引越しで退去する前に掃除をしておくべき箇所|旧居をきれいにして原状回復費用を少しでも削減!

ハピ得マガジン編集部④

引越しは、荷物を梱包し搬出するだけでなく、旧居・新居の掃除も欠かせません。特に旧居の掃除は、原状回復の費用にも関わるため重要な作業です。しかし、忙しい引越し準備の中で、どこから掃除をしたらよいか分からない人も多いのではないでしょうか。この記事では、旧居の掃除をする際のポイントに加え、新居の掃除についても解説します。

退去までに旧居の掃除を済ませておくのが好ましい理由

引越しをする際は、退去までに旧居の掃除を済ませることがポイントです。賃貸物件の借主には、原状回復義務があり、掃除をしておくと修繕費用を抑えられます。場合によっては、敷金がいくらか返ってくる可能性もあるでしょう。ただし、どれくらいの範囲を掃除すればよいか分からず、損をする可能性も少なくありません。

ここでは、原状回復の詳細を説明するとともに、原状回復の範囲について解説します。

原状回復とは

賃貸物件から退去する際に、入居時と同様な状態に戻すことを「原状回復」といいます。原状回復は、借主に課せられる義務です。

とはいえ、賃貸借契約に則った上で何年も暮らしていた場合でも、当然経年劣化が起こります。例えば、クロスが剥がれたり畳が日焼けしたりといった劣化は、借主の故意で生じたわけではないでしょう。故意に汚した傷つけたりした以外は、原状回復の対象ではありません。

ただし、管理を怠ったことによる損耗に関しては、原状回復を求められる可能性があります。

原状回復において入居者が負担する範囲

経年劣化は原状回復の範囲には該当しないと理解していても、具体的な負担範囲を把握してないとどこまで掃除をすればよいか分かりせん。原状回復の範囲は、物件を借りる際に交わす契約書に定められているのが一般的です。また、国土交通省によって「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が設けられており、入居者の負担範囲が説明されています。主な負担範囲は次の通りです。

床(畳・フローリング・カーペットなど)飲み物等をこぼして放置したことで発生したカビやシミ冷蔵庫下のサビ跡引越し作業等で生じたキズ落書き
壁・天井(クロス)台所の油汚れ結露を放置したことで発生したカビやシミタバコのヤニ・臭い釘穴・ネジ穴クーラーからの水漏れを放置したため発生した腐食照明器具の跡落書き
建具(襖・柱など)ペットによるキズ・臭い落書き
設備(鍵など)ガスコンロ置き場・換気扇等の油汚れ・スス風呂・トイレ・洗面台の水垢・カビ日常の手入れが不適切だったためによる毀損鍵の紛失・故障戸建賃貸住宅に生い茂った雑草

原状回復の内容を把握して新居も掃除しておくのがおすすめ

新居も賃貸住宅の場合、契約の段階で原状回復の内容を把握しておきましょう。その上で、新居の掃除をしてから入居するのがおすすめです。入居前に掃除をしておくと、初めから付いていたキズや不具合を事前にチェックできます。

また、退去する際にトラブルが発生しないためにも、写真を撮って記録しておくと安心です。原状を不動産会社や大家と共有しておくとより確実でしょう。

掃除前に準備しておくと便利な掃除道具

旧居と新居の掃除を行う際には、事前に掃除道具を一式準備しておくのがおすすめです。ほうきや雑巾はもちろん、汚れの種類によっては洗剤を使い分けるとスムーズに掃除が進みます。

例えば、トイレに付着した尿石の汚れは酸性洗剤が効果的ですが、キッチンの油汚れはアルカリ性の洗剤がおすすめです。最近は、キッチンやお風呂場など使用箇所によってさまざまな洗剤が販売されているため、うまく活用しましょう。そのほか、下記掃除道具を用意しておくと、隅々まできれいにできます。

  • 掃除機
  • 雑巾
  • ハンディモップ
  • フローリング用ワイパー
  • はたき
  • 新聞紙
  • 歯ブラシ
  • スポンジ
  • ウェットティッシュ
  • アルコールスプレー
  • 重曹
  • クエン酸
  • トイレブラシ
  • ゴミ袋

旧居の掃除で特に力を入れたい箇所

旧居の掃除をする際には、まず原状回復をクリアしているかをベースに考えると進めやすいでしょう。例えば、お風呂の水垢やカビ、キッチンの換気扇に付着した油汚れなどは入居者の範囲内です。経年劣化に該当しない箇所はきれいに掃除をしておくことで、原状回復の費用を抑えられる可能性があります。

ここでは、旧居の掃除で力を入れておくべき箇所について見ていきましょう。

キッチン

キッチンは、ガス台や換気扇に付着した油汚れや、シンクや蛇口、排水口の水垢などが入居者負担となります。キッチンは目立ちやすい箇所なので、念入りに掃除してください。

油汚れを落とす際に活躍するのがアルカリ性洗剤です。マイクロファイバークロスに洗剤をかけて拭けば、簡単にきれいになります。また、水垢を落とす際は擦るだけで水垢がきれいになる「メラミンスポンジ」がおすすめです。どうしても取れない水垢は、クエン酸やオレンジクリーナーを使うと良いでしょう。

浴室

浴室もキッチンと同様に水垢が残ります。また、石鹸カスやカビも入居者負担になるので注意してください。浴槽や鏡に付着した水垢は、酸性洗剤またはクエン酸を使うときれいに落ちます。なかなか落ちない場合は、洗剤を吹きかけてから数時間放置した後洗うと良いでしょう。

壁や天井にカビが発生している場合は、カビ取り剤を使って落とします。そのほか、排水溝に髪の毛が残っている可能性があるため、隅々までチェックしてきれいにしておいてください。

壁で入居者負担になるのが、皮脂汚れや落書き、ヤニ汚れなどです。特に、よく触れるスイッチ周りや照明で隠れていた汚れは見落としがちであるため注意してください。釘やネジの穴も入居者負担となりますが、ガイドラインに法的拘束力があるわけではないため、常識の範囲内であれば補修費がかからない可能性もあります。ただし、貸主側の判断となることを理解しておきましょう。

皮脂汚れを落とすには、住居用の洗剤がおすすめです。ただし、壁の素材によっては変色する可能性があるため、使用しても問題ないか事前に確認してから掃除に取り掛かりましょう。そのほか、油性マジックやクレヨンで落書きをしてしまった場合は、クレジングオイルや無水アルコール、除光液が効果的です。汚れを浮き上がらせ、消えるまで繰り返し拭き取ります。

床は、素材によって入居者負担になる箇所が変わります。例えば、カーペットの場合、ジュースやコーヒーなどが溢れてシミになれば入居者負担です。フローリングであれば、荷物を引きずったことによるキズが入居者負担となります。

飲み物などによる水性のシミは、歯ブラシを水で濡らして叩くと落ちやすいです。油性の場合は、台所用洗剤が効果的でしょう。フローリングに付いてしまったキズは、フローリング専用のクレヨンを活用し補修できます。床の色に合致したクレヨンを選ぶのがポイントです。

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旧居の掃除をしても高額な原状回復費を請求された場合

原状回復を意識して隅々まで掃除をして、残った箇所は経年劣化であるにもかかわらず、高額請求をされるケースも少なくありません。万が一、高額請求をされた場合は、請求内容を確認した上で大家さんや管理会社と交渉しましょう。「原状回復のトラブルとガイドライン」に沿って交渉すると伝わりやすくなります。

それでも交渉がうまく行かない場合は、消費者生活センターや国民生活センターに相談し、専門家の適切なサポートを受けることをおすすめします。

入居前にしておきたい新居の掃除

新居の電気や水道が開通したら、荷ほどきする前に掃除をしましょう。引越しの前日までに掃除をしておくと、当日に慌てて掃除をせずに済みます。入居前に掃除をしておくべき箇所は、「キッチン」「浴室」「天井・壁」「床」「トイレ」です。

これらの箇所をきれいに掃除しながら、元々あったキズや汚れのチェックをしてください。ここでは、それぞれの箇所を掃除する際のポイントを解説します。

キッチン

キッチンでは水道と換気扇を重点的に掃除しましょう。同時に、蛇口からお湯と水の両方が出るかの確認は必須です。もし正常に出ない場合は、貸主に相談してください。

換気扇を掃除する場合、外見だけではなく中の確認も欠かせません。電源を入れて、ファンが回るかどうかもチェックする必要があります。万が一、換気扇に汚れが付着していたら、重曹スプレーをかけて放置し、歯ブラシやメラミンスポンジ等で拭き取りましょう。また、入居のタイミングで換気扇にフィルターを付けておくと、埃やゴミがつきにくくなり、換気扇の効率が上がります。

浴室

浴室は、排水口やバスタブカバーの中にカビが生えている可能性があるため、必ずチェックしてください。カビを発見したら、カビ取り剤を使って対処します。キッチンと同様にお湯と水が出るかの確認も大切です。蛇口の汚れが気になる場合は、クエン酸を吹きかけてから水洗いし、雑巾で磨きましょう。排水口にヌメリがある場合は、重曹スプレーをかけて歯ブラシでこするときれいに取れます。また、引越し当日から気持ちよく入浴するために、浴槽の掃除もしておくと安心です。

天井・壁

天井や壁は、荷物が入っていない段階だからこそチェックできる部分。特に天井は、生活が始まると掃除しづらくなります。天井や壁でチェックしておきたいのが、タバコのヤニやススです。特に、タバコのヤニは、柑橘成分が含まれた室内用洗剤を利用すると取れやすいでしょう。

掃除と合わせて、壁や天井に付いたキズの確認も必須です。キズがあれば写真を撮って記録しておきましょう。また、カーテンレールの汚れや破損も見落としがちであるため、各部屋のチェックが大切です。

床も、天井や壁と同様に荷物が入ってしまうとチェックが困難になります。そのため、部屋が空っぽの状態で隅々まで、キズや汚れを確認するようにしてください。この時も、キズや汚れがあれば記録するのを忘れないことが大切です。

チェックがおわったら、床の拭き掃除をします。いくら、ハウスクリーニングが事前に入っていたとしても、日数が経っていると埃が溜まるためです。フローリングワイパーや雑巾を使ってザラザラ感がなくなるまできれいにしておきましょう。

トイレ

トイレは、まず水がきちんと流れるかを確認しましょう。流れない場合は、管理会社に連絡する必要があります。また、床や収納棚のチェックも大切です。埃が溜まっている可能性があるため、布巾を使ってきれいに拭きましょう。便座が気になる場合は、除菌シートを使って拭いておくと安心です。換気扇が付いているトイレは、電源を入れて問題なく回るか確認してください。

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新居の掃除をする際のポイント

新居は、基本的に入居前にハウスクリーニングが入ります。ただし、入居までの間は誰も使っていない状態であるため、気持ちよく暮らせるよう初めの掃除が肝心です。新居の掃除をする上で、押さえておきたい点は「換気」と「害虫対策」。ここでは、これらのポイントについて解説します。

換気をしながら行う

新居に引越す前に、まず「換気する」のがポイントです。入居前にはハウスクリーニングが入るのが一般的ですが、入居までの間は誰も使っていないため、埃が溜まります。また、締め切った状態であるため、カビの臭いが充満している可能性もあるでしょう。籠った空気を一新するためにも、一度全ての扉や窓を全開にすることで新生活に相応しいきれいな空気が流れ始めます。気持ちのよい状態で掃除をすると掃除も捗るでしょう。

害虫対策を施す

新居で真っ先にやることのひとつが「害虫対策」です。新生活でいきなり害虫に遭遇しないためにも、徹底的に対策をしなければなりません。特に、湿気が溜まりやすい部屋や空気の流れがなかった部屋には、害虫が潜んでいる可能性があります。

荷物を運び込む前であれば、殺虫剤が家具や家電にかかる心配もありません。そのため、引越し前日までに外注対策は行いましょう。また、害虫が侵入しやすい箇所には、防虫キャップや隙間テープを活用して対策を施すのもおすすめです。

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まとめ

引越しをする際の新居と旧居の掃除は非常に大切です。特に、旧居の原状回復費用に大きく関わるため、抜かりなく掃除をしなければなりません。細かな場所も見落とすことなく掃除をしてから退去手続きを行いましょう。

また、新居での生活を気持ちよくスタートさせるためにも、引越しの荷物を運び込む前の掃除も欠かせません。新たな空気を入れて、快適な空間を作り上げましょう。「Pollet」では、引越し準備で出た不要なアイテムを買い取っています。まだ使える家電や衣類などを処分するのは忍びないと考えている人は、ぜひご活用ください。

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