2022年1月18日、全国の新型コロナウィルス感染者数が1日で3万2197人確認され、過去最多を更新。
つい2か月前まで、新型コロナウィルスが激減し、旅行や外食への開放的な気持ちが高ぶり、明るいムードになっていた日本。しかし11月末から現れた新型コロナウィルスの変異株「オミクロン株」の市中感染が見つかってから、状況が変わりはじめました。
2022年1月9日から沖縄県・広島県・山口県にまん延防止等重点措置が適用され、1月19日には東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・三重県・岐阜県・群馬県・新潟県・香川県・長崎県・宮崎県・熊本県へのまん延防止法等重点措置の適用が決定しようとしています。
また、それらを受け、再開が間近(1月下旬再開が検討されていた)と言われていたGoToトラベルキャンペーンについて、政府は当面の間先送りにする方向で検討を始めました。
しかし新規感染者数が5000人を超えた大阪府も、いつまん延防止法等重点措置の適用を要請するかわからない状況になり、なんとなく日本全体に緊迫感が漂ってきました。
ただし、今回は「経済も回す」という考えのもと、過度な制限の導入をするかしないか、ということが自治体によって大きく分かれています。
時短制限もこれまでのように強い制限はない県もあるでしょう。
外食する場合はマスク会食を心掛け、アクリル板などで区切るなど、感染対策を徹底したお店を選び、最低限のマナーは守りましょう。
国内旅行はいつから行ける?
まん延防止法等重点措置の県が増えつつある、2022年1月18日時点では、旅行については自粛ムードになっているものの、緊急事態宣言のように県境移動の制限する発表はありません。
大部分の自治体では以下のようなマナーを推奨。
・旅行は4人以下推奨
・同居している同じ家族であれば、人数制限はナシ
・マスクをする、旅先での密をさける
・旅行中毎朝検温する
感染予防策を取りながら、旅行をすることは現在可能です。
新GoToトラベルキャンペーンの詳細が決定
政府は昨年11月19日、GoToトラベルキャンペーンの決定事項をまとめました。その際、これまでピクリとも動かなかったGoToトラベルキャンペーン公式サイトも復活。
…しかし…オミクロン株の急激な拡大により、まん延防止等重点措置となる都道府県が出てきたため、残念ながら当面の間、見送られることに。
とはいえ、新しい条件はしっかり見ておかないと!ふむふむ…ん?
旅行のプランニングに夢を馳せられそうに思いましたが、現実はそうでもなかったという(笑)。
新GoToトラベルキャンペーンの変更事項
上の表の衝撃的な変更内容に固まる方も多いのではないでしょうか。
利用者に対しての援助額が大幅に引き下げられる
最も顕著なのは、利用者の旅費援助額が驚くほど引き下げられたことでしょう。
従来のGoToトラベルキャンペーン:地域共通クーポンを含めた上限額が1人1泊2万円
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改定後:交通を含むツアー1万円・宿泊だけなら7000円という上限になったこと。
日帰りツアーに至っては上限3000円です
地域共通クーポンの上限も大幅に引き下げらる
地域クーポン券も従来であれば上限はあれど15%の割合の中で、旅行の数日間を考えれば「こんなにいいんですか?」というほどもらえていましたが、もうパーセンテージではありません。
従来のGoToトラベルキャンペーン:地域共通クーポンのは支援額50%中、15%
⇓
改定後:上限3000円/平日3000円・休日1000円
ワクチン・検査パッケージを使用
2022年に行われるGoToトラベルキャンペーンはワクチン・検査パッケージを活用することも決定しました。
ワクチン・検査パッケージについては11月16日にGoToトラベルキャンペーン以外でもどのようなときに使うか秋明らかにされたばかり。
GoToトラベルキャンペーンの場合は、チェックイン時や旅行以外者の窓口などでの予約は予約時に、ワクチン接種証明か新型コロナウィルス感染症の検査の陰性証明書を見せることになります。
ワクチン・検査パッケージについては以下の記事に詳しく書かせていただきました。いつか再開するはずのGoToトラベルキャンペーンでも使用するので、必ずチェックを!
GoToトラベルキャンペーンはいつ再開するの?
GoToトラベルキャンペーンの再開については様々な報道がされ、ある種報道合戦にもなっていましたが、2022年1月18日時点では、とても再開する状況になく、事実上見送られている状態です。
感染拡大が加速中の今は、残念ながら誰も「いつから再開」と言えない状況になりつつあります。
医療現場のひっ迫の予兆がない限りは、ワクチン・接種パッケージを用いることで、GoToトラベルキャンペーンを再開させることも可能とされていましたが、今回はワクチン接種を完了していたにもかかわらず感染する変異株であるということが、政府を慎重にさせています。そのため、ワクチン・検査パッケージについては、一時停止することが決定しています。
本来、ワクチン・検査パッケージを使えば飲食店やレジャー施設での通常営業が可能とされていたものですが、オミクロン株は従来の変異株より感染力が強く、それに合わせて停止する形となりました。
GoToトラベル事業から予算ねん出・地域観光事業支援を進める
政府はGoToトラベルキャンペーンまで、段階的に旅行の活性化を進める方針を明らかにし、GoToトラベル再開まではGoToトラベル事業から予算をねん出。都道府県が独自に実施する自治体内旅行(県民割など)を1人1泊につき最大7,000円補助する「地域観光事業支援」が活発化しています。
しかし、まん延防止等重点措置を要請した自治体の県民割は停止されます。また、これまで隣県や全国の方を対象にしていた県民割は、まん延防止法等重点措置の適用された都道府県の方の新規予約を停止する動きが活発化しています。
新GoToトラベルキャンペーンの詳細
GoToトラベルキャンペーン再開時の予測については、以下の記事をお読みください。
新GoToトラベル+自治体版GoToトラベルをお得にする裏ワザ
今は一時停止中ですが、まん延防止法等重点措置が解除されたときはぜひ活用していただきたい!
全国在住の方が使える自治体旅行割引キャンペーン。全国対象としているキャンペーンはなぜか市が多しいのが特徴。
金沢市は2022年1月18日現在、新型コロナウィルス感染拡大を受けて、石川県民のみを対象としています。
さあ、サッポロ冬割は、まん延防止法等重点措置の地区在住の方の新規予約を停止。
新しいGoToトラベルキャンペーンの割引額を見れば、これらの自治体の主催する旅行とそんなにお得の度合いは変わらないということもお気づきだと思います。
GoToトラベル待ちでホテルや旅館が底値
GoToトラベルキャンペーンや自治体主導の旅行割引キャンペーンに関係なく、旅行サイトやホテルの公式サイトを見ていると「なんでこんなに安いの?」という値段のホテルを多く見かけませんか?
某五つ星ホテルの広報の方にお聞きしたところ「土日祝日はだいぶお客様が戻ってきてくださっていますが、平日は全くです。」とのこと。
多くの方がGoToトラベルキャンペーンが再開した後、その底値の料金より安くなると信じ、それまで待っているようなのですが、今ホテルや旅館が出している値段、ツアーの料金の異常な安さは、企業側が身を削って出している底値の料金。
GoToトラベルキャンペーンも自治体旅行割引キャンペーンも、ホテル側が適用プランを選べるため、正規料金からの割引になります。今平日に出されている激安料金と、値段が変わらないことも。また、再開予定のGoToトラベルキャンペーンの割引料金は以前よりお得ではなくなってしまいました。
今のうちにこのお得な料金で宿泊や旅行を楽しむのも一つの手ですが、ホテルや旅館でのおこもり旅など、感染防止ができる旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?