2023年2月、タイベトジェットエアにより関西空港-チェンマイの直行便が就航しました。日本人の旅先として人気のタイですが、バンコク以外の都市への直行便が増え、ますますタイへ渡航する人が増えそうな予感。チェンマイはタイ北部に位置し、ラーンナー王朝の都が置かれた歴史ある街です。今回はこのチェンマイのオシャレエリア「ニマンヘミン」にあるラグジュアリーホテル「アキーラ・マナー チェンマイ」の宿泊記をご紹介します。
ニマンヘミンにある5つ星ラグジュアリーホテル
チェンマイは数日の滞在でも効率的に観光できるコンパクトシティ。更に関空からの直行便就航も相まって、昨今大変注目されている旅先です。
ホテル選びでは、主な宿泊エリア「ニマンヘミン」「旧市街」「リバーサイド」、どこを選んでも観光するのに困ることはありません。今回ご紹介するアキーラ・マナー チェンマイは、大通りを中心に左右に派生する数本のソイ(路地)に多数のカフェやギャラリーが軒を連ねるオシャレなエリアに位置します。
アキーラ・マナー チェンマイがあるのはニマンヘミンのアイコン「ワン ニマン」から徒歩約5分の場所で、1本北のソイにはお昼時にはいつも列ができる人気店「カオソーイ ニマン」もある好立地。ニマンヘミンの中でも旧市街寄りにあり、ニマンヘミンと旧市街どちらの観光も便利です。
雑多なソイの中でも、ひときわ目を惹くデザイン性の高い外観が特徴です。
SLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)って何?
アキーラ・マナー チェンマイは、SLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)加盟ホテルです。SLHは、クオリティーの高いサービスを受けられる小規模のラグジュアリーホテルの会員組織で、上質な時間、唯一無二の滞在を求める欧米の旅行客を中心に好まれ、その傾向は最近の日本の旅行者にも見られます。
SLHには根強いファンが多く、旅のプランニングではまずその旅先にSLH加盟ホテルがあるかどうかを調べる人も。ゲストが求める期待値が高く、それに応えられるホテルのみが会員として名を連ねているというわけですね。
アキーラ・マナー チェンマイで人気の「マナースイート」に滞在
SLH加盟ホテルに宿泊するなら、「INVITED」という無料のロイヤリティープログラムに加盟しておきましょう。最初の滞在時から特典を受けることができるのでおすすめです。特典内容は、アーリーチェックイン・レイトチェックアウトの他、 無料の朝食、アップグレード(空き状況による)なども。
今回宿泊したお部屋は、人気のマナースイート。ベッドルーム、バスルーム、リビング、テラスの構成で、100㎡の広さ!全62室のうち7室しかないので、狙っている人は早めの予約がおすすめですよ。
ベッドルーム
黒を基調としたシックなベッドルーム。テレビがありますが、部屋のデザインを損なわないように不要な時はミラーのキャビネットに収納できる配慮がなされています。
滑らかなシーツは肌触りが良く、ベッドで寛ぐ時間が至福のひととき!430スレッドの上質なコットンを使用しているとのこと。また、お好みの素材の枕とピローミストのオーダーもできます。ベッドルームのカウンターデスクにリストが用意されているので、気になる人は試してみてくださいね。
リビング&テラス
リビングとテラスは、バスルームを挟んでベッドルームと反対側にあります。ミニバーやコーヒーマシーンがあるのはこちら。2面から自然光が入るので明るく、リラックスして過ごせる癒しの空間です。
その時の気分によってテラスとすぐに行き来できるので、私も滞在中はこちらのリビングスペースをよく利用しました。
ベッドルームと同じように、こちらもテレビはミラーのキャビネットに収納できる仕組みです。
テーブルにはウェルカムスイーツとして南国らしいドラゴンフルーツを用意。
部屋のコーヒーはマシーンの他、ドリップタイプのものもあります。ニマンヘミンには数多くのカフェがあり、とても美味しいコーヒーが楽しめるのですが、部屋のテラスで眼下のソイ9の賑わいを感じながらのんびりといただくコーヒーも最高でしたよ。
ステープ山を望むビューバス
部屋に入った真正面にあるのがこちらのビューバス。ファーストインプレッションがこの眺めなので、かなりテンション上がります!この左右に、先ほどご紹介したベッドルームとリビングがある造りです。
ビューバスの向こうに見える木の板のようなものは、一番最初にご紹介した外観写真で見えていた木製のデザインの一部。この繋がり、私は2日目まで気づきませんでしたが、気づかないままの人もいるかもしれません。ぜひ外観と中からの眺め、両方お楽しみください。
日本以外では直接水道水を飲むことは少ないと思われます。バスルームやリビングにはドリンキングウォーター(不純物を取り除いて浄化した水)が用意されていますので、こちらを利用しましょう。
アキーラ・マナー チェンマイ館内散策
アキーラ・マナー チェンマイに泊まるなら、部屋だけではなくぜひ館内も楽しんでみてください。部屋でも現代アートが楽しめますが、エレベーターホールや屋上、エントランスにもユニークなアートを見ることができますよ。また、地下にはジム、屋上にはプールがあります。
インフィニティプール&ルーフトップバー
8階にはステープ山一望のインフィニティプールと、ルーフトップバー「ライズ」があります。部屋へのエレベーターはセキュリティ上キーをかざさないとアクセスできませんが、8階のプールバーは外来利用可能なので誰でもアクセス可能です(プールは宿泊者専用)。
プールはバーよりも一段高い場所に設置されていて、メタリックなゾウの姿も!向こうに見えるのはステープ山で、山頂にある黄金のお寺「ワット・プラテート・ドイステープ」の白象伝説(※)とリンクしたアートかもしれませんね。
※この地に栄えたラーンナー王朝時代に、仏舎利を白いゾウの背に乗せ安置する場所を探していたところ、ゾウはステープ山の山頂で3度鳴いて倒れたそうです。その場所に建立したのが、ワット・プラテート・ドイステープだと伝わっています。
こちらはプールバー「ライズ」のテーブル。実はプールがバーよりも一段高い場所にあるのは、このユニークな造りのため。バーから泳いでいる人の姿が眺められるようになっていて、泳いでいる自分がアートの一部を構成するというユニークな体験が叶います!ぜひ友人にバーから水中を泳いでいる写真を撮ってもらってください。
レストラン「イタリックス」
朝食は1階にあるレストラン「イタリックス」で。もちろん朝食だけではなく、ランチやディナーにも利用できる人気のレストランです。
朝食付きのプランなら、アラカルトメニューから2つをテーブルオーダー。ドリンクやフルーツ、パン、サラダなどはブッフェで自由に、というスタイル。
2つチョイスと言われ、本当に2つチョイスするとお腹いっぱいで食べられない量になるかもしれません。少食の人なら1つとブッフェでもOKかも。もしくは2つチョイスするにしても、1つはサラダ系にするとか…。
日中に食べ歩くタイ北部のローカルグルメもいいですが、アキーラ・マナー チェンマイの洗練された朝食も非常に満足度の高いものです。お腹に余裕があればバナナロティもオーダーしたかったのですが、食べきれそうにないので断念。ここの朝食は本当にレベルが高くて美味しい!
レンタサイクルはホテルで借りられるとストレスフリー!
チェンマイでの移動で、レンタサイクルを考えている人も多いのではないでしょうか。私も出発前にチェンマイのレンタサイクル事情を調べたのですが、やはりパスポートが必要だったり保証金で1000バーツほど必要だったりと、何かと面倒で断念。
ところが、ホテルのエントランスにあったのです…ご近所散策を促す自転車の貸し出しが。これは嬉しい!しかもかわいいデザインで、乗り心地も良さそう。
実際借りてみると非常に快適。鍵もちゃんと付いているし、サドルも柔らかい。大きな道路は交通量が多く交通事情も日本とは違うので、気を付けてくださいね。ニマンヘミンエリアを楽しむのは問題ありませんが、旧市街まで行く場合は車と並走したり大きな道路を渡ったりするので注意が必要です。安全にチェンマイの街を楽しんでください。
DATA
アキーラ・マナー チェンマイ
所在地:22/2 Nimmana Haeminda Rd Lane 9, Tambon Su Thep, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50200 タイ
電話:+6653216219
Web:アキーラ・マナー チェンマイ▶