たびハピ

ベネチア旅行記2021年最新・コロナ禍のベネチアの様子は?


見所が多いイタリアの中でも観光客に大人気の水の都・ベネチア。イタリアに住んでいると「ベネチアとかいつでも行けていいね」と言われることも多いのですが、実はイタリア在住者はあまりベネチアには行きません(私だけ?)。理由は、いつ行っても観光客でごった返しているから(笑)。

そんな人混みが苦手な私が「コロナ禍で観光客が減っている今なら、ゆっくりベネチアに滞在できるかも」と思い立ち、友人を1人誘って1泊2日の女子旅に行ってきました!コロナ禍のベネチアは、いつもなら考えられない程人が少なくてびっくり…。そんなコロナ禍のベネチア女子旅をリポートします!

新型コロナウィルス感染拡大の2年近くで何か変わったことはあったかな?

ベネチア旅行1日目

ボローニャからベネチアへ!ローカル列車でのんびり旅

筆者はイタリアのボローニャ在住。ベネチアへは、ボローニャ中央駅からローカル列車を利用することに。急行列車もあるのですが、所要時間があまり変わらない割に乗車券の料金が高いので、往復ともにローカル列車を利用しました。ボローニャからベネチアまでの所要時間と乗車券の料金は以下の通り(2021年10月現在)。

列車所要時間切符料金
ローカル線
Regionale Veloce(レジョナーレ・ヴェローチェ)
約2時間10分12.90ユーロ
特急列車
Frecciarossa(フレッチャロッサ)
Frecciargento(フレッチャルジェント)
約1時間30分31.90ユーロ
ローカル列車「Regionale Veloce(レジョナーレ・ヴェローチェ)」
特急列車「Frecciarossa(フレッチャロッサ)」

イタリアのローカル線、以前は車体に落書きがあったり車内は汚かったりと「女子一人で乗るのはちょっと危ないなぁ…」という雰囲気だったのですが、現在は新しい車両になり(なんと日立製!)清潔で明るい雰囲気に。

今回乗ったローカル線「Regionale Veloce(レジョナーレ・ヴェローチェ)」の車内
座席の間には充電コンセントも。USBコードでも充電できます

「え?これって特急列車?」と思ってしまうくらい清潔な車内でした。これなら女子旅で利用するのもあり!女子一人旅でも安心して乗れそうです。

※今回乗ったのはイタリアの夏休み期間(6月2週目~9月半ば)だったので学生が少なかったのですが、それ以外の期間だと時間帯によっては車内が学生だらけになる可能性も…(汗)

列車の切符の買い方

イタリアで列車の切符を買う方法はこの2つ。

※当日に駅構内の窓口で購入する方法もありますが、窓口はいつも混んでいるため自動券売機から買うのがおすすめ!

ボローニャ中央駅の自動券売機。大きな駅ならたくさんの自動券売機がありますよ!
DATA
イタリア国鉄(Trenitalia│トレニタリア)の公式サイト(英語ページ)
イタロ(Italo)の公式サイト(英語ページ)

ベネチア中央駅到着!徒歩でホテルへ

ボローニャ中央駅から出発して2時間ちょっと。海の向こうにベネチア旧市街の街並みが見えてきました!この景色はいつ見ても「ベネチアに来た~!」とテンションが上がります(笑)

ベネチア中央駅(サンタ・ルチア駅)に到着!列車を降りたら人の流れについていくと駅の外に出られます。

駅前ではストライキの真っ最中。イタリアではストライキに出くわすことがよくあります

今回は1泊2日で荷物が少なかったので、駅から予約しているアカデミア美術館近くのホテルまで歩いて行ってみることに。大きな荷物がある人は水上バスで最寄りの停留所まで行くか、中央駅近くのホテルを予約するのがおすすめです。

中央駅前にある、水上バスの切符売り場。ベネチアについてすぐに切符を買えるので便利!

水上バスについては、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

ベネチア旧市街は入り組む細い路地や、運河にかかる小さな橋を越えながらブラブラ歩いていくのも楽しみのひとつ。さぁ、ベネチアの細い路地歩きに出発です!

中央駅前にあるスカルツィ橋の上から見た大運河。この日はどんより曇り空だったので写真も残念なものに…(涙)お天気がいいと、もっともっと素敵な写真が撮れます!

ベネチア旧市街は細い路地が入り組んでいるので、歩いていると方向が分からなくなることも。でも、いろんな所に行き先を示した表示があるので大丈夫!表示を頼りに進めば目的地に到着します。
例えば、

ベネチア旧市街を歩いていると、他の町では見られない面白いものが見られます。この時も建物の外壁工事をする船を発見!揺れる船の上での作業…。う~ん、大変そう!

旧市街を流れるたくさんの細い運河にかかる橋の上からの景色。これぞベネチア!ですよね~。

それにしても、私が行った7月初めは「ここは本当にベネチア!?」というくらい人が少なかったです。見て!この人の少なさ(ちょっと寂しい…)

やっとホテルに到着!着いたのがお昼頃でまだチェックインできなかったので、荷物を預けてホテル周辺を散策することに。

ホテル近くを散策!おいしいバーカロ見~つけた!

ホテルに荷物を預けたら、早速ホテル周辺を散策!今回ホテルを取ったのは、アカデミア美術館がある「DORSODURO(ドルソドゥーロ)」エリア。サン・マルコ広場の対岸に位置する地域です。

ホテルの近くに行ってみたいバーカロがあったので、散歩がてら軽くお昼を食べに行ってみました!

干しダラやサーモンが乗ったおつまみ「チケッティ」と、白の発泡ワイン「プロセッコ」で軽いランチ。
この日は夜をがっつり食べる予定だったので、ランチは軽く。ベネチアには軽く食べられるバーカロがたくさんあるので、小食の人にもありがたい♪

この日は暑かったので店内で食べたのですが、気候がいい時期ならお店の前の運河沿いに座ってチケッティやワインを楽しむのもあり!運河を見ながらワインを楽しむなんて、これもベネチアならではの贅沢ですよね~。

バーカロについては、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

徒歩でサン・マルコ広場へ

軽く腹ごしらえが終わったので、ベネチアの中心「サン・マルコ広場」まで歩いて行ってみることに。ベネチアに来たら、サン・マルコ広場は絶対に行くべき場所!いつもは人で溢れている広場がこの時期はどんな感じか、見に行ってみましょう~!

今回のホテルがあるドルソドゥーロエリアからサン・マルコ広場へは、アカデミア橋を渡って行きます。
アカデミア橋は、石橋が多いベネチアでは珍しい木造の橋。その昔、そのうち取り壊す予定で仮の橋として木で作られたのですが、そのまま今でも残っているというちょっとおもしろい橋です。

アカデミア橋からの大運河の眺め。やった!少し天気が良くなってきました。やっぱり、青空だときれいな写真が撮れますね♪
ここからは、また細い路地をくねくねと歩いてサン・マルコ広場へ!

コロナ禍で人がいないサン・マルコ広場

やっとサン・マルコ広場に到着!

それにしても、人が少ない。「え、ここ本当にベネチア?」と思うくらいガラ~ンとしたサン・マルコ広場。

今まで何回かベネチアに来ましたが、人が少なくなる冬の時期でもこんなに閑散とした広場は見たことない…。ここまで人が少ないと、ちょっと寂しいですね(涙)

サン・マルコ聖堂の正面のモザイク画
広場にあるサン・マルコ時計台

ベネチア旧市街にはサン・マルコ広場意外にも見所がいっぱい!ベネチア旧市街の見所については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

ゴンドリエーレ御用達のレストランで夕食

夕食は、ホテル近くで見つけたこちらのお店へ。

1911年創業の、ゴンドリエーレ達御用達のお店だとか。評判も良さそうだったので、オープンしたての18時過ぎに早速行ってみました。

イタリアのレストランは昼食の時間帯が終わると昼休憩で閉まってしまうことが多く、夕食の時間に再オープンするのは19時/19時30分から。レストランが18時から開いているなんてさすがは観光都市!(観光都市以外の町に行く場合、19時/19時30分にならないと開かないレストランが大部分です。ご注意を)

予約は無しだったのですが、一番乗りだったからか(笑)席に案内してくれました。今回はまだ観光客が少ない時期に行ったので入れましたが、普段なら早い時間に行く場合でも念のため予約しておいた方が良さそう。

手書きのメニューですが、筆記体ではないのでまだ読みやすいかも(時々ある、筆記体のメニュー。あれ、読めないんですよねぇ…涙)。
テーブル代(※)は1人1.5ユーロでした。ベネチアなのに良心的!

※テーブル代は、テーブルに座ると取られるサービス料。レシートには「Coperto(コペルト)」と書かれています。場所やトラットリア・レストランなどによっても変わるのですが、大体1人につき1~3ユーロくらい。高級レストランだともう少し取られる場合もあります。テーブルに座ると出てくるパンなどもテーブル代に含まれているので、食べても大丈夫!(笑)

今回は、女子2人で前菜1皿とパスタ2皿を注文。あ、あと白ワインも!

イワシやエビと玉ねぎを酢漬けにした、ベネチア地方で食べられている前菜
シーフードのスパゲッティ
アサリのスパゲッティ

実は、私が注文した「Spaghetti allo scoglio(スパゲッティ・アッロ・スコリオ│シーフードスパゲッティ)」はこの日メニューになかった一皿。
でも、このお店の口コミ写真がめちゃくちゃおいしそうだったので、ダメもとで「Spaghetti allo scoglioがおいしそうで食べたかったんだけど…今日はないの?」と聞いてみた私(おいしい物のためなら妥協しません!笑)。
すると、「いいよ!やってあげる」と嫌な顔ひとつせずに作ってくれましたよ~!さすがイタリア人、メニューにないものを出してくれるってすごい…(感涙)。

お店の人もとっても親切で感じが良かったです。ベネチアのアカデミア美術館辺りでレストランを探しているなら、ぜひ行ってみて!

DATA
Trattoria ai Cugnai dal 1911(トラットリア・アイ・クニャイ・ダル・1911)
所在地:Calle Nuova Sant'Agnese, 857, 30123 Venezia VE
電話番号:+390415289238
営業日:月、水~日曜日 12時~15時、18時~22時
定休日:火曜日

夕食後は大雨!夜の散策はできず…

この日は夕食後に夜のベネチア旧市街を散策しようと計画していたのですが、夕食後には雲行きが怪しくなり、その後大雨に(涙)。
結局夜の散策には行けず、この日はホテルで(お酒を飲みながら…笑)女子旅ならではのおしゃべりをたっぷり楽しんだのでした。おやすみなさい…。

今回泊まったホテルは、こちらの記事で紹介しています↓

ベネチア旅行2日目

昨夜の大雨とは打って変わって、2日目はめちゃくちゃいい天気!旅行中は天気がいいだけでテンションが上がりますよね♪
さぁ!今日も1日ベネチアを楽しむぞ~!

水上バスでサン・マルコ広場へ!大鐘楼に登るはずが…

この日の予定は「朝から大鐘楼に登った後、島巡りへ」。昨日は徒歩で回ったのですが、今日は離島も行くので水上バスの1日券を購入。

ベネチアの水上バス1日券。これで今日は水上バスに乗り放題です♪

水上バスの乗り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

水上バスに乗って、サン・マルコ広場近くの船着き場まで移動。大運河を走る水上バス1番からの眺めは、これぞベネチア!やっぱり天気がいいと写真が映える~♪

水上バスからの大運河の景色はいつ見ても素敵!何回来ても写真を撮りまくり(笑)

サン・マルコ広場広場近くの船着き場で下船。ここからサン・マルコ広場へは徒歩5分ほどです。大運河沿いをゆっくりお散歩。朝の時間帯は昼間より人も少なくてのんびりと散歩を楽しめますよ♪

大運河の向こうに見えるのはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。聖堂があるだけの島。

のんびり歩いてサン・マルコ広場に到着!朝の時間帯は、大運河側からの写真がキレイに撮れます♪

朝の時間帯に、広場側からサン・マルコ寺院を撮ろうとすると逆光になります…(涙)広場側から写真を撮りたいなら午前中は避けて!

あぁ~、逆光でサン・マルコ聖堂がきれいに撮れない…(涙)

この日の目的は「大鐘楼の上からベネチアの景色を撮る!」ことだったので、広場の写真を一通り撮ったら早速大鐘楼の列に並びます。

やった!見学開始時間の20分ほど前でしたが2番目に並べました。やっぱり、いつもに比べると圧倒的に観光客が少ないなぁ…。(通常、大鐘楼よりもサン・マルコ聖堂の方が人気があります。この日も、聖堂に入る列には30人ほどが並んでいました)

この大鐘楼は16世紀に完成した98.6mの高さの塔。現在の形で完成したのは16世紀ですが、1902年に崩壊したため現在建っているのは1912年に再建されたもの。エレベーターで上まで上がれば、ベネチア旧市街や離島などの絶景が楽しめるんです。

さて、見学開始時間!スタッフが出てきたので入れてくれるのかと思いきや、「え~、エレベーターの調子が悪く調整中です。見学開始時間は30分延長になります」とアナウンス。

え~!今日はこの後離島めぐりをするからあんまり時間がないんだけど…。エレベーターで上まで行けるから楽々♪と思っていたら、こんな事があるんですね。階段なら開始時間にすぐに入れたのになぁ…(涙)

大鐘楼に登るためにあと30分待つか、大鐘楼はあきらめて離島めぐりに出発するか散々迷ったあげく、今回は泣く泣くあきらめることに。やっぱり、スケジュールを詰め込み過ぎるのは良くないですね。皆さん!イタリアでは予期せぬアクシデントがよく起こるので(笑)、スケジュールはあまり詰め込み過ぎないようにしてくださいね。

ちなみに、大鐘楼の上からはこんな景色が楽しめます。あ~、自分の目で見てみたかった!(涙)

水上バスで離島めぐりを満喫

さて、気を取り直して離島めぐりへ出発!実は、ベネチアには何度か来たことがありますが離島へ行くのは今回が初めて。(いや、15年くらい前に一度ムラーノ島には行ったかも…。でもほとんど覚えていない、そんな程度です)

今日行くのは、ブラーノ島とムラーノ島。もっと時間があれば他の島にも行ってみたいけど、あまり時間がないので今回はメインの2つの島のみ。ブラーノ島はカラフルな街並みとレース編みで有名な島、ムラーノ島はベネチアガラスで有名な島です。

ブラーノ島、ムラーノ島へは水上バスで。島への水上バスが出発するのは、ベネチア旧市街の北側にある「F.te Nove “A”(フォンダメンタ・ノーヴェ・A)」という船着き場。まずはそこへ向かいましょう~!

水上バスから見るリアルト橋。これぞベネチア!

リアルト橋近くの船着き場「Ca’ D’Oro (カ・ドーロ)」で水上バス1番を降りたら、そこから北側の端っこまで歩きます。

この辺りは人も少なくて落ち着いた雰囲気
ベネチア旧市街の北の端っこで見つけた、船のガソリンスタンド。

「F.te Nove “A”」の船着き場から12番の水上バスに乗ったら、いよいよ離島めぐりに出発です!小さな島々の間を進むので、ちょっとしたクルーズ気分が楽しめますよ♪

廃墟があるだけの小さな島を発見!
水上バスでは外にいるのがおすすめ。天気がいいと気持ちいい~♪

ブラーノ島とムラーノ島に行った時の様子については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

1泊2日ベネチア旅行も終わり!ベネチアからボローニャへ

楽しかった1泊2日のベネチア滞在も終わり。ホテルに戻って荷物を取ったら、ベネチア中央駅へ向かいます。

夕方のベネチア中央駅。それにしても人が少ない…
ベネチア中央駅構内。改札はないので、そのまま自分の列車に乗り込みましょう

最近はホームエリアに係員がいて切符をチェックするようになった駅も増えましたが、ベネチア中央駅はまだ昔のまま。駅構内に入ったらそのままホームまで行けるので、自分の列車に乗り込みましょう。

今回、私たちが乗るローカル列車が止まっているのは15番ホーム。でも…あれ?ホームエリアに14番までしかない!(汗)
一瞬かなり焦ったのですが、ホームエリアの左側に進むと外に15番以降のホームエリアがありました。ホッ!

15番以降のホームエリア。駅構外に作られていました

これ、ギリギリで駅に駆け込んできたら「ホームがない!」とパニックになりそう…(汗)15番以降のホームの場合、ホームは外にあるのでご注意を!

コロナ禍のベネチア旅行を終えて

今までは日帰りでしか行ったことがなかったベネチア。今回は1泊2日で滞在したので、ゆっくりベネチアを楽しむことができました。それでも、まだまだ見切れなかったところがたくさん!次は3日くらいゆっくり時間を取って、今回行けなかった離島にも行ってみたいなぁ…。
旧市街だけでなく離島にも見所がたくさん!ベネチアに行くならぜひゆっくり滞在してみてくださいね。

あ、ベネチアに行ってゴンドラに乗らないなんて!と思った人は、こちらの記事を要チェック。

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