ETCカードを使うと、高速道路をスムーズに通行できるだけでなく、お得な割引サービスを受けることもできます。
ETCカードは、クレジットカードの申し込みに付帯している場合が多く、持っている方も多いかと思います。
あとは車にETC車載器を取り付ければ利用が開始できますから、「普段は車を使っていない」「高速道路を利用する機会が少ない」という方も、高速道路の利用料金をETCカードでの支払いに変えるだけで、旅行や休日のお出かけがお得になる割引は魅力的ですよね。
料金所の渋滞回避や、利用料の割引など、ETCの利用は、頻繁に高速道路を利用する人以外にもメリットがたくさんあります。
今回は、ETCカードの使い方を詳しくご紹介します。
さらに、お得な割引情報もご紹介しますので、これを機にETCカードを利用してみてはいかがでしょうか。
ETCカードの使い方

さまざまなメリットがある「ETC」を利用するためには、専用の機械とカードを用意する必要があります。
- ETC車載器を購入
- セットアップする
- 不具合がないか確認
この3つのステップで利用の準備が完了となりますので、それぞれご説明します。
ETC車載器を購入する
まずは、車に取り付けて、ETCカード挿入する「ETC車載器」を購入しましょう。
ETC車載器は、料金所に設置してあるアンテナと無線通信を行うための機械です。
ETCカードだけ持っていても、車載器がなければETCレーンを利用できません。
ETC車載器は、自動車ディーラーでの取付け時に同時に購入することもできますし、カー用品店や、家電量販店で個人的に購入することもできます。
ETC車載器には、車につける四輪車用と、バイクに取り付ける二輪車用がありますから、ご自身で購入する際は間違いのないよう確認しましょう。
他にも、車の車種や車載器の種類によって、取付方法が異なる場合があります。
購入前に自分の車種に適した車載器か確認し、取付方法を理解した上で購入することをおすすめします。
四輪車用のETC車載器には、ダッシュボードなどに貼り付けて使用できる後付けタイプと、車両に設計段階から設置する場所が設定されていて利便性と見栄えの良いビルトインタイプがあります。
車両購入時に取り付けるビルトインタイプは、外から見えないようにできるため、カードの盗難の心配が少なく、車内のデザインを邪魔しないという利点があります。
後付けタイプは、車両購入時でなくても取り付けが可能で、車種や車内のデザインに制限されずに選ぶことができますから、値段やメーカーを選ぶ幅が広がるため、あなたに合ったデザインや価格帯を選べるのが魅力です。
ETC車載器を登録店でセットアップする
ETC車載器を使えるようにするためには、セットアップを行う必要があります。
ETCのセットアップは、不正利用を防止する対策として、登録店でしか作業が行えません。
ETCは、車に取り付けた車載器と高速道路に設置されたアンテナの間で、通行した区間やそれに基づく利用料金、カード情報を無線通信を通してやりとりします。
”どの区間”を”誰”が”いつ”利用した料金なのかを通信していますから、高度な通信技術を利用するだけでなく、車両の情報やETCカードに含まれる個人情報の保護にも気をつけなければなりません。
他人のカード情報を読み取れてしまったら、使った覚えのない高速料金が請求されたしまったり、通行の履歴が改竄されることで、犯罪に利用されたりしては困りますよね。
個人情報の漏洩や車両情報の誤りがないよう、登録店で車載器に車両の情報を書き込み、セキュリティ処理をしてもらうのが「セットアップ」です。
セットアップを依頼する時には、車両だけでなく車検証と本人確認書類が必要になりますから、忘れずに準備しておきましょう。
ETCの管理団体「ITS-TEA(一般社団法人 ITSサービス高度化機構)」が定める「セットアップ登録店」へ加盟した整備工場を「登録店」と言いい、登録のためには5つの要件を満たす必要があります。
- 自動車分解整備業の認証を取得している
- セットアップ業務を自ら直接行える(他の店舗に委託しない)
- 車載器の販売又は取り付けが行える
- 適正な実施が危ぶまれるような状況が特に認められない
- 健全な経営内容で、社会的信用を有する法人である
ETCカードを挿入し不具合がないか確認する
セットアップが完了したら、ETCカードを挿入して不具合がないか確認しましょう。
まずはエンジンをかけて車載器の電源が入るかチェックします。
続いて、ETCカードを差し込んで、正常に読み取るかチェックしましょう。
ETCは、料金所で停車せずスムーズな通行が可能であることが魅力ですから、不具合のためにバーが開かず、ETCレーンで急停車してしまうと、後続車に追突されてしまう可能性もありますし、トラブルの解消に時間がかかり、渋滞を引き起こしてしまうこともあります。
また、読み込みが不安定な場合は、通信も不安定であることもあり、走行経路の読み込みや料金の算出にも影響が出てしまったら困りますよね。
ETCの利用による割引が受けられないだけでなく、利用区間が誤って判断されて料金が高くなってしまうなんてことも考えられます。
ETC車載器本体や、取り付けに使用する配線類はあくまでも”機械”ですから、初期不良の可能性も考えられますし、電圧や配線のミスがあるかもしれません。
- ETC車載器に電源が入らない
- ETCカードを読み込まない
- ETCカードの読み込みが不安定
こうした不具合がある場合は、まずはETCカードの挿入向きが合っているかを確認します。
ETCカードを入れ直しても改善されない場合は、取り付けとセットアップをした店舗に相談しましょう。
車載器自体に不具合がある場合、ETCカードに汚れや破損がある場合だけでなく、車のバッテリーや発電機に不具合がある可能性も考えられますから、必ずプロに相談すると良いでしょう。
実際に高速道路を利用するタイミングで不具合があると、事故の原因にもなりますから、必ずセットアップが完了した段階で確認しておくことをおすすめします。
レンタカーでのETCカードの使い方

ETCカードさえ持っていれば、レンタカーでもETCを利用できます。
自家用車と同じように、利用料金の割引を受けることができますし、停車せずスムーズに高速道路を利用できて、大変便利です。
レンタカー会社の中には、ETCカードも貸し出しているところもありますから、普段車を利用しないという方でも、使い方を知っておくと良いでしょう。
レンタカーを利用するのは、旅行や引越しなど、遠方への移動がメインとなるかと思います。
さらに、事故や故障の代車としてレンタカーを利用することもありますから、自分の車ではなくても、ETCを安心して利用できるように、使い方をチェックしておきましょう。
ETCが利用できる車両か確認する
予約の時点で、ETCが利用できるか確認しておきましょう。
ETC車載器が標準で付いているレンタカーがほとんどとなりましたが、車種や時期によって付いていないこともあります。
例えば、トラックには付いていない。あなたの前に利用した人が壊してしまったから利用できない。なんてことも起こり得るのです。
予約の時点で、ETCを利用したいことを伝え、必ず車載器が付いた車で用意してくれるのか確認しておくようにしましょう。
また、レンタカー会社の中には、ETCカードを貸し出しているところもあります。
返却時に高速道路の利用料も合わせて清算できるので、ETCカードを持っていない方でも利用できますし、複数人で高速道路の料金を出し合いたい場合も計算しやすくなります。
ただし、ETCカードはETC車載器に比べ取り扱っているところが限られており、在庫も少ないため、早い者勝ちの可能性が高いようですから、利用を検討する際は、早めの予約をおすすめします。
ETC車載器の場所を確認する
出発前に、ETC車載器が取り付けてある場所を確認しましょう。
レンタカー会社や車種によって、取り付け箇所が違います。
ほとんどの場合、運転席の近くにありますが、足元の奥の方や、グローブボックスの中など分かりずらい場所にあることもありますから、見つからなければ、すぐに店の人に確認ができるように最初にチェックしておくと良いでしょう。
走り出してから探したりカードの挿入を行おうとしても、手の届かないところにETC車載器があると、ETCの利用ができなくなってしまいます。
ETCカードを挿入しETCレーンを利用する
ETCカードを車載器に挿入したら、自家用車と同じようにETCレーンを利用しましょう。
20km以下に減速して通過するだけです。
せっかくETC車載器がついたレンタカーを利用しても、ETCレーンを通過しなければ意味がありません。
料金の割引も、車載器にETCカードを挿入してETCレーンを走行し、無線通信で決済した場合のみ適応となっていますから、通過するレーンには注意しましょう。
ETCカードを挿入する際には、カードの向きが合っているかどうかと、挿入後にエラーが出ていないかを確認しておきましょう。
いくら点検や清掃をしているからといっても、レンタカーは様々な人が様々な環境で利用していますから、不具合が出てしまう場合もあります。
出発間のチェックで、一緒に確認しておくと良いでしょう。
返却時に抜き忘れないように注意!
レンタカーの忘れ物の中でも特に多いのが「ETCカードの抜き忘れ」です。
家の近くのレンタカー屋さんを利用している場合は、気づいた時点ですぐに取り行けますが、乗り捨てをした場合や旅行先というように、遠方の場合は、なかなか取りに行くことができません。
さらに、レンタカー会社が忘れ物に気づかなければ、次にその車を使う人が利用してしまうかもしれません。
ETCカードは、車載器に挿入するだけで使用できてしまいますから、パスワードや指紋認証などもなく料金が支払われてしまいます。
持ち主であるあなたが利用する場合はとても便利なシステムですが、全く関係のない人でも同じように使えてしまうというデメリットもあるのです。
車を降りる時には、必ず毎回ETCカードを抜く癖をつけておきましょう。
ETCカードを使うときの注意点

車載器のセットアップが済んだら、いよいよETCの利用が可能になります。
利用前に、ETCカードを使う時に注意しておきたいことを確認しておきましょう。
特に知っておきたい注意点は5つです。
- ETCカードの挿入向き
- ETCカードの有効期限
- ETCレーンを利用する
- 使用できない時は一般レーンへ
- 車を降りる時はETCカード抜く
知らずに利用しようとすると、ETCのバーが開かずに通行できない。犯罪に巻き込まれる。なんてことにもなりかねません。
ひとつづつ解説していきますから、日頃から注意してETCを利用してください。
ETCカードの挿入向きを確認
ETCカードには、挿入する向きがあります。
ETCカードに付いているICチップから情報を読み取っていますから、ICチップが車載器の読み取り部分に合うようにしなければなりません。
挿入する向きは、カードの券面に矢印が記載されている場合が多くわかりやすいのですが、裏・表は、ETC車載器の機種によって違うため、事前に確認が必要です。
挿入する向きや表裏を間違えてしまった場合、ETC車載器の機種にによって、警告音や音声で読み込みエラーを知らせてくれます。
音を消している場合は、ETC車載器本体のランプで確認してください。
せっかくカードを差していても、間違った向きではカードの情報を読み込めず、ETCレーンを利用できませんから、ETCカードを挿入するときは毎回注意するようにしましょう。
ETCカードの有効期限を確認
ETCカードの挿入向きと一緒に確認しておきたいのが「ETCカードの有効期限」です。
ETCカードは高速道路料金の支払い専用のカードとはいえ、クレジットカードですから、利用できる期間が決まっています。
ETCカードの有効期限の確認は非常に重要であり、有効期限が切れている場合はETCレーンを利用できなくなります。
ETCカードの有効期限は、ETCカードの表面に印刷されていますから、有効期限を確認するために、ETCカードを取り出し、有効期限を確認してください。
また、ETC車載器の機種によっては、カードが正しく挿入されると、有効期限を読み上げてくれるものもあります。
普段ETC車載器から抜くことがないまま、確認しないでいたら有効期限切れに気づかず、高速道路の入り口で急ブレーキを踏むことになった。なんて方もいるようです。
この場合、渋滞の元になり気まずい思いをするだけでなく、追突事故に発展する場合もありますから、日頃から注意しておくようにしましょう。
車を降りる時は、ETCカード抜いて、挿入前にはカードに破損がないかと有効期限を確認する癖をつけておくと良いでしょう。
有効期限が切れている場合は、ETCカードを更新する必要があります。
有効期限が近づいてもカード会社からお知らせがない場合は、早めに連絡して手続きを行なってください。
ETC専用レーンを通過する
「一般」と書かれた緑色看板のレーンは、ETCの利用ができません。
「ETC」と書かれた紫の看板があるETC専用レーンを利用しましょう。
ETCが普及しており、現在はETC専用レーンの他に、ETCも一般車もどちらも通過できるレーンがありますから、ETCの文字があるレーンのみを利用すると覚えておいてください。
万が一、一般レーンに侵入してしまった場合は、必ず停止し、ETCカードを車載器から抜き、料金所の人に渡して決済してもらってください。
その場合、次の料金所も一般レーンを利用し同じようにETCカードを手渡しして利用することになります。
停車せずスムーズに通過できるシステムの良さを活かせないことになってしまいますし、各種割引の適用が受けられなくなってしまいますから、注意しておきたいところです。
カーナビの中には、ETCレーンを事前に表示してくれる機種もあるようですし、料金所までの距離を示す案内看板にも、ETC専用レーンを示す矢印が出ていますから、走行中でも早めにチェックしておきましょう。
せっかく便利でお得なシステムを利用するのに、事故に遭ってしまってはもったいないですから、ETCレーンはを通過する際は、前の車と車間距離をしっかり空けて、後続車に注意しながら20km以下で走行するようにしてください。
ETC未対応の場合は一般レーンへ
誤って一般レーンに侵入してしまった場合や、ETC未対応の有料道路を利用する際は、一般レーンを利用します。
入り口で通行券を取り高速道路に入ったら、出口でも一般レーンを利用して、通行券を渡し、その場で料金を支払います。
人がいる料金所でも、精算機が設置されている料金所でも、クレジットカード決済が可能であれば、ETCカードが利用できますが、車載器から抜いて通常のクレジットカードと同じように、料金所の人に渡して決済してもらいます。
現在、どこの料金所も不正通行防止のために、たくさんのセンサーやカメラを設置しています。
料金所を「清算できていない状態」で通過した場合は、必ず次の料金所で相談してください。
また、未清算に気づかないまま出口を通過してしまった場合は、後日支払いの依頼が届きますから、すぐに対応しましょう。
このお知らせは、利用から半年以上経ってから通知される場合もあります。
後日入金をする場合のほとんどは、振込による手続きとなりますから、手間や時間がかかってしまいます。
利用時に少し注意しておくだけで避けられることですから、日頃から意識して利用しましょう。
車を降りるときはETCカードを抜く
車を降りる時は、ETCカードを抜き、他のクレジットカード同様、貴重品として手元で管理しましょう。
車内に放置することで、盗難や破損の原因となる場合があります。
とくに多いのが、ETCカードのICチップ部分が熱の影響を受けて破損してしまう不具合です。
夏場は車内が高温になり、熱の影響で不具合が起きる場合があります。
ETCカードのICチップ部分が熱に弱いため、読み込みエラーを起こす可能性があるのです。
さらに、クレジットカードの素材はプラスチックですから、熱で変形してしまい、カードだけでなくETC車載器にも影響がでる場合もあります。
炎天下に駐車した車内は、30分程度で45度近くまで暑くなり、70度に達する場合もあるようです。
プラスチックの耐熱温度は60度から85度程度までと言われているため、炎天下の車内は十分影響が出る環境と言えます。
また走行中の抜き差しは危険ですから、サービスエリアや目的地に到着して駐車が完了したら抜くようにしてください。
走行中の抜き差しが危険な理由として、脇見運転になってしまう可能性だけでなく、ETCレーンを通過する前後は、情報の読み込みや書き込みの通信を行っており、途中でETCカードを抜いてしまうとエラーとなり、次の料金所でETCが利用できなくなる場合があることがあげられます。
昔は不正利用のリスクがあり、必ずETCカードを抜いたほうが良いと言われていました。ただしクレジットカードと一体型のETCカードは2018年時点で廃止になり、不正利用のリスクは極めて低くなっています。
どちらかというと、ETCカードを入れ忘れてしまい走行中に挿入し脇見運転になる方がリスクと言えます。夏場や長期間運転する予定がない時以外は、ETCカードはそのままにしておいても良いという意見が最近では増えています。
ETCカードはお得な割引サービスがある!

せっかくETCを利用するのであれば、チェックしておきたいのが「割引サービス」です。
時間帯や、利用区間によって様々な割引やポイントサービスがありますから、利用前にチェックして登録を済ませておくことをおすすめします。
各種割引は、基本的に快適な高速道路の利用や、渋滞回避のために考えられているため、利用が集中しない”期間”や”時間帯”が狙い目です。
ETCの技術を利用することで、どの車がいつどこを走ったかを確認し、記録できることで実現した割引システムですから、ETC車載器にETCカードを挿入して、無線通信での決済を行うことが前提となります。
ETCカードの使い方をもう一度確認して、正しくお得に利用する準備をしておきましょう。
平日朝夕割引(地方部)
ETCマイレージサービスに登録すると、平日朝夕割引を受けることができます。
名称 | 平日朝夕割引 |
割引方法 | 翌月に無料通行分として還元 |
区間 | NEXCOが管理する地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路 (※東京・大阪とその近郊は対象外) |
利用方法 | 車載器にカードを挿入した通信でのETC利用で、 平日の朝(6時〜9時)、夕(17時〜20時)に対象区間を走行 |
利用条件 | ETCマイレージサービスに登録 1ヶ月5回以上、平日のみ(土・日・祝日は適応外)朝・夕それぞれ1日1回のみ適応 ETC無線通信による走行 |
1ヶごとに利用分を集計し、利用回数が1ヶ月5〜9回の場合30%、10回以上は50%を無料通行分として翌月20日に還元され、還元分の最大は、100km相当分までとなっています。
また、複数のETCカードを利用してしまうと合算はされませんので、最低でも1カードで5回は利用できるように注意しなければなりません。
車載器にカードを挿入した通信での利用に限り適応されますので、ETCカードの期限切れや車載器の不具合がないか、チェックしておきましょう。
通勤や、旅行で早朝に出かける場合にありがたい割引ですね。
深夜割引
利用者が少なく、渋滞の心配のない深夜に利用するとお得です。
名称 | 深夜割引 |
割引方法 | 毎日深夜0時〜4時の利用料金を30%割引 |
区間 | NEXCOが管理する地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路 (※京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は対象外) |
利用方法 | 毎日深夜0時〜4時に対象区間を、ETC無線通信による走行で利用する |
利用条件 | 深夜0時〜4時にETC無線通信による走行 |
距離や回数に制限がなく、利用料金がその場で割り引かれることで、わかりやすく使いやすい割引です。
利用する回数や距離に制限がなく、対象区間であればどこまで乗っても、何度利用しても、ETCレーンを通過して支払いを行うだけで適応されるので、面倒な手続きや難しい手順もありません。
通勤距離が遠く場合や、スキーやそのーボードなど遠方への旅行で深夜に出発する場合、渋滞を避けることができるだけでなく、高速道路の料金もお得になるので、活用したいですね。
ETC車載器のETCカードを挿入した「無線通信」による決済が対象となります。
休日割引(地方部)
休日のお出かけに最適な、割引もあります。
名称 | 休日割引 |
割引方法 | 利用料金の30%を割引 |
区間 | NEXCOが管理する地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路 (※東京・大阪とその近郊は対象外) |
利用方法 | 土曜日・日曜日・祝日のみ 午前0時〜午後11時59分までの間の利用分 対象車種でETC無線通信を利用して走行 |
利用条件 | 普通車・軽自動車・二輪車のみ適用 ETC無線通信を利用して走行 |
対象となる車両は、普通車・軽自動車・二輪車のみとなります。
車種の区分がわからないという方もいらっしゃるかと思いますが、軽自動車はもちろん、コンパクトやカーワゴン車のような、ご家族や友人と外出するのに使用する車両は、基本的に対象と思って良いですから、安心してお出かけしてください。
貨物タイプのロングバンや、軽トラックなども対象ですから、小規模なお引越しやイベントへの出展などでも利用できます。
注意したいのは、ゴールデンウィークやお盆のような大型連休期間は対象外というところです。
毎年期間や日付が異なりますから、対象期間や対象車種は「ドラぷら」をチェックしておきましょう。
対距離料金(首都高速/阪神高速)
走行する距離に関わらず、利用料金を一律の金額としていた一部の都市圏道路の料金システムを、より柔軟な対応に変えようという動きが「対距離料金」です。
長距離の移動が増えたことと、ETCの普及が進んだことで、走行経路の把握や料金徴収がスムーズになったからこそ実現した料金体型と言えます。
料金は、首都高速道路や阪神高速道路において、従来の定額料金制と、利用距離に応じた従量課金制を組み合わせて、設定されました。
ETCマイレージサービス
利用料金に応じてポイントを貯めることで、無料通行分に交換できるサービスもあります。
名称 | ETCマイレージサービス |
割引方法 | 利用料金に応じて、無料通行分に交換できるポイントがもらえる |
区間 | NEXCOが管理する地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路 各県の道路公社が管理する高速道路 |
利用方法 | インターネットもしくは郵送にて登録 |
利用条件 | ETC車載器番号・ETCカード番号・車両ナンバーを含めた利用者情報を事前に登録する |
他の割引と異なり、時間帯や区間に限定されず、ほぼ全ての高速道路が対象であり、日々の利用の積み重ねがポイントとして貯まり「無料通行分」として利用できるのがETCマイレージサービスです。
利用区間によってポイントのつき方が違うことと、月間の利用額に応じてプラスアルファのポイントがもらえるシステムがある道路事業者もあります。
よく利用する区間のポイント情報をチェックてみてください。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- ETCカードの情報
- 車載器番号
- 車の情報(車種やナンバー)
ETCカードの使い方は難しくなくお得!

頻繁に高速道路を利用するわけではないという方でも、週末のお出かけが少しお得になる、通勤がちょっと楽になる、そんな日常を叶えることができるのがETCです。
そんなETCの利用方法はとても簡単。
- クレジットカード会社にETCカードの作成を依頼
- ETC車載器を購入
- 登録店にてETC車載器をセットアップ
- ETCカードを挿入して不具合がないかチェック
ETCカードを利用することで高速道路をスムーズに通行でき、また、お得な割引サービスを受けることができます。
指定区間の「周遊エリア乗り放題」のようなフリーパスサービスがあったり、GoToトラベル実施時には、ETC車両限定の宿泊とセットの割引プランが発表されていたように、今回ご紹介した割引以外にも、様々なお得プランや割引がありますし、今後も対象店舗やエリアの拡大が予想されます。
渋滞の回避や、スムーズな高速道路の利用を目的に、利用が進むETCは、たくさんのメリットがあり、そのメリットはこれからもどんどん拡大することが予想されます。
まずは、利用できる環境を整えることから始めてみましょう。
ETCカード利用準備のほとんどは、整備工場やディーラーで完了しますから、非常に簡単に済ませることができます。ぜひ、ETCカードの利用を検討してみてはいかがでしょうか?