関東からも関西からも数時間で到着できる浜名湖。一年を通して比較的温暖な気候なこともあり、気軽に出かけやすい観光地として人気のスポットです。
その浜名湖に愛犬ファーストなお宿として愛犬家たちから支持される「浜名湖わんわんパラダイスホテル」がオープン。 愛犬ふわりと母を連れて女3人旅をしてきたのでレポートします!
浜名湖を見渡す一等地に誕生した「浜名湖わんわんパラダイスホテル」
東名高速道路「舘山寺スマートI.C.(ETC専用)」を降りて、県道320号を走ることわずか3分。浜名湖の美しさに見入っていると黄色の看板が目に飛び込んできました。愛犬家には「わんパラ」の名称で知られる「浜名湖わんわんパラダイスホテル」です。
浜名湖を訪れたことがあるなら「あれ、ここってわんパラだったっけ?」 と思う方も多いはず。私もそのひとりで、1年前に来たときにこの道を通ったはずなのに記憶が全くありません。それもそのはず、わんパラがオープンしたのが2022年の4月1日。それ以前は舘山寺温泉の老舗旅館「浜名湖グランドホテルさざなみ館」として営業していたそうです。
老舗旅館として愛されてきたお宿がドッグフレンドリーなお宿へどう変わったのか? 期待を胸にいざ、お邪魔します!
エントランスで出迎えてくれたのはわんパラのオリジナルキャラクター、ハッピーちゃん。この脇にはわんちゃんの足洗い場やタオル、さらにはうんちを捨てる専用ゴミ箱など設備が整っていて、さすが愛犬ファーストなわんパラといった感じ!
入館する前から愛犬ウェルカムのおもてなしに心が踊ります。
チェックイン前から施設の利用が可能!
チェックインは15時ですが、我々が到着したのが14時。荷物だけでも預かってもらおうとフロントに行くと「よかったらドッグランなどを利用してお待ちくださいね」と嬉しいお言葉が。実はこの日の気温30度越え。どこか観光しながら時間を潰すとしても暑さが厳しい…と思っていたので、チェックイン前から館内で遊ばせてあげられることができてとっても助かりました。
フロント前には室内ドッグランがあり、大型犬も十分に楽しめる広さです。もちろんトイレシートなどエチケットグッズも完備されているので荷解き前でも安心して遊べるのも嬉しいところ。
後ろに見える多目的ホールは今は休憩場所として使われていますが、いつかドッグイベントができたら…なんて構想もあるのだとか。その日が楽しみです!
ショップにはお土産やわんちゃん喜ぶアイテムが
屋内ドッグラン脇には広ーい売店が。ドリンクやおつまみなど滞在中にあると嬉しいものから、お土産、そしてわんちゃんのおやつやおもちゃまでがズラリ!母は甥っ子へ、私はお留守番中の旦那さんへお土産を買い、ふわりもちゃっかりおやつをゲットしました。
さらに売店脇にはドッグアイテムに特化したショップもありました。リードやバッグなどのお散歩アイテムからシャンプーや歯磨き粉といったケア用品、さらにオリジナルでTシャツを作ることもできるのだとか。小型犬から大型犬までサイズも豊富ですよ。
いざ、チェックイン。気になるお部屋がこちら!
今回私たちが予約したのが【和モダン】というカテゴリーのお部屋。畳敷きのお部屋にベッドが用意された和風旅館の趣とホテルの快適さのいいとこ取りができるお部屋です。
この【和モダン】のお部屋は6階以上の上層階が確約されているので、眺めの素晴らしさは文句なし! 広縁脇の大きな窓からは浜名湖を一望。圧巻のパノラマビューに一気にテンションが上がりました。
窓を開けて左手をみると遊園地“浜名湖パルパル”の観覧車。そこから山頂に向かって延びるロープウェイの全貌も見渡せます。夜には夕焼け、朝には朝日と一刻一刻と変わる空の色も美しく、ずーっと眺めていたい景色がそこにありました。
老舗温泉宿だったのを感じさせるのが入り口入ってすぐのこの一角。洗い物ができる大きなシンクもそうですが、しっかり冷凍庫分離型の冷蔵庫が設置されているのがとても助かりました。というのはこの時期、愛犬の熱中症対策に保冷剤を持ち歩く方も多いのでは?
でもホテルだと冷凍庫がないタイプのミニ冷蔵庫が多いので、帰りには溶けてしまって困った…という経験をした人も多いのではないでしょうか。保冷剤に限らず、わんちゃん用のご飯を持参する人にも大助かりなこの冷蔵庫。もちろんビールをキンキンに冷やすこともできるので飼い主も大喜びです(笑)。
今回泊まった和モダンのほかにも様々なカテゴリーのお部屋がある浜名湖わんわんパラダイスホテルですが、一番人気なのが温泉旅館の佇まいをしっかりと残した和室だとか。お布団はセルフなので、寝る時までお部屋を広く使えるのも人気の理由です。
愛犬への嬉しい配慮があちこちに
お部屋の中には愛犬ファースト“わんパラ”ならではの気遣いがあちこちに。まずは畳のふちにご注目! なんと足跡の刺繍が施されているではないですか。お宿をリニューアルするにあたり、まず取り替えたというのがこの畳。わんちゃんが滑りにくく、そしてお掃除もしやすい畳へと総入れ替えしたのだそう。
食器やトイレシート、お掃除道具などのアメニティはもちろん、お部屋の一角にはケージが用意されていました。我が子は普段からフリーなのでケージはあまり使いませんが、普段からケージで過ごしている子にとっては安心できるスペース。使い慣れたベッドを持参すればより快適なベッドスペースが出来上がると思いますよ。
ちなみにわんちゃんをベッドに乗せるのはNG。寝具などに粗相してしまった場合は2,200円のクリーニング代がかかるので注意してくださいね。我が家はいつもバッグをベッド代わりにしているのですが、ここでは広縁の椅子が気に入った様子。気づくとここでスースー寝ていましたよ。
お部屋に用意されたトイレシートの枚数は少なめですが、ご安心を。
なぜなら館内のあちこちにエチケットグッズが用意されているのです。エレベーターホール、レストラン入り口、ドッグラン脇などなど。とくにエントランス脇にはエチケットグッズに加えてレンタル用のお散歩バッグやお水、さらには懐中電灯の用意もあり、手ぶらでお散歩できるようになっています。
愛犬&飼い主を退屈させない施設の数々
最初に屋内ドッグランをご紹介しましたが、なんと浜名湖わんわんパラダイスホテルにはドッグランが3つもあるんです! 残り2つのうち、ホテルのすぐ外にあるのがこのドッグラン。広さはもちろんのこと、人工芝なので足に汚れがつきにくいのも嬉しいポイント。こちらにもアジリティがありますが…我が子はまったくもってスルーです(涙)。
そしてもう一つが浜名湖わんわんパラダイスホテルの最大の魅力ともいえる浜名湖畔のドッグラン!こちらはホテルから徒歩3分ほど歩いた場所に作られた特別なエリアで、広大なスペースは小型犬と中・大型犬エリアに分かれています。なんといってもその魅力はこのドッグランから見渡せる美しい景色! 青く輝く浜名湖の先には観覧車、生い茂る緑の山と夏空のグラデーションと至極のロケーションを誇ります。
ただし、日陰がないので夏の日中は注意が必要です。我が家は比較的涼しい早朝に遊びに行きましたが、ふわりは眠いのか、それともいつものことなのかのんびりモード。シーソーに乗せてみるも楽しんでるのは飼い主だけという悲しい絵になりました(笑)。
それでも本人(犬)はテケテケとドッグランの隅々をチェックして歩いたり、ときに湖を見つめたりとマイペースに楽しんだ様子。何よりこの広いスペースで自由にさせてあげられるのが嬉しいですね。
モデル気分で撮影体験!
館内にもわんちゃんと楽しめる施設が。それが本格的なフォトスタジオです! 通常、有料で撮影しているプロのカメラマンによる撮影が宿泊ゲストに限り無料。さらに撮影後に1枚お写真ももらえちゃうというのだから太っ腹〜!
カメラマンさんの撮影風景を飼い主が撮影するのはNGですが、今回は特別に許可を得て撮影させてもらうことに。南国風セットが組まれたスタジオで愛犬のかわいい瞬間をテキパキとカメラに納めてもらえます。ソファーに乗せたり、カゴに入れてポーズを決めたり。ふわりは私服ですが、無料でレンタルできるかわいい衣装も揃っています。
撮影は15分ほどで終了し、その後はお写真のセレクトタイム。我が子が15分の間に撮影してもらった枚数、なんと142枚! あれもかわいいし、これも捨てがたい…、親バカを炸裂させながらのセレクトタイムは難航を極めます(笑)。それでもなんとか1枚を選びましたが、全データをお買い上げすることも可能! そのデータでオリジナルアイテムを作ることもできますよ。
ふわりはモデル慣れしていますが、撮影が初めてのわんちゃんも大丈夫。
犬慣れしたカメラマンさんが上手にリードしてくれます。ただしその子によって撮れる枚数に違いが出てしまうのはご了承を。緊張して固まる子もいれば、テンションがあがって動き回っちゃう子もいるのだとか。でもどんな姿でも我が子がモデルしてる姿に目を細めない飼い主はいないハズ。我が子のモデル体験、特別な思い出になること間違いなしです。
かんざんじ温泉を堪能!
たっぷりと愛犬と遊んだ後、お夕飯までにはまだ時間が。となれば飼い主は温泉へGO!
「浜名湖グランドホテルさざなみ館」だったときの温泉を今もそのまま楽しむことができます。この「かんざんじ温泉」が開湯されたのは昭和33年。景勝地として有名な浜名湖舘山寺エリアを温泉観光地に育てるために昭和28年に舘山寺観光協会が設立。その後掘削が始まり、5年の時間をかけて開湯されました。名前の由来になったお寺、舘山寺はホテルからもすぐ近くにあり、愛犬も一緒にお参りできる人気の観光スポットです。
温泉は露天風呂と内湯の2つ。宿泊した日は平日だったせいもあり、ゲストも少なめでゆったりのんびり温泉を楽しむことができました。大浴場は朝の6時から10時、午後3時から深夜0時まで利用可能です。
温泉はもちろんですが脱衣所の広さと綺麗さにも感激。ほかのゲストがいても窮屈に感じないゆったりとしたスペースが嬉しいです。ドライヤーはありますが、タオルは部屋から持参してくださいね。ちなみに愛犬は連れていけない上、お部屋に残すのもNG。今回は母と交代制で入りましたがスタッフさんに預けることも可能です。ロビーでお願いすればドッグフレンドリーなスタッフさんが一時預かりしてくれます。
浜名湖わんわんパラダイスホテルの夕食は浜名湖の名産がズラリ!
たっぷり遊んで、お風呂でリフレッシュしたら残るはそう、ご飯です!
わんちゃんと入れるお食事処「ひまわり」で浜名湖の恵みをふんだんに使った和会席料理を楽しむことができます。わんパラのお食事にはいくつかコースがあり、カジュアルに楽しみたい方から豪華に食事を堪能したい方まで希望と予算に合わせてメニューが選べるのが魅力。
今回はうなぎと和牛の両方が楽しめる“華やぎ会席”をお願いしました。
海の幸、山の幸が贅沢に楽しめるお料理の数々に同行した母も満足げな様子。これまで一緒に旅したことはあったけれど、愛犬ファーストなお宿は初めての母。
「わんちゃんのホテルだと思ってたけど、こんなに本格的なお料理が楽しめるのね!」と驚いておりました。
お料理はもちろんですが、スタッフさんたちのおもてなしにも感動しました。
席に着いたときに「お疲れ様でございました」と椅子を引いてくださったり、食事の最後には立膝をついてオーダー確認する姿はこれまで経験したドッグフレンドリーホテルでは見られない所作だったからです。
のちにお伺いすると今のスタッフさんは「浜名湖グランドホテルさざなみ館」のスタッフさんがそのまま引き継いでいるのだとか。愛犬ファーストな宿に変わってもおもてなしの心はそのままなのが嬉しいです。
わんちゃんにだってご馳走を
愛犬ファーストなお宿、わんパラ。もちろん愛犬用のメニューも充実しています。ささみのボイルや鹿肉のジビエなどもありましたが、今回は贅沢に静岡牛のもも肉(1,500円!)をオーダー。
あまりの贅沢さに飼い主が震えているというのに我が子といったら「今日は牛ね?」とすまし顔。
と、見せかけておいてひとくちあげたら「うまっっ!」。目をキラキラおいしそうにパクパクパク。与える量などは飼い主が責任を持って調整してくださいね。
浜名湖わんわんパラダイスホテルの朝食はセミバイキング
朝食も夕飯と同じお食事処でいただきます。お魚やソーセージ、小鉢が乗ったプレートが用意されるほか、サラダやお味噌汁などはセルフサービスで食べたいだけ食べることができます。ドリンクも数種類が用意され飲み放題です。この日のお魚はふぐの一夜干しでしたが、身が厚くてプリップリ! 旅行に来るとつい朝から食べすぎちゃうのは筆者だけじゃないハズ。この日も朝から満腹です。
ふわりにはわんバーグ(550円)をチョイス。普段は朝ごはんをパスして寝てるお寝坊娘なのに、朝から見事に完食です。
夕飯のときもそうでしたが、1度に食べさせるには量が多いので小皿をお願いしたところ、嫌な顔ひとつせずに運んできてくれたスタッフさん。我が子の写真を撮っていると「家族写真撮りましょうか?」とお声がけしてくださったり、きめ細かな心配りが印象に残っています。
おもてなしの心に溢れた愛犬ファーストなお宿
老舗温泉宿のおもてなしの心をそのままに、愛犬ファーストなホテルへと変身した「浜名湖わんわんパラダイスホテル」。最初、母には少しカジュアル過ぎるかも…と心配していましたが、それはそれは杞憂に終わったようです。ほかのゲストのわんちゃんと触れ合ったり、飼い主さん同士のおしゃべりに参加したり。愛犬宿ならではの交流を楽しみつつ、温泉宿ならではの雰囲気とお料理に舌鼓。
帰りの車の中には「ふわりがいなかったら知らない世界だったけど、楽しかったね」と話す母の姿がありました。愛犬へのおもてなしはもちろん、愛犬家を大事に思ってくれる心遣いが伝わってきて嬉しかったそう。世代関係なく楽しめた「浜名湖わんわんパラダイスホテル」。我が子の喜ぶ顔を見にお出かけしませんか?
DATA 浜名湖わんわんパラダイスホテル 所在地:静岡県浜松市西区舘山寺町260-1 電話:053-487-3373 アクセス・車の場合 東名高速道路「舘山寺スマートI.C.(ETC専用)」から県道320号約3分 東名高速道路「浜松西I.C.」から県道48号(館山寺方面)約15分 駐車場:宿泊者無料 アクセス・電車の場合 JR東海道「浜松駅」から路線バスで約40分(バス停「動物園」下車徒歩1分) 注)宿泊できるわんちゃんの大きさや犬種に制限はありませんが、狂犬病注射やワクチン接種など諸条件をクリアした犬で、同意書にサインをいただけた場合のみ利用可能です。 宿泊料とは別にわんちゃん1頭あたり小型犬1100円、中大型犬2200円の宿泊費がかかります。(2頭目以降は半額。頭数制限はありません) 公式サイト:浜名湖わんわんパラダイスホテル
ホテルや旅館をお得に予約する方法!
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でも、それだけだと実はもったいないことをしているってご存知でした?
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