韓国は飛行機でわずか2時間。コロナ禍前よりも物価は上がったものの、どこよりも近い国であり、気軽に行けるLCCも充実しているので、まだ行きやすい国です。
K-POPや映画などカルチャー的にも注目ですが、趣味や年齢問わず人気があるのが韓国グルメ。また、ソウルには韓国料理や名物料理だけではなく、スイーツやイタリアンの人気店もあります。
今回は韓国の首都、ソウルで韓国の人たちに人気の美味しいお店を食べ歩きしてきました！2泊3日の旅のはずなのに、食べ過ぎ感と、ユッケに偏り感がありまくりですが（笑）、ソウルで話題のお店の情報を是非チェックしてください。
ソウルで食べたい人気ユッケの名店巡り
韓国料理と言えば、美味しい肉料理をイメージする人も多いですよね。早速おいしいと評判のお店に行ってきました！中でもユッケとレバ刺しは、日本の焼肉屋で食べることは難しい分、韓国では絶対に食べておきたい、という人も多いことでしょう。いや、もうむしろそれを目当てに渡航している人も多いはず。
ワタシも「絶対、ユッケ！」と張り切って巡ってみましたが、もちろん同じお店で焼き肉などお肉にきちんと火を通したメニューもあるので、苦手な人も安心してください。
生食できる肉を提供しているお店は、その分、牛肉も新鮮。お好みでどうぞ！今回は特に韓国人にも人気があるお店を巡って来ました。
注）ただし記載の店舗が肉の生食が完全に安全であると保障したものではありません
永川永化（ヨンチョンヨンファ）영천영화
ヨンチョンヨンファはソウルの江南（カンナム）の高級エリア、清潭（チョンダム）にある韓国牛肉専門店。BTSのメンバーを始め、韓国の有名アーティストや芸能人も通うお店で、店内はサインもずらり。
焼き肉など何を食べても美味しいですが、このお店で絶対外せないメニューがユッケビビンバ。
ご飯の上に、ユッケが乗せられてくるのではなく、分けて提供されます。最初からご飯に混ぜて食べることが苦手な人も自分の好みの配分でユッケとご飯、生野菜を混ぜられるのもうれしいポイント。
写真を見るとわかる人も多いかも。こちらはコチジャン不使用のビビンバで、肉のうま味とごま油の風味がダイレクトに口の中で広がります。
ああ、生肉最高！
また、ヨンチョンヨンファの営業は驚きの24時間営業。ランチ難民や夕食難民にならずに済むうえに、好きな時間に美味しいお肉をいただけます。
DATA 永川永化（ヨンチョンヨンファ）영천영화 所在地：3 Dosan-daero 90-gil, Gangnam-gu, Seoul, 韓国 アクセス：地下鉄7号線清潭駅9番出口より徒歩10分 アクセスの詳細はこちら⇒http://www.ycyh.co.kr/default/m1/sm3.php?topmenu=1&submenu=3 営業時間：24時間営業 詳細：영천영화▶
牛家（ウガ）우가
こちらもBTSのメンバーが来店したことがあるという、名店！ショッピングエリアの狎鴎亭（アックジョン）にある牛家（ウガ）です。もう牛の家っていう店名を見ただけで、お肉食うぞスイッチが入りますよね。
お店のモットーは肉料理の提供をする場だけではなく、肉を研究する場でもあるというこだわり。一番おいしい状態にと研究を重ねた熟成韓牛肉が店内にもずらーり。
韓牛の最高等級の焼肉も食べられるこちらのお店ですが、ワタシのオーダーは安定のユッケビビンバ（笑）！日本でユッケが食べられないので、また、ここぞとばかりに食べておきます。
あれ？ユッケビビンバを食べに行ったのに、出てきたのは丸い生肉じゃないですか！ハンバーグなの？
いえいえ、この牛家はこのハンバーグのようなビジュアルの生肉をバーナーで焙るパフォーマンスも人気なんです。炙った肉の塊を、もやしなどの野菜の入ったボウルに入れてくれるので、自分でごはんや韓国のり、野菜と混ぜ合わせつつ、この肉の塊を崩しながらいただくのです。
ついハンバーグの味を想像しながら口に入れてしまいましたが、全く違う！まずはほぐしてみましょう。
ユッケなので、外側は焙られているものの、内部はもちろん生肉。実は、和牛よりも脂身が少なくあっさりしている韓牛は、生で食べてもそこまでお肉の臭みを感じません。もちろんお店側が生で食べられる上質なお肉を仕入れてこその技です。ああ、この丸いボール、何個でも食べられちゃうよー！
「生肉が体質的に食べられない」「免疫力が人よりかなり弱い」と言う人には強くおすすめしませんが、食べず嫌いや食べられるけどちょっと苦手という人のユッケデビューは牛家が良いと思います。お試しあれ。
DATA
牛家（ウガ）우가
所在地：우가 서울특별시 강남구 도산대로49길 22 B1（B1 22 Dosan-daero 49-gil, Gangnam-gu, Seoul, 韓国）
アクセス：地下鉄盆唐線狎鴎亭ロデオ駅（アックジョンロデオ駅）5番出口より徒歩約5分
営業時間：12時～22時
詳細：牛家（우가）ウガ▶
広蔵市場 ユッケ通り「ヌイネビンテットク（누이네빈대떡）」
ユッケを求めてつつうらうら。江南エリアから一気に庶民的な雰囲気へGO！活気あるソウルの市場の雰囲気が魅力の「広蔵市場（クァンジャンシジャン）」は、ソウルの食の宝庫です！
韓国のお惣菜や、チヂミ、キムパッ、ビビンバ、焼肉、海鮮鍋…韓国グルメが庶民的な雰囲気の中で食べられたり、新鮮な食材を買って帰ることができるので、地元の人や観光客が入り混じります。
ここには、ユッケの専門店が集まる「ユッケ通り」があります。
ひと昔前は日本でもユッケが食べられました。その時代からこの通りは日本人観光客にも人気だったものの、現在は日本で生レバーや生肉が食べられなくなってしまったため、ますますここにユッケラバーの日本人観光客が集結するのです。
ワタシはユッケが大好きなので、広蔵市場は外せません。
ユッケ通りの店は、どこで食べても間違いない味なのですが、中にはミシュラン掲載のお店など休日となると大行列のお店も。
そこで今回私がお勧めしたいのが、比較的すいていて、店内も広く、回転も良いのですぐにお店に入れる上に美味しいお店「ヌイネビンテットク（누이네빈대떡）」です！
市場の真ん中あたりにあり、2階建てでいつも常連客でにぎわってます。「ヌイネビンテットク（누이네빈대떡）」でのおすすめは、もちろんユッケ（笑）。
韓国のりで巻いて食べてみて！お肉の鮮度もさることながら一緒に添えられている梨？リンゴ？の甘味があいまって、そのあまじょっぱさがもう最高。
マッコリの種類も豊富でお酒もついつい進んじゃいます！他にも店名に掲げられている揚げたてサクサクのビンテットク（緑豆チヂミ）や麻薬キムパッ(韓国風海苔巻き)など、ここに入れば一通り楽しめます。
DATA ヌイネビンテットク（누이네빈대떡） 所在地：403−24 Dongho-ro, 종로5.6가동 Jongno-gu, Seoul, 韓国 アクセス：地下鉄１号線鍾路5街（チョンノオーガ）駅7番出口すぐ 営業時間：9時～22時30分（21時30分ラストオーダー） 詳細：Webなど公式の物はなし TEL：+82 2-2268-3344
ナッコプセ
韓国に行くとからーい鍋料理を食べたくなりませんか？ソウルは冬が日本よりも寒い日が多く、冬に訪れるとスンドゥブチゲやブテチゲなど身体の底から温まる料理が食べたくなりますよね。前出の２つの鍋は、日本でもとても知られた味ですが、韓国にはまだまだ絶品の鍋料理があります。詳しい人ならワタシよりもたくさん名前が出てくることでしょう。
このところ「アナザースカイ」で紹介されたり「孤独のグルメ」で登場したり、日本でも知られ始めた鍋料理（煮込み料理？）が「ナッコプセ」。
ナッコプセとは韓国語で「ナクチ（たこ）」「コプチャン（ホルモン）」「セウ（えび）」を組み合わせた略語で、もともとは港町釜山の名物料理です。ソウルでも食べられるということで、この鍋を求めて入ったお店がこちら！
サウィ食堂聖水（ソンス）店（사위식당성수）
韓国人の間でもおしゃれカフェやショップが集まる場所として人気の聖水（ソンス）。「ナッコプセ」の専門店として絶大な人気がある「サウィ食堂」にやってきました。義理のお母様の味に感動して研究を重ね、２人の婿が作ったという心温まるエピソードのあるお店なのですが、現在はフランチャイズ展開もしているためソウルに何店舗もあります。もちろんその味は丁寧に受け継がれているので、どの店舗の味も安定しており、あなたのスケジュールに合わせて、その町のサウィ食堂に入れば良し！
ワタシはお買い物ついでに聖水店に入りました。
バンチャン（付け合わせ的なおかず）には、もやしやニラなどがありますが、鍋に投入してもＯＫ！辛さは選べますが、控えめにしても結構辛い。後を引く辛さです。タコの食感、コプチャンのぷるぷるの脂の甘味が溶け出したスープ、エビのうま味。そんなスープが春雨に絡み、たまらない美味しさです。
ワタシのようなお酒飲みはこれでぐいぐいいけちゃいますが、ご飯が食べたい人は、締めにナッコプセをご飯に乗せて、韓国のりをかけて食べてみよう！むちゃくちゃうまい！
DATA
サウィ食堂聖水（ソンス）店（사위식당성수）
所在地：韓国 Seoul, Seongdong-gu, Yeonmujang 5-gil, 9⁻16 B102
アクセス：地下鉄2号線 聖水ソンス(성수)駅 4番出口 徒歩約5分
営業時間：11時～22時（15時～17時は休憩)
詳細：サウイ食堂▶
明洞餃子本店（ミョンドンギョジャ ポンジョム）명동교자 본점
韓国に詳しくない人でもソウルの繁華街、明洞（ミョンドン）は知っている人も多いですよね。1966年創業の老舗のお店が「明洞餃子」。「ミシュランガイド」にも掲載されたお店で、営業時間は列ができています。
僕は本店に行きましたが、明洞には分店があり、本店が混雑している時は分店に通されることも。また、梨泰院には支店があります。
ちなみに支払いは前払い制です。
店名には餃子とありますがこの餃子の乗った「手打ち麵（カルグクス）」が有名。ワタシはサイドメニューの蒸し餃子（マンドゥ）に激ハマり！かぶりつけばアツアツの肉汁にびっくり。ジューシーな餃子の中身は豚肉と野菜です。これだけでもお腹がいっぱいになる人も多いので、シェアして食べて、カルグクスまで食べて帰りましょう。
DATA
明洞餃子本店（ミョンドンギョジャ ポンジョム）명동교자 본점
所在地：29 Myeongdong 10-gil, Jung-gu, Seoul, 韓国
アクセス：地下鉄4号線明洞（Myeong-dong）駅、8番出口より徒歩約3分／地下鉄2号線乙支路入口（Euljiro1(il)-ga（Hana Bank）駅 5・6番出口より徒歩約8分
営業時間：10時30分～21時
詳細：明洞餃子日本語サイト▶
超話題のはちみつマッコリ！Sinsajeon（新沙ジョン）신사전
ソウルの流行りって、やっぱり体験しておきたい！ソウルでは、はちみつマッコリが話題になっているんですよ～。
ハニーマッコリでも通じます。でもね…言うて、ハチミツでしょ？想像できるじゃない。液体を注ぐんだと思っていたら、たまげました！グラスにどすーん！と入れられたのは、ミツロウですよ！ミツロウ。店員さんがこんなに大きな塊を豪快にグラスに入れてくれるんです。太っ腹ぁ～。
ただでさえ甘くてジュースみたいに飲めちゃうマッコリに、ミツロウいれたら、もうデザート的な味わいですよ。
ああ、なんてうまいんだ！
お酒の弱い人もぐいぐい飲めてしまうから、飲み過ぎには注意。マッコリは結構酔います。お酒がそこそこいける人なら、本当にカフェ感覚？スイーツ感覚で立ち寄ってもあり。
ハチミツは２人で１つでもいいほど濃厚。もちろんナチュラルハニーだから健康にも良い甘味だけど、好みによるかもしれません。ワタシは言葉にならないくらい美味しかったです。
もちろんフードも美味しいです。こちらの店名は「シンサジョン」。新沙は土地名、ジョンは魚、肉、野菜をみじん切りや薄切りにして味付けをし、小麦粉をまぶして油で焼き上げた料理。ということで、ジョンが名物なんですが、日本では一般的に「チジミ」と呼ばれており、ジョンという名前では滅多に呼ばれません。
今回は海老がたっぷり入ったニラ海老チジミと一緒に楽しみました。サックサクのニラ、ぷりぷりの海老でおやつタイム。夕食の時間は混むので、予約（WEBのみ。詳細はDATA内の詳細を確認してください）するか、夕方、少し早い時間に行くと良いでしょう。
DATA
Sinsajeon（新沙ジョン）신사전
所在地：18 Dosan-daero 11-gil, Gangnam-gu, Seoul, 韓国
アクセス：3号線 新沙駅8番出口より約311m
営業時間：11時〜深夜1時（ラストオーダー0時30分）※土・日13時〜深夜1時（ラストオーダー0時30分）
詳細：offical instagram▶
ホンデ（弘大）でイタリアンならdaom383（연남동 맛집 다옴383）
東京同様、韓国料理以外も充実しているソウル。ホンデでイタリアンが食べたくなりましたっ！daom383は5つ星ホテルのレストラン出身のシェフ2人がオーナーなのだそう。
お店自体は広くなく「こじんまりとした街のイタリアン」といった感じ。
テラス席もあるので秋や春は道行く人を眺めながら食事を楽しむのも良さそう。
肝心なお料理ですが、前菜からパスタからメインまで幅広いメニューがありますが、中でもパスタは超おすすめ！訪れたほとんどの人がオーダーするというのが、鶏肉とキノコのクリームパスタ。こちらはなんと大きなパンの中に「これでもか！」っていうほどの量のパスタが盛られてきます。
少しアルデンテで食べ応えある麺の硬さと、さすが韓国風とうなる少しピリ辛で濃厚なソースがよく絡むんです！スープがよくしみ込んだパンの器は、一度食べたらやみつき！
DATA
daom383（연남동 맛집 다옴383）
所在地：大韓民国 북쪽 Donggyo-ro 38-gil, 27ｰ14KR 서울특별시 마포구 연남동 반지층
アクセス：ソウル交通公社2号線弘大入口駅3番出口から506m
営業時間：12時〜24時
詳細：official instgram▶
行列必須のチュロス「Minute Papillon（ミニュートパピヨン）미뉴트 빠삐용）」
ソウルの美味しい店を巡っていたら、そろそろスイーツを食べたくなってきました。
韓国でも目移りするほどスイーツショップがありますよ。ここ数年、ソウルではチュロスが人気。せっかくソウルに来たのなら、人気のある店の美味しいチュロスを食べたいものです。
というわけで、やってきました「ミニュートパピヨン」。この店こそが韓国のチュロスブームの火付け役となったお店なんです。
開店と同時に入店できたので、長蛇の列には並ばずに済みましたが、時間や行列の長さによっては、待ち時間の間、散策していてもらい、戻ってこられるようにinstagramのDMで戻り時間を教えてくれる細やかな対応をしてくれます。食事方法は、テイクアウトとイートインがあり。店内がとてもクラシックで素敵だったので、イートインにしました。
オーダーしたディープチョコレート＆チュロスはお客さんの大部分がオーダー。チュロスが5本に、濃厚なチョコレートが入ったカップがセットになっています。
味は揚げたてで、さっくさく。胃にもたれないか心配でしたが、軽い食感でバクバク食べられます。何より甘すぎない！ディップするチョコレートとの相性を考えての控えめな甘さが、絶妙です。
DATA Minute Papillon（ミニュートパピヨン）미뉴트 빠삐용 所在地：657−26 Sinsa-dong, Gangnam-gu, Seoul, 韓国※道路名住所37Dosan-daero51-gil（島山大路51キル37） アクセス：狎鴎亭ロデオ駅5番出口より徒歩約5分 営業時間：10時〜22時（LO 21:30） 詳細：official instgram▶
番外編・韓国ドラマでお馴染み漢江ラーメンを体験してみた
韓国ドラマ好きなら、キャストが川沿いでインスタントラーメンを食べている姿を見たことがあるはず。
この川は漢江（ハンガン）と言い、ソウルのシンボル的存在。映画のテーマになったこともある川。漢江のほとりには11か所の漢江公園があり、ドラマでもこの公園で漢江と夜景を眺めながら、インスタントラーメンを食べるシーンが出てくることがあるんですよね。
韓国のインスタントラーメンって味にパンチがあるから結構好き。それに安い！これ以上の韓国地元グルメ体験ってあるんでしょうか（おい、今までの何だよ！）。
…と言うのは冗談で、ワタシもやってみました。。
韓国のコンビニにはインスタントラーメンを煮込めるマシンがあるんですよ。それで調理した後、そのまま漢江の公園へ。中にはキムパッやどこぞのチキン、ビールを持ち込みナイトピクニック状態の人もいましたが、これもまた韓国グルメ。しみじみとソウルの夜を楽しんだのでした。
食べ歩きグルメレポート、お楽しみに！
ほかにも「あれがない」「これがない」と、韓国好きの皆さんならワイワイしていると思いますが、何せ2泊3日日の旅です（えっ？食い過ぎか？）。胃袋の関係で、今回のソウル食べ歩きはここまで！
またの食べ歩きをお楽しみに！
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