「日本は他国に比べて祝日が少ない!」とよく言われますが、実はベトナムは日本よりもっと少ないです。
日本の祝日が年間16日なのに対し、ベトナムの祝日は年間11日なのです。
日本で働いていた頃は「6月は祝日がないから辛い」なんて思っていましたが、ベトナムは祝日の無い月の方が多いので、あまり気にならなくなりました(笑)
今回はベトナムの祝日・祭日についてご紹介していきます!
日本より少ないベトナムの祝日
ベトナムの祝日は旧暦を元にしているものも多く、旧暦を元にした祝日は毎年変動するのが特徴です。
特に一番長く、ベトナムで最も重要なイベントは旧正月の「テト」(Tết)です。
中国の春節と同様に、ベトナムでは旧暦で新年をお祝いします。旧暦を元にしているテトは毎年日付が変わり、政府の発表を基にテト休暇の日数も変動します。べトナムの労働法でテト休暇は最低5連休となっているので、1年の中で一番長い休暇になり、準備期間から街はお祭りムードに。
この期間に田舎の家族や親類を尋ねたり、旅行に行く方も多いです。
<ベトナムの祝日> 1月1日 新暦の正月元旦 旧暦12月31日と1月1日含む5日間 旧正月(テト)休暇 旧暦3月10日フン王の命日 4月30日 南部解放記念日 5月1日 メーデー 9月2日・3日 建国記念日* *以前までは9月2日のみが祝日でしたが2021年から9月2日の前日または翌日の2日が休みになるように。 2022年は9月1日~9月4日までの4連休になる見通し。
テトについての記事はこちらをチェックしてくださいね
ベトナムの祭日
日本と比べて祝日の少ないベトナムですが、ベトナムは祭日が多いのが特徴です。
日本では祭日と祝日の違いが現在ではあまりありませんが、祭日は宗教儀式を行う日や行っていた日・文化的な記念日となるので基本的にはお休みにはなりません。
ベトナムでは新暦・旧暦を元にした祭日の数は約50日(数日続くものもあり)、伝統的なものから海外から取り入れたものまで様々あります。
また地域の小さなお祭りやイベントなどを数えると約8000もあり、ベトナムのカレンダーを見ると祭日の多さが伺えます。
<新暦の祭日> 1月9日 ベトナム学生・生徒の日 2月3日 ベトナム共産党創立記念日 2月27日 ベトナムの医師の日 3月8日 国際女性の日 3月26日 ホーチミン共産青年同盟創立記念日 4月7日 ベトナム献血の日 4月14日 チョールチュナムマイ祭り 4月16日 タイ寺祭り 4月19日 ベトナム民族文化の日 4月21日 ベトナム読書の日 5月7日 ディエンビエンフー戦勝記念日 5月19日 ホー・チ・ミン主席生誕記念日 6月1日 国際児童の日 6月21日 ベトナム記者の日 7月27日 戦争傷病者・烈士記念日 8月10日 枯葉剤被害者のための日 8月19日 ベトナム人民公安創設記念日8月革命記念日 8月27日 ベトナム切手の日 9月3日 ベトナム音楽の日 10月10日 首都ハノイ解放記念日ベトナム弁護士の日 10月14日 ベトナム農民会設立記念日 10月20日 ベトナム女性の日 11月18日 ベトナム民族統一戦線創設記念日 11月20日 ベトナム教師の日 11月23日 ベトナム文化遺産の日 12月12日 ベトナムフォーの日 12月22日 ベトナム人民軍創設記念日 12月25日 クリスマス <旧暦の祭日> 1月4日 バー山の春祭り、リエウドイ祭り 1月6日 フオン寺祭り 1月8日~1月10日 ダウ寺祭り 1月10日 象競争祭り、富の神様の日 1月13日 リム祭り 1月15日 元宵節 1月16日 コンソン祭り 3月3日 寒食節 3月4日 ハイバチュン祭り 3月6日 タイフオン寺祭り 4月15日 釈迦誕生日 4月23~27日 スー女神祭り 5月5日 端午節 7月15日 中元節 8月1日 レ・バン・ズエト墳丘墓祭り 8月9日 ドーソン闘牛祭り 8月15日 中秋節 8月16日 オン水神迎え祭り 8月19日 キエップバク廟祭り 10月10日 新米節 12月12日 ドンダ祭り 12月23日 吐君節
ベトナムでは女性の先生は得をする?
上記のように祭日が多くあるベトナムですが、特に毎年女性に感謝する日の2日(新暦3月8日・10月20日)、そして先生に感謝する教師の日(新暦11月20日)は数日前から街中の至る所で花やプレゼントが売られます。
飲食店や洋服・雑貨店によっては女性の日限定での割引やプレゼントもあるので、この間に旅程が被った女性は何かもらえる可能性も!
バレンタインデーはベトナムの場合、男性から女性がプレゼントをいただける日なので、教師かつ女性の場合は、ベトナムでは何かと得する日が多いということです。
「ベトナム女性の日」の由来
3月8日の国際女性の日(国際婦人デー)はご存知の方も多いかもしれませんが、「ベトナム女性の日(新暦10月20日)」は共産党が定めた記念日です。
由来は、ホー・チ・ミン氏がベトナム共産党を設立した 1930年の10月20日に女性の地位を向上を目的としたベトナム初の婦人組合「ベトナム反帝婦人会」(現ベトナム婦人連合会)が発足したことにあります。
現在では3月8日と同様「女性に感謝する日」として、母親や妻・恋人、女性の同僚などに贈り物をする日となっています。
「ベトナム教師の日」の由来
1949年7月にフランスで発足した「世界教育者組合連合」の記念日が由来となっており、元々は「教育者国際憲章の日」として北部を中心として教師に関連する様々な活動が行われる日でした。
南北統一後は「教師の日」として全国的に定着し、1982年に政府が正式に11月20日を「ベトナム教師の日」と定めました。
「教師の日」には授業が休みになる学校も多く、幼稚園〜高校の生徒たちは先生への感謝を込めて踊りや歌・劇を披露するイベントが行われたり、生徒の保護者は手紙や花束などのプレゼントを教師に贈ります。
大学では授業は通常通り行われるようですが、やはり生徒が手紙やプレゼントを先生に贈るそうです。
ベトナムのバレンタインも女性がお得
ちなみにバレンタインも、基本的に男性から女性へプレゼントを贈る日となっています。
残念ながらホワイトデーはありません!!
ベトナムで贈るとタブーとなるプレゼント
ベトナムでは旧正月に時計は時間を早める=寿命を早めることを意味し、刃物は関係を切ることを意味するため、この時期贈るのはタブーとされているなど、「女性の日」や「先生の日」はもちろん、恋人や他人にプレゼントしてはいけないものもあるのでご注意を。
・ハンカチ:ベトナム語で「困難」という意味の「Khan」と発音が同じのため、全般的な贈りものとして不向きです。
・靴:中国の文化と同様、自分の元から離れて行く意味を持つため、恋人には贈りません。
・鏡:「割れる」=別れる、裂けるを連想させるため。
・グラス/コップ:南ベトナム語でグラスの発音が「別れる」という意味の言葉「Chia ly」を連想させるそう。また、グラスは壊れやすく、愛のもろさを象徴しているとも。最近では写真入りのオリジナルマグカップ作成なども流行っているので気にしない人も多いのかも?
祝日・祭日の注意事項
ベトナムの祝日は公共機関や会社、飲食店、観光地の一部や市場、公共の施設も休業や時短営業になっていたりするのでお目当ての場所が開いているか、予め調べておくことをお勧めします。
祭日は基本的にお休みにはなりませんが、催し物があったりすると普段よりも渋滞や犯罪が起きやすいこともあるのでご注意ください。
旅程と被ったら楽しもう
祝日は少ないのは旅行者にとっては目的地が開業している確率が高いのでラッキーなのかな?と思いますが、万一祝日と被ってしまった場合も、地元のお祝いムードや大きなイベントも催されるたりするので、ベトナムの祝日を経験するいいチャンスだと思います!ぜひ、ベトナム旅行を検討してくださいね。