日本が誇る世界遺産に登録されている小笠原諸島は、太平洋の真ん中に浮かぶ亜熱帯性気候に属する年間を通して温暖な島。熱帯魚が泳ぐ透明度の高い海、街を彩るハイビスカス、イルカやクジラ、アオウミガメなどの野生生物との出会い。非日常の風景に出会える小笠原、実は東京都の一部だとご存知でした?
パスポートを持って海外まで飛ばなくても、東京都内に極上の南国があるんです。
しかし「じゃあ今週末行ってみようかな?」そんなフットワークの軽さが通じないのが小笠原。実は「ある理由」から、東京都内なのに日本から『世界で一番遠い場所』なのです。
小笠原ってどんなところ?
大小約30の島々からなる小笠原は、東京から南に1000kmの場所に位置。一般の人々が住む有人島の父島・母島のほか、硫黄列島、日本最東端の南鳥島、最南端の沖ノ鳥島などの国境の島々を含み、南北300kmに点在しています。
一度も大陸と地続きになったことがない「海洋島」で、小笠原だけに生息する固有動植物の宝庫。その生態系はユネスコの世界自然遺産に登録されています。
手つかずの大自然が魅力の小笠原ですが、玄関口となる父島の市街地は洗練された街並み。飲食店や商店が並び、おしゃれなカフェもあり、戦後23年に渡りアメリカ領だった頃の面影も残っています。行き交う車は品川ナンバーで、メインストリートの名称は湾岸通り。大自然と都会が融合する島なのです。
小笠原にはどうやって行くの?
さて、東京から1000km離れている場所には札幌、福岡などがありますが、飛行機で1〜2時間程度で到着するのでそれほど遠くは感じません。ではなぜ小笠原は『世界で一番遠い場所』なのでしょうか。
なんと小笠原へは飛行機が就航していないのです。観光客が利用できるアクセス手段は東京・竹芝桟橋から乗れる定期船「おがさわら丸」のみ。小笠原の玄関口となる「父島」への所要時間は『24時間』、到着までに丸一日以上かかるのです。
「でも南米やアフリカには、日本から24時間以上かかる国もあるよね?」
確かにそうです。でも、ここからが小笠原の本領発揮です!
定期船「おがさわら丸」は基本的に『週1便』しか運行しておらず、一度行ったら6日間帰ってこられないのです。これでは週末の弾丸旅行は叶いません。また、今「行こう!」と思い立っても、タイミングが悪ければ父島到着はなんと192時間後です。
21世紀の地球において、おそらく『世界で一番遠い場所』だと思われます。
小笠原のホテル予約
じゃらんや楽天トラベルなどのオンライン予約サイトで予約可能です。都民割でも予約できるので、予約してみては!
小笠原へのチケットについて
世界で一番遠いパラダイス・小笠原へのチケットは、定期船「おがさわら丸」を運行する小笠原海運で販売しています。片道料金は約2万5,060円〜7万4,680円です(2021年6月時点)。
船のランクは6種類。キングサイズベッドを備えた特等室から、修学旅行気分の2等和室まで、どの船室を利用するかで料金は異なります。
人気の船室は、リーズナブルながらプライバシーも守られる2段ベッドの2等寝台。時間を忘れてひとり静かに過ごせるので、日頃の睡眠不足を解消したい人には最高の空間です。旅行者や島民との出会いを求める人には、2等和室がおすすめ。女性専用のレディースルーム、子連れに嬉しいファミリールームの設定がある便もあります。
小笠原ビギナーの方には、乗船券と宿がセットになったツアーがおすすめです。ツアーでの宿泊施設は民宿、プチホテル、自炊型のコンドミニアムなど、様々なタイプから選ぶことができます。ユースホステルなどツアーに対応していない宿に泊まりたい場合は、乗船券と宿をぞれぞれ直接予約します。
座席制限について
おがさわら丸の定員は894人ですが、新型コロナウイルスの影響で「席数制限」を設定してソーシャルディスタンスを確保しています。
ハイシーズンについて
年末年始や夏休みなどのハイシーズンは、一斉発売日が設定されます。旅行者だけでなく島に住む人々も移動をするため、早い時期に船が満席になることも。ハイシーズンに旅行を予定している人は、事前にwebサイトで一斉発売日をチェックしておきましょう。
チケットの予約方法
「おがさわら丸」のチケットは、小笠原海運もしくは旅行代理店で予約・購入します。
1.小笠原海運で予約・購入
小笠原海運では、乗船券とツアーの「おがまるパック」を販売しています。予約方法によって支払い条件が異なります。
小笠原海運:おがまるパック
乗船券を予約・購入
・ネット予約、電話予約、直接販売で購入可能
・ウェブサイトで空席情報の確認が可能
乗船日と出発地・到着地を選択すると、該当便から一ヶ月後までの全席の空き状況が表示される
※ネット上で満席でも、電話で取れる場合あり
WEB予約
・ 会員登録が必要
・ 決済方法→クレジットカードのみ
・ 乗船当日はプリントアウトした搭乗券引換書(往復分)が必要
スマホ画面での手続きは不可
空き状況が確認できたら、いずれかの方法で予約を行います。
電話
・ 小笠原海運に直接電話をして予約
・ 決済方法→振込のみで
・ 郵送で予約確認表が届く。振込完了後、搭乗券引換書が届く
直接販売
・ 小笠原海運営業部(JR田町)、東海汽船竹芝ターミナルにて直接乗船券を購入
・ 決済方法→現金かクレジットカード
おがまるパックを予約・購入
・ ネットでの予約は不可
・ ウェブサイトで日程や料金、宿を確認の上、小笠原海運に電話して予約
・ 一部旅行代理店でも予約可能(ウェブサイトで確認)
2.旅行代理店で予約・購入
旅行代理店でもおがさわら丸の乗船券や「おがまるパック」を扱っています。取り扱う旅行代理店は、小笠原海運のウェブサイトに掲載されています。
独自のツアーを主催しているところもあります。
船の乗り方
おがさわら丸は「東京湾竹芝客船ターミナル」から出港します。
最寄駅: JR浜松町駅、大江戸線大門駅、ゆりかもめ竹芝駅 受付時間:9:30〜10:40ごろ 出港時間:11:00
チェックイン方法:1階のチェックインカウンター8番窓口で、搭乗券引換書、もしくは乗船券を搭乗券と引換える
乗船:船席別に乗船。乗船口で搭乗券のQRコードを提示して船内へ
出港30分前までにはチェックインを済ませておきましょう。旅行代理店で申し込んだ場合は、手続きの段取りが異なる場合があるので、各社の案内に従いましょう。
竹芝客船ターミナル内には小さなコンビニがあり、長い船旅に備えて本や新聞、おやつや軽食を購入できます。伊豆七島&小笠原の名産品を揃えたショップ「東京愛らんど」(10:00〜)で、一足早く島気分を感じてみるのもオススメです。
出港後はぜひデッキに出て東京湾の風景を楽しんでくださいね。お台場、ベイブリッジ、工場地帯、羽田から離発着する飛行機などが船出気分を盛り上げてくれます。三浦半島と房総半島を抜ければ、いよいよ小笠原への大航海の始まりです!
小笠原諸島の魅力や旅情報は、これから続々とUPしていきますね!お楽しみに!
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