24時間の船旅を経て到着した小笠原。さて、何をして過ごしましょうか。ビーチでゆったり南国気分に浸るのもいいですが、小笠原のダイナミックな大自然を体感するには、アクティビティへの参加を強くお勧めします。小笠原を知り尽くしたガイドさんたちが、自分だけでは知ることができない世界を見せてくれますよ!
小笠原のアクティビティは、大きく『海』と『山』に分けられます。今回ご紹介するのは、小笠原の玄関口・父島の『海』のアクティビティです。ツアー業者も多く、アクティビティの種類も豊富な父島。野生のクジラやイルカと出会えるホエールウォッチング&ドルフィンスイムからマリンスポーツまで、体の水分が小笠原の海水になっちゃうくらいに楽しんじゃいましょう!
小笠原諸島・父島とは
おがさわら丸が入港する父島は、小笠原の玄関口です。紺碧の海と森に包まれた島ですが、港周辺には宿泊施設や商店、飲食店が集まり、地元の人や観光客で賑わっています。大自然と人間社会がほどよいバランスで共存しています。
小笠原の海のアクティビティのベストシーズンは?
亜熱帯気候に属する小笠原は、年間を通じて気温の変化が少なく、真冬でも温暖で過ごしやすい地域です。海開きは、なんと日本で一番早い元日(無理すれば入れないことはない)。気温が一番低くなる2月でも最低気温は15度、1000km離れた東京の最低気温は氷点下……同じ東京都とは思えない気温差です。
目的によってベストシーズンは異なるので、以下を参考にしてみてくださいね!
ちなみに、ドルフィンスイムが一年中楽しめるのは、日本では小笠原諸島だけです!
小笠原の春:3月〜5月
平均気温21度。天候的にベストシーズン!4月まではザトウクジラウォッチングのシーズン。気温は5月から高くなり、GWには十分水着で泳げる。晴れる日が多いので、5月中旬に梅雨入り。
小笠原の夏:6月〜8月
平均気温26度。水温が上がり、南国の海を満喫するベストシーズン!6月中旬ごろに梅雨明け。日差しが強烈なので、ラッシュガードで紫外線から体を守ろう。ただし8月〜10月ごろまで台風シーズン。
小笠原の秋:9月〜11月
平均気温25度。まだまだ泳げる。日差しが穏やかに感じられる11月は、個人的ベストシーズン!
小笠原の冬:12月〜2月
平均気温18度。ザトウクジラウォッチングのベストシーズン!日中は20度を超えますが、朝晩は肌寒い。フリースやブーツ姿の島民の姿も見かけます。水着で泳ぐには辛いので、ドライorウェットスーツ着用がおすすめ。
※8/24〜9/6まで小笠原村緊急事態宣言による来島自粛要請が出ています。詳細は以下の記事をご覧ください。小笠原諸島への旅行はこの期間を避け、その後もPCR検査受検の上、来島してください。
アクティビティを探そう
父島には個性豊かなツアー業者が数多くあります。予約・催行状況については「小笠原村観光協会」のウェブサイトで参照可能です。それぞれのWEBサイトやSNSにもリンクしているので、フィーリングが合うところを探してみましょう!
アクティビティの種類
ホエールウォッチング&ドルフィンスイム
小笠原諸島付近は、20種類以上の鯨類が回遊しているクジラ&イルカ天国。クジラを見るホエールウォッチングとイルカと泳げるドルフィンスイムを体験できるツアーは、父島では欠かせないアクティビティです。
ホエールウォッチング
ザトウクジラは、12〜5月、北太平洋から繁殖&子育てのために小笠原にやってきます。マッコウクジラは通年で生息、世界でもウォッチングの対象になっているところは珍しいとか。
船でクジラを探すホエールウォッチングツアーに参加すれば、豪快なジャンプやブロー(潮吹き)を見ることができるかもしれません。自然界のことなので、運次第ですが!
小笠原村観光協会が入っている「Bしっぷ」内には「小笠原ホエールウォッチング協会」のインフォメーションカウンターもあるので、予習してからツアーに参加するのもおすすめです。
ドルフィンスイム
野生のイルカと泳げるドルフィンスイム。くどいようですが、一年中楽しめるのは日本では小笠原だけです。イルカの群れを見つけたら、海に思い切って飛び込みましょう。悠々と泳ぐイルカと共に泳げば、性別年齢問わず、誰でもマーメイド気分になれること間違いなし!
ドルフィンスイムで出会えるのは2種類のイルカ。一緒に泳いでくれるのは人懐っこいミナミハンドウイルカ(明灰色)。細身で小ぶりなハシナガイルカ(灰黒色)は、アクロバティックな動きが魅力です。
スイムの際はマスク・シュノーケル・フィンを装着します。ツアー会社でレンタル可能なので、持っていない人は参加前に相談を。島の商店でもマスク・シュノーケルは購入可能です。
ツアーでは、南島上陸や兄島海域公園でのシュノーケルも体験できます。ツアー業者によりプランは異なるので、じっくり選んでくださいね!
所要時間:半日コース・約3時間、1日コース・約7時間
料金目安:半日コース5000円〜、1日コース10000円〜
出発場所:二見港
手段:クルーズ船
※イルカやクジラは自然界の生き物なので、出会えない場合もあります
スクーバダイビング
日本でもトップクラスの魚種と魚群を誇る小笠原の海で、ワイルドな海中世界を体感してみませんか?初心者からライセンス所持者まで、レベルに応じたコース&プログラムが用意されています。
マンタなどの大型魚から、熱帯魚の大群、アオウミガメやイルカとも遭遇できるかも。ファンダイビングでは、イソマグロの大群が旋回する聟島(ケータ島)へのツアーも催行されています。
時期:通年
所要時間:半日コース・約3時間半〜、1日コース・約6時間
料金目安:体験ダイビング、ファンダイビング(ライセンス所持者)14000円〜
出発場所:二見港
シーカヤック
水面を滑るように進むシーカヤックは、海との一体感が魅力。初心者はオールの漕ぎ方から丁寧に教えてもらえますよ。シーカヤックでしか行けない、秘境ビーチや無人島を目指しましょう!
時期:通年
所要時間:半日コース・約3時間、1日コース・約7時間
料金目安:半日コース5000円〜、1日コース10000円〜
出発場所:扇浦海岸
釣り
大物狙いからファミリーでの気軽な釣り体験、乗合から貸し切りまで、幅広い選択肢があります。釣れた魚は、宿で料理してもらうほか、宅急便で自宅に発送も可能!手ぶらでも参加可能です(レンタル有料)。
時期:通年
所要時間:半日コース・約3時間、1日コース・約7時間
料金目安:乗合7500円〜、チャーター40000円〜
出発場所:とびうお桟橋
SUP
大きめのボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進む、島民にも人気のアクティビティ。初心者でもすぐに水面散歩気分を楽しめます。幻想的な時間帯のサンライズ・サンセットもおすすめですよ。
時期:通年
所要時間:半日コース・3時間、1日コース・6時間、サンライズ・サンセット・2時間
料金目安:半日コース8000円、1日コース14000円、サンライズ・サンセット6000円
出発場所:小港海岸
スノーケリング体験・レッスン
透明度抜群の海、色とりどりの熱帯魚。父島にはスノーケリングに適した海岸がたくさんあり、どこでも気軽に楽しめます。
流れが急な場所もあるので、初心者やブランクがある人は、一度スノーケリングレッスンを受けておくと安心!ドルフィンスイム前に参加しておくのもおすすめです。
時期:通年
所要時間:半日コース・3時間
料金目安:半日コース6000円
出発場所:各海岸で催行
ワンポイントアドバイス
・クルーズや釣り船の1日コースに参加する場合は、必ずお弁当・飲み物を購入して参加(当日は生協、佐藤商店などで購入可能、宿で用意してもらえることも)
・ドルフィンスイムでは、ツアーの最中にスノーケリングをするシーンが多数。初心者や自信がない人は、到着後の午後など、早めにスノーケル講習を受けておくのがおすすめ!
・船に弱い人は、クルーズ船に乗る前の酔い止めは必須!生協で購入可能
・小笠原の日差しは強烈なので、ラッシュガードを必ず着用しよう
・天候や海況により中止になることも
そのほかにも、サーフィンやアウトリガーカヌー(船体の脇に浮子がついた、南太平洋などで用いられているカヌー)など、様々なアクティビティを体験できます。小笠原村観光協会のサイトでチェックしてみてくださいね。
島到着後でもツアーに空きがあれば申し込めますが、貴重な滞在時間を無駄にしないためにも、事前予約するのがおすすめ!選ぶ際に参考にしたいのが、ツアー業者のSNS。どんなキャラのガイドさんなのか、どんな風景をみられるのか、イメージがつかめると思いますよ。
次回は今回同様、小笠原諸島の玄関口、父島の『山』のアクティビティをご紹介します。ガジュマルの森を抜けて、巨岩の上を目指す「ハートロックツアー」や森の中に今なお残る太平洋戦争の戦跡ツアー、満点の星空を観るナイトツアーなど、こちらも盛り沢山です!お楽しみに♪
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