近年人気が高まっているベトナム旅行。でもベトナム旅行はどこに行けば正解なんでしょうか?
「ビーチリゾートに行きたい」「世界遺産を訪れたい」「ランタンが美しいホイアンに行きたい」「いくつかの都市を周遊したいけど、どことどこをセットにすればいいの?」など、悩みますよね!そんなトラベラーの皆さんに、ベトナムの有名スポットを一挙ご紹介!それぞれのスポットがどのエリアにあるのか、どの観光地とセットにすれば効率よく旅行ができるのかをお教えします。
ホーチミン:活気あふれる経済の中心地
ベトナム旅行でまず訪れたい都市がホーチミン。
南北に伸びる細長いベトナムの南部に位置する、商業の中心地です。ベトナム国内最高層、世界でもトップ20に入る高さを誇る「ランドマーク81」をはじめとする高層ビルが立ち並び、おしゃれなカフェやレストラン、スパ、マッサージ店などもたくさん!
一方で、フランス統治時代のコロニアル様式の建築物や地元の人々で賑わう市場などもあり、ショッピングからグルメまで、さまざまな楽しみ方ができます。
ホーチミンのタンソンニャット国際空港からはベトナム各地への便が出ていますが、1時間程度で行けるフーコック島やダラットなどのリゾート地とセットにするのがおすすめです。
フーコック島:ベトナム最後の楽園!
フーコック島はベトナムの西側・タイランド湾に浮かぶベトナム最大の島です。ベトナム最西端、カンボジアとの国境地帯にあるハーティエンという街から約40kmの沖合にあります。
島の面積は約590平方キロメートルで、白砂のビーチに透明度の高い遠浅の海が美しく「ベトナム最後の楽園」とも呼ばれています。都会の喧騒を離れてのんびりした時間を過ごせることから、国内外から多くの観光客がリゾート目的で訪れます。特産品のヌクマムと胡椒はどちらも質が高いと評判なので、お土産にも◎。日本からの直行便はないので、ホーチミン経由でどちらの都市も楽しんじゃいましょう。
ダラット:避暑地であり、花の都と讃えられる都市
ダラットは、ベトナム中部の高原に位置する観光都市です。東南アジアでありながら年間を通して18℃~23℃と過ごしやすい気候で、フランス植民地時代に避暑地として開発された歴史があります。
7000平方メートルもあるフラワーガーデンは、ダラットが別名「花の都」と呼ばれるにふさわしい場所。海外のみならず国内からも多くの観光客が訪れます。中国とフランスの文化が融合した独特の造りが特徴の霊福寺 (リン・フオック寺)や迫力満点のダタンラ滝など、人気の観光スポットも多数。ナイトマーケットも毎夜開催されており、地元民や観光客で賑わいます。こちらも日本からの直行便はないので、ホーチミン観光のついでに訪れるのがいいでしょう。
ムイネー:ベトナムにも砂漠がある!その絶景に感動
ムイネーはベトナム南東部に位置する港町です。南シナ海に面しており、近年ではビーチリゾートとしての開発も盛んです。しかしながら、ダナンなどに比べるとまだまだのどかな雰囲気が残されており、地元の人々の飾らない暮らしを垣間見ることもできます。
広大な砂丘もあり、その壮大さは圧巻!ソリで砂丘を滑り落ちるアクティビティも楽しめます。そのほか「妖精の渓流」と呼ばれる小川「フェアリーストリーム」や、かつてのチャンパ王国が築き上げたチャム塔・ポーハイ遺跡などへも足を伸ばせます。
ホーチミンからバスで約5〜6時間の距離なので、ホーチミン観光の合間に1〜2泊のショートトリップがおすすめです。
ハノイ:ベトナムの首都は文化と芸術の中心地
北部に位置する首都・ハノイは南部のホーチミンと共にベトナム旅行で訪れるべき都市。ホーチミンが商業の中心地であるのに対して、こちらは政治や文化の中心地。政府関連機関も数多くあるほか、美術館やハノイ歌劇場なども文化施設も数多くあります。バイクがひっきりなしに通行している様子はホーチミンと変わりませんが、街には緑も多く落ち着いた雰囲気が漂います。
街の中心部にあるホアンキエム湖の周辺にはお土産店やレストランが立ち並ぶほか、北側には職人達の店が軒を連ねる「旧市街」が広がり、古き良き時代のベトナムを感じられます。世界遺産のハロン湾にも日帰りでアクセスできるほか、列車やバスを使ってサパやニンビンを訪れることもできます。
サパ:少数民族の暮らす山間の街
サパはハノイよりさらに北へ約250km、標高約1600mの山間部にある村です。
あまり知られていませんが、ベトナムは54の民族からなる多民族国家であり、少数民族の多くは都市から離れた土地で生活を送っています。サパはそんな少数民族の人々が集まる街。街のあちこちで華やかな民族衣装を身にまとった人々と出会えます。
サパの中心街を囲むように棚田が広がっており、季節によりさまざまな表情を見せてくれます。特に秋の稲穂が金色に輝く様子は圧巻のひと言。ベトナム最高峰、標高3,143mのファンシーパン山もあり、ケーブルカーで頂上近くまで移動できます。ハノイからは観光バスで5時間半程度、または列車を乗り継いでもアクセス可能です。
ニンビン:手つかずの自然が残る“ベトナムの秘境”
ベトナム北部、ハノイから南に下った場所にあるニンビン。
現在のベトナムの首都がハノイになる前に王朝が置かれていた場所です。そのため歴史的建造物が現在でも数多く残されており、「チャンアン・名勝遺跡群」は壮大な自然と歴史遺跡の融合が高く評価され、2014年6月にベトナム国内で初めて「世界複合遺産」に認定されています。タムコック渓谷は「陸のハロン湾」と称され、大小さまざまな石灰岩の奇跡を見ながら、山間の水路をボートで巡る貴重な体験ができます。そのほかにも古都ホアルー、バイディン寺、ビックドン寺、ティエンハー洞窟など観光スポットもたくさん。ハノイから車で2時間、電車では約1時間半程度の場所のため、ハノイから日帰りで訪れるのがおすすめです。
ダナン:長ーい海岸線のビーチリゾート
ダナンはベトナム中部の港町。南シナ海に面した長い海岸線を有しており、近年はビーチリゾートとしての開発が進んでいます。リゾート感あふれるラグジュアリーホテルも数多く、自分へのごほうび旅にもぴったり。
日本からも直行便があり、空港からダナンの中心地までは約3km程と街自体が非常にコンパクトで観光がしやすいのもメリットです。街には小さいながら市場もあり、ピンク色をした可愛らしいダナン大聖堂もあります。最近では中世のフランスをイメージした巨大なテーマパーク「バーナーヒルズ」の新スポット「ゴールデンブリッジ」がフォトスポットとして大人気!フエとホイアンの間に位置するため、中継地としての利用も多いです。
フエ:ベトナムの歴史を感じる世界遺産
フエもダナンと同じくベトナム中部の都市で、1802年から13代143年間にわたって続いたベトナム最後の王朝・グエン朝の都として栄えた都市です。日本でいうと京都のような、しっとりとした趣が感じられます。
旧市街に点在する阮朝王宮、寺院、博物館などの歴史的建造物が、ベトナム初の世界遺産として登録されました。グルメにも特色があり、牛肉入りの米麺「ブンボーフエ」や、見た目にも華やかな「バインベオ」などの宮廷料理が楽しめます。ダナンからの距離はおよそ100kmで、車で約2時間半もしくは統一鉄道で約3時間程度のため、日帰り観光も可能です。
ホイアン:ランタンの灯りに癒やされる世界遺産の古都
ダナン、フエに並ぶベトナム中部の観光地がホイアンです。歴史的建造物が並ぶ町並みはどこかノスタルジックで懐かしい雰囲気。満月の夜には毎月ランタン祭りが行われ、街中が幻想的なランタンの灯に包まれます。
16世紀にこの地に移り住んだ日本人達の手によって架けられた木造橋「来遠橋」など、私達にゆかりのある名所も。ダナンの南方約30kmの場所に位置しており、車で約1時間程度の距離です。中部をメインに旅行をするのであれば、ダナン、フエ、ホイアンをまとめて訪れるのがおすすめです。
細長い国、ベトナムは魅力がいっぱい!
南北に長いベトナムはそれぞれの土地ごとに特色が異なり見どころがたくさん。ショッピングやグルメはもちろん、世界遺産や歴史的建造物めぐり、自然の中でのアクテビティなど楽しみ方は多彩です。せっかくのベトナム旅行は、効率的に回りたいもの。ぜひ、この記事を参考に素敵なベトナム旅行プランを立ててください