富士スピードウェイホテル宿泊記・サーキット隣接のハイアットホテル

トラベルライター 東郷カオル

東郷 カオル

トラベルライター

2022年10月、日本にまた一つ新しいハイアットが誕生しました。「富士スピードウェイホテル」は、日本を代表するサーキット「富士スピードウェイ」に隣接。ホテルのコンセプトは、“モータースポーツとホスピタリティの融合”で、1・2階にはモータースポーツの歴史を学べる「富士モータースポーツミュージアム」を併設し、モータースポーツの魅力を体感できるユニークなスポットです。

アンバウンド コレクション by Hyatt 富士スピードウェイホテル

富士スピードウェイホテルは、強い個性を持つ唯一無二のホテルを取り揃えた「アンバウンド コレクション by Hyatt」として、日本で最初にオープンしたホテル。ハイアットのホスピタリティに加え、ここでしか体験できないユニークな滞在を提供。大人がワクワクするような、刺激的な時間を楽しみましょう。

エントランス&ロビーエリア

ユニークなホテルだと聞いていましたが、それよりも「うわっ!カッコいい!!」というのが第一印象。筆者はモータースポーツとは無縁の女性ですが、それでもこのエントランスには痺れました!

車寄せの前なので、愛車で来られた方は、ぜひこの前に車を停めて記念撮影していただきたいスポット。

奥に見えているモノトーンのアートは、モータースポーツの専門用語に、よく見るとレース車両のパーツが組み込まれています。館内にはこのようにモータースポーツにちなんだアートが沢山。壁や天井など、注意深く見ていると、「こんなところにも!」という遊び心が見つかるかもしれませんよ。

ホテルロビーは建物の3階。1・2階はと言うと、モータースポーツの歴史に触れられるミュージアム「富士モータースポーツミュージアム」になっています。チェックインを済ませて一息ついたらぜひ見学してみてください。

ロビーエリアには大きな地球儀のような物体が。実はこのオブジェ、世界中のサーキットを組み合わせてできたもので、もちろん富士スピードウェイも組み込まれています。他のコースとは質感の違うパーツをヒントに見つけてみてくださいね。どうしても見つけられない時は、スタッフに聞いてみるのもいいでしょう。

ロビー奥のラウンジやレストランからは富士山が一望!テラス席もあります。サーキット隣接ということでサーキットビューを楽しみにしていた人は、富士山の景色は予想外の嬉しさかもしれません。

サーキットビュー・富士山ビューのゲストルーム

ゲストルームは富士山ビューとサーキットビューがありますが、やはりここでしか味わえないサーキットビューのお部屋がおすすめ。

バルコニーから見えるこの光景は圧巻!実際にレーシングカーが走ると、空気の振動とレーシングカー独特の音を感じます。これにはモータースポーツ初心者も興奮間違いなし!しかもお部屋のバルコニーは自分だけの最高の特等席。

今回宿泊したのは、サーキットビューデラックスキングのお部屋。ゆったりしたバスタブとレインシャワーを備えたバスルーム、広めのクローゼットのある、55平米の間取りです。

冷蔵庫には、静岡らしいドリンクやおつまみも(有料)。

同じ敷地内には専用ガレージを備えたヴィラが5室あり、よりプライベートな滞在が楽しめます。ドッグフレンドリーで大型犬もOK。ドッグテラス、ドッグシャワー、また一棟ごとのプライベートドッグランもあり、愛犬に寂しい思いをさせることなく、自宅のように一緒に寛ぐことができますね。

静岡県産の食材が楽しめるレストラン&遊び心のあるバー

館内にはイタリアン、炉端焼きがあり、地産地消のお料理の数々を楽しめます。また、ロビーラウンジではアフタヌーンティー、バーでは夕食後の寛ぎのひと時を過ごすことができます。

Robata OYAMA
TROFEO イタリアン:七富チーズ工房のモッツァレラチーズとアメーラトマトのカプレーゼ
丸七製茶のCRAFT BREW TEA

ドリンクはアルコールの他、まるでお酒のように楽しめるお茶もあるので、飲めない人も“飲み”の雰囲気を演出できるのが嬉しいポイント。

ちなみに、レストランにはお子様向けの塗り絵が用意されています。

お食事中に退屈してしまっても塗り絵で遊ぶことができるので、お父さんお母さんもゆっくりとお食事を楽しめ、周囲に気を遣う心配もなさそう!みんながハッピーになれる良いアイデアですよね。

バーの内装は遊び心溢れるもので、お酒だけではなく空間を楽しむという目的で利用するのもアリだと思います。バーは「BAR 4563」という名ですが、この数字にも意味があります。ぜひ何の数字か考えてみてくださいね!

温泉も、レーシングカー体験も!館内の楽しみ方

ホテルに隣接する「Omika Wellness & Spa」には、温泉、スパ、フィットネスジム、屋内プールがあります。

フィットネスジムは、宿泊客がちょっと体を動かすには贅沢なラインアップだなと思いきや、レーサーが宿泊しても対応できるように本格的なマシーンを揃えているとのこと。中でもぜひ体験してほしいのが、こちらのプロ仕様のレーシングシミュレーター。富士スピードウェイのコースを走る本格的な体験ができます。ゲームセンターのマシーンと同じつもりでトライしてみたら、全く違うシロモノで驚き!運動神経は良いほうなんですが、難しすぎて撃沈でした。。

スパでは、ティーオイル「茶ノ実油」を用いたシグネチャーメニューや、アメリカの高級スパブランド「ISUN(アイサン)」を使ったトリートメントを受けられます。ボディトリートメント前のフットバスでは、静岡県産のお茶とお塩を混ぜ合わせたスクラブや、お酒を用いたお清めの儀式のようなマッサージも楽しめますよ。

スパの前後は、美肌効果があるといわれる富士大御神温泉で温まると効果がUPしそうですね!男性大浴場にはドライサウナ、女性大浴場にはミストサウナが備わっています。

DATA
富士スピードウェイホテル
所在地:静岡県駿東郡小山町大御神645
電話:0550-20-1234
アクセス:御殿場駅から車で約20分
Web:富士スピードウェイホテル

ホテルステイでモータースポーツの世界に触れる

富士スピードウェイホテルに宿泊しての感想は、「自分の知らない世界の魅力を垣間見てしまった…」といった感じ。ミュージアムの見学とあわせて、モータースポーツの魅力を提供してくれるユニークなホテル。モータースポーツに無縁な人や、興味はあるけれどきっかけがなかったという人には特におすすめ。富士スピードウェイホテルで、ぜひ新しい好奇心の扉を開いてみてください。

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