香川県三豊市にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)。
数年前に「まるで南米にあるウユニ塩湖のよう」と話題になり、また、2018年にはじゃらんの「 夕日 絶景 ランキング 」で全国1位に選ばれました。
以来SNS映えスポットとして日本全国からやってくる大勢の若者たちで賑っています。
ただ、何度となく父母ヶ浜で取材していると、思ったような写真が撮れない… なんて悪戦苦闘している姿もよく見かけまして、せっかくの映えスポットなのに勿体ないなと思う事もしばしば。大きな一眼レフをぶら下げているからか、「写真撮ってもらえませんか?」とスマートフォンを渡される事もよくあります。
そこで今回は、父母ヶ浜の魅力を伝えつつ、せっかくなので映え写真が撮れる条件やコツなどについて書いてみたいと思います。
父母ヶ浜へのアクセス
父母ヶ浜へは車で行くのがもっともポピュラーな方法。高松自動車道三豊鳥坂I.Cから15~20分の距離、松山方面からだとさぬき豊中I.Cです。自家用車のほか、JR高松駅や高松空港でレンタカーを借りるという手もあります。
公共交通機関をご利用の方は高松空港やJR詫間駅、観音寺駅からバスも出ていますが、いずれも本数はそれほどありませんので事前にしっかり計画を立てておきましょう。
父母ヶ浜には無料の駐車場がありますが、大型連休時には完全予約制になる事もあります。詳しくは三豊市のホームページをご覧ください。
父母ヶ浜で最高にフォトジェニックな写真が撮れる3つの条件
それではさっそく映え写真の撮り方をご説明します。
まず、父母ヶ浜らしい水面に鏡のように反射させた美しい写真を撮るためには3つの条件があります。
◆当然晴天である事(若干雲がある方が写真的には好きですが、ここはお好み次第)
◆干潮またはその前後である事(やっぱり父母ヶ浜らしさが出るので)
◆無風である事(鏡のように映る写真を撮るなら絶対条件)
晴天である事は必須ですが、潮位については多少幅があって、感覚的には干潮の前後2時間以内なら父母ヶ浜らしい海岸になっていると思います。運悪く潮位が高くてほとんど砂浜が見えない時は海に向かって右手、川の河口のある方に干潟が現れている事もありますので注意深く見てみましょう。
ただ、天気や干潮時刻は狙って行くことができますが、風だけは本当に行ってみないと分かりません。実際、我が編集部が何度となく泣かされていたのがこの風なんです。
ちなみに無風だとこんな状態になります。
条件さえ整えばリフレクション(反射)が効いたSNS映え写真が撮れますので、思い思いのポーズをキメるのも楽しいですね。
尚、写真の撮り方としては、出来る限り地面近く、つまり低い位置から撮影すると綺麗なリフレクションになります。空を青く撮るなら太陽は外して、逆に神々しさを出すならあえて太陽を隅に入れても面白いと思います。
少し粘って夕暮れ時を狙いたい
水面に反射するリフレクション写真が綺麗なのは明るい間。でも、時間が許すようなら父母ヶ浜の夕日をぜひカメラに収めてみてください。
父母ヶ浜は西に向いているので、水平線に沈む夕日が見える絶好のロケーションなのです。干潮表などをネットで事前に調べて日の沈むタイミングが干潮前後ならベストです。
もしスマートフォンやカメラの設定でホワイトバランスが調整できるなら「曇り」などオレンジがかった色が出るよう設定するとより夕日らしい写真になりますよ。
そして、日が沈んでしまったらオレンジとブルーに染まる空を見ながら余韻に浸りましょう。
今度はカメラのホワイトバランスを「蛍光灯」などブルーに色を変えて撮ると幻想的な写真になるのでおすすめ。いろいろカメラをいじりながらたくさん撮ると楽しいですよ。
今回は一眼レフで撮影していますが、条件が整えばスマートフォンでもそれなりにいい写真が撮れると思います。
また、当たり前といえば当たり前なのですが、写真は一発で決めようとせず、バカみたいにたくさん撮るといいです。中には奇跡のワンショットが紛れ込んでいるかもしれませんし、後でよく見たら手振れしてたなんて事はよくありますので。
撮り慣れている僕たちでも1回の撮影で500枚は平気で撮っていますからこれはおすすめです。(実際に記事で使われるのは数枚ですが…)
時間帯や光の量などを見ながら、あるいはいろいろ場所を移動しながら、ぜひ思い思いの写真を撮りまくってください!
父母ヶ浜の映えるカフェhand in hand で休憩
海沿いの1等地に建つトレーラーハウスのような、おしゃれなテイクアウトのお店 hand in hand(ハンドインハンド)さん。父母ヶ浜に来たならぜひ立ち寄っていただきたいのがこちらのお店です。
父母ヶ浜から車や徒歩ですぐ行ける近隣の飲食店や生産者、直売所などから食材を仕入れ、地域の魅力がたくさん詰まったフードとドリンクを提供しています。
地産地消を飛び越え、地域の人達を巻き込んで盛り上げる。そんな元気なお店なんです。
テイクアウトなので、お店の前の防波堤に腰かけて海を眺めながら食べたり飲んだりしても良し、また父母ヶ浜をゆっくり歩きながらや、お店の横にあるイートインコーナーでゆっくり寛ぐこともできます。
瀬戸内海の爽やかな空気も良いスパイスとなって、さらに美味しく感じますよ~!
これからの季節は寒さが大変ですが、夏場に比べると湿度が低いため空気が澄み切っています。人もわりと少ないですし、日が沈むのも早いので、意外とおすすめなんですよね。
天気予報と干潮表を見ながら父母ヶ浜でフォトジェニック旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか?
DATA 店名:hand in hand 住所:香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3 営業時間:11:00~日没まで(閑散時は休業あり) 公式ホームページ