引っ越しのハイシーズンを避けて、費用を抑えたい方も多いのではないでしょうか。引っ越しの時期にはそれ以外の出費もかさみがちなので、できるだけ安く引っ越しがしたいと考える方も少なくありません。
しかし、就学や就業の都合などで、どうしてもハイシーズンの引っ越しを避けられない方もいるでしょう。
そこで、本記事では引っ越しをするタイミングをハイシーズンとオフシーズンにわけて、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。また、シーズン別の引っ越しの費用相場、引っ越し費用を安く抑えるコツを知りたい方も必見の内容です。
さらに、不要品処分の買取アプリの紹介もありますので、引っ越し前に荷物を減らしたい方などもぜひご覧ください。
目次
引っ越しのハイシーズンとオフシーズンとは
引っ越しのハイシーズンとは、引っ越しする方が多いため、引っ越し業者が忙しくなる繁忙期のことです。引っ越しする方が多いと、引っ越し業者への依頼が増えるため、引っ越し業者は忙しくなります。
一方、引っ越しのオフシーズンとは、引っ越しする方が少なく、引っ越し業者が暇な閑散期のことです。引っ越しする方がいないと、引っ越し業者への依頼がないため、引っ越し業者は暇になります。
引っ越し業者の繁忙期は、新生活を始める方が多い時期です。また、新生活を始める方の引っ越し時期が終わった直後に、引っ越し業者の閑散期が始まります。
引っ越しのハイシーズンとオフシーズンはいつか
では、実際に何月が引っ越しのハイシーズンで、何月が引っ越しのオフシーズンにあたるのかを見ていきましょう。
ハイシーズンは3・4月
3・4月は、進学や就職など新年度に向けての準備が始まるため、引っ越しをする人が多いです。そのため、不動産業者や引っ越し業者にとって繁忙期と言えます。つまり、3・4月が引っ越しのハイシーズンです。
また、3・4月は新生活を始める方が増えるため、物件の競争率も高くなります。そのため、3・4月は不動産業者の繁忙期となり、需要が高いため家賃も高くなりがちです。
オフシーズンは6・9月と11〜1月
引っ越しの繁忙期が終わった直後が閑散期となるため、春の終わり、夏の終わりや秋頃が引っ越しのオフシーズンです。
3・4月の引っ越しの繁忙期が終わると、大型連休はあるものの5月には引っ越しをする人が大幅に減ります。梅雨の時期となる6月にはさらに引っ越しをする方が減るため、引っ越し業者も暇になり、閑散期に入ると言えるでしょう。
また、7・8月は夏休みを利用して引っ越しをする方が増えますが、夏休みが終わった9月には引っ越し業者の閑散期が始まります。さらに、年末年始の11~1月も引っ越しする方の少ない、引っ越し業者の閑散期です。
引っ越しのオフシーズンとなる、引っ越し業者の繁忙期が終わった直後には、不動産業者の閑散期が始まります。引っ越し業者の繁忙期が終わったということは、多くの方が新しい家へ引っ越しを済ませたことを意味します。つまり、不動産業者で新たに住む家を探す必要のある人が少ない時期です。
つまり、引っ越しのオフシーズンである春の終わり、夏の終わりや秋ごろは、物件の需要が減って、競争率が低くなるので、家賃も安くなります。
ハイシーズンに引っ越すメリット・デメリット
ハイシーズンに引っ越す場合のメリットとデメリットを知ることは、引っ越し時期の検討だけでなく、物件探しの時期の検討にも役立ちます。
メリット
ハイシーズンに引っ越すメリットは、引っ越す方が多いため、空き物件の選択肢が多くなることです。新生活を始めるために、新たな物件へ引っ越すことは、住んでいた物件を出ることを意味します。空き部屋が増えると、多くの物件が出回るため、希望条件に合う物件が見つかる可能性も高くなるでしょう。例えば、立地のよい物件や人気エリアの物件などです。
とくに、以下などのこだわりを持つ方は、ハイシーズンの引っ越しが向いています。
- 住みたい地域が決まっている人
- 住みたい物件が決まっている人
- 間取りを重視する人
- 駅からのアクセスのよさを優先する人
デメリット
ハイシーズンに引っ越すデメリットは、引っ越す方が多く、引っ越し業者への依頼が増える時期なので、引っ越し費用が高くなってしまうことです。ハイシーズンの引っ越し費用は通常期の1.5~2倍程度で、土日祝日の予約はすぐに埋まってしまいます。また、繁忙期なので、時間指定が割増料金となるケースも少なくありません。
ハイシーズンの料金が高い理由は、引っ越し需要の高まりで、引っ越し業者の人手が不足して、人員を増加するための人件費が必要となるからです。また、高い料金設定でも、引っ越しせざるを得ない方が多いことも原因だと言えるでしょう。
また、引っ越しのハイシーズンは、新たに住むための物件を探す方も増える時期です。つまり、不動産業者も繁忙期となるため、多くの方で混雑し、内見や相談の日程調整が難しくなります。
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オフシーズンに引っ越すメリット・デメリット
オフシーズンの引っ越しにもメリットとデメリットがあり、ハイシーズンの引っ越しと同様に物件探しにも影響を与えます。
メリット
オフシーズンの引っ越しのメリットは、ハイシーズンよりも引っ越し費用が安いことです。オフシーズンは、引っ越し業者が暇な閑散期のため、通常期よりも料金設定が安いケースも少なくありません。
また、交渉によって料金の割引や値引きに応じてくれる引っ越し業者もあります。さらに、土日祝日などの予約も比較的取りやすく、平日割引や午後割引などの格安プランを用意する引っ越し業者も多いです。
加えて、不動産業者の閑散期でもあるため、内見の日程調整や家賃の交渉もしやすい時期だと言えるでしょう。物件の競争率も低いため、ゆっくりと時間をかけて物件探しができます。ハイシーズンであれば、よい物件はすぐに契約しないと、他の人に渡ってしまうケースが少なくありません。
デメリット
オフシーズンの引っ越しのデメリットは、引っ越す人の少なさから空き物件が出回らないため、物件の選択肢が少ないことです。また、引っ越しのハイシーズンに合わせて出回ることが多い新築物件の数も少ないと言えるでしょう。つまり、引っ越しのオフシーズンには、条件のよい物件や希望に沿う物件がなかなか見つからないことも多いです。
引っ越し業者の料金は、ハイシーズンよりも安いですが、依頼が込み合う土日祝日は平日よりも割高となるケースが少なくありません。さらに、月初は安く、利用者が増える月末に近づくにつれて料金が高くなる傾向があります。加えて、午後に荷ほどきの時間が持てる、午前中の時間指定も割高料金になることが多いです。
【シーズン別】引っ越しの費用相場
引っ越しの費用相場をオフシーズン(5~2月)とハイシーズン(3・4月)にわけて、大まかな料金相場を表で紹介します。
シーズン | 単身 | 家族 |
オフシーズン(5~2月) | 38,000円 | 75,000円 |
ハイシーズン(3・4月) | 61,000円 | 115,000円 |
どちらのシーズンも、平日より土日祝日の料金の方が高いです。さらに、引っ越しする荷物が多いほど、また距離が遠いほど、引っ越し料金は高くなります。
では、各シーズンのなかでどの月の引っ越し料金が安く、また高いのでしょうか。オフシーズンのなかで料金が安いのは8月と11~1月で、一方ハイシーズンのなかで料金が安いのは4月です。
反対にオフシーズンのなかで料金が高いのは2・5・7月で、ハイシーズンのなかで高い3月は、1年を通じて最も引っ越し料金が高い時期だと言えます。
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引っ越しの費用を抑えるコツ
引っ越しの費用を抑えるコツを押さえておけば、急に引っ越しが必要になった場合などにも、不必要な出費を避けられる可能性が高いです。もちろん、時間に余裕のある引っ越しでも役立つ知識ですので、ぜひ覚えておきましょう。
通常期やオフシーズンを狙う
ハイシーズンの3・4月よりも料金が安い、引っ越しのオフシーズンや通常期は、安く引っ越ししたい人に適した時期です。また、両方の時期で、利用者が多い土日祝日よりも平日の料金の方が料金が安くなるでしょう。
さらに、午後に荷ほどきをしたい方が多いため、午前中の時間帯指定が人気です。そのため、需要の低い午後の時間指定が、安い引っ越し業者も多くあります。加えて、大安の日を避けたり、時間を引っ越し業者に任せたり、梱包を自分でしたりするのも、料金を安く抑えるコツです。
基本料金の安い単身者パックを利用する
一人暮らしで荷物が少ない方は、基本料金の安い単身者パックを利用すると、料金を安く抑えられます。しかし、単身パックでは、引っ越し業者が用意したコンテナに収まるだけの荷物量しか引っ越しできません。
その他にも、同じ方面に向かうトラックの荷室を複数利用する混載便や、JRの貨物用コンテナを使うコンテナ便などを利用した場合も料金を安く抑えられる可能性が高いと言えます。
さらに、片道分の運賃のみとなる帰り便や引っ越しの時間帯指定のないフリー便、午後の引っ越しとなる午後便の利用も料金を抑えたい方に適しています。
複数の引っ越し業者を比較検討する
複数の引っ越し業者の見積もりを取り、比較検討することで、より安い引っ越し業者へ依頼できます。また、他の引っ越し業者の見積もりは、気に入った引っ越し業者と値引き交渉する際に、交渉材料としても役立つでしょう。複数の引っ越し業者から見積もりを取り、少しでも安い引っ越し業者を選ぶようにしましょう。
不用品を処分して荷物を減らす
引っ越しする前に不用品を処分して荷物量を減らすと、引っ越し業者の使用トラックが小さくなることによる、引っ越し料金のダウンが見込めます。なぜなら、同じ距離で比較した場合、トラックの大きさが小さくなるほど、引っ越し料金は安くなるからです。
例えば、3人家族の荷物量に適した3トントラック使用の引っ越し料金は84,000円程度かかります。ですが、単身者の荷物量に適した軽トラック使用なら34,000円程度まで引っ越し料金が下がります。
不用品を処分するなら買取アプリ「Pollet」
現在の住居にある荷物のなかから不要なものを処分すれば、引っ越しで持ち運びをする荷物の量が減るので、引っ越し費用を安く抑えられます。なぜなら、引っ越し料金は荷物の量が少ないほど、安くなりやすいからです。
引っ越しする前の不用品の処分にあたり、捨てるだけではなく、買取アプリなどを利用して、買い取ってもらうことも検討しましょう。そこでおすすめなのが買取アプリ『Pollet(ポレット)』の利用です。Polletなら、手数料や送料※がかかりません。また、購入者とのやり取りも不要なので、不用品の処分に手間や時間をかけたくない方にもおすすめです。
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自分の状況に合わせたシーズンに引っ越ししよう
引っ越しのハイシーズンは3・4月で、空き物件が多く、希望条件に沿う物件が見つかりやすい時期です。しかし、引っ越し業者の繁忙期なので、料金が高く、希望に沿う曜日や時間の予約が難しいと言えるでしょう。不動産業者も繁忙期なので、内見の時間調整が難しく、物件の競争率も高い時期です。
引っ越しのオフシーズンは6・9月と11〜1月で、ハイシーズンよりも料金が安いです。不動産業者も閑散期のため、内見の時間調整も容易で、物件数は多くありませんが、ゆっくりと物件選びができます。
本記事で紹介した引っ越し費用を抑えるコツなどを参考にしながら、ぜひ自分の状況や希望に合うシーズンを選んで引っ越ししてみてください。