オーストラリア最大の都市であり、「世界で最も住みやすい都市」ランキング常連の「メルボルン」。ヨーロッパ風の落ち着いた雰囲気と、緑豊かなガーデンシティ。独自のコーヒー文化やアートなど、文化的な雰囲気が漂う街です。そんなメルボルンの魅力を最大限に楽しめる、3日間のモデルプランをご紹介します。
メルボルンはどんな街?
メルボルン(Melbourne)はオーストラリア大陸の南東部に位置する、ビクトリア(Victoria)州の州都です。今まで「オーストラリア第二の都市」でしたが、コロナ禍以降、遂にシドニーを超えて「オーストラリア最大の都市」になりました。
英国の経済誌の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが発表する「世界で最も住みたい都市ランキング」で、2023年には3位にランクイン。過去には7年連続で首位を独占していた、ランキングの常連でもあります。
メルボルンは、ヨーロッパのような風情ある街並みと、「ガーデンシティ」と知られる緑豊かな街です。オーストラリアのカフェ文化発祥の地でもあり、街中には大小様々な個性的なカフェが点在しています。さらに、アートやファッションなどカルチャーの発信地でもあり、メルボルン発祥のブランドも少なくありません。
文化的な雰囲気に浸りながら、グルメやアート、カルチャーやショッピングが楽しめる人気の旅行先です。
メルボルン観光には何日必要?
そんなメルボルンの街を観光するには、一体何日間必要でしょうか?
日本からの直行便あり。時差は1時間
日本からメルボルンの飛行時間は、直行便で10時間30分です。時差も通常1時間、10〜3月のサマータイム期間で2時間と、ほぼ変わらないので、旅行中も時差ぼけもなく快適に過ごせます。
メルボルンの魅力をたっぷり満喫するには、少なくとも3日以上(3泊5日)は滞在したいところです。
メルボルンへの直行便があるのは、日本航空(JAL)とカンタス航空(QF)です。往路は夜に成田空港を出発して翌日の早朝にメルボルンに到着、復路は朝メルボルンを出発して午後には成田空港に到着します。
カフェ文化から自然体験まで楽しめる王道モデルコース
メルボルンの魅力をたっぷり楽しみたいけれど、お休みを取るのもなかなか大変ですよね。今回は限られた時間の中で街歩きに大自然、カフェ巡りやグルメ、アートやショッピングがたっぷり楽しめる、3日間の王道モデルコースをご紹介します。
ぜひ参考にして、メルボルン旅行を楽しんでくださいね。
前日 夜:成田空港 出発
1日目 (朝:メルボルン空港 到着)おしゃれタウンでカフェとアート散策
2日目 マーケットグルメからの、大自然でペンギン観察
3日目 世界で最も美しい図書館から、オーストラリア最古の美術館で文化探索
4日目 朝:メルボルン出発
夜:成田空港 到着
メルボルンモデルコース1日目・おしゃれタウンでカフェとアート散策
早朝:メルボルン空港に到着
現在、成田空港からの直行便があるのは、日本航空(JAL)、カンタス航空(QF)の2社のみ。往路は夜に成田空港を出発し、翌日早朝にメルボルン空港に到着します。朝メルボルンに到着した瞬間から楽しめるように、機内ではできる限りゆっくり休んで、体力を温存しておきましょう。
空港からはスカイバスで市内へ
メルボルン空港からメルボルンCBD(シティ中心部)へのアクセスには、空港リムジンの「スカイバス(Skybus)」が便利です。午前4:00から午前1:00まで15分間隔で出発していて、シティまで約30分。ただし、大人1人あたり片道$23.90(2024年3月現在2,363円)なので、人数によってはタクシーやUberなどのライドシェアの方が安く済む場合もあります。
公共交通機関のバスは乗り継ぎがあり、さらに時間も1時間以上かかるため、あまりおすすめしません。
また、トラムや電車、バスなどの公共交通機関を使用する際は、日本のSuicaのようなプリペイドカード(Myki Card / マイキーカード)の購入が必要です。駅の券売機やコンビニで購入でき、現金やクレジットカードでのチャージが可能です。Androidの方は公式アプリもあります。
市内の移動はトラムがおすすめ(市内中心部は無料!)
コンパクトなメルボルンの街は徒歩で巡ることも可能ですが、市内中心部の「フリートラムゾーン(Free Tram Zone)」に限って、トラム(路面電車)の乗車が無料です。主要観光スポットや大手のホテルはこのゾーン内にある場合が多いので、旅行者であればこれを使わないのは勿体無いです。
ただ無料ゾーンを出る際は料金が発生するので、その際はMykiカードのタッチをお忘れなく。詳細はDATA内の公式サイトを参照してください。
DATA
【メルボルン公共交通公式】 フリートラムゾーン地図
トラムに乗ってフィッツロイ地区へ
ホテルで荷物を預けたら、まずはメルボルンきってのおしゃれタウン「フィッツロイ(Fitzroy)」へ。アーティストやデザイナーが集まるカルチャーの中心地・フィッツロイは、メルボルンの流行発信地的な存在です。
シティからはトラムやバスに乗って、約15分程度です。途中からフリートラムゾーンのエリア外になるので、ご注意を。
「ルーン(Lune)」の世界一のクロワッサンで朝食を
オーストラリアのカフェ文化発祥の地・メルボルンでまず最初に訪れたいのが、クロワッサン専門店「ルーン・クロワッサンテリー(Lune Croissanterie)」。
米紙NYタイムズの記事で「世界一のクロワッサン」と評された、オーストラリアの高級クロワッサンブームの火付け役的な存在です。
バターの香りが溢れる店内に並ぶのは、プレーンなものから、フルーツやクリームの乗ったスイーツ系、チーズやハムなどのセイボリー系など、全てクロワッサンのみ。1日1,200個以上売れるクロワッサンは行列必須なので、早めに訪れるのがおすすめです。
因みにオーダーする際は、「クロワッサン」ではなく「クワッソン」と発音すると、それっぽく聞こえます。
DATA ルーン・クロワッサンテリー(Lune Croissanterie) 所在地:119 Rose St, Fitzroy VIC 3065, Australia 営業時間:月 - 金 7:30〜15:00 / 土 - 日 8:00〜15:00 公式サイト:ルーン・クロワッサンテリー
おしゃれタウンを散策(古着とカフェとアートの街)
食後はクリエイティブで文化的な雰囲気漂う、フィッツロイエリアを散策。ストリートアートやウォールアートを眺めてメルボルンらしいヒップな雰囲気を感じつつ、個性的なショップや古着屋さんでショッピングが楽しめます。
また個性的なカフェやレストラン、バーも多く、メルボルン有数の人気カフェが軒を連ねているのもこのエリアです。カフェをはしごするのも、贅沢で楽しそうですね。
南半球最古のチャイナタウンで遅めのランチ
フィッツロイ散策を終えて小腹が空いてきたら、トラムでシティに戻り、チャイナタウンで飲茶ランチしましょう。1851年に設立されたメルボルン・チャイナタウンは、実は南半球最古の歴史があるチャイナタウンです。
気軽に入れて美味しいお店が点在しているので、好きなものを少しづつつまめる飲茶はランチにぴったり。チャイナタウンがあるのはリトル・バークストリート周辺なので、その後のショッピングにも便利な立地です。
バークストリートモール周辺やショッピングモールでショッピング
オーストラリアの二大百貨店「マイヤー(Myer)」と「デイビッド・ジョーンズ(David Jones)」があるバークストリート(Bourke Street)は、メルボルン有数のショッピングストリート。毎年クリスマスシーズンにはパレードが行われ、マイヤーのショーウィンドウディスプレイは行列ができるほど人気です。
DATA バークストリート・モール(Bourke Street Mall) 所在地:Bourke Street Mall, Melbourne VIC 3000, Australia
大小300ものショップが立ち並ぶショッピングモール「メルボルン・セントラル(Melbourne Central)」や、高級ブランドが入る「エンポリアム(Emporium)」もお買い物にピッタリ。日本未上陸のオーストラリアンブランドを手に入れましょう。因みにどちらの建物も設計は日本人建築家&デザイナーなんですよ。
DATA メルボルン・セントラル(Melbourne Central) 所在地:Cnr LaTrobe and Swanston Streets, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-9922-1122 営業時間:月~水・土~日10:00〜19:00/木~金10:00〜21:00 公式サイト:メルボルン・セントラル
2つの美しいショッピングアーケード巡り
ヨーロッパのような歴史と風情あるショッピング・アーケードでの、ウィンドウショッピングも外せません。三角屋根の天窓と市松模様のタイルがスタイリッシュなロイヤル・アーケード(Royal Arcade)は、1869年に建てられオーストラリア最古のショッピングアーケード。どことなくパリのパッサージュのような雰囲気が漂います。
DATA ロイヤル・アーケード(Royal Arcade) 所在地:335 Bourke St, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-438-891-212 営業時間:月 - 木 7:00〜19:00 / 金 7:00〜20:30 / 土 8:00〜19:00 / 日 9:00〜19:00 公式サイト:ロイヤル・アーケード
カラフルなモザイクタイルと装飾が美しいブロック・アーケード(Block Arcade)の、重厚感あるクラシカルな雰囲気もたまりません。古き良きメルボルンを味わうことができるので、ショッピング目的以外でも訪れたいスポットです。ケーキが美味しい「ホープトン・ティールーム(Hopetoun Tea Room)」には、いつも行列ができています。
DATA ブロック・アーケード(Block Arcade) 所在地:282 Collins St, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-9654-5244 営業時間:月~木8:00~18:00/金8:00〜20:00/土8:00〜17:00/日9:00〜17:00 公式サイト:ブロック・アーケード
メルボルン発祥の人気レストランでディナー
初日のディナーは、メルボルン生まれの人気レストラン「チンチン(Chin Chin)」へ。多国籍な街・メルボルンらしく、タイなどの東南アジア料理にインスパイアされたフージョン料理は、地元でも大人気。洗練されていながらも活気あるお店の雰囲気と、絶品料理が魅力のお店です。
オープン当初は予約不可だったため行列ができていましたが、今はネット予約可能です。人気店なので忘れずに予約をして訪れましょう!
DATA チンチン・メルボルン(Chin Chin Melbourne) 所在地:Level G, 125 Flinders Ln, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-8663-2000 営業時間:月 - 日 11:00〜23:00 公式サイト:チンチン・メルボルン
メルボルンモデルコース2日目・マーケットグルメとペンギンに会う
南半球最大の市場「クイーン・ビクトリア・マーケット」で食べ歩き
南半球最大の屋外市場である「クイーン・ビクトリア・マーケット(Queen Victoria Market)」で朝食を。地元産のフレッシュは生鮮食品はもちろん、行列ができるドーナッツ専門店「American Doughnuts Kitchen」やボリュームたっぷりのバーガー、多国籍料理や人気カフェなど、バラエティ豊富なフード系屋台は食べ歩きにぴったりです。
地元アーティストのハンドクラフト商品や、クスッと笑えるB級ご当地グッズなど、お土産にもぴったりな商品が揃います。ハムやチーズ、ワインを購入して、ホテルで夜晩酌するのも楽しいですよ。
さらに11月〜3月に開催するナイトマーケットでは、生のバンド演奏を聴きながら、ライトアップされた60以上のマーケットフードの食べ歩きが楽しめます。
DATA クイーン・ビクトリア・マーケット(Queen Victoria Market) 所在地:Queen St, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-9320-5822 営業時間:火, 木 - 金 6:00〜15:00 / 土 6:00〜16:00 / 日 9:00〜16:00(月・水定休) 公式サイト:クイーン・ビクトリア・マーケット
路地裏でウォールアート散歩
細く入り組んだ路地と、その壁を埋めるように描かれたストリートアートも、メルボルンの風物詩の一つ。人気のホージア・レーン(Hosier Lane)やラトリッジ・レーン(Rutledge Lane)は、フォトジェニックなスポットとして多くの観光客が訪れます。
溢れる鮮やかな色彩を背景に記念撮影したり、アーティストによる個性豊かなウォールアート一つ一つを鑑賞したり、アートとクリエイティビティが刺激される魅力的なスポットです。
DATA ホージア・レーン(Hosier Lane)
フリンダーズストリート駅やセントポール大聖堂など歴史散策
オーストラリア最古の駅であるフリンダースストリート(Flinders Street)駅や、ネオゴシック様式が美しいセントポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)は、古き良き時代のメルボルンを感じることができるスポットです。
ビビッドなウォールアートのすぐ脇に、重厚感あるレトロな駅や大聖堂があるというギャップも、異なる時代や文化が共存するメルボルンらしい風景です。
DATA フリンダースストリート駅(Flinders Street Railway Station) 所在地:Flinders St, Melbourne VIC 3000, Australia
デグレーブスストリートのカフェでランチ
オーストラリアのカフェ文化発祥の地でもあり、市内には2,000以上のカフェがあると言われるメルボルンで、どこに行ったらいいか迷った時には、とりあえずデグレーブスストリート(Degraves Street)に行きましょう。
狭い路地に密集して立ち並ぶカフェやレストラン、通りに所狭しと並べられたテーブルと、そこに座ってコーヒーを楽しむ人達の様子は、メルボルンの活気溢れるカフェ文化そのものです。
正直、素敵なカフェは他にも山ほどありますが、有名観光スポットやフリンダースストリート駅からも近いことから、観光合間に気軽に立ち寄れるロケーションも良し。
DATA デグレーブスストリート(Degraves Street) 所在地:Degraves St, Melbourne VIC 3000, Australia
フィリップ島のペンギンツアーへ出発(メルボルン移民博物館で集合)
カフェでランチを済ませたら、フィリップ島のペンギンツアーに出発です。ほとんどのツアーバスの集合場所である「メルボルン移民博物館」は、デグレイブスストリートから徒歩で10分程度。もちろん無料トラムでも行けます。
メルボルン市内中心から南西140kmのフィリップ島に生息している、30,000羽以上の世界最小の野生リトルペンギン(フェアリーペンギン)。ツアーでは日没後に漁から戻った彼らが、浜から巣まで列になって戻る様子を見学することができます。
パレードのように並んでよちよち歩く様子がたまらなく可愛らしく、オーストラリアの自然と野生動物の力強さを感じるとともに、最高に癒されるアクティビティです。(メルボルン市内に戻るのは深夜になります)
DATA フィリップ島自然公園(Phillip Island Nature Park) 所在地:Summerlands VIC 3922, Australia 営業時間:月 - 日 4:00〜20:00 公式サイト:フィリップ島自然公園
メルボルンモデルコース3日目・世界で最も美しい図書館から、オーストラリア最古の美術館まで文化探索
元発電所にある人気カフェ「ハイヤーグラウンド」で朝食
メルボルン最終日の朝食は、メルボルン屈指の人気カフェ「ハイヤーグラウンド(Higher Ground)」へ。メルボルンを代表するカフェ「Top Paddock」や「The Kettle Black」と同じ運営なので、コーヒーとフードの美味しさは間違いありません。
天井高15mもある大空間は、元発電所だった建物だそう。いい意味でカフェっぽくない、スタイリッシュかつクールなインテリアがかなり素敵です。
DATA ハイヤーグラウンド(Higher Ground) 所在地:650 Little Bourke St, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-8899-6219 営業時間:月 - 金 7:00〜17:00 / 土 - 日 7:30〜17:00 公式サイト:ハイヤーグラウンド
世界で最も美しい図書館「ビクトリア州立図書館」へ
朝食でお腹が満たされたら、建築雑誌や旅行雑誌などで「世界で最も美しい図書館」として常にランクインする図書館「ビクトリア州立図書館(State Library of Victoria)」へ。
特に高さ34mあるリーディングルーム(読書室)は、空間のダイナミックさと装飾の美しさ、天井から入る光やテーブルの配置まで全てが完璧なバランスです。思わず感嘆の声を上げたくなりますが、あくまで図書館なのでお静かに。
DATA ビクトリア州立図書館(State Library of Victoria) 所在地:328 Swanston St, Melbourne VIC 3000 電話番号: +61-3-8664-7000 営業時間:月 - 日 10:00〜18:00 公式サイト:ビクトリア州立図書館
オーストラリア最古の美術館「ビクトリア国立美術館」
ビクトリア図書館を出たら、トラムに乗ってオーストラリア最古の美術館「ビクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria、通称NGV)」へ。世界各国から集められた膨大な所蔵作品は、オーストラリア最大の166,000点以上。来場者数も国内最多という、全てにおいてオーストラリア最大の美術館です。
国立の美術館のため、常設展示に関しては入場は無料です。現代美術に特化した新館も2028年に完成予定で、これからもますます目が離せません。
DATA ビクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria) 所在地:180 St Kilda Rd, Melbourne VIC 3006, Australia 電話番号:+61-3-8620-2222 営業時間:月 - 日 10:00〜17:00 公式サイト:ビクトリア国立美術館
庭園を見渡すガーデンレストランでランチ
ギャラリーでアートを満喫した後は、美術館併設の「ガーデンレストラン(Garden Restaurant)」でランチを。庭園が見渡せる明るい店内で、旬の地元産食材を使用した本格的な料理が楽しめます。
美しい景観を楽しみながらのランチは、美術鑑賞の合間のリフレッシュにぴったり。植物性の食材のみを使ったビーガンのコースも人気です。
DATA ガーデンレストラン(Garden Restaurant at National Gallery of Victoria) 所在地:180 St Kilda Rd, Southbank VIC 3004, Australia 電話番号:+61-447-185-619 営業時間:月 - 日 11:30〜15:00 公式サイト:ガーデンレストラン
クイーンビクトリアガーデンズをお散歩しながらシティへ
ビクトリア州王立植物園の北西にあるクイーンビクトリアガーデンズ(Queen Victoria Gardens)で、四季折々の植物を楽しみながら、ヤラ川を渡ってシティへ戻りましょう。大小2,000もの公園がある「ガーデンシティ」の魅力を堪能できます。
DATA クイーンビクトリアガーデンズ(Queen Victoria Gardens) 所在地:St Kilda Rd, Melbourne VIC 3004, Australia 電話番号:+61-3-9658-9658 公式サイト:メルボルン市
イアンポッターセンターでアボリジナルアート鑑賞
シティに戻ったら、ビクトリア国立美術館の別館「イアン・ポッター・センター(The Ian Potter Centre)」へ。世界中のアートを集めた本館に対して、こちらはオーストラリアン・アートに特化したコレクションが人気です。
特に先住民アボリジナルピープルや、トレス海峡諸島民のアートをたくさん収蔵していることでも人気です。人気スポットが集中するエリアにあるので、入場料も無料ですし、観光合間の息抜きに訪れてみるのもいいですね。
DATA イアン・ポッター・センター(The Ian Potter Centre) 所在地:Federation Square, Flinders St &, Russell St, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-8620-2222 営業時間:月 - 日 10:00〜17:00 公式サイト:イアン・ポッター・センター
フェデレーションスクエアのレストランでディナー
ヤラ川沿いにあるフェデレーションスクエア(Federation Square)は、大小9棟の建物で構成される巨大な公共イベント施設です。イアンポッターセンターはその一角にあり、オーストラリア映像博物館(ACMI)や劇場、イベント施設などがあります。
話題のレストラン「Taxi Kitchen(タクシー・キッチン)」や「Victoria by Farmer’s Daughters(ビクトリア・バイ・ファーマーズドーター)」は、メルボルン屈指の眺望と絶品ディナーが楽しめる人気店です。メルボルン最後のディナーは、そんなお店で締めくくりたいですね。
DATA フェデレーションスクエア(Federation Square) 所在地:Swanston St & Flinders St, Melbourne VIC 3000, Australia 電話番号:+61-3-9655-1900 公式サイト:フェデレーションスクエア
ヤラ川沿いを散策がてら、ビアガーデンで乾杯
夕食後はメルボルン最終日の夜を惜しみつつ、ヤラ川沿いの遊歩道「フリンダーズウォーク(Flinders Walk)」を散策。川沿いにはオープンエアのバーやビアガーデンが林立しているので、ヤラ川や夜景を眺めながら飲み直すのもいいですね。
DATA フリンダーズウォーク(Flinders Walk) 所在地:Flinders Wlsk, Melbourne VIC, Australia
もっと時間がある人におすすめの観光スポット
今回ご紹介したモデルコースは、市内を中心にメルボルンの主要な観光スポットを巡る内容でしたが、もし時間に余裕があるのであれば、是非おすすめしたい素晴らしいスポットが他にもあります。
グレートオーシャンロード:ジブリ映画の舞台にもなった美しい海岸道路
オーストラリアの壮大な自然を体験したいなら、「世界で最も美しい海岸道路」と称されるグレートオーシャンロード(Great Ocean Road)がおすすめ。メルボルン南西に約250km続く海岸線に沿った道沿いに、美しい砂浜や荒々しい波が打ち寄せる断崖絶壁、そして自然が作り出した奇岩群が連なる様子が広がっています。
ジブリ映画「紅の豚」の舞台でもあり、「マッドマックス」など多くの映画撮影も行われています。Mr. Childrenの「Tomorroe Never Knows」のPVで、桜井さんが熱唱している断崖もここです。メルボルンからは、ツアーに参加するか、レンタカーを借りて1日かけて訪れるのがおすすめ。是非、この雄大なパノラマを体験しましょう。
DATA グレートオーシャンロード(Great Ocean Road)/十二使徒 所在地:Twelve Apostles, Great Ocean Rd & Booringa Rd, Princetown VIC 3269, Australia
ヤラバレー:オーストラリア有数のワイン銘醸地
メルボルンのあるビクトリア州を代表するワインの産地と言えば、まず名前が上がるのが「ヤラ・バレー(Yarra Valley)」です。豊かな果実味のフルボディが多いオーストラリアンワインの中でも、フランスのブルゴーニュを彷彿とさせるような、上品な酸味とエレガントな味わいのシャルドネやピノ・ノワールが楽しめます。
Yarra GlenやColdstream、Healesvilleなど、ヤラ川周辺に点在するワイナリーの街は、メルボルン市内から車で約1時間の距離にあるため日帰りも可能です。運転に不安がある場合はツアーに参加するのもいいですし、宿泊してのんびりワイナリー巡りをしたり、チーズやチョコレート工場を回ったり、さまざまなアクティビティが楽しめます。
DATA ヤラ・バレー(Yarra Valley)
メルボルン観光の注意点
最後に、メルボルン旅行をより快適に楽しく、安全に観光するためのポイントをご紹介します。
「1日に四季がある」と言われるほど気温差が激しい
はっきりとした四季はありますが、オーストラリア大陸の南部に位置しているため、オーストラリア全体の中でも比較的冷涼な気候のメルボルン。ただ「Four seasons in one day(1日に四季がある)」と言われるほど、1日の中でも天気の移り変わりや寒暖の差が大きいのが特徴です。
夏でも薄手のダウンが恋しくなったり、冬でも汗ばんだりすることもあるので、温度調節が可能なアウターや、折り畳み傘があると安心です。
紫外線対策は万全に!
一年を通して紫外線が強いオーストラリアでは、真冬でも指すような日差しを感じ、日陰を探すことがあります。日焼け止めは必須で、サングラスや帽子といった紫外線対策が大切です。また、水分補給用の水筒も重宝します。
紫外線対策は必須ですが、日傘やアームカバーをしている人はほとんどいないため、逆に「観光客」らしさが強調されてしまう可能性も。また、南半球に位置しているため、季節が逆転することにご注意ください。
とにかく検閲が厳しい(食べ物の持ち込みに注意)
一つの大陸で構成されるオーストラリアでは、環境と固有種の保護のため、厳格な検閲が行われています。基本的に未開封の加工食品は問題ありませんが、果物や野菜、乳製品、肉類といった食料品は非常に厳しくチェックされるのでご注意を。
朝マックを持ち込んで25万円の罰金を科された人や、調理肉や卵を持ち込んでビザがキャンセルされた学生さんのニュースがありました。不安な場合は、オーストラリア大使館のホームページで確認し、きちんと申告書に記載してから入国しましょう。
DATA オーストラリアの検疫について(在日オーストラリア大使館)
イースターや年末年始など、祝日に注意
オーストラリアでは、祝日にはスーパーを含む全てのお店が一斉に閉店してしまいます。下記の祝日が旅行日程に含まれる場合は、お買い物や食料品の購入にご注意ください。
(太字の日程は終日閉店、それ以外は営業時間変更の可能性あり)
- 1月1日 ニューイヤーズデー
- 1月26日 オーストラリアデー(*スーパーなどの営業時間が変更の可能性あり)
- 3月29日 グッドフライデー(年ごとに変動。春分後の満月から一番近い金曜日)
- 3月31日 イースターサンデー(年ごとに変動。春分後の満月から一番近い日曜日)
- 4月25日 アンザックデー(*スーパーなどの営業は午後から)
- 12月25日 クリスマスデー
現金はほとんど要らない
キャッシュレス大国オーストラリアでは、日常生活でキャッシュを使うことはほとんどありません。レストランやカフェはもちろん、市場や屋台、教会の寄付に至るまで、全てカード決済できます。
また、ほとんどのお店がコンタクトレス決済型のカードに対応しているので、レジでそのままタッチすればスムーズにお買い物できます。現金の両替は最小限に留めて問題ありませんが、コンタクトレス決済型のクレジットカードは忘れずに持っていきましょう!
3日間でメルボルンの魅力を満喫!
今回ご紹介したのは3日間でメルボルンの魅力を詰め込んだモデルコースでしたが、南半球で一番高い展望台「ユーレカスカイデッキ」に上りたいし、ビーチハウスが可愛いブライトンビーチにも行きたいし、モーニントン半島で温泉に入るのもいいし‥‥まだまだやりたいことは尽きません。
メルボルンは文化や自然美、食やショッピングが楽しめる魅力的な街です。日本からの飛行時間は少し長いし、季節も逆ですが、時差はほとんどないため時差ボケの心配もありません。是非、この素晴らしいメルボルンの魅力を存分に堪能しに行きましょう!