「台湾の原宿」「台湾の渋谷」と呼ばれるほど台湾ではトレンド発信スポットとして人気の西門町(せいもんちょう、シーメンディン)。各国から多くの観光客が訪れているのに、なぜか日本人観光客にはあまり知られていないんです。
あぁ、勿体ない!西門町の魅力とオススメのスポット、ホテルを紹介します。
西門町とは?
西門町は台湾の玄関口ともいえる台北駅からMTR(地下鉄)で1駅、歩いても15分ほどとアクセスの良い街です。台湾の若者が多く訪れ、「台湾の原宿」「台湾の渋谷」と呼ばれているくらい、最新の文化発信エリア。
西門町という名前は、日本統治時代に日本人によってつけられました。英語ではXimendingと書きます。
海外からの観光客も多く訪れているのに、なぜか日本人にはあまり知られていません。
西門町を代表する観光スポット「西門紅楼」
観光スポットとして有名なのは西門紅楼(せいもんこうろう)。1908年に台湾初の公設市場として建設されました。設計したのは日本人の建築家。冷蔵施設を備え、新鮮な食材を長期間保存できる、当時としては画期的な建物でした。第二次世界大戦後は映画館として活用されていましたが、老朽化のため1997年に映画館は閉鎖。2018年のリニューアル工事後は、台湾の人気アーティストによる雑貨や洋服などのショップが入っています。
お土産にぴったりな台湾グッズもたくさん揃っていて、赤レンガの建物の中にオシャレなショップが入っているのが、なんとなく横浜の赤レンガ倉庫を連想させます。
ショップ以外にも付近の住民や歴史研究家から提供してもらった、日本統治時代から現代までの西門の写真が展示されているので、歴史好きな人には楽しめる場所です。
疲れたら台湾らしいメニューが楽しめる、館内のカフェでひと休みしましょう。
同性婚が認められている台湾らしく、1階のトイレはジェンダーフリー。慣れていない日本人は、ちょっと戸惑ってしまうかも。駅構内や商店街エリアには男女別のトイレがあります。
DATA
西門紅楼(シーメンレッドハウス)
所在地:No. 10號, Chengdu Rd, Wanhua District, Taipei City, 台湾 108
営業時間:11時~21時30分(金・土曜は22時まで)
定休日:月曜
アクセス:MRT「西門」駅出口1から歩いて1分
公式ホームページ:西門紅楼▶
西門町のグルメスポット
グルメな街としても有名な西門町。行列ができる人気店も多くあります。筆者が実際に出かけておいしかったお店を紹介します。
西門町で人気!魯肉飯のおいしいお店「天天利美食坊」
西門町のメインストリートともいえる漢中街にある、魯肉飯のおいしいお店「天天利美食坊」。
30元の魯肉飯に10元プラスして目玉焼きを乗せてもらうのが一番の人気メニュー。他にも台湾のB級グルメがいろいろ食べられます。店内はあまり広くありませんが、テイクアウトも可能。
筆者は65元の鶏蛋蚵仔煎(牡蠣オムレツ)をテイクアウトして、ホテルでいただきました。台湾ではいろんなお店で鶏蛋蚵仔煎を食べましたが、ここが一番牡蠣が多く、かかっている餡も味が濃くておいしかったです。みんなが並ぶのも納得!日本語のメニューもあるので安心ですよ。
オープンしてすぐは長蛇の列ですが、少し経って11時くらいにお店の前を通ったら列が短くなっていました。お昼どきなどをはずしていくと良いかもしれません。
お会計は現金のみなので、注意してください。
DATA 天天利美食坊 所在地:No.1, Lane 32, Hanzhong Street, Wanhua District, Taipei City, 台湾 108 電話番号:+886-2-2375-6299 営業時間:9時30分~23時(閉店時間が早まることも) 定休日:不定休 アクセス:西門駅6番出口から徒歩10分
ひとり用火鍋専門店「食焱廠創意鍋物」
きちんと座って、ゆっくり食事を楽しみたいなら「食焱廠創意鍋物」がオススメ。
今、台湾ではひとり用火鍋が大ブーム。専門店もあります。大人数で食事をする時も、こちらのお店なら自分の好きなメニューを自分のペースで食べられます。恋人同士、同じものが食べたいのぉ〜という人は、2人用の鍋もあります。
店内はラボをイメージ。テーブルの上は実験台、容器はフラスコ、薬味入れはビーカーとSNS映もバッチリ!アイスミルクティやプラムジュース、アイスグリーンティなど、ドリンクが飲み放題なのも嬉しい。タレや薬味は自分で好きなものを選んで自由に組合せていただきます。日本のファミレスチェーン「しゃぶ葉」みたい(笑)。
筆者は台湾風石頭火鍋(298元)をオーダー。追加で台湾に来てはまった水蓮(55元)を追加。思う存分水蓮が食べられて大満足!
日本語メニューもあります。ひとり用鍋のコースを「独身者コース」と翻訳するのはいかがなものかと、個人的には思います(笑)
DATA
食焱廠創意鍋物
所在地:No.146號, Kunming St, Wanhua District, Taipei City, 台湾
営業時間:11時30分~21時30分
定休日:月曜日
アクセス:MRT西門駅から徒歩5分
公式ホームページ:食焱廠創意鍋物▶
B級グルメ天国!西門町夜市
実は西門町では毎日17時から22時の間、夜市も行われています。ローカルフードの屋台が並ぶ、地元民しか知らない穴場の夜市です。行列の「阿宗麺線(アゾンミェンシェン)」の具だくさん麺線は、一度は食べたい人気メニュー。
西門夜市はテーブルがないので立ったまま食べることになります。近くのホテルに泊まって、お部屋でゆっくり味わいたいですね。
DATA 阿宗麺線 所在地:NO.8-1號, Emei St, Wanhua District, Taipei City, 台湾 108 電話番号:+886-2-2388-8808 営業時間:8時30分~22時30分 定休日:なし アクセス:MRT西門駅出口6から徒歩2分
西門町で美活!
旅先で有名な店であれば試してみたい美活。台湾といえば、マッサージと台湾シャンプー。西門町にも有名店がありますよ。
岩のような足裏が赤ちゃんの足に!「西門足體養生館」
台湾に来たらマッサージははずせません。西門足體養生館は夜市帰りの人もよく利用する、人気マッサージ店。足裏マッサージは苦痛に顔が歪むほど痛いけれど気持ちいい!終わった後のスッキリ感がたまりません。
しかし、筆者がここで超絶オススメしたいのが角質とり。なんとナイフで足の角質を削っていくんです。
角質とりは中国上海の技術で「上海式ペディキュア」と呼ばれるもの。ここでは最高級品の上海式ペディキュア用ナイフを使用しています。やってもらっている本人は、まったく痛みなど感じないのですが、見ていた人たちは顔をしかめていたので、どんどん角質を削いでいってたのでしょう。
とれた角質がこちら!お見苦しくてすみません。終わってから足裏をさわるとツルツル!まるで赤ちゃんの足のようです。ストッキングが一度でダメになるくらい、ゴリゴリの足裏だったのに!これで500元。約2,000円で足の裏が生まれ変わりました。
国家試験に合格しなければいけないそうで、施術者はそんなに多くありません。事前に予約してから行くようにしましょう。
この日は、足裏マッサージ(30分)+全身オイルマッサージ(60分)+SPA足浴(10分)の100分、1400元のコースに、角質とり500元で1900元。約7,600円でリフレッシュできました。
予約はGoogleマップのチャットからできます。
DATA
西門足體養生館
所在地:No. 49號, Section 1, Zhonghua Rd, Zhongzheng District, Taipei City, 台湾 100
営業時間:8時~翌3時
定休日:なし
アクセス:地下鉄MRT西門駅の地下街4番通路目の前
Googleマップ:西門足體養生館▶
最終日に利用したい台湾シャンプー「K+ Hair Designer 昆明店」
一時期大ブームとなった台湾シャンプー。最近はあまり看板も見かけませんが、お願いするとやってもらえます。水とシャンプーを混ぜ合わせた液で乾いた髪を洗う台湾式のシャンプーは、椅子に座ったままできて、マッサージ効果も抜群です。
猛暑の7月に出かけた台湾旅行最終日。汗だくになっていた髪の毛を洗ってもらいスッキリ!しっかりブローもしてもらえるので、その後、少しくらい汗をかいても、髪の毛は乱れません。
ヨレヨレ状態にならず、シャキッとしたまま夜の飛行機で日本に帰国できました。料金も450元、約1,800円とお手頃価格。西門町には美容院が多いので、いろんなところでやってもらえます。こちらのお店は友達が勘で見つけたお店ですが、あとからGoogleのクチコミをチェックしたら、とっても評判が良かったです。
DATA K+ Hair Designer 昆明店 所在地:104號2樓,Wanhua District, Kunming St, Taipei City, 108 台湾 電話番号:+886-2-2314-5808 営業時間:12時~21時 定休日:無休 アクセス:MRT西門駅から徒歩8分 公式Facebook:K+ Hair Designer 昆明店▶
眉カットもオススメ!
西門町のいたるところに眉カットの看板が出ています。お店の外、道路に面した場所に椅子があり、そこに座るとほんの数分で眉をきれいにカットしてくれます。お値段はどのお店も100元(400円)。
韓国でアートメイクをしたけれど、それ以外のところに眉毛って生えてくるんですよね。そういう余分な部分をきれいにカットしてもらえました。
ネイルやアートメイクのお店もたくさんあるので、西門町は美活に興味がある人は楽しいですよ。
台北・西門町のおすすめホテル
西門町で筆者が実際に利用して良かったおすすめのホテルを紹介します。どちらも筆者と友人以外は日本人宿泊者は見当たらず、海外に来た感がありました(笑)。
西門町のおすすめホテル「ジャストスリープ台北西門」は無料サービス充実
最初に紹介するのはジャストスリープ台北西門。台湾の大手ホテルチェーン、シルクスホテルグループが運営するビジネスホテル。シンプルでお手軽価格、そして無料サービスも充実してて、ビジネス利用だけじゃなくファミリーにも人気です。
スーペリアツインルームを利用しましたが、ベッドが縦に並んでいるのっておもしろいですよね。これならいびきや歯ぎしりが気になる人も、ちょっと安心。真ん中のソファでおしゃべりできます。
お部屋の壁のイラストは西門町のグルメマップになっているでの、参考にしてください(笑)。
ラウンジにはフリードリンクとお菓子が用意されていて、お茶は日替わり。ランドリーは乾燥機まで無料で利用できます。キッズルームやジムも無料。
1階はコンビニ。便利過ぎて、長期滞在、いや、住みたくなります。
朝食バイキングもビジネスホテルとしては、かなり充実しています。
DATA JustSleep台北西門 所在地:41號5樓Zhongzheng District, Section 1, Zhonghua Rd, Taipei City,台湾 100 電話番号:+886-2-2370-9000 アクセス 西門町地下街6番出口徒歩1分 公式ホームページ:JustSleep台北西門
アクセス最高で西門町の夜遊びにもおすすめのホテル「永安棧」
永安棧(ウエストゲートホテル)は、台北MRTの西門駅6番出口から徒歩1分。階段上ったら目の前です。西門町の中心にあるので、夜市に行くにも便利な場所です。
バスタブはありませんが、水の出る方向が変わるシャワーはかなり便利。バスアメニティは台湾のオーガニックコスメDESIRE PASSIONとこだわっています。
2階には宿泊者専用のジム、コインランドリー、ビジネスセンターがあり、コインランドリー以外は無料で利用できるのがありがたいです。
朝食は台湾グルメから洋食まで、メニュー豊富なバイキング。包子に包んで食べる豚の角煮は最高!
DATA
永安棧(ウエストゲートホテル)
所在地:No.150號, Section 1, Zhonghua Rd, Wanhua District, Taipei City, 台湾 10843
電話番号:+886-2-2331-3161
公式ホームページ:永安棧(外部リンク)
次の台湾旅行では西門町へ!
海外からの観光客も多いのに、なぜか日本人はあまり訪れないらしい西門町。ホテルの人に「なぜ、日本人は西門に来ないの?」と毎回質問されてしまいます。
今回紹介したのは西門町の魅力的なスポットのほんのわずか。まだまだ興味深いスポットが盛りだくさんです。ただ、街を歩いているだけでも、「あれ?ここは?」と思える場所が、きっと見つかるはず!
次の台湾旅行では、ぜひ、西門町のホテルに宿泊して、街を歩いてみてくださいね。