ユネスコの世界遺産に登録されているオーストラリアの「シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)」が、2023年10月20日に50歳の誕生日を迎えました!1973年にオープンして以来、オーストラリア国民だけでなく、故エリザベス女王をはじめ、世界中からたくさんの人々が訪れた歌劇場です。
2022年にはメインのコンサートホール改修工事も無事に完了し、記念すべき節目を迎える準備も万全です。是非記念すべき50周年の今、シドニーオペラハウスに訪れましょう!
50歳を迎えたシドニーオペラハウス
オーストラリアを代表する歌劇場であり、シドニーを代表するアイコンの「シドニー・オペラハウス(Sydney Opere House)」。1973年10月20日、英国の故エリザベス女王によってオープンして以来、毎年1,500以上のパフォーマンスが行われ、世界中から1,100万人が訪れるオーストラリア有数の人気観光スポットです。
そんなシドニー・オペラハウスが、2023年10月20日に50歳の誕生日を迎えました!
今までの建築の常識を覆す斬新な技法が使われた、幾重にも折り重なる貝殻のような独創的なデザインは、2007年にユネスコの世界文化遺産に指定されています。完成からわずか34年での世界遺産登録は非常に稀で、それもそのはず、数ある世界遺産の建物の中で最も新しい世界遺産なのだそうです。
50周年に合わせてコンサートホールをリニューアル
オペラハウスは2020年2月から、2023年の50周年に合わせて、メインのコンサートホールの改修工事を行っていました。約2年間閉鎖されていたホールは音響設備や舞台設備、アクセス方法などを大規模に修正し、2022年7月にリニューアルオープンしています。
一番大きなリニューアルポイントは、ずばり音響システム。昔から「オペラハウスの音響はイマイチ」という話は有名で、天井の高い特殊な形状のホールでは音が不均一に反響し、座る場所によって聞こえ方が全く違ったそう。新しいホールに設置された赤い花びら型の反射板は、演目の種類によって自在に可動して、その問題点を解決するんだとか。
その他にもエレベーターやスロープなど、各所がバリアフリー仕様になったので、体の不自由な方でも自由にホワイエからホールへの移動が簡単になりました。
今しか見れない50周年記念イベント
2023年は50周年記念イヤーということで、オペラハウスの生誕を祝うイベントも目白押しです。
まずは現在オペラハウスの公式ホームページで公開されている、さまざまな豪華アーティストが出演する50周年記念ムービー「Play It Safe」。流れる音楽と目まぐるしく変わる映像の中に、オペラハウスの要所要所も垣間見れるという、今しか見れない見応え抜群のムービーです。
オペラハウスの歴史を垣間見る展示
オペラハウス周辺のボードウォーク沿いには、オペラハウス建設過程の様子を振り返る写真展示が開催中です。設計の様子や工事現場の様子、現在行われているコンサートの様子などが確認でき、写真の下に記載されているQRコードを読み取れば、さらに詳細な情報がスマホでもチェックできます。
建設中に一旦中止になったり、建築家の交代劇があったりと、完成までは何と16年という長い歳月がかかったオペラハウス。今では何事もなかったかのようにどっしりと構えているその背景には、そんな壮大なドラマがあったというのも何だか感慨深いです。
建物周囲を彩るアートインスタレーション
50周年を記念する話題のインスタレーションは、アーティストのミーガン・コープによる「ウィスパーズ(Whispers)」。全てのアートワークには85,000個以上の牡蠣の貝殻が使われています。先住民アボリジナルを祖先に持つアーティストらしく、彼らの歴史に敬意を表しながら、生命を海に還すという意味が込められているそうです。
現在オペラハウスが建っているベネロング岬は、かつて先住民アボリジナルの人々が貝などを採取して生活していた場所。岬の突端「ベネロング・ポイント」は彼らが儀式や集会で使用していた神聖な場所だそうで、そこにはポールに牡蠣の殻が括り付けた200本のアートが並びます。
背後にオペラハウスの圧倒的な存在感を感じながら、ポールの向こう側のハーバーをフェリーが悠々と通過していくという開放感も気持ちがいいです。
正面広場のフォアコートは、実際に先住民たちが食べた貝殻を捨てた場所、つまり「貝塚」だった場所だったそうで、まさにその場所に山積みされた牡蠣のインスタレーションが展示されています。
牡蠣が積み上げられているのが、毎日数多くの牡蠣を消費しているであろう高級レストラン「ベネロング」の前‥‥というのも何ともシュールですね。
記念コインをはじめとする50周年記念グッズ
他のお店ではなかなか手に入らない、オリジナルグッズが購入できる併設ショップは、観光客にも大人気です。
ポストカードや写真集などの定番ギフトはもちろん、デザイン的にも可愛らしいエコバッグやポーチはお土産にとても喜ばれるので、筆者も度々購入しています。
50周年を記念した、今だけの限定オリジナルグッズももちろんあります。コインやバッジ、Tシャツなどなど‥‥一見してオペラハウス土産に見えないような、洗練されたデザインのものも要チェックです。
スタッフの方たちも50周年をお祝い
普段はシックな黒いTシャツを着用しているオペラハウスで働くスタッフの方達ですが、皆お揃いの50周年記念Tシャツを着用してアニバーサリーイヤーを盛り上げていました。
スタッフの人と同じTシャツは残念ながらショップで購入できませんが、とにかくオペラハウスは50周年お祝いムードでいっぱいです。
日本語の館内見学ツアーも復活!
オペラハウスの建物内に入るには、コンサートや演劇を鑑賞する方法と、館内の見学ツアーに参加する方法があります。本来の歌劇場としてのオペラハウスを堪能するなら鑑賞がおすすめですが、じっくり館内を見て回りたいのなら見学ツアーがおすすめです。
実は新型コロナウイルスの影響で長らく中止になっていた日本語ツアーですが、2022年11月に復活しました!日本人ガイドさんによる丁寧な説明を聞きながら、オペラハウスの内部をじっくり巡れます。
運良くリハーサルなどが行われていなければ、工事を終えたばかりのコンサートホールの席に座っての見学も可能です。初めてオペラハウスに訪れる方には、見どころ満載でとてもおすすめのツアーですよ。
シドニー・オペラハウス日本人ガイドツアー予約はこちら! |
---|
ベルトラでオペラハウス日本人ガイドツアーを予約するならこちら!▶ |
HISでオペラハウス日本人ガイドツアーを予約するならこちら!▶ |
JTBでオペラハウス日本人ガイドツアーを予約するならこちら!▶ |
KKDAYでオペラハウス日本人ガイドツアーを予約するならこちら!▶ |
今こそ、シドニーオペラハウスへ!
いかがでしたか?シドニーで有数の観光名所のオペラハウスですが、50年のアニバーサリーイヤーということでさらに外せない場所になったのでは?50周年記念のイベントは、入場せずとも外から十分に楽しめるものが多いので、ぜひこの機会にシドニーのオペラハウスを訪れてみましょう。
DATA シドニー・オペラハウス 所在地:Sydney Opera House, Bennelong Point Sydney 2000 電話番号:+61-2-9250-7111 公式サイト:シドニー・オペラハウス