沖縄本島、恩納海岸沿いに2019年7月に開業したハレクラニ沖縄。『あのハワイ・ホノルルの最高級名門ホテルが沖縄に!』と、現在でも注目と憧れを集めるリゾートホテルです。客室数は360室と、ラグジュアリーホテルとしては大型。ハワイで100年以上の歴史を持ち、多くの著名人に愛されて来た理由とも言える充実した設備と細やかなホスピタリティが、海外初進出の沖縄でどのように展開されているのか・・・わくわくします♪
上質なリゾートホテルステイの期待が高まるチェックイン
国道58号線沿いのエントランスゲートから、既に漂うラグジュアリーリゾートの雰囲気。
客室棟は2つに分かれております。まずは10階建てのビーチフロントウィング。
沖縄バスが運行する、那覇空港発着のシャトルバスもこちらに到着。
恩納村のリゾートホテルなんて、レンタカーが無いと行けないのでは…?と心配な方も安心&お手頃に訪れる事が出来ます。車が無くても大丈夫!
しかしなんてエレガントな車寄せなんでしょう♪ 宿泊への期待が一気に高まります。
高い天井の、現代的な高級感が溢れるビーチフロントウィングのロビー。天井から下がる、水中の気泡のような形のシャンデリアが素敵です。
ビーチフロントウイングに宿泊するゲストは、こちらのソファに座ってチェックインの手続きを行います。チェックアウト・チェックインが集中するお昼前後は結構な賑わいでした。
ロビーを抜けると、噴水の向こうにプールと海! 今まで沖縄に無かった、海外の高級リゾートホテルのようなスケール感のある演出です。ハレクラニ沖縄のプールやビーチのご紹介はまた別の記事で詳しく書いています。
ロビー脇にはホテルのブティック。アクセサリーや雑貨、お菓子等センスの良い物ばかりが集められておりますが…お値段も一流。泊まるだけで精一杯の私は外から眺めるだけ(涙)
こちらのショップ脇には、オールデイダイニングの『ハウス ウィズアウト ア キー』。この画像は朝食の案内待ちで行列ができておりますが…普段はもっとゆったりした雰囲気です。
このダイニングで朝食にいただける、絶品パンケーキはこちらの記事で紹介しております。
ハレクラニ沖縄のサンセットウィングへ・・・
私は、ビーチフロントウィングではなく、もうひとつの宿泊棟であるサンセットウイングを予約しました。ビーチフロントウイングから、カートで送っていただけます。宿泊棟間だけでは無く、プールやビーチ。ホテル前にあるコンビニやレストランに行く時も、敷地内は送迎していただけます。気軽にお願いしましょう。
オーシャンウイングより高い場所に位置する、サンセットウイングのエントランス。
エントランス・ロビーは平屋建てで、まるでオールヴィラのアジアンリゾートホテルに到着した気分です。
初めてロビーに入ると、思わず声を上げずにはいられない風景!
ロビーの向こうは、窓がないオープンエア(悪天候や夜遅くには窓が閉められます)。ラグジュアリーモダンな空間に切り取られた、沖縄の美しい海が広がります。
チェックインは、こちらのソファに座り行われます。実はわたくし、2回宿泊しているのですが…2回目の2020年12月宿泊時は、ウェルカムドリンクにモクテルが。
グァバ・レモンジュースにはちみつの、甘酸っぱいトロピカルドリンク。流石はハレクラニ、ここからもうクオリティが違うわ~!ゆったりした空間で、美味しいドリンクをいただきながら丁寧な対応のチェックイン。
ちなみに、こちらのロビー両脇にはサンセットバー『スペクトラ』と、クラブラウンジがございます。
ラウンジのフード&ビバレッジもかなりクオリティが高いと評判です…が、それ故にクラブフロアのお部屋は、スタンダードに少し上乗せすれば…では済まないお値段です。それだけサービスに力が入っているという事ですよね。
現代的なエレガントさに溢れる客室
スタッフに案内され、サンセットウイングの客室へ。真っ白な木製ルーバーが並ぶ廊下は、優雅な南国リゾート気分が高まります。サンセットウイングのロビーは、客室棟の西端にあるので客室の位置によっては長いと感じるかも…
今回予約したのは、一番お手頃な『デラックスオーシャンビュールーム』でしたが…予約時に出来るだけ高層階をリクエストしたところ、『プレミアムオーシャンフロント』にアップグレードしていただきました。
ありがとうございます!
入るとすぐに、スタンダードルームとは思えない広さのホワイエ。この、入ってすぐに部屋が見えない感じが贅沢ですよね〜
ホワイエを抜けるとベッドルーム。艶感を抑えた明るい木目とアイボリーの壁や家具が、なんともいえない上品な雰囲気を漂わせております。
面積は50平米。ラグジュアリーホテルとしては標準的ですが、こちらは窓側にしっかりとリビングエリアが確保されております。
最初に案内された時、ジュニアスイートにアップグレードされたのかと勘違いしました(笑)
うーん…なんて品が良い。ホテルインテリアは、クラシカルな高級感を出そうとすると古臭く見えたり時代にそぐわない見え方になりますが…こちらはクラシカル過ぎずモダン過ぎずの、まさに2020年代のエレガンス。
家具や照明、内装材やカラーリング選びのセンスが良いのでしょう。
この一旦持ち出して吊るす、サイドランプがとてもお洒落。お部屋の雰囲気がぐっと引き締まります。
客室にはタブレットが備わっており、ホテル内各施設の情報やルームサービスのメニューを見る事が出来ます。
ルームサービスや、ターンダウンサービスの注文も行えます。たまにフリーズする時もありましたが…部屋の電話の内線でお願いする事も、もちろん大丈夫。Bluetoothスピーカーは、持ち運びの出来るBOSE製のものです。
テレビ下の、沢山のリブ装飾が使われたチェスト。ホテル滞在中は、必要なものが散在しつい散らかってしまいがち。こちらは引き出しも多く、アクセサリーやカードキーを閉まっておくのに便利でした。
ミニバーは窓側に、専用の置き式家具があります。天板にはネスプレッソと無料のお水。もちろんリクエストすれば追加も可能です。
ケトルはイギリスのメーカーのラッセルホブスのもの。お洒落なフォルムですよね。引き出しの中には、ネスプレッソのカプセルとティーバッグ。
お茶は『ハワイアン・ナチュラル ティー』というブランドのもので、私はマンゴーフレーバーがお気に入り♪流石ハワイ発祥のホテルブランド、冷蔵庫のドリンクもトロピカルです。
テーブルにはウェルカムスイーツが。沖縄の小麦粉を使用したアオサスナックと、チョコレート掛けのちんすこうでした。
クローゼットはウォークインタイプ。ハンガーも長く、両側にあるラゲッジラックや引き出しもゆとりある幅で使いやすい。クローゼット内にある、水色の鼻緒がかわいいビーチサンダルと、丈夫な生地のビーチバッグはお持ち帰り出来ます。
ハレクラニ沖縄の客室で特徴的なのは、ハワイ本店と同じ窓側にある白い木製ルーバーの引戸です。
新しい建物だと、モダンで清潔ですがどこか味気ない雰囲気も出てしまいますよね?しかしこのルーバーがあるだけで、空間が一気にエレガントに♪
こちらはカーテンやブラインド代わり。ルーバーの羽根も、指一本で簡単に角度を調整出来ます。
全室オーシャンビュー! 客室からの眺めは最高
真っ白なルーバーの扉の向こうに、鮮やかなブルーの海・・・初めて宿泊した時は、2020年のコロナ緊急事態宣言解除後すぐでしたので、本当に感動しました。
もちろんバルコニーに出ると、一面に恩納海岸の美しい海が。ビーチフロントウイングは、プールやガーデン越しの海で華やかな眺望。こちらサンセットウイングは、一面が海と水平線という隔絶感のある静かな雰囲気の眺めです。
バルコニーにはサンラウンジャーも。
海を眺めながらまったり・・・としたいところですが、こちらもハワイ本店を踏襲した全面格子の手摺のせいか、隣の客室のバルコニー同士が丸見えです。たまたま同時にバルコニーに出ていると、ちょっと気まずいかも。
私は、サンセットタイムにお隣さんと遭遇してしまいました。海外だと挨拶して会話が弾んで、一緒にお出かけウェーイ!みたいになるから気にならないのかしら?(飛躍しすぎww)
シャイシャイジャパニーズな私にはハードル高いわ・・・。
国道58号線からは離れているものの、主要道路ゆえ車の走行音はたまに響きます。
サンセットウイング、建物自体は4~5層ですが、ビーチフロントウイングとは敷地の高低差がある為、階数表示は4~8階。いちばんお手頃なお部屋だと、地上階かもう一つ上の階になると思われます。
ゆとりあるバスルームはビューバス♪
バスルームはベッドの向かいに。客室入口側にトイレ、窓側に洗い場付のバスタブがあります。
洗面台まわりのデザインは意外にコンサバで、もう少し今っぽくても良いかなと思いました。ミラー枠や水栓をシルバーでは無くブラックやアンティークブラウンにするなど・・・
といいつつ、ダブルの洗面ボウルと幅広の洗面台は使いやすいです。
アメニティも流石はハレクラニ、ふっかふかのタオルや、パイナップル型のケースに入った高機能ドライヤーなどが置いてあります。
2種類の香りが楽しめるバスソルトも上品で良い香り♪
サンセットウイングは、スタンダードのお部屋でも全てビューバスなんです。ビューバスって、ちょっとランクが高いお部屋で見かけるホテルが多いなか、これは嬉しい♪
ただ低層のリゾートホテルなので、景色が楽しめる昼間は庭からまる見え、夜は真っ暗…になりがち(笑)。でもバスタブに漬かって海が眺められるなんて、なんだか有り難みがあるし、お部屋のレイアウトが楽しく感じますよね〜!
シャワーは洗い場に。バスルームはラグジュアリーホテルですが磁器タイル貼り。施工精度は完璧ですが、大理石じゃないんだ…なんて。スイートルームのバスルームは、総大理石貼りみたいです。
シャンプーやボディーソープは、イギリスのパフューマリーブランドROJA。フルーティーながら深みのある香りです。
こちらのホテル、リゾートタイプだけに客室ありきで建物が設計されているのでしょうか? お部屋のレイアウトが完璧に近いんです。
50平米とラグジュアリーホテルとしては標準的な面積ながら、しっかりと確保されたリビングスペース。ゆったりとしたホワイエやクローゼット、洗面台。ビューバスで特別感もあります。
強いて言えば、バスルームとクローゼットが少し離れているのが身支度には不便かな…と言う位でしょうか?
華やかなリゾートホテルを体験したいならオーシャンフロントウイング、スモールラグジュアリーホテルの雰囲気を味わいたいのであればサンセットウイング。もちろんリッチな方は、敷地の先端に位置するプール付きのヴィラも…
眺めが素敵過ぎたので、客室に案内された後のランチはルームサービスでハレクラニビーフバーガーと、バニラ香るオリジナルアイスティーをいただきました。
バルコニーからの夕日と夕刻のロビーは、思わず息をのむ光景
その名の通り、サンセットウイングからは夕日が正面に眺められます。段々と茜色が濃くなって、水平線に落ちていく様子を眺められ感動・・・天気の良い夕暮れは、是非ドリンク片手にバルコニーで過ごしてみては?
夕刻だけではなく、夜の館内も素敵なんです。日没から間もないマジックアワーの濃い青の空、美しいライティングのロビー空間。
わたくし、ホテルインテリアが大好きなもので・・・この光景を見ただけで、こちらのホテルを選んで良かったと思いました。
ロビーから外に出てみると・・・ガーデンにはまさかの松明(たいまつ)が灯されておりました。電気じゃないです、モノホンのファイヤーです(笑)!南国リゾートの旅情が、ぐっと高まる演出ですね♪
館内でのディナーやお酒を楽しんだ後は・・・お相手が居る方はゆっくりと語らいながら散歩すると最高のムードになりそう♪私はおひとり様宿泊でしたが、勝手にうっとりしながら探索していました(苦笑)。
ちなみに気になるスタッフのホスピタリティですが・・・チェックイン・アウトやダイニングやプールなど、スタッフにお願いする場面で、一度も『?』と思う事がありませんでした。
大型のホテルがゆえに、沢山のゲストが宿泊する中、サービスレベルを維持していくのは大変でしょうが、スタッフの皆さん、きめ細やかな対応で心地よい滞在となりました。
また早めにホテルに到着した時、客室の準備が出来るまでプールで過ごしたいと伝えると、すぐにタオルとサンダルが入ったバッグを持ってきていただいたり、チェックアウトの際、『帰りのバスは14時です』 と伝えると、『13時までお部屋をお使いいだだけますがいかがでしょうか?』との申し出も(通常のチェックアウト時間は12時)。
いつもこのような対応は難しいかと思いますが、ゲストの意向を汲んで先回りした+α のサービスは感動しますね~。
沖縄本島には沢山のリゾートホテルがオープンしましたが・・・ある程度のスケール感を持つ、ビーチ沿いの最新ラグジュアリーホテルは意外と少ない…ハレクラニブランドに相応しいホテルの雰囲気に、大満足の宿泊でした。
本島なのでアクセスも良いし、予算が許すのであれば、これからも再泊したいホテルです。
DATA
ハレクラニ沖縄
所在地:沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
公式予約サイト:ハレクラニ沖縄