2022年10月11日から海外から日本への入国もようやく本格化。3回目のワクチン接種を完了させていれば、もう帰国前に陰性証明書を取得することはありません。そんなこともあり、海外旅行気分が高まり、秋以降に久々の海外旅行の計画を立てている人も増えているのではないでしょうか。
ところがワクチン未接種・未完了(3回未満)の場合は相変わらず厳しい扱いが継続中(笑)。帰国時に72時間以内の陰性証明が必要です。
今回は、未接種・未完了(3回未満)の人も心配なく楽しめるタイ・バンコクへの72時間以内弾丸旅行をご紹介します!
現在のタイ旅行で気をつけるポイントは?
タイは10月1日から入国制限を撤廃。入国は何の制約もないのですが、ワクチン未接種の人やブースター接種(3回目以降)を行っていないワクチン接種未完了の人は、冒頭で触れたように帰国する際に“壁”があります(政府が認めた陰性証明が必要)。加えて燃料高騰のため、燃料サーチャージという万人共通の別の“壁”も。
この2点をクリアすれば、円安の影響と物価高の影響が小さいタイへの旅は超オススメ!
ワクチン未接種者・未完了者の72時間の壁
日本ではワクチン未接種者と接種3回未満の人は、入国時、少し厳しい扱い(笑)をされています。何を隠そう、私もその一人。これらの人々は帰国時に72時間以内に受けた陰性証明書(政府が認めた項目・内容の陰性証明書のみ)を持っていないと帰国ができないのです。
もちろん現地でPCR検査を受けてもいいのですが、帰国時にPCR検査を必要とする国は日本を含めほんの一部なので、PCR検査が受けられる施設もどんどん消滅していると耳にします。やはり現地でPCR検査を予定していると心配。
しかし、現在、帰国前72時間以内の陰性証明は、渡航先で取得しなくても、日本国内で出国前に受けたものでも有効とされています。今回はこのシステムを利用して、国内でPCRを受けて72時間以内に帰国便に乗るという弾丸旅行を決行!
タイ旅行・燃料サーチャージの壁
もう一つの壁が燃料サーチャージの高騰。燃料サーチャージというのは、航空チケットとは別に支払わなくてはならないものです。原油高が続き、今この燃料サーチャージがとんでもなく高くなっているのです。
この回避方法は、燃料サーチャージがかからない航空会社を選ぶことです。
おすすめは、JALの子会社のLCC「ZIPAIR」。不要なサービスを削ぎ落す代わりに、料金が安く、燃料サーチャージもかかりません。機内食や座席指定はオプションで有料、荷物の重さも規定を超えると有料。
また、日本の入国制限緩和を受け、一度撤退した他国のLCCも少しずつ戻りつつあります。リサーチしてみましょう。もちろんJALやANAのマイルを貯めている人は、マイルを使えるようリサーチをしてください。
バンコク1日目
コロナ禍でしばらくの間、スワンナプーム空港から市内へ出るエアポートレイルリンクの終電時間が前倒しになっていましたが、現在は正常に戻っています。筆者が利用したZIPAIRはスワンナプーム国際空港に到着するのが21時45分。遅延や入国審査のよっぽどの混雑がなければ問題なく間に合います。
バンコクに夜着の便はその日の観光はできませんが、日本を朝出発する航空会社の場合は、夕方からバンコクで遊ぶことができますね。
夜着や朝出発のフライトで公共交通機関を利用するつもりなら、エアポートレイルリンク沿線のホテルだと便利ですよ。
バンコク2日目
2日目は丸一日バンコクを楽しめます!バンコクがはじめての人なら王道スポットがおすすめ。
屋台で朝食
ホテルの朝食を付けてもいいですが、限りない時間でバンコクを楽しむなら早朝からオープンしている街のお店や屋台の朝食で地元メシを楽しむのがおすすめ。
写真はルンピニー公園のフードコート。食後には生のココナッツジュースなんかも楽しめます。
DATA ルンピニー公園 フードコート 所在地:192 Rama IV Rd, Khwaeng Lumphini, Khet Pathum Wan, Bangkok 最寄り駅:MRT「Silom」駅、BTS「Sala Daeng」駅 Web:タイ国政府観光庁:AMAZING THAILAND
王宮周辺
朝から動くのにピッタリな観光スポットといえばお寺!バンコクはここ数年鉄道網が発達し、王宮周辺へはMRT(地下鉄)でアクセスできるようになりました!巨大涅槃仏のワット・ポーや、キラキラと輝くワット・プラケオならMRTのSanam Chai駅から歩いてアクセスできます。
ちなみに、しばらく見ない間に、MRTがVISAタッチで乗れるようになっていました!衝撃!!もういちいちトークン(切符)を買う必要がありませんね。日本と同じように乗る時と降りる時にピッとタッチすればOKです。
ワットポー
駅を降りたらすぐワット・ポーです(入口までは数分歩きます)。8時から開いていて、この時間だと(中国がゼロコロナ政策を実施している今なら)ほとんど人がいません。その代わり人の流れができていないので、広大な敷地内で涅槃仏の場所がわかりにくいかもしれません(涙)
ぜひ足の裏にも注目してみてくださいね。仏教の世界観を現した108の図が、美しい螺鈿細工で描かれています。ワット・ポーはタイ古式マッサージの総本山でもあり、敷地内には人体の不思議展のような絵やモチーフが見られます。
DATA ワット・ポー 所在地:2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok 時間:08:00~17:00 料金:200バーツ 最寄り駅:MRT「Sanam Chai」駅 Web:タイ国政府観光庁:AMAZING THAILAND
ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)
すぐ近くのワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)にも足を運んでみましょう。
ワット・プラ・ケオは王室の守護寺院として建立された寺院。敷地内の黄金の仏塔には仏陀の遺骨が納められています。ものすごく煌びやかな寺院で、訪問必須のスポットです。ワット・ポートとセットで訪れるといいでしょう。
DATA ワット・プラ・ケオ 所在地:Thanon Naa Phalaan khween Pra-Barom Mahaa-Rachawang, Khet Phranakhorn,Bangkok 時間:08:30〜16:30 (チケットは15:30まで) 料金:500バーツ 最寄り駅:MRT「Sanam Chai」駅 Web:タイ国政府観光庁:AMAZING THAILAND
ワットアルン
ちなみにこのエリアのチャオプラヤ川を挟んだ対岸にある寺院が「暁の寺」として知られるワット・アルンです。夕刻の姿が美しいのですが、弾丸旅行では贅沢言っていられないのでこのタイミングで一緒に立ち寄るのがおすすめです。
DATA ワット・アルン 所在地:34 Arunamarin Rd.Wat Arun,BangkokYai,Bangkok 時間:08:00~17:30 料金:100バーツ アクセス:ワット・ポー近くの船着き場「ターティアン」から「ワットアルン」へ船で渡る Web:タイ国政府観光庁:AMAZING THAILAND
アイコンサイアム(ICONSIAM)
王宮周辺は地下鉄でアクセスできるようになりましたが、チャオプラヤ川も一緒に楽しみたいなら従来の船がおすすめ。BTSのSaphan Taksin駅で降りて、Sathornの船着き場で船を利用てください。
Sathornの船着き場からは2018年に開業した大型複合施設アイコンサイアムへの無料の船も出ています。
館内には「SOOK SIAM(スックサイアム)」という、水上マーケットをイメージしたフードコートがあるので、休憩&見学に立ち寄ってみるのもいいでしょう。ただし価格設定は高めです。
DATA アイコンサイアム 所在地:299 Charoen Nakhon Soi 5 , Charoen Nakhon Road, Khlong Ton Sai Sub District, Khlong San District, Bangkok 時間:10:00~22:00 アクセス:「Sathorn」の船着き場から無料シャトルボート Web:タイ国政府観光庁:AMAZING THAILAND
ナイトマーケット
「タイといえばナイトマーケット!」という方もいるのではないでしょうか。グルメとショッピングが一度に楽しめるスポットは、観光客に人気です。
残念なことにカラフルなテントの屋根が有名だった「タラートロットファイ・ラチャダー(ラチャダー鉄道市場)」がコロナ禍に撤去されてしまいました。しかし2022年9月には、その跡地に、「The One Ratchada(ザ・ワン ラチャダー)」が新たにオープン。
こちらはかつての「タラートロットファイ・ラチャダー(ラチャダー鉄道市場)」ですが、現在は白いテントに統一され、この眺めとは異なる景色となっています。
実は私は力尽きてナイトマーケットには行けず、ホテルでまったり(笑)
DATA ザ・ワン・ラチャダー 所在地:Ratchadaphisek Rd. Dindaeng, Bangkok 10400 時間:16:00~24:00 最寄り駅:MRT「タイ文化センター」駅 FB:ザ・ワン・ラチャダー
バンコク3日目
今回は燃料サーチャージを回避したZIPAIRを利用した弾丸旅行なので、帰国は深夜便。ほぼ丸一日観光できますね。3日目の提案は、最近注目されているエリアの散策を中心にご紹介。
タラートノーイ散策
タラートノーイは中華街(チャイナタウン)の南側のチャオプラヤ川沿いに広がるエリアで、ウォールアートやオシャレなカフェで最近注目を集めています。Hua Lamphong駅で降りて歩きましょう。
いろいろなウォールアートがあり、路地裏が楽しいエリアです。
まずはチャオプラヤ川に面した「ホン・シェン・コン」。歴史を感じる建物の1階と2階部分、川に面した中庭でお茶が楽しめます。
お茶はチャオプラヤ川を眺めながら…という人も、お茶の前後にカフェ内を見学してみてください。とても素敵な建物ですよ。
この茶色い川を見て、アジアに来たことをひしひしと実感。
DATA ホン・シェン・コン 所在地:Charoen Krung Rd, Khwaeng Talat Noi, Khet Samphanthawong, Bngkok 時間:10:00~20:00 最寄り駅:MRT「Hua Lamphong」駅 FB:ホン・シェン・コン
続いて「マザー ロースター」。ここは、立地が特徴的。カフェの入り口が産廃置場のようになっていて、階段を上がるとちゃんとカフェが現れてホッとします(笑)。
味勝負のお店で、丁寧にドリップされたコーヒーがとても美味しい。好みの味を伝えると候補の豆が提案されます。豆の香りをテイスティングして、自分好みの一杯をオーダーすることが可能です。
DATA マザー ロースター 所在地:1172/8 San Chao Rong Kueak, Talat Noi, Samphanthawong Bangkok 時間:10:00~18:00 最寄り駅:MRT「Hua Lamphong」駅 FB:マザ ーロースター
「ソー ヘン タイ」は、裕福な中華系の邸宅だった建物をカフェとして使っているもの。カフェのハシゴでお腹はたっぽんたっぽんですが、見学だけというのはNGで必ずワンオーダー必要です。
絵になるカフェなので、写真目当ての人は立ち寄ってみるといいでしょう。もう飲めなくても入館料と割り切りましょう(笑)
DATA ソー ヘン タイ 所在地: 282 Soi Wanit 2, Talat Noi, Samphanthawong, Bangkok 時間:9:00~18:00 最寄り駅:MRT「Hua Lamphong」駅 FB:ソー ヘン タイ
ウィークエンドマーケット
週末の金土日を利用した弾丸トラベラーも多いのではないでしょうか。
週末といえば「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット」。広大な敷地に、衣類、インテリア、骨董品、ガーデンニング用品、飲食店などがゾーン分けされ、12,000軒以上ものお店が軒を連ねます。お土産をここで探すのもアリですね。
かなり広いので歩きやすい靴で出かけましょう。屋根の下にもお店がありますが、日焼け対策(暑さ対策)をしていくことをおすすめします。
DATA チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット 所在地:Kamphaeng Phet 2 Rd, Chatuchak, Bangkok 時間:9:00~18:00 最寄り駅:MRT「Kamphaeng Phet」駅、BTS「Mo Chit」駅 FB:チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット