で人気のシェフの店がラスベガスにはゴロゴロとあります。また、ミシュランスターを獲得したシェフの店やカフェもあります。気になる店は無数にあり、とてもじゃありませんが短い旅行ではまわりきれ…いや、食べきれません(笑)!
それは海外の人が日本訪問時に思うことと同じかもしれません。
ただ、ラスベガスの場合は、日本では無名だけれども、アメリカでは超有名なシェフの店があることも念頭にいれて、それらを事前に調べて旅行の計画を立てるのも楽しいかもしれませんね。