アイランドナガサキ宿泊記・楽しみ方満載!1日で遊びつくせないアイランドリゾート

ライター 塚本隆司

塚本隆司

日本観光士会認定観光士

長崎県長崎市に、1日ではとても遊びきれないリゾートホテル「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」があります。場所は市内から車で30分ほどの距離にある伊王島。美しい長崎の海に囲まれた島全体がリゾートエリアです。
「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」で3パビリオン(特に快適)を獲得。温泉やスパ、サイクリング、トゥクトゥクでの島巡りなど、いくつものアクティビティで1年中楽しめるうえ、夏はマリンレジャーで賑わいます。
さて、どんな施設なのか…さっそく泊まってきたのでご紹介します!

夜のガーデンエリア入口
写真提供:i+Land nagasaki

アイランドナガサキってどんなところ

伊王島大橋
伊王島大橋 写真提供:i+Land nagasaki

長崎湾の入口にある伊王島。2011年に伊王島大橋ができるまで船でしか行けなかった島です。
島といっても小島じゃありません。伊王島と沖ノ島の2島をからなり700人近くの人が暮らしています。両島の間はわずか数十メートル。3本の橋でつながっています。

元は炭鉱の島でしたが、今は島全体がリゾート地。リゾートホテル「アイランドナガサキ」の施設を中心に、島の歴史や海岸などの自然がアクティビティとなって楽しませてくれます。

ホテル敷地内にあるオリーブ園で見た朝日
ホテル敷地内にあるオリーブ園で見た朝日

宿泊者は温泉やスパが無料で入り放題、レンタサイクルの無料貸出など、お得な特典がいっぱいなので、スパで1日ゆっくり過ごすのもよし、目いっぱいレジャーを楽しむもよし。特に夏は、マリンレジャーが盛りだくさんです。

まずは、どのような宿泊施設があるのか、紹介しましょう。

宿泊施設は全部で6つ

アイランドナガサキには、2つのエリアに計6つの宿泊施設があり、ライフスタイルに合わせた部屋選びができるのが特徴です。

伊王島の全景
ポートエリアがある沖ノ島(左)とガーデンエリアがある伊王島(右)  写真提供:i+Land nagasaki

エリアは、伊王島大橋側(沖ノ島)がポートエリア、海水浴場側(伊王島)がガーデンエリアになります。広いですが、移動には無料の巡回バスが使えるので、宿泊場所から離れた施設やレストラン、温泉への移動がしやすくなっています。

夜のポートエリア入口
夜のポートエリア入口

ポートエリアには、今回泊まった「テラスロッジ」の他に6名まで宿泊できる団体向けの部屋がある「ミナトホテル」、子どもとグランピングが楽しめる「キッズロッジ」、愛犬と一緒に過ごせる「パークロッジ」。

夜のガーデンエリア入口
夜のガーデンエリア入口

ガーデンエリアには、全室にハンモックを置いた広いバルコニーがある「ナギホテル」と段差が少なく小さな子どもたちや車椅子の人でも過ごしやすい「カゼホテル」があります。

ポートエリアにあるテラスロッジの部屋
テラスロッジ

宿泊したのは「テラスロッジ」のツインタイプ。オーシャンビューの広々としたバルコニーのあるお部屋です。シャワールームはありますが、トイレは別。後で紹介しますが、お風呂は天然温泉やサウナ、スパで楽しむことが前提になっています。大浴場が苦手な人は、家族風呂の利用をオススメします。

テラスロッジのバルコニーから見た海

いろいろなアクティビティがあるアイランドナガサキなのですが、ずっと部屋にいてもいいかなと思える眺めです。ファミリータイプ(最大4名宿泊)のバルコニーには、ハンモックがありますよ。

テラスロッジの庭

写真はナギホテル入口側の広場。夜にはライトアップがされていてオシャレで、夕涼みも気持ちいいです。

他のホテルも気になるところでしょう。特にお子様連れなら、キッズロッジがおすすめです。グランピングが楽しめ、部屋の家具類はキッズサイズになっているとか。大人もガリバー気分でワクワクするそうです。ここでは紹介しきれないので、公式サイトでご確認ください。

アイランドナガサキで長崎の幸を食べ尽くそう!

長崎県は、獲れる魚の種類が250種を超え日本一。そんな長崎の食材をふんだんに使った料理が味わえるのもアイランドナガサキの魅力です。

アイランドナガサキの夕食

食事ができる施設はいくつかあり、今回はガーデンエリアにあるレストラン「うららか」で、和食プランの夕食をいただきました。

レストラン「うららか」夕食 八寸

まずは、八寸から始まります。(写真は3人前)

レストラン「うららか」夕食 造り

玉手箱を開ければ、お造りが。

レストラン「うららか」夕食 鍋

進肴、追肴、強肴(鍋物、写真)、デザートと見た目でも楽しませてくれる料理の数々。食事の時間が、楽しくてなりません(内容は季節や仕入れ状況によって変わります)。

アイランドナガサキの朝食

朝食は、夕食と同じレストラン「うららか」でビュッフェスタイルです。

レストラン「うららか」朝食ビュッフェ

ライブキッチンで仕上げるとろとろのオムレツやトルコライスなどの長崎名物が並びます。
特におすすめなのが名物「のっけどん」。炊きたてごはんに好きな海鮮具材や山芋などをたっぷりのせてだし醤油をかけて完成。みそ汁は、好きな具材をお椀に入れて仕上げます。食べ過ぎ確定です。

アイランドナガサキの夏はバーベキューもおすすめ

シーサイドバーベキュー

他の食事ができる施設で特に夏にオススメなのが、写真の屋外でBBQが楽しめる「シーサイドバーベキュー」。屋内型グリルレストラン「テラスダイナー」や海鮮丼やうどん中心の「伊王島網元食堂」など、好みに応じた楽しみ方ができます。

アイランドナガサキで天然温泉&スパテーマパーク&湯上がりの楽しみ

アイランドナガサキに来たなら、天然温泉とスパはぜひ体験したいところです。
とにかく気になったので、一通り見てきました。
まずは、ガーデンエリアから。

天然温泉YUYU SPA露天風呂
写真提供:i+Land nagasaki

レストランうららかのすぐ近く、自家源泉かけ流しの「天然温泉YUYU SPA」。
桧風呂や炭風呂、樽風呂、石風呂、寝湯など8種類の湯が楽しめます。特に、露天風呂は景色も良くて気持ちがいいんです。

いい汗をかいたら、歩いてすぐのところにある「フィッシャーマンズラウンジ」へ。宿泊者なら1人1,000円で楽しめるセルフBarです。

フィッシャーマンズラウンジ

お酒をいただきながら、ダーツやビリヤード、ボードゲームを楽しめる大人の空間。年齢制限有で15時から23時まで営業しています。

キッズランド
写真提供:i+Land nagasaki

ちなみに「フィッシャーマンズラウンジ」は2階にあり、1階は子どもたちの遊び場「プレイキッズランド」になっています。9時〜21時まで。

翌朝に向かったのは、泊まっているポートエリアのテラスロッジから近い「岩盤浴・大浴場 ミナトスパ」。
朝6時から開いているのがうれしいです。

岩盤浴・大浴場 ミナトスパ
岩塩房(左上)、シリカ房(右上)、七宝石房(左下)、ヒーリングラウンジ(右下)/写真提供:i+Land nagasaki

ミナトスパのおすすめは、岩盤浴。3種類の岩盤浴があり、効能や気分で選べます。
スチームサウナや1万冊の書籍やコミック、雑誌が置かれたヒーリングラウンジもあって、朝食前に大浴場でサッパリするだけではもったいない。もっとのんびりしたい気分でした。

もうひとつアイランドナガサキには、スパテーマパーク「長崎温泉 Ark Land Spa」があります。

長崎温泉 Ark Land Spa
展望露天風呂(左上)、リラックスルーム(中上)、ウェルネスウォーキングスパ(下)、家族風呂(右)
写真提供:i+Land nagasaki

1年中水着で楽しめる全天候型のスパで、屋内に5種類、屋外に6種類。食事ができるカフェや食堂、1万冊の書籍がならぶリラックスルームは内装もおしゃれで1日中楽しめます。

アイランドナガサキのアクティビティ!夏なら海へ

アイランドナガサキの夏は、海です。
日帰りでも楽しめる伊王島海水浴場「コスタ・デル・ソル」。スペイン語で「太陽の海岸」の名の通り、太陽の日差しが降りそそぐ白いビーチが待っています。海の家もゆったりくつろげる施設になっています。

272名が収容できる海の家
272名が収容できる海の家
写真提供:i+Land nagasaki

一番の目玉は、海上アスレチック「NAGASAKI WATER ISLAND」ではないでしょうか。

ナガサキウォーターアイランド
写真提供:i+Land nagasaki

全長50メートル×50メートルという広大さ。ウォータースライダーや飛び込み台、トンネルなどの障害物があるスリリングな海上アスレチックは親子連れに大人気です。

DATA
NAGASAKI WATER ISLAND
営業期間:2022年7月9日(土)~9月11日(日) 
営業時間:10:00~17:00 ※60分交代制
①10:00~11:00 ②11:30~12:30 ③13:00~14:00 ④14:30~15:30 ⑤16:00~17:00
料金:大人1,500円、小学生1,000円
※小学生以上。妊婦の方、体重100kg以上の方は利用不可
※安全の為、指定のライフジャケット着用は必須となります。(持参は不可)
カヌー
写真提供:i+Land nagasaki

他にも、海水浴はもちろん、SUPやシーカヤック、マリンジェットやバナナボートなどのマリンアクティビティが充実。浮き輪やビーチパラソルのレンタル、子ども用のプールもあるので、家族で楽しめます。

年中楽しめるアクティビティもあります!

体験して一番楽しかったのは、開放的なトゥクトゥクでの島巡り。

トゥクトゥク
6人乗り、指定のヘルメット着用

宿泊者限定で1時間無料(チェックイン日の11時からチェックアウト日の14時まで)で楽しめるのもうれしいところ。定員は6名です。
注意点は予約制ということ。人気のアクティビティなので、早めに予約しましょう。
向かう先は島内の観光スポット。もちろん、トゥクトゥクだけではなく、レンタサイクルなどでも楽しめるところばかりです。

カトリックまごめ教会
カトリック馬込教会

例えば、白く美しいゴシック様式の馬込(まごめ)教会。国登録有形文化財に指定されています。今の建物は、1931年に建立されたものですが、禁教時代(1871年)に小聖堂が建てられたのが起源です。

カフェ巡りもおすすめ。島内にある5つの島カフェでは、なんと宿泊客は無料(日帰り客は1杯100円)でいただけるドリンクが用意されています。

岬カフェ

そのうちの1つ、MISAKI CAFÉは、自分で日本茶を焙煎して飲めるカフェです。とてもいい香りが立ち込めています。
場所は、伊王島灯台と水平線が見渡せる絶景ポイントにあり気持ちいいですよ。

夜の楽しみに「ISLAND LUMINA(アイランドルミナ)」は外せません。

アイランド ルミナ
写真提供:i+Land nagasaki

伊王島の森にプロジェクションマッピングに彩られた空間。幻想的な世界と冒険気分を駆り立てられるストーリーが待っています。
混雑時には入場規制がかかるので、前売り券の購入をおすすめします。

DATA
ISLAND LUMINA
営業時間:日没~22:00
料金:18歳以上2,400円、13歳以上〜17歳以下1,800円、4歳以上〜12歳以下1,500円
宿泊者は500円OFF

アクティビティは他にも、セグウェイで散歩ができたり、釣り具のレンタルがあったり楽しみ方はいっぱい。
雨の日は、体育館でボルタリングや卓球、バトミントン。スパでゆっくりするのもいいし、たっぷりの蔵書に囲まれて過ごすのもいいし、何日でも過ごせそうです。
1日では遊びきれない理由、わかってもらえましたか?

アイランドナガサキへのアクセス方法

アイランドナガサキがある伊王島に行くには、車、送迎バス、船(有料)があります。

車なら九州自動車道「鳥栖JC」から長崎自動車道「長崎IC」、南環状線「新戸町IC」を経由して江川交差点を右折。駐車場は、目的の施設によって異なるため、事前に公式サイトで確認ください。

長崎駅からならば、無料送迎バスがあります。事前予約制(当日可)で、公式サイトから予約できます。
長崎空港を利用の人は、リムジンバスで長崎駅まで行き、無料送迎バスを利用するのが最も行きやすいです。

船なら、長崎港大波止ターミナルで乗船券を購入して伊王島港へ行く方法があります。約19分の船旅です。
伊王島港とホテルの敷地は隣接しているので、ガーデンエリアフロントまで徒歩約5分、ポートエリアフロントまで徒歩約5分の距離です。

DATA
i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)
所在地:長崎県長崎市伊王島町1丁目2129番地
電話番号:095-898-2202 
公式サイト: i+Land nagasaki公式サイト

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ライター 塚本隆司

塚本隆司

日本観光士会認定観光士