車は人生の中でも住宅購入の次に高価な買い物であり、車を購入したことがない方にとっては不安が大きいものです。
また、車の購入には「車を選ぶ」こと以外にも書類の準備や自動車保険の加入など様々な手続きが必要になります。さらに初めての運転の方も多く、運転技術が不安という方も少なくありません。
そこで今回は、
- 初心者向けの車の選び方のコツ
- 車選びの際の後悔しないポイント
- 初心者におすすめのボディタイプ
を中心に、初心者の方に向けて車の選び方をご紹介していきます。
初心者向け車の選び方のコツとは?
初心者の方が車を選ぶ方法には5つのコツがあります。
- 国産車を選ぶ
- コンパクトサイズを選ぶ
- お手頃な価格帯の車にする
- 運転のしやすさ
- 安全機能面を確認
国産車を選ぶ
国産車は日本人が車を運転する場合の様々な条件を想定して作られています。
また「国産車は外車と比べて壊れにくい」と言われており、故障に対するリスクも抑えられます。車の運転が何かと不安になる初心者の方は国産車を選ぶことがベストな選択肢です。
さらに「国産車」の場合、日本独特の気候変動に考慮して製造されており、車のメンテナンスしやすい特徴もあります。少しマイナーな車種の場合、部品がなくて修理に苦労する可能性も考えられます。
国産車には様々なメーカーがありますが、それぞれのメーカーにどのような車と特徴があるのかを購入前に確認しておきましょう。
コンパクトサイズを選ぶ
車幅、車の長さといったサイズ感覚に不慣れなという場合は、コンパクトサイズの車を選ぶのが無難です。車両が小さければ、運転に不慣れな方が車を走らせても事故や傷に対するリスクを抑えられます。
「最初に選ぶ車は運転に慣れる為の車」と割り切ってコンパクトサイズの車を購入するのも良い方法です。運転するほど車両感覚が鋭く研ぎ澄まされていきます。
お手頃な価格帯の車にする
せっかく購入した車であるにも関わらず、傷や凹みをすぐに付けてはもったいないです。
まずはお手頃な価格帯の車を選ぶのも一つの選択肢です。傷や凹みを購入した車に付けないことが1番良いのですが、初心者の方が運転中に事故や傷をつけてしまう可能性は高い傾向にあります。
まずは練習の為にも価格がお手頃で安い車を選びましょう。
場合によっては車検の残っている中古車を購入し、車検が切れるまで乗り続けるという選択肢もあります。
運転のしやすさ
運転のしやすさは運転の不慣れな方にとって重要なポイントです。
運転しやすい車の特徴は「小回りが効く」「視界が広い」「安全性能が充実している」などの兼ね備えた車種です。
主に軽自動車やコンパクトカーが候補になりますが、ミニバンのような運転席の位置が高い車も視野が広く、車のサイズに対応出来るならば、実は運転しやすい車に入ってきます。
自分にとって運転しやすい車とは何かを考えて車を選びましょう。例えば、車をぶつけてしまう心配がある方は安全技術が優れた車が良い選択肢になります。
安全機能面を確認
初心者の車選びの際にこれだけは外せないのが「安全性能」です。
初心者の方は運転に不慣れな場合が多く、車両感覚が付いていません。場合によっては運転中にふとしたことで大きな事故を起こしてしまう可能性があります。
事故を未然に防ぐ為にも安全性能が充実した車を選びましょう。安全性能装置が装備されているだけでも初心者の方にとっては「安心材料」の1つになるかもしれません。
初心者が車選びで後悔しない4つのポイント
初心者の方が最初に購入する車を選ぶ際に後悔しないポイントが4つあります。
- 予算を決めておく
- 年間にかかる維持費を計算しておく
- 乗る用途に合わせる
- 見積もりは複数店ぴで比較する
予算を決めておく
車の購入費には車両本体価格以外にも登録諸費用や税金などのお金が必要になります。
その為、車両本体が安い場合でも、見積書を作ってもらうと金額が意外と高くなります。大切なポイントはまず「購入する車の予算を決めておく」ことです。
予算を決めることで、生活に負担が出ない金額内で自分が希望する車を選べるようになります。100万円しかお金を出せないのに200万円の車を購入するのには無理があります。
また「予算が足りない」という場合には「ローン払い」という選択肢もありますので、手持ちのお金だけで決めるのではなく、ローンの場合は「維持費+ローン返済」の毎月の支払い額に無理をしていないのかを考えましょう。
もしローンを活用する場合、ディーラー系ローンだけではなく、ネットから申し込めるマイカーローンもおすすめです。
自分が所有している予算を確認しつつ、購入する車を選ぶことがおすすめです。
年間にかかる維持費を計算しておく
車は購入時だけ費用がかかる訳ではありません。車を維持しているだけでも必ずお金が必要になります。具体的に説明すると、毎年4月以降に必要な自動車税や2年〜3年ごとの車検代、車のメンテナンス代などの維持費です。
車を購入する場合には、希望する車に年間どのくらいの費用が必要になるのかを計算しておきましょう。車を購入する上で大切なポイントです。維持費の管理が手間と思われる方には、毎月定額でマイカーに乗れるカーリースがおすすめです。
乗る用途に合わせる
どんな方にも「車を使う目的」が必ずあります。お子様の送り迎えや買い物に車を利用する人もいれば、通勤、通学に車を利用する方など様々です。
初心者の方が車を選ぶ上では「乗る用途に合わせて購入する」ことも重要なポイントです。通勤でしか車を利用しないにも関わらず、ミニバンサイズの車を購入するのは車の使用目的に合っていません。購入する車をどのように利用したいのかを確認してみましょう。
見積もりは複数店舗で比較する
例えばタントであればライバル車としてN-BOXやスペーシアがあります。値段はもちろんのこと、デザインや装備も異なります。同じくらいのスペックで比較した場合でも、A社の見積もり金額は100万円、B社では90万円の場合も可能性としては考えられる話です。
車を購入する場合、1社だけで購入判断をするのではなく、複数のディーラーに足を運んで比較検討しましょう。見積を比較検討することで更なる大幅値引きも期待できます。
中古車の場合も同様で、基本的には同じ状態・スペックの中古車というものは存在しませんが、似たような車種はあります。新車と違って中古車販売店の在庫でも差が出ることがあります。
何が何でもこの1台!という理由がない限り、焦らず他の中古車と比較することをおすすめします。
初心者におすすめの車のボディタイプ一覧
初心者におすすめする車のボディタイプを4つ紹介します。
それぞれの車種ごとのメリットとデメリットについても合わせてご紹介します。
- 軽自動車
- コンパクトカー
- SUV
- ミニバン
軽自動車
軽自動車は排気量660cc以下、ボディサイズは全長3,400mm全幅1,480mm全高2,000mm以内の箱型の車です。
代表的な車種として、N-BOX、タント、スペーシア、ムーヴ等が挙げられます。
低価格と燃費性能の良さ、自動車税など、どれをとっても初心者の方が選ぶ1台目の車としておすすめできるボディタイプになります。
デメリットとしては、エンジンの加速性能が普通車と比べて弱く、アクセルを踏み込んだ場合でも思ったより加速しないという不満が残ります。
坂道が多い、高速道路を利用する機会が多いなどに該当する場合は、可能であれば試乗をしてから判断しても良いでしょう。
コンパクトカー
コンパクトサイズはボディ構造が「ハッチバック」もしくは「トールワゴン」のタイプで「5ナンバーの車種」を主に指します。代表的な車種として、ヤリス、フィット、ノート等が挙げられます。
コンパクトサイズ以外に
「小型車」とも言われることがあり、低燃費かつ加速性能の良い走りが実現できる車です。
また、車の骨格も軽自動車と比べて頑丈であり、万が一の事故が起きた場合でも運転者を車が守ってくれやすくなります。
デメリットとしては、軽自動車と比べて車体価格が高めに設定されており、かつ年間の維持費が高くなりやすくなることです。万が一の事故でも安心できる車を選ぶ場合にはおすすめしたいボディサイズになります。
SUV
圧倒的な走行性能と外観デザインの良さを備えているボディサイズが「SUV」です。
代表的な車種として、ハリアー、エクストレイル、ヴェゼル等が挙げられます。
SUVとは悪路走破性能に優れ、アウトドアや街乗りにも対応している特徴があります。また、外観デザインは多くの人を魅了し、力強くよりスタイリッシュなデザインを毎日楽しめるメリットがあります。
デメリットとしては、初心者が最初に乗る車としては車両感覚が軽自動車に比べて掴みにくい関係で小回りが効きにくく「少し運転しにくい」と感じる可能性があることです。また、車両本体価格も他のボディサイズと比べて高めに設定されています。
ミニバン
ミニバンとは、車の中でも「3列シートがあるもの」を指し、乗車員数が7人〜8人ほどの大勢で乗車可能なファミリーカーのことを指します。
他のボディサイズの車と比べて車のサイズが大きい分、「ファミリーカー向け」に利用されることが多いです。また、ボディサイズが大きいことから、室内空間が広く、多くの人を乗車できるメリットがあります。
逆にデメリットとしては車両本体価格が高く、年間の維持費が他のサイズ車と比べて高くなることです。
また、ミニバンの中でも「トヨタのアルファード」や「日産のエルグランド」といった車両サイズの大きい車種も「ミニバン」に分類されます。
車選びのポイントを押さえてライフスタイルに合った車を選ぼう
初心者の方にとって最初に購入する車には色々な不安や迷いが出てくるかと思いますが、大切なポイントは「ライフスタイルに合わせて車を選ぶこと」です。
人それぞれ車を使用するライフスタイルが異なります。
仕事で車を使う人もいれば、通勤や趣味で車を利用する方など様々です。自分にとって最適な車を選ぶ為にも「どのような使用目的で車が必要なのか」をじっくり考えましょう。
趣味やアウトドアで車を使いたい場合にはSUVであり、維持費を最小限に抑えたい人であれば軽自動車がおすすめです。自分にとって車を使う理由は何なのかを考えて、あなただけの愛車を選びましょう。