ANAのマイルを交換するのに最適な使い道とは！有効期限も合わせて解説

ANAのマイルは、国内旅行で利用する国内線や、海外旅行で使う国際線などを利用することで貯まるマイルポイントです。

出張が多いビジネスマンや、国内海外問わず旅行が好きな方は、大量のANAマイルを所有しているのではないでしょうか。

しかし、せっかく貯めたマイルを有効利用する方法は意外と知られていません。

中には、「知らないうちにマイルの有効期限が切れて使えなくなった」という話も見聞きします。

貯まったANAマイルを、お得に使う方法を知りたい方に向けて、マイルの使い道について詳しく解説します。ぜひ、マイルを有効活用する方法を把握して、お得にANA経済圏を利用してください。

ANAマイルの使い道

ANAマイルには、さまざまな使い道があります。

一般的に知られているANAマイルの使い道が、「特典航空券」への交換です。

しかし、ANAマイルには特典航空券への交換以外にも、私たちの日常生活に使えるさまざまなサービスに利用することができます。

以下からは、貯まったANAマイルのお得な使い道を詳しく解説します。

座席をアップグレードできる

海外旅行などで貯まったANAマイルは、「座席のアップグレード特典」に交換する使い道があります。

対象の条件としては、以下の内容です。

• ANAグループ便の路線が対象
• 1区間9,000マイル〜利用可能
• 国際線の座席が対象（日本国内線区間での座席アップグレード特典は利用不可）

アップグレード特典を利用する場合は、事前予約をする必要があります。

また、座席がアップグレードするのは予約した便のみです。

そのほかにも、エコノミークラスを利用している場合は、ファーストクラスへのアップグレードができません。

座席アップグレード特典と国際線特典航空券を併用することも不可です。便によっては利用できない場合もあるので、事前に対象便などを確認しましょう。

クーポンやポイントと交換できる

ANAマイルは、「楽天ポイント」に交換できたり「ザ・リッツ・カールトン宿泊クーポン券」などに交換したりする使い道があります。

具体的に交換できるクーポン券やポイントなどは、以下のとおりです。

＜ポイントカードへの交換＞

• 楽天ポイントへの交換　＝　1マイル1円
• Tポイントへの交換　＝　1マイル1円
• nanacoポイントへの交換　＝　1マイル1円

＜ホテル＞

• 「ザ・リッツカールトン・ホテル沖縄宿泊クーポン」　＝　6万マイル
• 「シャングリ・ラ ホテルズ & リゾーツ宿泊クーポン」　＝　 10万マイル

＜レストラン＞

• 「ジョエル・ロブション食事クーポン」　＝　6万マイル
• 「ザ・ペニンシュラ東京食事クーポン」　＝　1万マイル

その他、ANAセレクションからは家電製品やグルメ、ワインなどの酒類、ANAオリジナル商品などを選ぶことができます。

ANAセレクションでは、いずれも交換マイル「1万マイル」から交換可能です。

国際線の超過手荷物料金

国際線限定ですが、ANAマイルは超過手荷物分の料金支払いにも使えます。

旅行先で、「ご当地商品などを買いすぎてしまった」という経験をしたことはありませんか。

フライト手続きの際に、手荷物が多くなって余計な料金を支払わなければいけない場合でも、ANAマイルで決済することができます。

国際線の手荷物超過分の主な料金表は、以下のとおりです。

超過内容	必要マイル数
個数超過（受託手荷物超過1個につき）	2万マイル
重量超過（23kg〜32kg）	6,000マイル
重量超過（32kg〜45kg）	2万マイル
重量超過（3辺の合計が158cm〜292cm）	2万マイル

※アジア・オセアニア　〜　欧州・北米・南米・ハワイ・中東・アフリカの場合

特典航空券に交換できる

ANAマイルには、座席アップグレード以外にも「国内線・国際線の特典航空券」に交換する使い道があります。

これまでに利用してきたフライトで貯まったマイルで、さらに新しいフライトの特典航空券に交換できるのは、非常にお得です。

国内線・国際線の特典航空券の対象クラスなどは、以下の内容が適用されます。

• ANAの全国内線
• ANAグループ便の国際線
• エコノミークラス〜ファーストクラスを自由に選べる
• 国際線は往復12,000マイルから利用可能（片道利用は不可）
• 国内線は1区間5,000マイルから利用可能

特典航空券を利用する場合は、電話からの予約・Webサイトからの予約で利用することができます。

なお、利用者の多いハイシーズンなどは必要マイル数が増えるので、予約前に事前に確認しましょう。

ツアーで利用

ANAマイルの使い道には、ANAが提供しているツアーに利用するという選択もあります。

ツアー内容は以下のとおりです。

• 航空券セットツアー
• 宿泊ホテルセットツアー
• レンタカーセットツアー
• 入園券セットツアー

行き先は、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地のさまざまな観光地へ旅行できるパッケージツアーがあります。

入園券セットツアーでは、「東京ディズニーリゾートの旅」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅」などを選ぶことが可能です。

なお、旅行先を自分でコーディネートできる「旅作」と呼ばれるツアーと、ANAが選んだ既製パッケージツアーの2種類から選べます。

ホテルで利用

ANAマイルは、ANA公式サイトに掲載されている各種ホテルの宿泊に使うことも可能です。

主に、以下のホテルに宿泊することができます。

• シャングリ・ラ グループ
• ザ・リッツ・カールトン
• セント レジス ホテル& リゾート
• オークラ ホテル & リゾーツ
• サフィールホテルズ

など

さらに詳しく知りたい方は、以下のANA公式ホームページからご確認ください。

参考：ANA公式ホームページ（宿泊可能なホテル）

宿泊可能なホテルは、ANAマイレージクラブにログインして調べることも可能です。

また、ホテルへの予約手続きサイトでは、「マイルを使う」を選択することでマイル決済ができます。

家族で楽しめるANAマイルの使い道

フライト旅行で貯まったANAマイルは、クーポンや国内・国際線の特典航空券に交換できるほかに、家族で利用することもできます。

両親や兄弟、子どもにANAマイルを付与する使い道もおすすめです。

以下からは、ANAマイルを家族で利用する方法についてご紹介します。

マイルを家族に移行できる範囲

ANAマイルを家族に付与できる範囲は、「二親等」までです。

家族の誰かがANAクレジットカードを所有していれば、ANAマイルを合算したりマイルを付与したりできます。

家族の条件は、以下の内容です。

• 生計を同一にしている「配偶者」
• 生計を同一にしている「同性パートナー」
• 生計を同一にしている「一親等以内の家族」

上記に該当する家族のANAマイルは、全て合算することができます。

なお、個人用ANAカードの本会員（プライム会員）と生計を共にしている家族（ファミリー会員）は、「最小1人・最大9人まで登録可能」です。

家族への移行方法

ANAマイルを家族に移行する方法は、以下のステップです。

家族にANAマイルを移行する手順

1. ANAのWebサイトにログイン
2. 「マイメニュー」をクリック
3. 「会員情報管理」に進む
4. 「ご家族のご利用ANAカード（家族会員）」に進む
5. 「ファミリーマイルについて詳しく」から登録

「ファミリーマイルについて詳しく」への登録が完了すると、ファミリーマイルサービスを利用することができます。

ANAマイルの有効期限

ANAマイルには有効期限があります。

現在、コロナ禍で旅行する機会が少なくなったことで、「うっかりマイルの有効期限を失効させてしまった」というケースも多いです。

以下からは、ANAマイルの有効期限や失効しそうなときの対処法について解説します。

ANAマイルの有効期間は3年

ANAのマイルは、最長3年間（最終利用月からカウントして36ヶ月後の月末まで）と決められています。

例えば、最終利用した日が2022年4月1日だった場合、「3年後（36ヶ月後）の2025年4月末日」までがANAマイルの有効期限です。

なお、ANAマイルの残高はスマホアプリ「ANA SKY MOBILEの会員情報」や、パソコン「ANA SKY WEB」の会員ページから確認することができます。

そのほかにも、ANAに会員登録すると毎月配信されるメールマガジンや、ANAから「ステートメント（会員情報書類）」を郵送してもらって確認することが可能です。残高を確認しつつ、ANAマイルの有効期限には注意しましょう。

有効期間が切れそうなときは「ANA SKY コイン」に交換！

ANAマイルの有効期間が迫っている場合は、「ANA SKYコイン」を利用すると少ないポイントでも有効活用できます。

ANA SKY コインとは、航空券や旅行グッズを購入するときに電子決済ツールとして使える電子コイン（クーポン）です。

貯まったANAマイルで特典航空券を購入するときにも、1マイルから交換できます。

そのほか、ANA会員グレードやANAクレジットカードの種類によっても交換率が変動します。

ANA上級会員のブロンズ・プラチナ・ダイヤモンド会員の交換率は、以下の内容です。

• 1万マイル以上の交換率　＝　1.3倍
• 5万マイル以上の交換率　＝　1.6倍

ANAゴールドカードを所有している方の場合は、以下の交換率が適用されます。

• 1万マイル以上の交換率　＝　1.2倍
• 5万マイル以上の交換率　＝　1.6倍

なお、ANA SKY コインは1年間の有効期限が設けられています。

ANAマイルが失効しそうになったら、ANA SKY コインに交換することで、1年間の延長措置ができるということです。

ANAのマイルは使い道いろいろ！

ANAマイルの使い道で一般的なのが、「国内線・国際線の特典航空券」に交換する方法です。

フライト旅行で貯まったマイルを、新しいフライト旅行に使えるのでお得感があります。

しかし、特典航空券への交換以外にも、楽天ポイントやTポイント、旅行グッズの決済、高級ホテルや高級レストランのクーポン券などに使うことも可能です。中には、自分で旅行プランをコーディネートできるプランに利用することもできます。

また、ANAマイルを家族で使えたり、ANAマイルにはさまざまな使い道があります。

なお、有効期限は3年間（最終利用月からカウントして36ヶ月後の月末）までと決められています。一度でも失効してしまうと、マイルは利用することができません。延長措置として、ANA SKY コインへの交換方法などがあるので、ぜひ活用してください。

コロナ禍でANAマイルを使う機会が減っているので、有効期限を定期的にチェックすることをおすすめします。

自宅にいながらマイルを貯められるポイ活などを活用して、お得にマイル生活を過ごしましょう。