小回りが利いて運転しやすく維持費が安いことで、軽自動車が人気を集めています。
普段車で走っていて、軽自動車が増えたと感じている方も多いことでしょう。
では、軽自動車の維持費は普通車と比べてどれぐらい安いのでしょうか。月単位・年単位で具体的にいくらかかるかも気になるところです。
今回は軽自動車の維持費を検証し、そのうえでよりお得に乗れる方法をご紹介します。車の維持費を抑えたいと思っている方、現在軽自動車の購入をお考えの方は、ぜひご覧下さい。
なぜ軽自動車の維持費が安いのか
結論から言うと、軽自動車の維持費は安いです。
では、なぜ安いのでしょうか。
軽自動車の維持費がなぜ安いか、そして、その安さをさらに節約するにはどうしたらいいかについて、次の3つの面から解説していきます。
- 税金や保険料など、年間で発生する維持費(固定費)が安い
- ガソリン代など、走り方や状況に応じて変わる維持費(変動費)が安い
- 維持費を節約するコツ
税金や保険料が安い
軽自動車の維持費が安い理由の一つに、税金や保険料が安いことがあげられます。
詳しくは後述しますが、税金や保険料は車を所有する際に避けて通れないもので、必ず支払わなければなりません。
例えば毎年払う軽自動車税または自動車税は、
- 軽自動車 10,800円
- 普通車(排気量1,000cc未満)25,000円
となっており、他には、車検時にかかる自動車重量税、自賠責保険料なども軽自動車のほうが安くなっています。
保険ということでは任意保険もあり、言葉こそ「任意」ですが、実質的にはほとんど100%のドライバーが加入していると言っていいでしょう。
任意保険料の金額は、車種、使用目的、ドライバーの年齢、年間走行距離などによって決定されています。軽自動車の場合は、普通車に比べて年間走行距離がおおむね少ないなどの理由から、任意保険料も安くなっています。
燃費が良い
「燃費」とは燃料消費率のことで、一般的には1リットルの燃料(ガソリンや軽油)で何km走れるかを意味します。
エンジンは、燃料と空気を混ぜて混合気としてシリンダーに吸い込み、爆発させて動力を得ています。
排気量とは、一度にどれだけの混合気を吸い込むかという数値ですから、排気量が増えれば一度により多くの燃料を消費します。したがって排気量が660ccの軽自動車は、おおむね、それより排気量の大きい車より燃費がいいと言えるでしょう。
また燃費は、シリンダー(気筒)の数や車重によっても大きな影響を受けます。軽自動車のほとんどは3気筒エンジンで、普通車は小排気量車でも3気筒から4気筒となります。同じ排気量で比較しても、気筒数が増えると吸気の無駄や摩擦ロス、重量増が起きて燃費は悪くなります。
当然、普通車は軽自動車より車重がありますから、燃費は悪くなります。
ハイブリッド車はモーターも併用して燃費は伸びていますが、エンジンがある以上は排気量の影響を受けます。
ただし注意してほしいのは、軽自動車は排気量が少さいですから、エンジンを高回転まで回さないとパワーが出ません。例えば高速道路の合流において、軽自動車はアクセルを踏み込んで高回転まで回す必要があります。
これは燃費の悪化を招きますから、高回転までよく回す運転をすると燃費は悪くなってしまいます。
普通車と比べると維持費がかからない
車を所有して走る以上、税金などの他に、維持費がかかります。
代表的なのはガソリンや軽油などの燃料代で、その他金額の大きいところで言えば、車検時の整備費用、タイヤ・ブレーキパッド等の消耗品があります。
費用がかかる点では同じですが、例えば軽自動車のタイヤは外径が小さくて細いため、価格も安いです。ボディ自体も小さくて軽いため、普通車に比べて好燃費で、ブレーキパッドの減りなども穏やかです。
ただし住環境によっては、駐車場代もかかります。
また、軽自動車の高速料金は同じ距離を走った場合、普通車の約8割となっています。理由は、軽自動車は車体が軽いために高速道路の路面を損傷させる割合が低いことによります。
小さくて軽いという軽自動車の特性は、様々な面において維持費の安さにつながっているのです。
車両本体価格が安い
軽自動車は車体をはじめ、エンジンや各パーツが小さいため、車両本体価格は普通車と比べて安くなっています。
そこで一つの指標となるのは、100万円でしょう。
2023年3月現在、本体価格100万円以下で購入できる軽自動車は(グレードにもよりますが)、およそ5車種あります。
さすがにグレード優先で上位の車種を選べば価格は高くなり、200万円を軽く超える車種も出てきます。ただしこれはごく一部のハイグレード車種であって、軽自動車の多くは100万円台で購入することができます。
一方の普通車、そのなかでもコンパクトカーで価格を比較してみると、最も安いグレードでも120万円ぐらいです。
車両本体価格は、いわば車を所有するスタート地点ですから、ここで本体価格が高いか安いかは、車種選びにおいて大きな判断基準となることは言うまでもありません。
維持費をより抑えたいならカーリースがおすすめ
軽自動車の維持費は安いと言えますが、本体を購入すれば初期費用や頭金が発生します。これはカーローンを組んでも同じことです。
そして、走らせるためには維持費がかかります。税金や車検などの法定費用、また任意保険料をはじめ、ガソリン代・消耗品・駐車場代など、全く走らなくても毎月一定額がかかってしまいます。
長期間乗ったり長距離を走ったりすれば、査定価格も下がってしまいます。買い換え時の下取りや中古車として売ろうとして、予想外に査定価格が低いのを体験した方も多いことでしょう。
それらを軽減させる方法は、いくつかあります。
一つ目は、維持費そのものを安く抑えることです。任意保険料の安い保険会社に切り替える、複数社から車検の見積もりを取る、安い駐車場を探すなどの方法があります。
二つ目はレンタカーやカーシェアを利用することです。車を所有せず、必要なときに一定額を支払って車を使う方法で、これらサービスを利用すれば、車を購入せずに必要なときに使うことができます。購入にかかわる初期費用発生しないのは大きなメリットです。
しかしレンタカーやカーシェアを利用するには、その都度営業所に足を運ばなければなりません。距離が遠かったり天候が悪かったりすれば、行くのが億劫になってしまうでしょう。
そして三つ目の選択肢は、カーリースです。
カーリースとは「車のサブスクリプション」とも言われるサービスで、毎月定額料金をリース会社に支払い、ご自分が所有している車と同じ感覚で車を利用できます。
軽自動車のカーリースは、維持費を抑えてマイカーを手に入れるにはおすすめの方法の一つです。頭金ゼロで、毎月定額支払いの明朗会計。
月額料金の中には車検は税金も含まれていることが多く、お財布の管理も簡単になります。
軽自動車で必要な維持費
軽自動車でも普通車でも、車を所有すれば税金、保険、燃料代、車検費用などの維持費がかかります。項目は軽自動車でも普通車でもほぼ同じですが、軽自動車のほうがおおむね安くなっています。
軽自動車を所有するにあたっての維持費を、普通車と比較して考察してみましょう(エコカー減税対象車以外です)。
年間で発生する維持費
軽自動車を所有すると、1年を通して必ず発生する経費があり、そのほとんどは法律に基づく法定費用と言えるものです。
軽自動車の経費は普通車よりおおむね少額ですが、あまり差がない項目もあります。
軽自動車税
毎年4月1日の時点で車を所有している方にかかる税金です。
軽自動車の場合は「軽自動車税」、普通車の場合は「自動車税」で排気量によって金額が変わります。ここでは1,000cc以下のコンパクトカーと比較してみます。
軽自動車税 | (1,000cc未満) | 自動車税(円) | 差額
10,800 | 25,000 | 14,200 |
自賠責保険
車検時に支払ういわば強制保険で、交通事故による被害者救済と加害者への経済的補填のために作られています。
新車で購入の際には37か月分、継続車検の場合は25か月分を支払います。
表で分かるように、軽自動車と普通車でほとんど差がないことが分かります。こと自賠責保険に関しては、軽自動車のメリットは少ないと言えます。
なお保険期間が25ヶ月、37ヶ月となっているのは、それぞれ24(2年)+1、36(3年)+1とすることで、保険が切れるのを防ぐためです。
保険 | 期間軽自動車 | (1,000cc未満) | 普通車(円) | 差額
25ヶ月 | 20,130 | 20,610 | 300 |
37ヶ月 | 27,330 | 27,770 | 440 |
車検費用
日本国内で車に乗る限り、自動車検査登録制度(車検)を受けなければなりません。車検は新車登録から初回が3年目、次から2年おきとなり、それぞれ費用が発生します。
車検基本料金は、整備業者が車検を受けるために設定している点検料や代行手数料です。業者や整備内容によって金額はかなり異なり、洗車や代車費用などが含まれている場合もあります。
いわば車検を受けるための整備費用であって、業者によって金額はまちまちで、理由は、車を預かるディーラーなどが「指定工場」か「認証工場」かで違うからです。
次の表の車検基本料は、おおよその相場です。
金額(円) | 軽自動車 | (1,000cc未満) | 普通車(円) | 差額
自動車重量税 | 9,900 | 24,600 | 14,700 |
印紙代 | 1,200 | 1,200 | 0 |
車検基本料(指定工場) | 20,000 | 30,000 | 10,000 |
車検基本料(認証工場) | 30,000 | 40,000 | 10,000 |
「指定工場」では運輸局に持ち込まず、その工場で車検を終わらせることが出来ます。この場合、車検はほんの数時間で終わってしまいます。
「認証工場」は預かった車を運輸局に持ち込んで車検を受けるので、移動させるための手間や時間がかかるため、それが金額に反映されてきます。
法定点検費用
法定点検には、1年おきに受ける12ヶ月点検と、2年おきに受ける24ヶ月点検があります。定期的に点検することによって、車の故障を未然に防ぎ、快適に走行できるようにするために行います。
道路運送車両法 第48条(定期点検整備)によって受検が義務付けられています。しなくても罰則はありませんが、年に1回は点検を行うことで、安心して走れるというものです。
多くの場合、24ヶ月点検は車検と同時に行われます。
およその相場は次の表のとおりです。
軽自動車 | (1,000cc) | 普通車(円) | 差額
9,000~12,000 | 10,000~16,000 | 1,000~4,000 |
状況により必要な維持費
法定費用の次に、状況や走り方によって違ってくる維持費があります。
例えば長距離を走る方はガソリンなど燃料代が多くかかりますし、雪国にお住いの方はスタッドレスタイヤが必要となります。雪で低温が続けば、バッテリーの寿命も短くなるでしょう。
このような変動費用を比較してみます。
ガソリン代
軽自動車のホンダ【N BOX】と普通車のトヨタ【ヤリス】で、WLTCモードと実勢燃費を比較してみましょう。
ガソリン単価176円/L(税込)として、実勢燃費がWLTCモードの90%と仮定したて計算したのが次の表です。
近年、ガソリンや軽油の価格が高騰していますので、できるだけ燃費のいい車に乗ってガソリン代を抑えたいものです。
1ヶ月あたり1,000km走行したと仮定して計算すると、1ヶ月で約960円差、1年で11,000円の差ができました。
(N BOX) | 軽自動車(ヤリス) | 普通車(円) | 差額|
WLTC カタログ燃費 | 21.2km/L | 19.2km/L | 2km/L |
実勢燃費(推定) | 19.1km/L | 17.3km/L | 1.8km/L |
ガソリン代/月 | 9,224円 | 10,185円 | 961円 |
ガソリン代/年 (千円未満四捨五入) | 111,000 | 122,000 | 11,000 |
駐車場代
自宅やアパートに駐車スペースがない場合、駐車場を借りなければなりません。東京都心部では月額2~3万円、大阪でも15,000円以上はかかるでしょう。全国平均では月額約8,300円となっています。
軽自動車用に小さい枠を若干安く提供している駐車場もありますが、一般的に考えて、軽自動車と普通車の違いはないと言えます。
駐車場に関しては、軽自動車と普通車との金額差は0円と言えるでしょう。
任意保険
運転者の条件を【30才未満不担保、本人と配偶者限定、12等級、免許証はブルー、レジャー用途】として、年間保険料を比較してみます。
軽自動車の場合は、普通車より安く設定されていますが、極端な差はありません。
なおこの表は一つの例であり、保険会社によって金額は違います。
軽自動車 | 普通車 | (円) | 差額|
車両保険ありの場合 | 43,000 | 50,222 | 7,222 |
車両保険なしの場合 | 24,560 | 24,890 | 330 |
メンテナンス費用
メンテナンス費用とは、車を走らせることで消耗したり劣化したりする部品を交換するための費用で、車種や環境、走り方によって違ってきます。
代表的なのは次の項目で、軽自動車の頻度と価格で算出してみました。
項目 | 交換頻度 | おおよその価格 | (円) | 1年換算の場合 | 普通車(円) | 差額
エンジンオイル交換 | 5000km走行ごと または年に1回 | 4,000 | 4,000 | 5.000 | 1,000 |
オイルエレメント交換 | オイル交換2回に1回 | 1,000 | 500 | 500 | 0 |
ワイパーゴム交換 | 1~2年 | 2,000 | 1,000 | 1,000 | 0 |
タイヤ交換(4本) | 4~5年 | 40,000 | 10,000 | 50,000 | 40,000 |
バッテリー交換 | 3~5年 | 8,000 | 2,000 | 2,000 | 0 |
エアコンフィルター交換 | 2年に1回 | 3,000 | 1,500 | 1,500 | 0 |
ブレーキパッド交換 | 2年に1回 | 5,000 | 2,500 | 4,000 | 1,500 |
計 | 21,500 | 64,000 | 42,500 |
ここまでの累計で、軽自動車と普通車の差は、約10万円となりました。
一番金額差が大きいのはタイヤで、タイヤサイズが大きくて太くなると価格は上昇します。
車を自分で所有して乗っていくには、これらの費用がかかります。
軽自動車の維持費を節約するコツ
軽自動車の維持費を効率的に節約するコツは、金額の大きいものから見直していくことです。
法定費用である車検の印紙代・検査料・自賠責保険を節約することはできませんから、対象は任意保険や駐車場代などになります。
具体的には、任意保険会社を変える、補償内容や特約を見直す、車検の相見積もりを取ってみる、燃費のよい車に乗るなどの方法です。金額の大きいものから見直すことで、効率よく維持費を抑えることができるでしょう。
任意保険を見直す
任意保険の全国平均加入率は約90%と言われており、自賠責保険でカバーできない部分を補償しています。
任意保険を定期的に見直すことで、保険料を節約することができます。
車を買ったとき、ディーラーから言われるまま任意保険を契約してそのままという場合は、節約できる可能性が非常に高いです。
今ではテレビCMに見られるように、保険会社それぞれが独自の料金体系を構築し、細かなユーザーニーズに応える保険を販売しています。例えば弁護士特約やロードサービスなどの充実した特約を強調する会社、主な運転者の年齢に合わせた保険料体系としている会社、インターネット専門の申し込みで保険料を抑えている会社など、さまざまな特徴があります。
いわば「かゆいところに手が届く」サービスで、自賠責保険ではカバーしきれない豊富なサービスを謳っています。
今では諸条件を入力するだけで保険料の比較ができるサイトもありますから、是非使ってみることをおすすめします。
では、具体的に任意保険の何を見直したらいいのでしょうか。順に解説します。
補償内容を見直す
任意保険の補償する主な内容は【人身傷害】【対人賠償】【対物賠償】で、それに【車両保険】などが加味されます。どの項目も補償金額が増えれば保険料も高くなり、金額が減れば保険料は安くなります。
これらのうち割高に感じられるのは、車両保険です。所有している軽自動車が古くなったり、運転スキルが上がったりして車両保険が不要と感じられたら、外すことをおすすめします。それだけで任意保険料はかなりお安くなるでしょう。
特約内容を見直す
特約は本契約にオプションで上乗せできるもので、代表的なところでは、【ロードサービス費用特約】【弁護士費用特約】【他者運転特約】【運転者限定特約】などがあります。
ロードサービス費用特約 | 事故や故障などの理由で車が自走不能になった場合、契約しているレッカー業者の手配・費用支払いなどを行ってくれる特約 |
弁護士費用特約 | 事故で被害者になったとき、ケガや車の損害に対する賠償請求を弁護士に委任する際にかかる弁護士費用・法律相談費用などを補償する特約 |
他者運転特約 | 友人など他者から借りた車(レンタカー・代車も含む)での事故も、ご自分が加入している保険が使える特約 |
運転者限定特約 | 運転者の範囲を、《本人のみ》・《本人と配偶者》・《同居の家族》などと限定することで保険料を安くする特約 |
車は通勤にしか使わず、遠出はしないという方にとって【ロードサービス費用特約】はあまり必要ではないでしょう。
同居していた22才の息子が就職して家を離れたという場合、50代の夫婦だけの【運転者限定特約】をつければ保険料は安くなって合理的です。
安い駐車場を探す
車を買って自宅あるいはアパート等に駐車場がない場合は、近くに借りることになります。東京など都会ではそうせざるを得ず、月極(つきぎめ)で契約すると1ヶ月あたり2~3万円の出費となります。
自宅やアパートの近隣で複数の駐車場があれば、より安いところを借り換えれば駐車料金を節約できます。
また多くの場合、普通車も軽自動車も1枠あたりの駐車料金は同じですが、小さい枠を軽自動車専用としている駐車場もあります。面積が狭いため当然料金も安くなりますので、こういう点も軽自動車のメリットの一つです。
車検は数店舗から相見積もりを取る
軽自動車も普通車も、新車購入後は3年目、それ以降は2年ごとに「自動車検査登録制度」つまり車検を受けなければなりません。車検は、必ずしも車を買った販売店で受けることはありません。
複数の販売店から相見積もりを取り、価格と内容に満足できるところに依頼するのも一つの方法です。見積もりを取るのは無料ですが、その都度車や車検証を見せるため、1回あたり1時間ぐらいかかるでしょう。
ベストの方法は、ディーラーや指定整備工場を3箇所選んで見積もりを取り、その中から価格や信頼性を考慮して納得できるところに依頼することです。
ただし、車検時に必要な【自動車重量税、自賠責保険料、印紙代】などの法定費用はどこで車検を受けても同額です。
違ってくるのは整備費やパーツ代で、例えばファンベルトを交換するかしないかはパーツ代に反映されてきます。
見積書をよく見ることも必要です。なかには有料の「洗車代」などが含まれている場合もあるからです。
こまめにメンテナンスを行う
「今日のひと針 明日の十針」ということわざがあります。
今日1針縫えばいいところを放置すると、明日は10針縫うほど綻びが広がるという意味で、これは車も同様です。例えば
オイルやエレメント(フィルター)交換を怠ったり、量が減ったのを放置したりするとエンジンを傷め、オイル代よりはるかに高くついてしまいます。
ブレーキパッドも同様で、限界を超えて使うと高額なブレーキディスクを傷めることになります。
これらを防ぐためには少々のエンジン不調、ボディの小さい傷などにも常時気をつけることで、そうすればダメージが軽いうちに対処することが可能です。可能なら月に1回はボンネットを開け、エアクリーナー、バッテリー、エンジンからのオイル漏れ、ウィンドウォッシャー液などを点検したいものです。
ボディのキズやサビも、こまめに洗車することで容易に発見することができます。
こまめにメンテナンスをすることで、愛車の異常を発見しやすくなります。言ってみれば、車に愛情をもつことです。
燃費の良い車種に乗る
車の燃費を表す指標においては、近年よく使われている「JC08モード」や「WLTCモード」があります。
WLTCモードとは、市街地・郊外・高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成したもので、国際的に使われているモードです。
JC08モードとは、1リットルの燃料で何km走れるかをいくつかの自動車の走行パターンから測定する燃費測定方法で、日本独自の検査基準です。
これらのモードで表される燃費とは「燃料消費率」のことで、1リットルの燃料で何キロ走れるかを示した数値ですから、この数値が多いほど、より経済的な車だということになります。
それを念頭におき、実際に市販されている軽自動車の燃費をWLTCモードで比較してみます。すると2023年3月現在、最も優れた燃費は27.7km/Lです。2位は25.2km/Lですから、1割近く違っています。
燃費が上位に位置している軽自動車を見ると、ほとんどがマイルドハイブリッド車であることに気づきます。
マイルドハイブリッド車とは、エンジンとモーターを組み合わせている「ハイブリッド車」のうち、モーターの出力が控えめなレイアウトを指しています。
車を買い換えればかなりの出費になりますから、はじめから燃費のいいマイルドハイブリッド車を買えば、ランニングコストを抑えることができます。しかしマイルドハイブリッド車は、ガソリン車に比べて高額です。
カーリースを利用する
市販される車はモデルチェンジするたびに新しい技術やメカニズムが搭載され、魅力や安全性を増したうえに燃費も改善しています。
しかし車を所有するライフスタイルでは、買い換えるたびに多額の出費が発生します。一括払いでなくても、車の購入費を毎月ローンで返したり、走ればかかるガソリン代、定期的にかかるオイル交換代や車検費用など、これらの維持費を継続的に支払ったりするのはなかなか大変です。
そう思う方には、軽自動車のカーリースがおすすめです。
カーリースとは「車のサブスクリプション」とも呼ばれるシステムで、毎月一定料金をリース会社に支払います。毎月定額支払いという点ではカーローンと同じですが、車検や税金といったスポットで発生する費用もコミコミで定額なのがカーリースの特徴です。
元々は法人向けで普及していましたが、最近では個人向けのカーリースの人気が急上昇しています。頭金ゼロ、毎月定額という利点はもちろんですが、インターネットからの24時間いつでも申し込みができ、主要な国内メーカーの車種はほぼ選べるという利便性が人気を後押ししています。
アフターサービスはディーラーが行ってくれるケースもあり、中には消耗品の交換までコミコミというケースも。
分割手数料はかかるものの、サービスの充実さを加味すればコスパ良しなマイカーの手に入れ方と言えるのではないでしょうか。
維持費を抑えて楽しいカーライフを
軽自動車の維持費は安いことがお分かりいただけたと思います。
軽自動車の人気は年々高まっており、2022年に日本国内で最も売れた車は、軽自動車です。その数は20万台を超えています。ちなみに、最も売れた普通車は約17万台でした。
よく売れている最大の理由は、車両価格や維持費が安いためと言えるでしょう。
さらにはスタイルやカラーリングの豊富さ、小さいボディながら高い収納性、ABS・エアバッグ・衝撃吸収ボディなど数々の安全装置も大きな魅力です。女性にも支持されるスタイリングや内装を備えた軽自動車も数多く販売されています。オフロードや雪道も走りやすい四輪駆動タイプもあります。
今や軽自動車は、スタイルも内装も普通車と遜色ないレベルとなっています。
その軽自動車の維持費をさらに抑えるためには、任意保険内容や車検依頼先を見直すなど、ここでご紹介したことを実践されることをおすすめします。同じ車で同じ距離走るなら、安いに越したことはありません。
また一つの方法として、カーリースがあります。カーリースのメリットは、レンタカーやカーシェアとは根本的に異なり、自分の好きな時間に好きなだけ車に乗ることができることです。
こちらのページで、軽自動車のカーリースについて詳しく解説しています。下のオレンジボタンのクリックでも、同じページに移動します。
軽自動車のカーリースを検討されている方、リースについてもっとよく知りたいという方は、是非ご覧になってみてください。軽自動車の維持費を抑えて、楽しく豊かなカーライフを送りましょう。